Tier 5 イギリス 中戦車
スペック
HP | 610 |
---|---|
車体装甲厚(mm) | 75/70/55 |
最高速度(km/h) | 22 |
重量/最大積載量(t) | 30.0/31,95 |
実用出力重量比(hp/t) | 6.3 |
本体価格(ゴールド) | 1,750G |
パッケージ
Matilda Black Prince (1,750G) |
詳細
パッケージ名 | エンジン | 武装 | 履帯 | 砲塔 | 他 | ||||||||
出力 | 弾種 | 貫通力 | ダメージ | 総弾数 | 弾代 | 発射速度 照準時間 精度 | 旋回速度 | 砲塔装甲 | 旋回速度 | 視認範囲 | HP | 通信範囲 | |
Matilda Black Prince | 2x Leyland E165 | QF 6-pdr Mk. V A | Matilda Black Prince | Matilda Black Prince | 610 | 570 | |||||||
190 | AP APCR HE | 110 180 30 | 75 75 100 | 55 | 45 6G 32 | 26.09 2.3 0.4 | 35 | 76.2/63.5/57.2 | 34 | 350 |
解説
間違いだらけの戦車選び
イギリス唯一のプレミアムMT、tierは5だがマッチング優遇措置によりtier6までの相手としか当たらない。
車体がMatildaなので格下には強いが、あっさり抜かれたりもするので油断は禁物である。
機動力は劣悪の一言に尽き、ドンガメのメートル原器とも言われるほど、遅い戦車の比較対照に使われるくらい遅い。Matilda最終パッケージと同じエンジンのまま重量増加で出力重量比がさらに悪化し、カタログスペック上の最高速度22km/hも平坦すぎる土地でなければ発揮できず、大抵は10km/h台が出ればいい位。ちょっとした方向転換や段差に乗り上げると、すぐに1桁に落ち込み、自走砲や遠距離射撃の格好の的と化す、むろん回避行動は間に合わないと思った方がいいレベルなので、あとは祈るしかない。
ただ、車体旋回速度と砲塔旋回速度は中戦車らしい速度を維持しているため、接近された場合の対処能力については並の重戦車にも完全に劣るわけではない*1。
防御面は中の上と言ったところ。耐久力は同格課金中戦車標準の610で重戦車に近い数値となっている。
装甲厚はMatildaから殆ど据え置きだが、Tier5に上がったにもかかわらず砲塔・車体両方で中戦車トップクラスを維持している。しかし、装甲がそこそこ厚いという構成のため中戦車の範疇に飲み込まれてしまい、常に相対するようになったTier5相手では垂直に着弾した中戦車のAP弾も防げない程度とやや不足気味。
砲塔の防御能力は厚みこそ同格トップクラスだが、狙いやすい大きさと垂直に切り立った形状のため榴弾砲HEAT弾などの良い的であり、僅かな正面装甲厚の増加こそあれ実質的にはMatildaから悪化している。
車体装甲も前記のとおり同格の弾を垂直に受けとめるには足りないため、前面に匹敵する重戦車並みの車体側面装甲という特長を活かしてきつめに角度をつけるように意識したいところ。しかしながら、傾けると逆に角度が小さくなる楔形の部分が砲塔前の隠し辛い位置にあることは砲塔に次ぐ弱点となり得る。幸い砲塔が後ろ寄りでないため、後ろ向きになり遮蔽物で車体後端を隠して側面だけを晒す逆豚飯も選択肢として頭に入れておきたい。
火力面は標準程度。CrusaderなどTier5英国系戦車を中心に広く採用されている6ポンド砲のうち最上位のMk.V系の物を装備する。貫通力自体は標準的なAP110mm・米国76mm砲を超えるAPCR180mmと中々に優良であり、75mm級の7割程度の攻撃力を高い発射レートで補う性能で、履帯などのモジュールを狙うのにも十分である。ただし、Crusaderや同格課金戦車などの同型砲と同様に照準時間が追いついていないため、近距離でなければ高いDPMを発揮できないのが欠点。精度はやや悪い部類の0.41だが、他の軽中戦車が装備する同型砲よりは僅かに高い。俯角が-9度と優秀であるが、前記のとおり砲塔の防御能力が原因でハルダウンしてる間に残骸になることも多い。
索敵能力は視界・通信範囲どちらも同格では標準的な数値で特に問題はない。
総合的に見ると機動力以外は標準かそれ以上のものを持っているが、兎にも角にも重戦車以下の機動力が致命的でまさしく足を引っ張る。
使いこなすためにはマップの知識を深め、向かうべき場所と、不整地や登坂を避けられるルートを把握することが重要。鈍足戦車の常として戦況に介入できなくなる事態もしばしば発生するので、何所に向かうか・ルート変更すべきか否かなどを他車に乗っているとき以上に素早く選択する判断力と、それが功を奏する運も必要だ。
同じTier5課金戦車のRam IIやChurchill IIIは同等性能の砲を持ちながら、性能は圧倒的にこの2種のほうが勝っていて、英国乗員を乗せられる点を除けばマチルダBPは価格の安さくらいでしか利点がないという、トホホな面もある。英国乗員を育成するにしてもCromwellを育てた方がいいとも言われるので、使い続けるには英国紳士の頑固な愛が必要である。
それでも本車を使いたいと思ったら、事前にCrusaderなどで照準時間2.3秒クラスの6ポンド砲の特性を把握し、本家かつマッチング上限が同じであるMatildaで防御能力を、MatildaあるいはValentineやChurchill Iといった低速イギリス戦車の機動力を体感し、それらに劣る機動力を覚悟しておこう。
しかし、本車の利点の一つ「本車以降に乗る鈍足戦車が快適になる」という付加価値のためには長く待ちすぎるのもお勧めできない*2。タイミングは重要である。
史実
火力不足といわれた歩兵戦車マチルダIIに、歩兵戦車チャーチルの6ポンド砲を搭載したクロムウェル巡航戦車の砲塔を載せ換えた、いわゆるキメラ的な試作車です。
ブラックプリンスとは名ばかりですが、何故そう呼ばれたのかは諸説が分かっていないそうです。
そもそも、マチルダIIが2ポンド砲以外積めなかったのは、車幅の狭さから搭載できる砲と砲塔の大きさが制限されてしまっているためで、3人用砲塔でも2ポンド砲でほとんどが占められているために、砲塔内のスペースはかなり狭かったそうです。
ターレットリング径の違うクロムウェルの砲塔は、マチルダIIにはオーバーサイズであったために、ターレットリングの大型化を無理に敢行したことが祟って、機構的問題と重量増加に悩まされてしまいます。
それでも、戦車不足に対して火力のある戦車を少しでも欲しいとする、イギリス軍の混迷振りが推し量られます。
ターレットリングの拡大による、車体強度の低下にも疑問があったとされる本車は、量産に移ることなく、拡大改造を受けた1両のみで開発終了が下されました。
コメント
- 頑張って育成するぞー乗員。 -- 2015-03-15 (日) 21:19:57
- ソ連のMatilda IV -- 2015-09-08 (火) 00:41:17
- (続き)も同じだけど、砲塔が変わると印象が大きく変わることを痛感させてくれる。両方手に入れましょう。(笑) -- 2015-09-08 (火) 00:45:27
- 実際に買って使ってみると遅さ以外に大きな弱点はないね。遅いわりに重くないからT1heavyや5/4等のラムアタックを回避出来ず大ダメージを食らう事があるのが難点。 -- 2015-10-22 (木) 00:57:37
- これといった長所もないと思う…エクセルやナイトが実装された今となっては -- 2015-10-22 (木) 12:07:53
- 「申し訳無い!」「向かっている!」「申し訳無い!」(強ポジとかへ坂道4km/hで移動しながら) -- アメジスト? 2018-05-01 (火) 16:10:49