ソ連 RankVI 対空戦車 ZSU-57-2
概要
自走対戦車対空車両で、対空車両では異例のAPCBCを装備している。
車両情報
必要経費
| 必要小隊レベル | 15 |
|---|
車両性能
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 砲塔旋回速度(°/s) | 60.0 |
| 俯角/仰角(°) | -5/85 |
| リロード速度(秒) | 2.0 |
| スタビライザー/維持速度(km/h) | 無し / - |
| 車体装甲厚 (前/側/後)(mm) | 15 / 15 / 10 |
| 砲塔装甲厚 (前/側/後)(mm) | 15 / 13 / 13 |
| 重量(t) | 28.0 |
| エンジン出力(hp) | 992 |
| 2,000rpm | |
| 最高速度(km/h) | 54 |
| 実測前進～後退速度(km/h) | *** ～ -*** |
| 視界(%) | 103 |
| 乗員数(人) | 6 |
武装
| 名称 | 搭載数 | 弾薬数 | |
|---|---|---|---|
| 主砲 | 57 mm S-68 cannon | 2 | 296 |
弾薬
| 名称 | ベルト名 | 弾種 | 弾頭 重量 (kg) | 爆薬量 (g) | 初速 (m/s) | 貫徹力(mm) | |||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 10m | 100m | 500m | 1000m | 1500m | 2000m | ||||||
| 57 mm S-68 | 既定 | HE/APCBC | 2.8 | 20 | 1000 | 17 | 17 | 15 | 13 | 11 | 10 |
| BR-281 | APCBC | 2.8 | 20 | 1000 | 151 | 147 | 132 | 114 | 100 | 87 | |
| BR-281U | APCBC/HE | 2.8 | 153 | 1000 | 151 | 147 | 132 | 114 | 100 | 87 | |
| OR-281U | HE | 2.8 | 153 | 1000 | 17 | 17 | 15 | 13 | 11 | 10 | |
弾種
| 名称 | 弾頭 重量 (kg) | 爆薬量 (g) | 初速 (m/s) | 貫徹力(mm) | |||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 10m | 100m | 500m | 1000m | 1500m | 2000m | ||||
| APCBC | 2.8 | 20 | 1000 | 151 | 147 | 132 | 114 | 100 | 87 |
| HE | 2.8 | 153 | 1000 | 17 | 17 | 15 | 13 | 11 | 10 |
迷彩
小隊ツリー
| 前車両 | IS-2 1944年型 |
|---|---|
| T-34-100 | |
| SU-122-54 | |
| 次車両 | - |
解説
ソビエトのランクV対空(?)戦車。
特徴
【火力】
本車が装備するS-68 57mm機関砲は現代にいたるまで最大口径の機関砲である。砲口初速は1000m/sと非常に速く、威力も絶大。爆撃機の胴体を容易に引き裂き、戦闘機などは粉微塵にできるほど。当たればの話また、対戦車用のAPCBC弾ベルトも用意されており、側面を取って重戦車を撃破することも可能。ちなみに Tiger Ⅱ(P)の砲塔正面を貫通することができる乱暴な例えだが、T-34-57と同じ口径の砲を2連装で、しかも1門当たり毎分70発の発射レートでぶっ放すようなものである。このように対空・対地共に優秀な性能を誇るが、代償にリロード時間が対空砲としては長い。携行弾数もやや少なめなので、無駄撃ちは極力控えたい。
【防御】
対空車両なので致し方無いのだが、紙装甲である。車体はT-54ベースだが、軽量化などの為に装甲は15mmに削られており、重機関銃にも余裕で貫通される。また砲塔がオープントップなので、上空からの機銃掃射でも乗員死傷などのダメージを受けやすく、最悪弾薬庫に被弾して爆散することもある。あと近くに支援砲撃が落ちた場合搭乗員全員がお陀仏事もある。
【機動力】
前述の通りT-54ベースなので比較的良好。他国中戦車はもちろん、T-54にも追従できる。
【総評】
本車は対空戦車としてはかなり攻撃力と機動力が高いが、防御が全くあてにならないという、攻撃全振りの車両である。先述した通り、オープントップなので機銃掃射でも容易に弾薬庫に被弾し、爆散しかねない。上空への索敵は怠らないようにしよう。しかしその薄すぎる装甲によって過貫通を引き起こす為､相手が雑に撃って来た程度なら生き残る子もある。なら機動力は良好なので、少しでも被弾確率を減らすために常に動き続けると良いだろう。幸いにも、初速1000m/sを超える弾速のお陰で、行進間射撃でも当てやすい。
史実
ZSU-57-2はソビエト連邦で1955年から1960年の間に作られた自走式対空砲である。
57mmという大口径の機関砲から放たれる弾丸は最強! ...とはいかず、見ての通りオープントップであるためNBC兵器を防げない、肝心の機関砲の発射レートが低い、砲塔旋回速度が遅い、そして何より致命的だったのがレーダーが無い! ...等々の理由でわずか五年しか生産されなかった。
しかしベトナム戦争やイラン・イラク戦争に投入され、主に地上目標に対し戦果をあげた。対空戦車なのに...そのため、地上攻撃用に使われることもしばしばあったようだ。
なお、ZSU(ЗСУ)はЗенитная Самоходная Установка と呼び、自走高射装置を意味する。
後継型はあの有名(?)なZSU-23-4「シルカ」である。こちらもアフガンでは地上攻撃で活躍した。
小ネタ
薄々気づいた人も居るだろうが、ZSUの後についている数字は口径を表している。その後の数字は、門数を表す。
例:ZSU-57-2
57mm機関砲-2門
例:ZSU-23-4
23mm機関砲-4門
ちなみに、自走しない牽引式対空機関砲はZUとなる(例: ZU-23-2)。
外部リンク
コメント
- 敵側最後の一機のこいつに残りの味方戦車4機撃破されて負けた時は引退しようかと思った… -- 2024-02-08 (木) 09:30:56
- 再装填は<対戦車車両>としては爆速だからね、被弾()さえしなければ破格の火力投射量を誇るからしょうがないね… -- 2024-03-11 (月) 18:39:52
- これって自走対空砲？自走砲？笑。こいつ使って対空したことない -- 2024-04-07 (日) 17:04:13
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