用語/か行

Last-modified: 2023-01-25 (水) 01:08:43

あ行 か行 さ行 た行 な行 は行 ま行 や行 ら行~ A~

ガーディアン

wwさんの数ある職業の一つで、魔法科高校生であらせられることを除けば彼の本職(のハズ)。
四葉の重要人物を守る専属ボディガードのことで、給料が出ないことと自主退職できないことを除けば対外的には一般的なボディガードとそう変わりは無い。忘れがちだが、wwさんが守護らねばならない相手はキモウトである

wwさんは「何やっても死なない=盾にしよう」という大変頭の悪い発想によりこの仕事をあてがわれており、作中では不遇な扱いを受けているという設定である。
それを裏付けるためなのかは知らないが、劣等似本においては「最終的に敵が死んでれば過程は問わず完勝」とする価値観から、警備や護衛という行為が不当に軽んじられている。森崎の実家もボディガードなあたりその辺は徹底されている。
このせいで、国策施設であるハズの魔法科高校や軍の施設は揃いも揃ってザル警備であり、毎回毎回飽きもせずテロリストに襲われちゃうのである。学習しろよ。

そんな世界で、wwさんはガーディアンを立派に務めあげているのかと思いきや

  • アカレコアクセスや四葉の情報網、フリズスキャルヴetc…情報収集の方法はいくらでもあるにもかかわらず、テロリストが内部まで食い込んでいる一高にキモウトをのこのこ通わせる
  • 護衛付きだからOKと言い張るにしても、その護衛とキモウトは別のクラスになってしまっている。犯罪揉み消しの要領で成績も改竄できなかったのか。
  • もちろん授業時間はおろか休み時間も部活時間も生徒会活動も別々(一年次)。
  • トイレや更衣室など、無防備になりそうな場所でも当然別々。
  • 他の四葉次期当主候補たちが目立たない程度の無難な成績をわざと取る中、兄妹そろって一位を取りまくって超目立つ。
  • 基本姿勢はキモウトへの被害を未然に防ぐことなく、何かあってから意気揚々と敵のオーバーキル&追い討ちに勤しむ。口で言っているほどキモウトを守っていない。
  • 必要もないのに敵の本拠地にカチコミし、しかもその現場にキモウトを連れていく。
  • キモウトの乗ったバスにテロ車が特攻しようが、「おそろしく凄腕の鉄砲玉、俺でなきゃ見逃しちゃうね」と解説したら満足してそれ以上何もしない。
  • キモウトの泊まるホテルにマフィアの下っ端が侵入しようが、追跡調査は無能国防軍に丸投げしてそれ以上何もしない。
  • キモウトのCADに細工されるという王手をかけられても実家のコネは頑なに使わない、つまり叔母上に説教されるくらいならキモウトの安全なんてどうでもいい。
  • そもそもキモウトが強すぎて護衛が要らない
  • 四葉との敵対すら視野に入れていた設定の割に、いざというときキモウトの味方になってくれそうなコネはほぼ作れていない。芝さんが自由気ままにあっちこっちを頻繁に行ったり来たりしていてキモウトがそれにベッタリくっついているせい。
  • 離れていても常時アカレコ経由でキモウトの様子が分かる設定だったはずだが、原作17巻頃にはキモウトの行方を見失って捜し歩き、踵を返してUターンしだす。
  • 人間主義者の暴徒が出現して危険な時に、キモウトとは直接関係のないヘイグの捜索を安請け合い。
  • その結果、キモウトのことを気にして集中力を欠いたためにアカレコアクセスでヘイグを探し出せなかった上に、暴徒に襲われたキモウトのこともギリギリまで放置するという、考えうる限り最悪のポカ。

と、護衛の役割など1ミリも果たしていない。

なお似本ではなく日本で要人警護をするSP(セキュリティポリス)は厳しすぎる条件をクリアしたトップエリートが就く仕事であり、逮捕術、格闘術、射撃技能、体力・精神力、運転技能といった肉体的なスキルのみならず、同僚との協調性、自制心、自己管理能力、法令遵守の精神、VIPを接遇する礼儀作法、極限状態に文字通りの「肉の盾」となり殉職する覚悟まで含めた自己犠牲心といった高度な人間性を問われる職業である。
芝を含む魔法師連中にはまさに「なかなかできない」仕事といえるだろう。

解凍

劣等星人は急速冷凍すると「コールドスリープ状態」になり、解凍すれば死なないらしい。クマムシか何かか。
当たり前だが生物を急速冷凍した場合、膨張した水分によって細胞が破裂する。よしんば破裂しなくても凍結後に雑に放置されて無調整の室温にさらされた人体がそう簡単に蘇生してたまるか。
作者はコールドスリープという単語を使いたい一心でテキトーに書いたのかもしれないが、「冷凍したから解凍すれば治る」とかいうギャグ漫画並みの理論をSFを標榜する作品で取り入れるあたり流石の左遷せーである。
映像化にあたってはさすがに頭が悪すぎるとスタッフが判断したためか、芝さんが再成で治していたと匂わせる表現が追加された。
 
~文庫1・2巻(Web 第1章)入学編 原文より~
流石に「ニブルヘイム」は遣り過ぎだったと思っているらしい。
 幸い、減速率が|高過ぎて《・・・・》コールドスリープ状態になっていた為、肉体に回復不能の欠損を負った者はいなかったようだが。

原文参照 【冷凍にされても死なない劣等星人。水分膨張による細胞破壊なんて起きませんよってマジですか?】

概念

同類のもののそれぞれについての表象から共通部分をぬき出して得た表象。
劣等生においては、「○○を××の単一概念として定義する」といった表現を用いて、魔法設定の矛盾を解消するために便利使いされている用語である。(「斬鉄」の項参照)
 
概念という言葉を「物理的に干渉できないもの=無敵バリアや敵の防御無視で好き勝手出来る能力」として便利に使う風潮は「なろう」において昔からあったもので、これは有名な作品である某英霊召喚ゲームやその前作で「死の概念」や「概念武装」など強力な能力や武器と描かれたり、某魔法少女アニメのように主人公が「概念」と化して全てを解決する展開などが描かれるなどした結果、それらの二次創作などを中心として広まっていき「概念に干渉=すごい能力」として定着していったと推察される。
 
なろうにおいては、格闘における「無拍子」、魔法における「無詠唱」などチートスキルを一通り入手した主人公が最後の最後に「概念操作」を覚えるという展開がしばしば描かれ、気に入らない事物を世界の法則もろとも書き換えてしまうという形で表現される。なろう読者の間では「概念」という言葉を多用するようになったらその作品には終わりが近づいているというサインらしく、警戒されている。
 
左遷が来訪者編にて唐突に「精神生命体」なる世界観に合わないものを引っ張り出してきた理由は、将来的にwwさんをキモウトを見守る概念的な存在に変化させるという目論見があるのではないかと推測されている。これなら、人間には観測できないので「目立たない」一方で、上位存在として一方的に他の人間を見下しつつキモウトに都合のいい世界を自由に作れる…と、wwさんの欲求が全て充足されるのだが、あくまで憶測である。

下賜

「かし」と読む。劣等星におけるサブヒロインに対する基本的な扱い。
サブヒロインは、そのほとんどが「まず一旦は wwさん に恋慕させるが、その後フラれたり諦めたりで、別の男キャラとくっつく」という流れが定番となっている。要するにお兄様のお下がりである。
その描き方がまるで「女は最初尊師の物にして、お零れとして取り巻きの連中に与える」という、アレなカルト教団を彷彿とさせる構図のようだと言われており、浮遊などと合わせて「尊師」と揶揄される原因の一つとなっている。
おそらくは「ハーレムもの」「優柔不断な男」などのテンプレ外しと批判回避のためだと思われるが、はっきり言ってそれ以上に不快で気持ち悪いと言われている。
 
作者 が 質問と回答 で、どんどん下賜してサブカプしますよと発言しており、なろう投稿当時から方針に変更はない。

賢い

劣等星において「リスクは他者に押し付けて自分は利益だけをかっさらっていく」様を表す言葉。これは劣等星において無条件に賞賛(さすおに)すべき態度とされ、それができない者は無能の烙印を押される。

作中では芝一派の最も重要な行動理念であり

  • 表向きの権力を持たない「一般市民」なので、責任は負わずに甘い汁だけ吸う十師族
  • 国軍の兵器や設備をバリバリ使うが命令は聞かない大黒「特尉」様
  • 詐欺的行為で研究成果を根こそぎ奪い取り、古式との関係をこじらせたことを悪びれないボケ老人
  • 土着の宗教を欲望のために変質させ、それに伴うゴタゴタをほかの家に押し付け果実だけを奪ったミキヒコの先祖

これらの行為はごく普通のこととして受け止められる。

「責任被ってヒーヒー言ってるやつはバカ。本当に頭良いやつは責任なんか取らないで権益だけ貪って左団扇で遊んでる」「有能な人間とは他者の努力や成果を横取りするクズのこと」というなろうにありがちな権力者像と、左遷の求める徹底的な保身の姿勢が組み合わさった結果生まれた価値観である。その結果、劣等星で有能なエリートを描こうとするとどうしても滑稽なものになってしまうのである。
その様はお兄様のエリートごっこを見ていれば明らかだろう。

無論そんな奴が地球にいたら称賛されるどころか誰にも相手にされずに終わるし、仮に成功したとしても周囲からは疎まれ腫物扱いで、いざという時誰も助けてくれなくなるのが常であり、むしろリスクは非常に大きい行動と言える。
そんなのが上司だったらそいつの為に働けるのかと思わざるをえないが、あくまでも舞台は劣等星なのである。
前述のとおりこれらは正しい事であり、この「賢さ」に対する敵意や嫌悪といったものは、劣等星では「嫉妬」という事にされてしまうのだ。
 
またこの賢さを正当化するため、『正論』『現実的』であるといった理屈付けが、作中・信者を問わずよくなされる。
しかし、この賢さで主張される理屈は利益があるから正しいに違いないといったものなので、その論を採択することによって起こる相手方の感情悪化や、敵対に伴うリスクなどが含まれない片手落ちの合理性だったりする。当然、その行動の結果による大局的な影響など1ミリも考えていない。
こういった「その場面では」「他との関連を考えなければ」「そういった考えもできる」「一つの意見」を唯一の正論とし、他を徹底的に認めない姿勢は作中の至る所で見られる。特に意見の違う相手には、「やれやれこれだから理屈の通らないアホは困る」といった態度を取って突き放すため、話し合いが発生せず全て自己完結に終始してしまうのだ。
要は何かしらの利己的な目的に対して、それに都合のいい理由を持ち出してくっつけているにすぎない。
 
深く考えるまでもなく、現実には意地や信義を通すことで多大なリターンを得られるなどの「小利を捨て大義を得る」「二手三手先を読んでの行動」といった『現実的判断』という事態がままあるが、視野が狭く物事を関連づけて考えられない彼らにそれは見えないし気付かない。
ゾンビテロ時の十師族などがその例で、あの場で「多少の危険を取ってでも、一般市民を助けることで批判回避を狙う」などといった計算はできない。誰の目から見ても目先の利益やリスクに惑わされて右往左往しているのだが、そんな程度の見通しすらできない無能が権力を持ち、まして主人公がこれに同調するなど誰が予想できただろうか。
 
この「賢さ」が蔓延っていることが、劣等星がディストピア、文明が存続しているのが不思議なほどの社会性のなさに見える一因となっていることは間違いない。

過疎/過疎兄貴

スレに書き込む人間が少ないこと。あまりにも少なくなればスレはdat落ちという形で中断され、次スレも立たずにそこで終了となる。
付いてくる人間はおろか噛みつく人間もいなくなるという、真の意味での終わったコンテンツが辿る末路である。

転じて、上の理屈からアンチスレの唐突な終末論をブチ上げる輩の通称。 
アンチスレ民などにより左遷の人間性がこれでもかと掘り返され、彼が「嫉妬」に値しない人物であることが知れ渡り打つ手を失った嫉妬兄貴が新たに考えた煽り文句である。
ちなみにアンチスレの勢いは放送が終了したアニメに関するスレの勢いとしてはむしろ破格である。

カタルシス

舞台の上の出来事(特に悲劇)を見ることによってひきおこされる情緒の経験が、日ごろ心の中に鬱積(うっせき)している同種の情緒を解放し、それにより快感を得ること。浄化。
信者が劣等生に求めているもの。

三年生編突入後の劣等生は、これまで停滞していたストーリーにようやくヤマらしきものが形成され始めたため、ぢ信者視点ではかなりの高評価を得ている。しかしその一方で

「早くスカっとする解決編が読みたい」
「作者や読者が見たかった、俺ツエー!や同級生の友情など長い巻数を経て培われた物が見れたので(展開の雑さは)忘れましょう」
「読者心理としては陰謀を企んだ連中を早く分解して消し去って欲しいとむかむかしながら読みました」
「マテリアルバーストを世界にぶっ放して黙らせてください」
と、手っ取り早いカタルシスを求める意見が目立ち、特にホ文字とつかさちゃんの処遇については、彼らが一命を取り留めたことに対し「処遇にカタルシスが足りない」と指摘された。

これらから分かる通り、信者にとっての「カタルシス」は芝さんによる大量虐殺とほぼイコールになっている。
作中世界の問題が何も解決していないばかりか芝さんが腐った権力の片棒を担いで状況が悪化しても、とにかく人が死ねばスカッとしてしまう危険な思考回路である。

干渉力

魔法がエイドスを書き換える強さ。
国際評価基準の一つであり、単純にこれが強いほど魔法の威力が強いことになる。
なお、大概の魔法師はあらかじめ魔法バリアを張っていてもハイパワーライフル弾を止めることができない。

この干渉力は物体のエイドスだけでなく誰がが構築した魔法にまで働き、近い距離で同時に複数人が魔法を発動すると魔法同士が打ち消しあってしまう。似たような設定は他作品にもあるが劣等生ではその判定がやたらシビアで、よほど上手くタイミングが合わない限り相克が起こる。
CADの照準補助システムを使おうが干渉は防げないので、劣等星では複数人で力を合わせて魔法をぶっ放すことや、ひたすら撃ちまくって魔法で弾幕を張ることすら高等技術扱い。
しかし話が進むごとにその場その場で後付けがされ、干渉を防ぐには系統を揃えればいいのか揃えなければいいのか、個人が連続して魔法を使う場合は干渉するのかしないのか、それは多工程魔法やCAD両手装備同時撃ちの場合とどう違うのか、複数目標へ一つの魔法を撃つならそれ同士は干渉しないのか、相互干渉する帯域の魔法出力とやらは偶然で頻繁に一致するのか意図しないと合わせられないのか、結局どれなら可能でどれが不可能なのか規則性が読み取れない。

それでも「領域干渉」と呼ばれる適当に魔法をぶっ放して打ち消すという方法が魔法に対する主要な防御手段として成立するくらい、この干渉力設定は絶対である。
しかしこれは、軍で重宝されているはずの現代魔法は実は集団での戦いに向いてない上に、魔法で加速した物体や魔法で壊れた破片などは干渉で防げないことから、魔法より銃の方が防ぐのが難しいという間抜けな結論を出してしまっている。

例外として、キモウトは強すぎる干渉力で(味方のものを含む)邪魔な魔法をねじ伏せて自分だけ魔法を撃てる。キモウトの前ではあらゆる他の魔法(味方含む)は存在を許されないとのこと。
そして芝さんは複数種のディスペル魔法連射に加えてエターナルフォース分解魔法(相手は死ぬ)があるので干渉ガー相克ガーではほぼ何も困らない。「バリアを貫通してバリアと術者を同時にブッ潰すこと」以外は朝飯前なので、無尽蔵にバリア張り続けてる相手以外はどうとでもなる。
ボッチであることを孤高と言い換える読者のメンタリティにふさわしい設定といえる。
 

感情

劣等星において評価されない項目の一つ。
我らが主人公wwさんは、人造魔法領域を植え付けるための脳改造(実際には幼少期に強いられた訓練と殺人行為)によって、キモウトに関連するもの以外の「強い感情を持たない」とされている。
これによって強い怒り、強い悲しみ、強い嫉妬、怨恨、憎悪、過剰な食欲、過剰な性欲、過剰な睡眠欲、恋愛感情を表すことはないという。
信者曰く「感情のブレーカー」らしく、この機構のせいで芝さんは

  • キモウトの事以外では「本気で怒ることが"できない"し、本気で恨む事が"できない"」
  • でも「CAD改良に費やした知的な自己実現欲」はある
  • それとはさらに別に「同年代の魔法師候補生たちを相手に自分の技術を振るうことに対する欲求」が別種の飢餓感として存在する
  • しょっちゅう性欲を感じては「自覚した瞬間、それは自分という客体、自分の中に生じている現象となって、彼自身から切り離され」ている
  • 会長みたいな「恵まれた人間」を見ると「あーコイツみたいな恵まれた人間に対しては、恨んだりする"べき"で嫉妬したりする"べき"なんだろうなーまー俺は感情いじられてるからそんな事思わないけどー」とか考えてる
  • キモウトへの感情が残された理由が「四葉一族の中で彼に課せられた義務に伴い、意図的に残された一つの情念」
    →「そんな器用に特定の感情だけ残せるわけないでしょまぁ一つだけ残すとしたらキモウトへの感情だと思ってたけどあくまで偶然」→「世界を破壊する超越者が暴走しないように感情を抑制するのが真の目的よキモウトへの感情を残したのはもちろん意図的」と二転三転する

と、何やら複雑怪奇な精神構造を持つに至っている。
こんなオンオフすら不自由な欠陥ブレーカーを放っておけば炎上は必至であろう。

原作においてこのガバガバなリミッターは割と些細なことで作動している。つまり修羅場をくぐり誰よりも老成しているはずの芝さんは、その実我を失うほどの嫉妬や憎悪、性欲にしょっちゅう襲われる危険人物なのである。(一般的な読者ですらそんなもんに襲われるのは人生に何度かあるかないかであろう)
実際、肝心なところでwwさんの感情がセーブされていた試しなどなく、むしろキモウトを口実にして割と好き放題に怒りと嘲笑と暴力衝動を発散しているのはもはや語るまでもない。
これでも感情がセーブされているとしたら恐ろしい限りであり、四葉のファインプレーと讃える人もいる。
またwwさんの周りの人物も心を動かすことなく人を殺傷したり、それを咎めるどころか尊敬すらしたりと地球の価値観では文字通り「薄情」な人物で占められており、「感情がない」という点すらwwさんの個性として描写できていない。
なお、この設定の説明はアニメ版ではばっさりとカットされた。匂わす程度で止めて可能な限り言及を避け続け、展開上もう明言するしかない無能竜狙撃シーンまで引っ張ることに成功したのだ。
普通に考えれば重大な設定なのでカットするのはおかしいのだが、全く機能しておらず矛盾点しか生み出さない以上むしろ英断と言える。
また、劣等魔法の性質として「本来なら距離的な制約などないはずだが遠くの標的を狙うと当たらなそうな予感がどうしてもしてしまい実際に届かなくなる」「壁や柵などで区切られた空間には何となくエリア対象魔法がかけ易いような気がして精度が上がる」など魔法師の精神状態は重要という設定だったはずである。
余計なことを一切考えないロボトミー兵士のジェネレーターが、芝さんの狙撃に反撃できないクソ射程しかないのはオフレコで頼む。
事故による魔法失敗経験がトラウマとなった場合、魔法が上手く使えなくなる。魔法へ不信感を抱くと魔法力喪失もありえる。もしかしたら大亜では記憶消去魔法でトラウマ解消とかやっているのかもしれない。
「9割ダメになる魔法って普通に考えたらクソなのでは」「常識的に考えてまず訓練すべきは攻撃魔法()より銃火器や煙幕や閃光弾の使い方なのでは」等が不信感にあたるとするなら、そんなこと一瞬も考えないし何でも魔法で解決しようとするし「自分だけは大丈夫」と根拠も無く信じきっている連中が具体的な将来の夢も無いのにただ「たまたま才能があったから何となく」で通ってくるという魔法科高校の設定にも頷けるものがある。
なお、二年生編の冬にとうとう芝さんはキモウトと婚約する。大人の思惑通りに精神をいじられた改造人間どもがプログラム通りにくっついただけで「カップル成立だぞ、感動しろよ」みたいな雰囲気出されても正直困る。
 

感応石

人工タンパク質で製造されていると思われるが、良くわからない物。
劣化の為、寿命は短そうである。ニッチなCAD市場が成り立つのは、頻繁な買い替え需要に依るものと考えられる。
さんざん量産されているはずのコレを集めて電気信号を流すだけでサイオン波撃ち放題の魔法妨害し放題にならなければおかしいはずなのだが、作中キャラは誰一人として試しすらしない。
購入費用の9割が税金で補助されており、一般市民は魔法師どもの為に重税を課せられているであろう。
あるいは一般市民をタンパク源として原料にしているのかもしれない。なお「魔法師の脳を材料に使えば特殊なCADが作れる」という公式設定がある。

~Web版設定より~
CADの中枢部品で、サイオン波動を電気信号に変換し、電気信号をサイオン波動に変換する合成物。
分子レベルから化学的に合成しネットワーク構造に発達させたニューロン(神経細胞)を結晶化して製造する。
ネットワーク構造の違いによって変換効率が決定される為、重要なのはニューロンの持つ物質的な特性ではなくネットワーク構造のパターンであるとも言われている。
 

偽装揚陸艦

2chアンチスレでは 魔法科高校の劣等生はSF(説明不要)なほどSF(凄く不快)な糞アニメ25の800- が初出と思われる
 
 高校の作文と発表者欲しさに劣等似本 横浜港に入港した、鎖国中のオーストラリア船籍大型輸送船に偽装したダイアの強襲揚陸艦である。
 東京湾最奥部に接岸し、部隊上陸奇襲に成功。ミサイルまで発射したが、なぜか目標は東京の永田町でも皇居でもなかった。両軍の頭の悪さは劣等星ならでは。
 現実のサン・アントニオ輸送揚陸艦クラスと推定されるが、どう考えても軍用艦なシルエットである。
偽装がガバガバだったことを表すかのように、船の作画が微妙に怪しい。作画が問題になるのは何気に珍しいところではある。

これを見落とす横須賀?浦賀水道って10kmそこそこしかないんですけどね。
 積載兵力
 ・戦闘員 800人(魔法師含む)
 ・装輪式大型装甲車両 20両
 ・直立戦車 60機
 ・低空無人偵察機 数機
全兵器を積載できないと思われるため、甲板上にも載っていたのでは?と言われている。
それを貨物船だからー で見逃すとは・・・
 
参照wikipedia サン・アントニオ輸送揚陸艦強襲揚陸艦機甲師団
 

キモウト

作中キャラ 司波深雪 の通称&蔑称。
通称どころかほぼこの呼称でしか呼ばれる事はない。中にはキモウトと呼びすぎて本名を忘れたアンチスレ住民もいたり、深雪と呼ぶ時点で、信者ではないかと疑われるほどである。
言うまでもなく「キモイ妹」の略。元々はあるエロゲーに登場するキモイ顔の妹キャラを指していたが、いつの間にか兄へのヤンデレ的な依存心を持つ「キモイ性格の妹」を指す言葉へと変貌した。
しかし劣等生放送後はすっかり「キモウト=劣等生の深雪」に塗り替えられてしまっている。こんな干渉力を発揮するなんてまさに「なかでき」である。
 

ギャグ/ギャグアニメ 

VIPスレ 「なんでこれ叩かれてんの?普通に面白いじゃん」って思ったアニメ より

17 :以下、転載禁止でVIPがお送りします:2015/07/18(土) 11:42:39.852 ID:KBQ8rYz40
劣等生は徹頭徹尾ギャグアニメだったのにアンチスレが狂ったように伸びててびっくりした

アニメ版「魔法科高校の劣等生」が属しているというジャンル。「シュールギャグ」とも。
アニメであれば目の滑る左遷節を見ずに済む事に加え、画による視覚的に受け入れやすい萌え要素が付与された事で、原作の馬鹿馬鹿しいマヌケな描写は皮肉を込めたギャグとして昇華できなくもない。アニメの公式が途中からお兄様の顔芸スタンプを配信し始めたりと、売り方をギャグ方面に寄せるのは正しい戦略と言えるだろう。
そういった意味で、「劣等生はギャグアニメ」というロビー活動はそれなりに功を奏している。アニメ放送前の「硬派なSF」、「複雑で緻密な設定」といった宣伝はどこへやら?
もっとも、純粋にギャグと信じていたり、原作に比べて糞だからギャグだと貶したりと、同じ「ギャグアニメ」の評価でも信者によってバラバラで、表面上は同じ言葉でも火種は燻っているようだ。まあアニメ版自体が信者の間で対立の種になったりするので仕方ない。
 
無論、ギャグ作品だからと言い訳したところで、全てがいい加減で良いという理屈はない。なんせ左遷が自らギャグとして書いたシーンはあの「なかでき」である。この体たらくで「ギャグ作品」を名乗るのは全てのギャグに懺悔するレベルである。
アニメ化された範囲内だけで見れば芝さんは「ミ○トさん的な位置の、キモウトがキモすぎて辛そうで可愛く見えなくもない微妙なネタキャラ」という立場に収まったような気もしなくもないが、それ以降はキモウトに振り回されている立場も嘘っぱちになっていくのでそうもいっていられない。

キャビネット

似本で運用されている公共交通機関。
2~4人乗りの小型車両が自動制御でレールの上を走るというもので、長距離移動の際は複数のキャビネットを乗客ごと大型トレーラーに積んで輸送する。
大量の荷物を高速で輸送できるという鉄道の利点を完全に投げ捨てた非効率な輸送手段な上、4人乗りの車両であっても追加料金を払えば1~2人で占有可能という交通渋滞を悪化させそうな仕様。
にもかかわらず何故か似本ではこれが電車に取って代わり、交通渋滞も解消されたそうである。
その渋滞解消効果はすさまじく、人口3億人のはずの似本の街は道路はガラガラ、町の人もまばら、外を歩いているのは芝さんの敵と繁華街で暴れるDQNぐらいという凄まじいゴーストタウン状態になっている。

車両の中は公共交通機関にもかかわらず監視カメラの類は無く、セキュリティに関しては謎のシャッターだけというガバガバ警備。これによりキャビネットの中は自宅に匹敵するプライベート空間になっているらしい。
実際にこんなもん導入したらゴミ捨て場やホームレスの巣にされるか、あるいは座ったままのご遺体が北海道から九州まで輸送されるのがオチだろう。

ただし走行中は「席を離れられない仕様」になっているため、DQNのギシアンボックスになる可能性だけは執拗に封じられている。ついでに、「昔の恋愛小説のように、電車の中で偶然の出会いが、等というシチュエーションは、現代の電車通学では起こりえない。友達と待ち合わせるということもできなければ、痴漢の被害に遭う等ということもない。」と注釈までつけられている。リア充憎しの為ならいくらでも頭の働く左遷なのである。

  • 参考 

952 名前:名無しさん@お腹いっぱい。@無断転載は禁止[sage] 投稿日:2016/11/03(木) 21:48:18.58 ID:L/Qm2Ekk0 [2/3]
通勤電車が1両で約20メートル 一両に150人
キャビネットがひとつ2.5メートル?(自走車が普通乗用車並として)
同じスペースに8基停車できる。一つあたりの定員が2~4人。8倍しても16~32人

乗車効率驚きの0.21倍!
つまり今のJRの5倍の密度で運行しないと客を捌けない
新宿駅の平日朝は4、5分で電車が入っている
劣等キャビネットは1分に1回乗り降りしないとダメ
在宅ワークがいくら増えたところで限界はあるし、劣等日本の人口3億人仮説とか考えるまでもなく
駅は鬼のように混雑するね。立ち止まったら殺されるねw

九校戦

魔法科高校対抗で行われる運動会。「急行線」「お笑い運動会」と呼ばれることがある。
まだキャラの個性も描けてないうちから安易に大会編をやっても滑りますよという好例である。

全国たった九校の選抜で行われる。競技は各校の部活で行われている種目もあるが、選手は部活無関係で選ばれる。
競技内容は『ルールの隙を突く芝さんSugeee!!』のためにわざわざ創作された左遷オリジナルで、競技の体を成していない稚拙なルールとガバガバにも程がある安全基準が総合的な特徴と言える。これで競技内容に独創性やケレン味があるわけでも無いんだからどうしようもない。

こんなグダグダボロボロであるにもかかわらず、劣等似本では甲子園大会やスーパーボウルのような国民的イベントとして扱われ、会場には10万人の観客が押し寄せ、テレビ中継も高視聴率を獲得しているという。どれだけ娯楽の無い世界なのか、こんなところでまで劣等星ディストピア説が補強されている。
 
スピード・シューティングを除けば殺傷力Bランク以上の魔法を使用できないが、これはつまり「定型を外れた不良品」でありランクのないwwさんは好き放題していいというのと同義である。
誰が見ても分かるようなルールの穴を突くのは勿論芝さんの特権で、クレー射撃もどきで爆裂弾をぶっぱなしたり水上スピード競技では目潰しを決めるなど暴虐の限りを尽くす。
そのため自力で勝てる力があるのに反則じみた手に頼る卑怯でせこい芝さんの図にしか見えない。敵が不自然なまでに無能なのはいつもの事である。

なお、運営は見ているだけの無能で、ご多聞に漏れずモラルも無い。
終盤を除いて芝さんの知力面をageているので「エンジニアや作戦参謀が勝負の鍵」のように見えがちだが、知力全振りの魔法工業高校こと四高は最下位争い常連の雑魚扱い。「選手が天才でなければ裏方の努力など無意味」という左遷生からの腐ったメッセージである。
・事故も妨害工作もそっちのけで九校戦優勝にこだわる生徒会や部活連
・それなのにエンジニア育成等の事前準備はビックリするほどできてない
・一校は優勝大本命らしいが男子選手の大半は森崎以下のかませ犬だらけ
・部費に色つけてもらえる程度には去年活躍したはずの高周波ブレード先輩の敗退
・芝さんが居なければ女子の成績もお察し
・「一高連覇か三高阻止か」と十師族優遇を匂わせる開会式アナウンサー
・学校行事より優先される七草家の緊急呼び出し
以上の描写を総合すると「一高優勝が談合で決まってたけど三高の校長がクリプリをダシにして開会式前日にいきなり八百長拒否った」かのように思えてくるが、当然ながら邪推である。
ついでに言うと、モノリスコードのクリプリ vs 芝さんで、クリプリが殺傷性の高い魔法 (当たれば肋骨骨折・内蔵出血) を芝さんに直撃させても、反則どころか警告一つ取られないことから、中東の笛に匹敵するレベルでの十師族との癒着、大会委員の腐敗が疑われるが、これも当然ながら邪推である。

作中での正式名称はお笑い運動会ではなく「全国魔法科高校親善魔法競技大会」と言うのだが、一校生は他校との親善を図った様子はなく、学生スポーツであるにもかかわらず相手を潰してでも勝つことしか考えていない。それどころか「最終日を前にして総合優勝が決まった」という理由で一校だけのパーティーを始めてしまったりと反感を買いそうな態度を取りながらも、それを誰にも咎められすらしない。
 
このように原作アニメ共々読者を不快にさせたにもかかわらず、左遷は何を考えたのか二年生編でまたしてもお笑い運動会を開催。最下位常連のクソ雑魚だった四校は、四葉の分家である黒羽の兄妹が入学したことで、突然強敵になってwwさんの前に立ちはだかってくるという極めてどーでもいい攻防が描かれた。

原作22巻では3回目があるかと思われたが、能動空中機雷(アクティブ・エアー・マイン)を巡る騒動の余波で中止された。なお能動空中機雷とはスピード・シューティングで使われたショットガンのことである。

スピード・シューティング

競技用ライフル型のCADを使い、射出された100個のクレーをより速く破壊すれば勝利という競技。破壊の手段は魔法なら何でもおk。
wwさんは爆裂弾を使い全面攻撃するという、『スピード』『シューティング』という、競技の目的・概念から確実に逸脱するであろう戦法で勝利した。魔法の種別や破壊手段に何の制限もつけていないにも関わらず、多数の目標を破壊するのに範囲攻撃を使うという順当過ぎる選択肢をルールを制定した阿呆を含めて誰一人想像もしなかったらしい
そしてスポーツマンシップの欠片もない魔法科高校生の多くが範囲攻撃に手を染めて競技として完全に破綻したため、二年生編ではこの競技が外される事になった。
真面目に競技に取り組んでいた人にとっては、本当に気の毒な話である。禁止行為を設定するだけで話は済むのに。

…だが、よくよく考えてみるとこれに真面目に取り組む価値があるかは疑問である。
競技者は通常のクレー射撃のようにターゲットを狙い撃ちしているが、実はCADの銃身は単に照準補助装置を詰め込んだケースに過ぎないため、本来ノリノリでポーズをとる必要性はない。極端な話、超天才()のエンジニアを味方につけて事前のCAD調整をしっかりしておけば、会場で競技者がやることはちょっとおしゃれなボタンを適当に押すだけの話である。
そもそもこの行為がスポーツとして成立しているのか、競技者はどういった思いでコートに立てばいいのか、ぶっちゃけ魔法師ってCADのバッテリーくらいの意味しかないんじゃないかという疑問が湧いてくる。

クラウド・ボール/ブタミントン

発射されたボールを相手のコートに叩き落とす。
通称ブタミントン(80年代に流行ったオモチャ)。
実はこの競技も来年度には外されていたりする。
サイオン量は評価されない項目だが、「相手選手はサイオン切れで棄権しますよ」と芝さんがドライアイス会長に言い、実際その通りになる。
精霊の眼さえあればアホでも解る見たまんまを、四葉の揉み消し力の及ばぬ七草相手に無駄に伝え、「俺は断じて普通じゃないですよ」アピールをキメてドヤ顔なんてなかなかできないよ。
 

バトル・ボード

身一つで水面を滑っていく危険なサーフィンレース。最高速度60km/hで競う。ヘルメット・プロテクター・ゴーグルなし、妨害での落水もありなので、後続に轢かれて死傷者が出ること請け合い。
魔法による妨害可能という事故前提のルールでありながら、コースアウトして壁(緩衝材ではない模様)に激突し大怪我を負ったり、目が眩んだ状態で水中に転落したりと、明らかに安全対策にとんでもない問題がある。将来の国防を担う()連中のトップクラスに、何故エクストリームスポーツをさせてるんだ?阿呆か。
アニメ版ではコース外で気絶する風紀委員長だが、原作では芝さん到着まで 水路内にプカプカ放置 されていた。救命胴衣もつけないのに、即座に救出に行けるスタッフもいない模様。
多くの選手は単純に加速魔法の腕を競う中、wwさんの授けた目潰し戦法 により多くの選手が散った。
ちなみに他の選手に魔法で直接干渉することは禁止されているが、水面にかける魔法での妨害方法は一切制限されていない。「水面を沸騰や凍結させるのは、危険すぎだろうが」とはwwさんの談だが、あくまで個人の意見であり明確に禁止されてはいないようなので、普通に行われる可能性もある。怖すぎ。
もっとも例によって敵はアホなので、波を起こす程度の妨害しかしないし、水の飛沫や日光の反射を防ぐゴーグルさえ誰もしないし、水面の反射を使った妨害もwwさん以外9年間誰も考えもつかない。高速水上競技なのにゴーグルを着用しないし着用義務も無いってどうなのか。
どうも劣等世界のゴーグルは現代のものよりはるかに質が悪く、かけると視界が非常に悪くなるようである。
それを利用して、目潰し対策のゴーグルをかけた相手に対して、コース上に影を増やし敵は遠回りさせるが、なぜか一高生だけはコースを覚えているから大丈夫という、よく分からない戦法で勝利している。
他にも、全員スタート時に水面に魔法使うとサイオンの干渉とか起こるんじゃ?ボードに魔法使ってるなら、同時に魔法は使えないんでは? など、設定の矛盾や疑問点も絶えない競技である。
なお「上り坂」や「滝」は原作通り。選手の魔法を邪魔せぬよう科学技術で何とかしている、のか…?
男女それぞれにコースが用意されており、超贅沢。似本には資源や資金が豊富にあるらしいことが垣間見える。
なおこの競技も来年度に廃止された。正直これは妥当としか思えない。
 
目潰し作戦は悪役、あるいは強敵への必死の抵抗などで行うのが普通だが、本スレの信者は肯定するばかりか称賛している始末。
『信者はマジで頭のネジが足りない』
・九校戦はスポーツじゃないから目潰しは問題ない
・ワールドカップですらレーザーポインタが横行してるんだから、この程度で騒いでる奴はW杯なんて見れないだろ

だそうで、現実日本は大丈夫か?と心配になる。
相手方もそれに匹敵するような過激な妨害をしてくるのなら、危険性はともかく「マリオカートのような競技」として成り立つかもしれないが、他校は正々堂々スポーツとしてやってるように見える分、よけい芝さん達の悪辣さが目立つ。
 
なお、左遷生は「セーリング」を下記の様に書いており、向かい風を切り上がる事も知らないんですわ

~文庫3巻(Web 第2章) p318より~
最大速度は三十ノット超――時速五十五~六十キロに達する。一枚のボードに乗っているだけの選手に、風除けは全く無い。追い風で速度を稼ぐセイリング競技と違って、まともに向かい風を受けるのだ。この風圧に耐えるだけでも、選手は相当な体力を消耗する。
 
参照Wikipedia セーリング
 

アイス・ピラーズ・ブレイク

相手陣地にある氷柱を全て破壊すれば勝利。
ご丁寧に『日本語名称は「ひょうちゅうたおし」。「つららたおし」ではない』と注釈つきである。
魔法を視認できない非魔法師にとっては、なんか分からないうちに氷が解けていくのをただ眺めてるだけという、何が面白いのかわからない絵ヅラが特徴。
キモウトのキモさが極まった競技。
きたうみ版では第1話冒頭でいきなり描かれ、多くの読者を脱落させた。
アニメ版では突然相手側の氷柱が破壊されるなど、何をやっているかさっぱりわからない状況であった。
それもそのはず、『氷内部の気泡が熱膨張して氷柱にヒビが』だの『液体窒素の気化によって爆発的衝撃が発生(※屋外です)』だの説明すればするほど頭が痛くなる設定に対し、アニメスタッフは「黙して語らない」ことで瑕疵を最小限に抑えたのである。
なお、キモウトの基本戦術は「圧倒的天才のみが可能な力任せのゴリ押しで競技エリア全域を支配下に置き、干渉力の劣る秀才どもに棒立ちを強制する」という胸クソ悪い上に頭も悪そうなもの。一矢報いたバス女は例外中の例外という扱い。やっぱり説明しなくて良かったと言わざるをえない。

ミラージ・バット/ゴブリン・バット

空中にあるターゲットをバットで撃ち落とし、その数を競う。
何故か萌えないコスプレが義務付けられている。そのためフェアリー・ダンス()などとも呼ばれているらしいが、心底ダサい。SAOフェアリィ・ダンス編への風評被害である。
氷柱倒しといい、スポーツなのかバラエティーなのかはっきりした方が良い。
選手の一人が魔法師生命を失うという惨劇が起きても気にも留めないそのメンタリティから、アンチスレではフェアリーどころか鬼の所業であるとして「ゴブリン・バット」と呼ばれる。

wwさんの飛行魔法によってゲーム性がいきなりぶっ壊れた。
アニメ版では、飛行魔法使用時の安全じゃない安全装置()については詳細を伏せることで事なきを得た。
来年度には廃止…されなかった。何故だ。

モノリス・コード

3vs3で行う、一年生編時点でのメインイベント。
敵陣地にあるモノリス(黒い板)を魔法で割り、中にあるコードをCADに打ち込めば勝利。
だが相手チームを戦闘不能にしても自動的に勝利になる上、例によって魔法であればどんな手段を使ってもおk。
一応魔法によらない物理的な打撃は反則となっているが、魔法で飛んでいった質量体が不幸にも相手にぶつかってしまうことは問題視されないため、抜け道はいくらでも存在する。
芝さんはこれを利用し、レオに硬化魔法を利用した透明なブレードを構成すると見せかけて先っぽの金属塊を発射する「硬化魔法で伸びーる鈍器試作1号」(自称:小通連)を与えて凶器攻撃をやらせた
そういうわけで実際には真面目にモノリスを攻めたり守ったりする選手などおらず、ただの魔法喧嘩になる。
モノリス開封専用魔法は何系統のどういう理屈で動いているのか気にしてはいけない。
我らがwwさんがクリプリとの茶番バトルを繰り広げたのもこの競技。
本来は連携して戦場で何らかの対象を護衛したり、それを突破して対象物を奪ったりするシーンを想定した模擬戦的な競技であると思われるが、芝さん達は視界が開けた草原ステージで、隠れてないモノリスを尻目に各自適当な撃ち合いを繰り広げるという趣旨が崩壊したシロモノになった。
クリプリとジョージのみならず対戦相手からも空気扱いの陸津波さん(字幕には「中野」)があからさまな棒立ちでチームメイト()を見殺しにするシーンは、全国のハブられっ子たちに仄暗いカタルシスを与えてくれること請け合い。

ロアー・アンド・ガンナー(アニメ範囲外)

ボートに乗り込み、水路上のターゲットを狙撃する。コースは、廃止されたバトル・ボードのものを使い回している。
作中では水上スキーとバイアスロンを統合した競技と説明されているが、実際には別々の競技として開催する意義の薄かったバトル・ボードとスピード・シューティング、クラウド・ボールを一まとめにしたものであると思われる。
普通の人からすればむしろ統合する意味が分からないが、二年生編ではどうしてもスティープルチェース(ryを開催する必要があり、そのために不必要な競技を仕訳した結果このような事態になった模様。それならなんでシールド相撲を追加した…

なお品性下劣な魔法科高校生が妨害に手を染めないよう、レースではなく1チームずつ出走してのスコアアタックに変更された。コースに魔法で干渉するのもご法度で、もちろん目潰しもダメ

シールド・ダウン(アニメ範囲外)

盾を装備した選手が土俵(!?)の上で押し合う。
クールでスタイリッシュ()な演出をし続けてきた劣等世界に突然現れた土俵。何とも異質感を感じざるを経ない。もっとも盾を装備して土俵に立つという、日本の国技を冒涜した感じはいかにも劣等生らしい。
盾を失うと負けなので、選手が盾をかばって打撃を受ける程度はよくある光景。もはや意味が分からない。
余談だが、横浜ソーラン編の魔法警備員は基本的に盾っぽい力場のようなものを発生させる魔法の使い手。
 

スティープルチェース・クロスカントリー(アニメ範囲外)

二年生編(スティープルチェース編)でのメインイベント。
これをやる時間を確保するためにわざわざ競技の半分を刷新しなければならなかったといういわくつきの競技で、これに限り無条件でだれでも参加可能。
数々のデストラップが仕掛けられたコースを踏破するマラソン競技。要するにくにおくんのクロスカントリーである。

実際の似本軍でも使われている立派な「訓練」であるのだが、そのコースは現役軍人の力を以てしてもクリアが困難であり、多くの人間が魔法力喪失の憂き目に遭った。

書き下ろし第1弾である「スティープルチェース編」は信者の間でも「話が横道にそれた」「露骨な引き延ばし」と評判が悪く、路コースを破する競技であることから略して「迷走編」と呼ばれている。

九校戦会場

九校戦 の会場は、富士演習場敷地内である。芝さん達の宿泊施設も同敷地内にある。
軍の施設だが 無能竜/無脳竜 の下っ端に易々と侵入された。安定のガバガバ警備である。
なお、原作17巻では箱根のホテルで十師族選定会議が開かれ、毎度お馴染みのテロ展開によって無関係の宿泊客に多数の死傷者が出る。
近所にあるこっちの宿泊施設を貸し切りにして会議してれば余計な被害出なかったんじゃないですかね…

教師/教員

学業を教える人。
エリートを育てる教育機関の「魔法科高校」を舞台とする学園モノであるはずの本作において、露骨に蔑ろにされている存在。

劣等星では魔法を教えられる存在が大変に不足しているため、高校には慢性的に人が足りていない。その上主人公の通う一高に至っては教員も確保できないのに新しい学科の創設を強行したために指導の手が回らなくなり、見切り発車で入れた二科生(ウィード)は後回しという名の放置プレイ状態に置かれてしまったのである。

しかもその貴重な教師キャラは本編中にほとんど姿を現さず、目立った活躍をしたのは芝さんに四校行きを薦めた名も無き教師と、横浜編で監督役(監督するとは言ってない)だった廿楽計夫(テロ対策は生徒に丸投げして死んだ魚のような目でぼんやりしていたが瓦礫が降ってきた途端にイキイキしだした瓦礫支え専用魔法の使い手)くらいしかいない。
その上、魔法科高校生の主要進学先である国立魔法大学の教育内容が不明瞭なことや、芝一派に教員志望のキャラが一人もいないことなどもあり、そもそも魔法科高校の教師はどういう立場の人間でどういう授業をしていて、どうすればなれるのかすらも不明瞭と、ほとんどいないも同然の地位に追いやられている。
そもそも一高の校長ですら、芝兄妹が四葉の直系であることは知らされていなかったという雑な扱いである。
校内でテロリストが暴れてもなお画面に映らないモブ教師の空気っぷりは推して知るべし。大丈夫? 入学したての二科生からテロリストと誤認されて背中から撃たれてない?

綺麗なだけで頭が空っぽなお人形にしたくなかった

wwさんのキモウトに対する印象、及び教育方針。
常人には思いつかない、気持ち悪さを煮詰めたような表現である。

wwさんがキモウトに、「中華連合が横浜侵攻という暴挙に出た理由」を考えさせるというとんだ無茶ブリをした際の発言。理由も何も単に展開の都合という他無いのだが、wwさんは執拗な誘導を行ったうえで「中華はUSNAと手を組み、日本の適度な弱体化をもくろんだ」というキバヤシもビックリの電波理論へとたどり着かせた。(沖縄にある日本最大米軍基地はハワイに引き上げたとあるが他に新しく米軍基地でも作ったのか?)
そんなアホなと言いたい所だが、シーレーンどころか首都圏の防衛がザル以下であると全世界に大恥を晒し、あまつさえそれに大量破壊兵器をぶっぱなす暴挙を以て応じた似本の国際的な発言力を思えば確かに弱体化してはいるだろう。どっちも似本サイドが自爆しただけだから結果論だけど。
 
ちなみにコレ、何らかの都合のいい考えを刷り込むにあたって、それを自ら考えだしたものと錯覚させることでより深く盲信させるという、カルトでよく使う洗脳手法である。

思考能力を育てようとしているwwさんの発言事態は真っ当なものだが、そのためにとった手段は新手ですらない、イビル★アイ よりも古典的な「洗脳」であった。
なお、九校戦編のパンクスピンジャンプ特攻テロについて説明した直後のシーンでも、「卑劣な……!」と黒幕を蔑むキモウトを見て「よしよしそれが正解な」みたいに芝さんは満足げに頷いている。
「なんでそんな凄腕の魔法師を鉄砲玉にするのか、何か理由が?」とか「あんな不自然な流れで事故に見せかける気があるのか」とか「バスは予定より遅れたのに対向車線からタイミング良く攻撃が来るなんて、まさか内通者がいるのでは」とかが正解なんじゃないでしょうか芝さん。
また、犯罪者と断定した場合、そいつの死に対しての同情や憐憫は言語道断の愚考とみなす様子。
人形にはしたくないが、共感や博愛といった人間らしさを排した殺人マシーンにする気は満々のようである。
もっとも、これ以前にもテロリストを躊躇なく冷凍するなど人間性は既に皆無であり、それに関してはこれ以上教育する必要はないだろう。
 
余談だが、脳ミソ含めて全身コピペ しても記憶が消えない芝さんを見れば解る通り、劣等星人の意識だか魂だかは脳細胞の神経ネットワーク内には無い。
 
さらに言えば、劣等魔法は少しでも疑念を持てば消えてしまう恐れがあるというクソ仕様から、まっとうな思考能力を持たせることはリスクでしかない。意味もなくキモウトに危ない橋を渡らせるとは、知的なお兄様にしては珍しいミステイクである(棒)

劇場版魔法科高校の劣等生 星を呼ぶ少女

文庫19巻にて制作発表された劣等生の新作らしきもの。
2017年6月17日無事?公開。GWでも夏でもないなんとも中途半端な時期に設定されたのは、蒸し暑い梅雨に無味乾燥かつ背筋の凍るさすおにを提供しようという公式の配慮であり、断じて大作の並ぶ連休を避けたわけではない。内容は左遷生書き下ろしの完全新作オリジナルストーリーで、キャッチコピーは「そして司波達也は、伝説となる——。」「助けて……! 少女の願いは、最強のイレギュラー(司波達也)に託された。」とのこと。
「原作者完全監修」は近年のアニメ映画で一種のウリにされているフシがあるが、それが左遷なら不安しかない。

突貫工事の掘っ立て小屋じみた簡素な公式サイトが数か月放置された末にようやく続報が発表。
初報の時点では収録すら始まってなかったようだ(中の人インタビュー編参照)。
声優陣の内容予想もはっちゃけており、もはや信者が必死に否定する「さすおにラノベ」として扱う、という方向性は揺るぎないものとなっていると言える。

劇場版オリジナルキャラ・九亜(ここあ)、また離島でバカンスというマンネリ感あふれるあらすじ、TVアニメでは未登場だった(一応人気キャラらしい)ポンコツ米国最強さん参戦など、なぜか「追憶編」と「来訪者編」を読んでいることが前提のストーリーであるため、新規ファンを獲得する気がない内容になっている。
推測だがおそらく本来なら2期でその前の話をやるつもりが、円盤売上などが期待外れだったことからお蔵入りになり、映画だけが公開になったと思われる。アニメ版が製作にとって失敗という疑惑が深まった理由の1つ。

が、そもそも弱者保護や無償の愛といった精神が全くない劣等星人の中でも、子供が苦手と断言する芝さんと実子をネグレクトする気マンマンだったキモウトであるから、無関係な少女を助けるのは性格的に無理がある。スタート時点からキャラ崩壊とは恐れ入った。
 
世界観に合ってない「ココア」という名の女の子を出したり、隕石を巡る青春冒険譚が繰り広げられたりとアンチスレ的にどっかで聞いたような要素が散見されるのは間違いなく気のせいである。仮に前前前世まで遡ろうと、関連性なんてそんなのないよ(無慈悲)。

「宇宙規模の大ピンチに対して全員が力を合わせる」というありがちながらも燃えるシチュだが、こと本作においては緊張感も期待感も沸かないシロモノである。どうせシバさんがなにもかも解決してくださるし。
それ以前に、むしろ劣等星なんてメテオが降り注いで消滅してしまえばいいとしか思えないのが最大の問題かもしれないが。
いよいよ隕石をマテバするのか、いやいや人工衛星だスペースデブリ塊だ、と様々な憶測が飛び交っていたのだが結局マテバの扱いは、その、なんだ。
以前から設定していたなら作者以外知らない新技をいきなり出してきてもご都合主義じゃない()から仕方ないね。

話題性作りには相当苦心しており、再放送に合わせてさすおにボタンを設置してみたり面白エンドカードを追加してみたり「キャラ人気投票」という安易な企画でお茶を濁したり、人間味ゼロの持ち味を活かして芝兄妹モデルの人工知能を作ってみたり、おにぎり・豆しば・しば漬・ニッパーなどとコラボしたりと広報・営業担当の頑張りは見て取れる。信者を何度も来場させるための搾取用特典は何種類も用意され、転売屋が特典を売った金でまたチケットを買う見事な経済効果を発揮した。

そしていざ公開された映画だが、スレが

  • CMの武井壮のナレーションが魔法科がアホウ科にしか聞こえないし、何度も聞いてるとだんだん半笑いに聞こえてくる
  • 「吹き出したくなるタイミングが多すぎた なんで皆冷静に見てられるのか不思議なくらいだった」
  • 「何回も笑いこらえるのに必死だった」
  • 「◆←お兄様」
  • 「まずお兄様専用武装で会場に笑いが起きる。お兄様射出で唖然となる。ラストの深雪で壮大なものを見たと勘違いする」
  • 「高速垂直リフト射出Xerathお兄様宇宙へ!からの光魔法カッコイイポーズ!」
  • 「お兄様射出から降臨までの流れはもう、吹き出しそうだった」
  • 「だんだんお兄様の顔が (俺何やってんだろう…)って風に見えて来た」

と、何が何やら分からない感想で埋め尽くされる事態となった。

真面目に解説すると、映画単体では「国のためという建前で平然と弱者を踏みにじり危険な研究をする非道な奴らの企みを、主人公がぶっ壊す」という本編で芝さんがやってることを考えなければ王道を往くストーリー、いつものマウンティングはお休みしてひたすら荒唐無稽な大活躍を繰り広げるきれいな芝兄妹、久しく原作では描かれていない敵・仲間キャラの活躍、尺が短くてボロが出ないがゆえに可愛いゲストヒロイン達、そしてクライマックスの大気圏外へのお兄様射出と、純度の高いさすおにが満載の真っ当なエンタメ作品と呼べる仕上がりになっており、大方の評価は「原作との関連を考えなければそこそこ見れる」という感じに落ち着いている。

これらの要素は左遷であれば真っ先に斬り捨てた要素であるため、逆に彼がどこまで「監修」したのかが怪しまれている。

ゲートキーパー

20巻で唐突に生えてきた、芝さん第三の必殺技
イデア様を介した遠隔マホトーンで、相手のゲート(イデア様との繋がり)自体を潰して使い物にならなくすることで魔法の行使自体を不可能にする。
もはやチートを通り越してイジメに近い技である。
この手のアンチマジック技はパワーバランスがおかしくなる元なので扱いが難しいのだが、左遷は迷うことなく芝さんに盛った。

魔法の発動自体をできなくするため、この先左遷による後付がない限りは芝さんの懸念事項であった十三束やホ文字も一発で無力化可能である。
ただでさえディスペル技には事欠かない芝さんにこの技が必要かどうかはもう語るにもアホらしいので置いとくとしても、学校サボって痛い思いしてまで開発したバリオン・ランス()は完全な死に技になってしまった。

――かに思われたが、次巻でいきなりゲートキーパーはサイオン量の多い相手には通用しないという(取って付けたような)弱点が追加された。
左遷生もさすがに盛りすぎたと気づいたのだろうか? (どうせなら世に出す前に気づいてほしいのだが)
これによりゲートキーパーはモブ相手にしか通用しないザコいじめ専用技となったわけだが、この頃になると芝さんの ナイナイ が使用を完全解禁されており、モブの役目は芝さんの前に現れてはセリフ一つなくナイナイされていくという一パターンに集約されてしまう。
結果、ゲートキーパーはその活躍場所を完全に奪われ、僅か一冊未満という圧倒的速度で(数多くある)死に設定の一つと化し、逆に追いやったはずの バリオン・ランス() はホ文字との戦いにおいて大活躍するという逆転現象が発生した。

圧倒的汎用性でバリオン・ランスの立場をナイナイするはずのゲートキーパーが、設定盛りすぎにより逆にナイナイされるという、ある意味高度な因果応報論が展開されている。

ちなみに、芝さんにとって必要なくなった人・モノは取り巻きに下賜するのルールに従って、いらない子となったゲートキーパーは、同巻でその起動式を四葉分家の津久葉家に渡されている。

結界容器(ブリオネイク)

wwさんとの対決の際、ポンコツが唐突に出してきた謎兵器。
彼女の使う戦略級魔法ヘビィ・メタル・バーストの威力を落とすための道具である。戦略級なんちゃらをダウンサイジングして携行できるところがポンコツの強みらしいのだが、なぜそこまでして対人戦に戦略級なんちゃらを持ち出さなければならないかは不明である。

「物理法則の影響を遮断する」という尋常ならざるトンデモ結界によって、FAE理論が有効となる一瞬をちょっぴり引き延ばすそうである。ポンコツのオーパーツで物理法則がヤバイ。
ポンコツの必殺技の要といっていい兵装なのだが、いつもの解説癖はどこへいったのか効果を長続きさせる仕組みや原理の説明は全くされていない。そのため中は異世界か何かではないかと物議を醸した。
一方、左遷生はというとTwitterで装填→発射の仕組みを説明していた。左遷生、読者が一番知りたいのはそこじゃないんですよ。

ゲリラ

佐島先生いわく、行き当たりばったりな攻撃を仕掛けるものであるらしい。
だが有名な第二次世界大戦時のゲリラを例に取ると、彼らは連合軍やソ連軍との反攻作戦と呼応してナチスドイツ軍の兵站路を攻撃し、前線部隊の弱体化に貢献していることが分かる。
これには

  • 補給部隊のルートの割り出し。および適切な攻撃、撤退の手段とタイミングの判断。
  • 外部の協力者との密な情報交換

の二つが求められることから、まかり間違っても場当たり的な攻撃はしないことが分かるだろう。もしそんな後先考えない行動をすれば、祖国や家族が救えなくなるのだから。
参照Wikipedia ゲリラ

現実

左遷や芝さんには見えているつもりのもの。
劣等星にすむ人間は「芝さんは常に正しく、意見してはならない」「芝さんの機嫌を損ねてはならない」「芝さん以外の努力は報われてはならない」「芝さんが無駄認定した努力は芝さんをイラつかせるので慎まなければならない」という揺るがない現実を認識しなければ人間扱いしてもらえない。
また、これに的をつけて「現実的」というワードにすると、不可解な設定や道理に外れた行為を全て誤魔化し論破したつもりになれる万能免罪符に変化する。
劣等生を読んでいると、我々の住むままならない現実世界は案外よくできていると思えること請け合い。
彼らの言う現実的な意見が、現実世界では「無責任で短慮、卑怯」として呆れられているという現実についてはどう考えているのだろう。
 

減速領域

何故か空気だけは減速効果を受けず、減速領域にどんどん空気が流れ込む謎魔法。

あまりにも謎だったためか、普段は魔法理論の破綻を気にもかけない信者からさえ、ツッコミが入っている。
(詳しくは 魔法科高校の劣等生@wiki 減速領域 にて)

結局、その信者の疑問は解決されなかったが、質問に対する非理論的な回答、あまりに見苦しい補足は、読んだ者に素直に「分かりません」と言う大切さを教えてくれる。

高周波ブレード

杉田こと作中キャラ 桐原武明 が得意とする魔法。桐原自身を指すあだ名として使われることも多い。
刀身を高速振動させ、固体を局所的に液状化させ切断する魔法で、刀身の自壊を防ぐ術式とワンセットで使用される。竹刀でも代用可。竹刀を振動させるとバラバラに(これ以上はいけない…)
個体を液体化するの間違いであることも(ゲフンゲフン)
 
威力は高く、防具をすっぱり切り、壁を易々と切り倒す。発動時点から騒音を撒き散らして注目を集めた上で素の身体能力を駆使して接近戦を挑むという男気のありすぎる仕様は、速攻至上主義の作中設定に真っ向からケンカを売っている。
初使用は後に桐原が惚れていたと判明する相手へ向けて。他、テロリストの腕を切断するためにも使われている。
このような危険な魔法を人に向けて使うことに全く躊躇がない高周波ブレードさんの精神性にはスレ住人もドン引き。
その高周波ブレードを使われて殺される寸前だった相手が数日後には高周波ブレードさんと付き合い出すのにもやはりドン引きであった。
 
とある検証によると、
 ・超音波が発生する20kHzで振動させるには1秒間に最低でも4万工程の加速と減速が必要
 ・1分間使うには240万工程必要
 ・当然、実戦では役に立たないので、本番では日本刀を使う
だそうである

コーヒーをおいしくする魔法(仮称)

  • 参考
     そのコーヒーは、達也にとってまことに遺憾ながら、深雪のコーヒーより美味かった。
    「美味しいですね……葉山さん、失礼な言い方かもしれませんが、さすがです」
    「お褒めにあずかり光栄にございます、竜也様。実はちょっとしたズルをしておりまして」
    「ズル、ですか?」
    「はい。お恥ずかしながら、少々魔法の助けを借りております」
     意外感を露わにする達也へ、真夜が楽しそうに声を掛ける。
    「こういう穏やかな魔法の使い方は、私も葉山さんに敵わないわ。本当に魔法というのは使い方が大切だと実感します」
    「いえ、そのように大袈裟なことでは。ただ私は自分の能力を自分の選んだ仕事に使っているだけでございますよ」
     葉山のその発言は、達也を深い思索へ誘うものだった。だが、その誘惑を断ち切って、達也は真夜へ目を向けた。

師族会議編において唐突にぶっこまれた劣等魔法の応用法。
「魔法の助け」を借りることで美味しいコーヒーを入れるという、魔法を日常的に使った珍しいシーンなのだが、何故かこのシーンに関してはいつもの長い説明やウンチクが入っておらず、この葉山忠教氏が具体的に何をどうやったのかは一切謎に包まれている。

アンチスレでは「加速魔法により焙煎」「グラインダーを使わず魔法で砕いて粒子化」「魔法で脱イオン化した超純水で淹れた」「水の浸透圧を変えることで、水出しコーヒーを短時間で作った」「熱湯で淹れた後、雑味という概念を分離させた」「美味しいと感じさせる原子の状態(?)を作り出した」「魔法の力で大亜の輸送船から高級コーヒー豆を強奪」といった様々な推測でそれなりに盛り上がったが、これまで劣等魔法がしてきたアプローチから言うと、「泥水を飲んでも旨く感じるよう芝兄妹の味覚神経を破壊した」というのが一番しっくりくるかもしれない。

左遷が「魔法が殺人以外に何の役にも立ってない(殺人の役に立つとは言っていない)」と指摘されたことに対して、特に何も考えずにこんなシーンを取って付けたというのは邪推である。

もっとも葉山さんがこれを「ズル」と言っているあたり、このような魔法の使い方は劣等星において一般的ではないのだというボロをかえって出してしまっているというのもきっと邪推である。

恒星炉

芝さんご執心の研究「魔法による核融合炉」の成果の一つで、ピストン式核融合炉の後継機。
試作機はその辺で手に入りそうな材料で製作されており、怪しげな健康器具と同じ匂いを放っている。
ピストン式の時点で指摘されていたことだが、核エネルギー以上に不安定かつ属人的な力である魔法をインフラにしようとすること自体が無謀である。エネルギー供給を魔法に依存するようになれば、非魔法師は魔法師に逆らうことはできなくなり、魔法師も発電設備の維持に従事するしかない「電池」扱いの底辺層を多数生むことになるだろう。十氏族が牛耳る現在の劣等似本よりも、さらに酷い社会が出現することは目に見えている。
芝さんは本装置の実用化を前提に完全自給自足の洋上都市「エスケイプス」を建設するという無謀な計画を立てている。エスケイプスはその名の通り、当初はwwさんがキモウトと駆け落ちした時の食い扶持を得る手段として考案されたというヘタレな代物だが、彼が四葉の本家に迎えられ不要になったハズの今となっても「魔法師の公益のために」研究を続行する構え。実現すれば、おそらく芝さんによる独裁国家の最初の領土となるだろう。
なお、芝さんは魔法技術には精通してるが、工業知識はただの高校生並みらしい。でも、トーラスシルバーとして活動したり、ムーバルスーツを設計したりしている。
 
原文引用編2 【トーラス様の知識は高校生レベル?まだ諦めていなかった魔法師発電機化計画】参照

刻印型術式

予め刻んでおいた刻印にサイオンを流すことで極短時間で建材の耐火性や耐衝撃性を、一時的に飛躍的に高めることができる(原文ママ)という術式。クーロン力先輩こと五十里の家が得意としている。
欠点としてサイオン使用量が多く、しかもサイオン注入を止めると効果が切れる。継続時間は記載されておらず不明なのだが、かなり短いと考えて間違いないだろう。
エリカスの使っている警棒にも使われているが、サイオン消費量を抑えるためにインパクトの瞬間だけサイオンを流すなどの高度な技術が必要らしい。本当になぜサイオン量は評価されない項目なのだろうか・・・
色々とキワドイ場所に建設した人工島・西果新島においては、これでフロート表面に斥力を発生させ大型海洋生物や人間が近づけないようにしているらしい。大型生物が近づけないなら、海水も吹っ飛ぶし下手すればその反作用でフロートが吹っ飛ぶと思うのだが。
災害対策として優秀らしいのだが、災害や事故は起こった時点で何かしら破損しているんだから、それから強化しても大概の場合は色々手遅れだろう。
かといって予防として使うのも問題がある。常に大量のサイオンを流さなければならないという、属人的かつ持続力が無いという部分が防災システムに組み込むには致命的に向いていない。
しかし施設が稼働しているという事は、奴隷魔法師でも大量に囲い込み昼夜不休でこき使ってでもいるのだろうか。
また、なぜか超音波洗浄の原理で汚れを飛ばす効果があるらしい。そんな効果あったら島周辺が泡だらけになって仕方がないだろう。もちろん被害はそれに留まらない、いわば超巨大な振動波発生装置なのだから。
島にいる人の健康被害も尋常ではなかろうし、周辺海域や海洋生物に与える悪影響も計り知れない。そして、何より島自体がただではすまない。汚れだけでなく刻印を施されてない部分は、あちこちが削れ剥がれて大幅に寿命を縮める事になるだろう。恐ろしくはた迷惑な自滅装置である。

国際ライセンス

2chアンチスレでは 魔法科高校の劣等生が糞アニメ?申し訳ありませんでしたお兄様74の326 で初出
 
魔法師のランクにより発行される。文庫1巻(Web第1章) p189より~

『多くの国において、魔法師はライセンス制の下に管理されている。
ライセンス発行に国際基準を導入している所も多く、この国もその一つだ。
企業に勤めるにしても官公庁に勤めるにしても個人で営業するにしても、仕事に応じて必要とされるライセンスが指定されており
ランクの高い魔法師ほど高い報酬を得られる仕組みになっている。
国際ライセンスの区分はAからEの5段階。
選定基準は魔法式の構築・実行速度、規模、干渉力、つまり、学校の実技評価と同じ。
と言うより、学校の実技評価基準が国際ライセンスの評価基準に沿って設定されているのである。
警察や軍のように特殊な基準を採用しているところもあるが、その場合も評価はあくまで「警官として」「軍人として」であり、
魔法師としての評価ではない』
 
一方、文庫○巻(Web第○章) p  より~

『今でも、魔法師の主な用途は、軍事目的。
世界情勢が小康状態の現在は、実際に兵器として使用される事例は減少している。
しかし魔法師の開発――魔法の開発ではなく――は、軍事利用を目的とするものが依然として九割を占めていると言われている。』
  
大半の魔法師が軍関係へ進むのに、軍で採用されていない国際ライセンスって何の意味が?
なお、国際ライセンス基準では大半の古式専門魔法師はノロマの下手クソ認定となっている。おっぱいカウンセラーレベルのBS魔法師も評価されない。
古式魔法大国である大亜を舐めくさった挙句に電子金蚕でボコボコにされまくる国際基準とはいったい…
そもそも、こんな失礼な基準を勝手に押し付けてくる連中が「お前らの国に核ミサイルあるらしいから俺らと一緒にブッ壊しに来いよ」とか言い出したとして、古式魔法師は「そうだな、放射能だけは許さない! 絶対にだ!」と爽やかに従うのだろうか。
また、作中時点では魔法師は海外旅行すらままならない。異国の魔法師と国際的に協同する機会となると戦略級魔法の共同開発などといった大事業か、でなければCADメーカーの輸出入がせいぜいで、もはや発動速度の半秒差がどうとかいう話ではなくなっているはずなのだが何に使うんだろうかこの基準。そして似本がマテバ撃ってヒャッハーしても団結して総攻撃してこない国際社会でいつ使うつもりなのか。錦の御旗の核ミサイル撲滅にしたところで、高ランク魔法師のみが動くわけでもないならランク分けする意味がほぼ無いのだが。

国防軍

似本の防衛を担っているということになっている軍事組織。芝さんも偽名で所属している。
国防軍という名称とは裏腹に、沖縄戦、横浜戦を見るに「国防」としてロクに機能していないようだ。
そのくせ攻撃性だけは異様に突出しており、文民統制を掲げる民主主義国家の軍事組織にあるまじき越権行為や独走を繰り返す。失敗について「文民統制にこだわりすぎたせい」となぜか軍人でもない警察官が評した。
ガチガチに制限を掛けられた現実の自衛隊の方がよっぽどマシな防衛網を築いているというアイロニーである。

実態をありていに言えば似本がバックについた公式のテロ組織と言っても決して過言でない。
芝さん抜きで戦えるか怪しい「独立魔装大隊」や刀型のCADを振り回して戦う遊撃歩兵小隊こと「抜刀隊」などさほど役に立たない魔法師からなる部隊があるが、それしか活躍していないように見えるので全体的にも相当お粗末な軍隊なのであろう。

その活躍は、作中で分かっている目立ったものだけでも
  

  • 佐渡・沖縄・横浜と短期間に敵国軍の侵攻を素通しして本土上陸されまくった挙句、たまたま現場付近に十師族が居なかったらそのまま負けていたような描写をされる。なお、第三次大戦末期に対馬を占領されて大虐殺までされているので、想定外の例外的失態というわけではなく単に間抜けが何の教訓も得られなかっただけである。
  • 一応一般人である未成年に備品を与え、戦列に加えて私的な戦闘を許可する。
  • 中国から東京湾内までやって来る揚陸艦を全く察知できず、首都圏への上陸に加え爆撃まで許す国辱モノの失態
  • その際、「鎖国してる筈の豪州の輸送船に偽装する」というジョークグッズ並のカモフラージュにまんまと騙される
  • 軍人でもなんでもない高校生を戦闘に加える。
  • 侵攻軍皆殺し宣言。後述の対艦マテバと合わせて明確なハーグ陸戦条約、およびジュネーヴ条約に対する違反である。
  • 領海内で暴れまわった敵国の船に、燃料が海の環境の悪いという理由で特に攻撃を加えない(最終的に芝さんに命じて消しとばした。そもそも燃料云々はメタ的に言えば芝さんのマテバの正当化でしかないのだろう)
  • たかが統合幕僚会議レベルの判断で大量破壊兵器(マテリアル・バースト)の使用認可を出し、事前通達無しで軍港を都市ごと破壊する
  • 公立高校の運動会を演習基地で行うにあたり、反体制組織の侵入や十氏族による人体実験の強行を素通しする
  • 国防軍だけの失策ではないが、国内でおきた魔法師を狙うテロの防止に失敗。ゾンビの素体になる人間を集めるという明らかに目立った行動をとっていたにもかかわらず……である。
  • 基地の近くにある病院に隠れていたヘイグを取り逃がす

などなど。防衛網や外交に関する認識が世紀末のモヒカンと同レベルの軍隊とは一体。
仮にも正規軍がこの有様で似本が滅亡していないことに関しては逆に疑問を覚えるが、実は他国の正規軍も

  • スパイ行為がバレた埋め合わせで高校の発表会を襲う大亜
  • 似本の弱体化()の為に上述のバカと組み、リーナとかいう国賊を好き勝手させるUSNA(ヘイグの件で若干評価を回復したが、帳消しには全く至らない)
  • 似本の勢力伸張()を抑えようと妙な作戦を決行してスピード鎮圧されるヨーロッパ勢
  • 反魔法師運動のガス抜きに似本に進軍する蛮族国家・新ソビエト

と、どこを切り取ってもろくでもない連中ばかりであり、むしろこのレベルが劣等星におけるグローバルスタンダードとなっている。

そして正規軍ではないテロリスト連中は、逆にどんなに有利な状況でも律儀に殴り合いを挑んでくれる紳士揃いであることで、なんとか「国防軍」の看板を掲げられている状況である。

強いて言えば、芝さんとかいう小物の自尊心をテキトーに満足させてなんだかんだで縛りつけておくことで、最悪のハルマゲドンが解き放たれるのを防いでいることがただ一つの功績だという声もある。つまり彼らの正体は国を挙げての接待要員である。その働きぶりも、上の失態を帳消しにするには到底足りないが。

古式魔法

現代魔法が確立されるより前、遥か昔からあったとされる魔法。
劣等生の世界は現実の1995年あたりから分岐したパラレルワールドであり、実はそれ以前から陰陽師や忍術使いという存在が歴史の裏で暗躍していたという設定になっている。そして現代魔法のベースになる「超能力者」が世の中に現れたころ、今まで完璧に隠れ潜んで居た筈の彼らが何故かいきなり表舞台に出現し、現代魔法のベースとして組み込まれることになった。
よく分からない超古代魔法文明がマジカルオーパーツだけ残して何故か跡形もなく滅んでいる? 知らんな!
大ざっぱに言うと、現代魔法に比べ発動速度がやや遅いが威力と隠密性に優れているとされる。逆に言うと現代魔法は、現代兵器と比べれば全く大したことのない発動速度を追求するために、古式の持っていた汎用性を潰した劣化品と言うことが出来る。
もっとも古式は鉄砲すらなく槍や弓で戦争していた時代にすら世界を支配することができなかったくらいなので、速度を少し上げた程度で銃やミサイルに勝てる道理なんてないといえる。
設定上では「長所を伸ばすけどそれ以外は超ニガテのまま放置」な古式魔法に対して「とりあえず何でも一応そこそこやれるようにはなる」現代魔法、のハズなのだが左遷生の知能の都合上ほぼ固有能力バトルみたいな有様になってしまっており、見事に死に設定と化している。古式の方が某魔砲少女的な意味で主人公っぽい考え方をしているのは内緒。
似本の第九研では古式魔法師の一部を雇って「古式の技を現代魔法で再現する研究」をしていたが、その成果は黒目ジジイこと九島を始めとしたモルモット連中に私物化され独占され、あまつさえ独断で米国へ流出までされる始末。
技パクられた古式の人達は「他の流派と技共有して皆で強くなろうって話じゃなかったのかよ!」と勘違いしてた逆恨み野郎で、契約書ちゃんと読んでなかった間抜けという設定なんだそうで。それはひょっとしてギャグで言っているのか?
ライセンスはどうなのか、CADはどうなのか、人数などはどうなのかなどまで全く説明が無く、現状ではそのあたりの設定の矛盾を説明するための便利なワイルドカードになっている。
「現代魔法の才能が無くても古式魔法なら使える場合も割とある」とまで言いだしており、末期感が半端ない。
古式魔法が宗教と結びついている例も当然あるが、その影響力は大したことないという設定。
似本には、現代魔法師とほぼ同数の古式魔法師がいるかもしれないとされている。現代魔法とは桁違いな遺伝し難さ、魔法力維持のし難さ、継承のし難さをふまえた上で似本の総人口を計算してはいけない。
昔は呪殺請け負いから妖怪退治までいろいろやっていたそうだが、古式魔法師はバンバン使い物にならなくなる前提で大量の継承者候補を確保せねばならないため、才能のありそうな(つまり大半が美形の)女や子供をどっさり人里から連れてくる必要があり、むしろお前らが鬼や天狗の正体なんじゃないかという状態だったはずである。
たぶん、似本人なら誰でも先祖に古式魔法師が居るんではなかろうか。
芝さん周辺だとハゲ師匠やミキヒコの他、所属部隊の軍人も大部分が古式の関係者。
また、四葉の私怨テロの余波により、大亜出身魔法師はだいたい古式系という設定もある。
似本軍にはそれなりに古式魔法師が居て、それでも大亜古式の電子金蚕に長々とやられ続けているわけである。

もっとも、一方的な被害者かと言うとそういうわけではなく、ミキヒコの実家は雨ごいや豊穣祈願、文化継承の意味があった土着の宗教を、「龍神」()にたどり着くという私利私欲のために変質させ、邪教の徒という汚名を他の家に押し付けて研究成果だけを吸い取って好き放題に振る舞い、文句を言う奴を暴力で黙らせて一大勢力を築き上げたという経緯がある。歴史は繰り返したという事か。
どっちにしても、劣等魔法というものは生まれたときから腐っていたのである。

ごちうさ

ほのぼの日常萌え系4コマ漫画原作のアニメ 第1期:2014年4月~6月、 第2期:2015年10月~12月、 第3期:2020年10月~12月
信者はライバル視しているが「言い出したのはアンチだ!」と言い張っている。実際は 【ごちうさをライバル視?】 に記述しているが、信者の妄言である。
主な敵対の理由は、劣等生第1期とこちらの第1期が同時期に放送されたから
タダそれだけである。
ごちうさ民は相手にすらしていない為、あちらでは劣等生の話題など出るわけがない。
2015年にアニメ2期が放映され、2017年に劇場版(OVA)が公開、
心がぴょんぴょんしているごちうさ民とは裏腹に、劣等生信者は内心穏やかではない日々を過ごしている。
円盤売り上げといい、劣等生が背伸びをしてまで掴んだ結果を後追いで軽々ぴょんぴょん飛び越えていく様は何かしら因縁のようなものを感じてしまう。
時は流れて2020年、なんの因果か劣等生第2期とこちらの第3期も同時期に放送されることに…。

ジャンル違いの殺伐日常劣等生系ラノベのアニメと無理矢理比較した場合

ごちうさ劣等生
放送開始時は全くの無名だった放送前から悪い意味で「有名」な作品だった
それに加え放送開始時には編集部主導で無理やり盛り上げた
口コミで次第に評判が広まったアニメ放送後ツッコミや嘲笑で「評判」が広まった
キャラクターがみんな個性的で可愛いため、ファンアートが多く描かれた原作が売れているにも関わらずファンアートを描く者は少なかった
キャストやスタッフに至るまで作品作りを楽しんでいる様を積極的に発信したキャストやスタッフはやむを得ないとき以外極力触れないようにした
思わぬところでディテールが凝っていて、少し深読みして楽しむこともできた思わぬところが破綻していて、深読みすると混乱する
その結果、円盤の売り上げはやや苦戦したものの別口(動画サイトの課金、原作の増刷など)で評価されて二期を勝ち取ったその結果、円盤の売上はごちうさを若干上回ったにもかかわらず二期は5年後の2019年10月まで決まらなかった
原作ストックがほぼ枯渇したにもかかわらず劇場版が決定原作ストックが10冊以上有り余っているにも関わらず新展開無し(映画はオリジナル話)
劇場版も原作に忠実かつファン大満足の出来で、とても評判が高い劇場版は原作設定ガン無視かつシリアスな笑いで真正信者以外の人からは大満足の出来で、いろいろと評判が高い

と、関連性などこれっぽっちも無い事が伺える。
強いて共通点を挙げるとすれば、ごちうさに「常にモデルガンを持ち歩いている、名家の出身で高校生で軍人(の娘)」のキャラと、そのキャラを盲目的に慕う妹(分)、キモウトと同じ声の小説家がいることくらい。

このような対立を持ちかける人がいたらそれは「アニメDVD・BDの売り上げを見守るスレ」の売りスレ民だと思っていい。
スレ内では長期に渡り無理やりなこじつけで対立を煽られており、一部の住民から大変迷惑がられている。
しかもその輩はアニメ自体を微塵も評価してない・そもそも見てもいないくせにごちうさを叩く時だけ都合よく劣等生の実績を持ち上げるのだから余計質が悪い。はっきり言えばあそこで劣等生の存在を崇めているのはほぼごちうさなど他作品のアンチである。

尚ごちうさとはフルネームではなく俗称であるが、劣等生による風評被害を避けるため一応記載を控えさせていただく。

ご都合主義

既存の日本語に変な意味を付け加えたり、都合の良い解釈をしたりする左遷式日本語の一つ。

原作者アニメージュ2014年3月号 p64で、ご都合主義のタブーを踏まえ、「幸運に頼らず自分の力でトラブルを踏み越えていく物語」を綴りたいと語り「(ご都合主義の)分量を抑えている」
電撃ONLINE 2014年9月偶然の積み重ねなどを必要としないキャラクターとして、主人公に強い力を与えていますので、本作にはそもそもご都合主義がいらないとも言えますね」とインタビューで公言している。
 
しかし読者は、世界設定が何もかも 芝さん に都合よくできているのは「ご都合主義」ではないのか、という疑問に突き当たる。
後述する左遷理論で言えば「初めから設定で決まってたことだからセーフ」らしいのだが、「突如必殺技を閃くのは御都合主義」で、「あらかじめ設定してあった未出の技を何の伏線もなくぶっ放すのは御都合主義ではない」などと言われても、読者の抱く印象はそう変わらないだろう。
一方、信者は読み進めるうえで他人からの視点や客観性は無視するのがデフォルトであるため、そこに違和感を抱くことはないようである。

というか、敵が(灼熱のハロウィン以後であろうが)都合よく芝さんの力を見くびってくれたり、「イデア様 が何とかした」の一言で主人公に都合の良い展開・設定の説明を放棄したりすることが頻発するあたり、むしろご都合主義的な要素はそこらの作品よりよほど多いと言える。

左遷が「ご都合主義」と解しているのは「なぜか敗れた時に敵に見逃してもらえる」「都合良く援軍が現れる」「潜在能力が覚醒する」(いわゆるイヤボーン)といった展開のことを表し、wwさんはそのような展開を必要としないくらいの強大な力を初めから与えられているという設定である。その上で、「ずる賢く立ち回る敵を圧倒的な力の差で押し切る」主人公を、最初に決めた設定から逸脱しないように描いていくのが劣等生という作品のモットーであると語っている。
 
一見すると筋の通ったことを言っているように聞こえなくもないが、「最初からラスボスを倒せる力を持っている上に、最初に決めた設定から逸脱しない」ということはwwさんは物語の終わりまで成長や変化をする必要がなく、むしろ成長するという要素も「ご都合主義」と名付けて切り捨ててしまっている。これはwwさん以外にも及んでおり、家柄や才能などの生まれ持った差を修行や工夫で埋めるというよくある展開も、この作品では「ご都合主義」に該当する。

しかもwwさんは見逃してもらおうにもそもそも敗れようがない上に、都合のいい援軍(軍や実家)は来てもらうまでもなく常にバックについている。ついでに言えば敵がwwさんの脅威度を認知した上で対策を打ったり迂回して目的を達成したりといった展開も無く、本作の敵と呼べる存在は狡賢いどころか負かされるためだけに造られ作者に知能を奪われた人形しかいない。その上で「その必要も無いのに正々堂々と襲ってくる敵アイコンを何の起伏も無い展開で踏み潰し無用な犠牲もたっぷり出した上で、責任を負わぬよう小賢しく立ち回っている」というのが本作における〝戦闘イベント”の主旨である。しかも「強大な力」を強調する割に愚鈍な敵の思惑すら完全に潰せたことは無く、無駄に犠牲者が出てからオーバーキルを楽しんでいるだけという状態。この時点で「最初に決めた設定」とやらはもうガタガタになっているのだが、しまいには「超越者」なる概念でとどめを刺してしまう始末である。

言ってしまえば創作などというものは全て作者がブックを書いてるプロレスに過ぎず、多かれ少なかれ「ご都合主義」が無ければ創作なんて初めから成り立たない。むしろご都合主義にどう説得力を持たせるかが作家の腕であり、それを放棄した左遷の態度はアンチテーゼでもなんでもなく、整合性をとる作業を放棄したただの怠慢である。
左遷自身もご都合主義が云々という自論が崩壊しているのをある程度把握しているらしく、その後のインタビューでは「ご都合主義の分量を抑えている」と若干逃げの姿勢に入っている。

参照ことバンク(三省堂) 御都合主義Wikipedia 御都合主義
 
参照インタビュー
【アニメージュ 2014年3月号 vol.429 春の新作特集 春はヨ・カ・ンでいっぱい!! P64より】 最後のQ&A
【電撃オンライン 2014.9.10公開】 14番目のQ&A

殺す覚悟

顔色一つ変えずに人を殺傷できる残虐性や良識の欠落を称賛するための左遷式日本語。劣等生では主に「現実主義」「戦時」などと並べて使用される。
劣等生に限らず、主にウェブ発のクソ創作にありがちな表現である。一般的日本語における「覚悟」と区別するため、スレではKAKUGOなどとも書かれる。

当然だがその「覚悟」が称賛されるのは芝さん側だけで、敵が同じことをすると「卑劣・残酷」と罵倒されるか、あるいはイキっているだけとプハッされるのがオチである。
目的のためであっても方法を選んだり、寛容性があり人を許し受け入れることのできる奴は効率的でなく偽善者であり先見性がなく脳内お花畑のバカに見えるのでイライラするという感情のもとに、しかし表だって批判できる要素はないのでなんとか理屈をつけて否定してやりたいといった思考の産物といえる。
 
これらは「他人を理解し説得出来るだけの知恵や交渉力、受容する度量がない」ことを取り繕ったり、効率的だったからといえば正当化できて責任を取らなくていいと勘違いして陥る思考回路である。
前提として作者=芝はコミュ障なので、気遣いや他者優先といったコミュニケーションを取らずに周囲と付き合える理論を探した結果「非寛容的な現実主義()」にたどり着いたのである。つまり、「交渉」「配慮」が出来ない(描けない)のでまずは全肯定してくれる奴隷だけ周囲に置き、肯定しない奴らは敵であり「悪」なので例外無く殺し、恋愛感覚もゲーム以下のインスタントで「最初から惚れてる奴」か「イベントで助けた奴が自動的に惚れる」の二通りしか存在しない。最初は嫌われているが好かれるような言動をしていた結果、感情が変化していき結ばれるといった関係性が存在しないのである。
このせいで、劣等星には「主人公の奴隷」と「殺される(否定される)為に出てきた生贄」の二種類しか存在しえない。
そして劣等生の場合は特に、この異常な攻撃性の裏にあるのは病的な「臆病さ」だと考えられる。相手が生き残って復讐してきたり、それにより「お前が見逃したせい」「無能」などという批判を受けたくないので、自分が少しでも嫌な思いをしたくないために後腐れなく殺しておくというわけである。
また読者からのそういった結果から遡っての批判を防ぐと同時に、気に入らない奴をぶっ殺すけど「殺人鬼、嫌な主人公」などという批判に対する予防線を張るという、つまるところ作者の保身でもある。
 
無論、創作である以上話し合いで終わっては盛り上がらないため、ムカつく相手をぶっ倒す、あるいは非道な奴はブチ殺すといったカタルシスは必要なのだが、前述のとおり交渉ができないという事は、読者に対しても必要な筋道を考えて共感や納得を得られる世界観・道理を提示する能力が致命的に欠けているいうということでもあるのだ。
恐らく作者としては「感情に流されず果断で的確な行動ができるのがクールで格好いい」「過酷な現実から逃げたり目をそらしたりしないのが男らしい」といった事を表現したいのだろうが、これを自分のみが納得できる理屈で描いた結果『自分勝手で短気な主人公が自分のためだけに半ばイチャモンや逆恨みで襲い掛かり、別の方法も有るし殺される程でもない相手に対して必要以上に残虐な制裁を行っている』ようにしか見えないのである。なおかつ、この行為を「覚悟」だと称して正当化し、人を殺傷することを忌避するという一般的な思考を見下そうとしているのだから、印象は推して知るべしである。
少なくとも、現代日本ベースの世界観で「平穏な日常を彩るちょっと刺激的なイベント」みたいなノリでやることでは断じてない。
非情という個性にしたところで「お願いだから俺を殺してくれ、もう嫌だ楽にしてくれ」と懇願させるほどのえげつないことをやらかす濃さは無い。「最速最短必要最小限で殺す」とか「いかなる状況下てもターゲットの抹殺を最優先とする」など殺し方に何かこだわりがあるわけでもなく、狂人キャラや冷徹なプロフェッショナルとして評価するにしても薄っぺらい。せめて「キモウトを害するかもしれないものは皆殺す」という最低ラインくらい厳守できなかったのか。
また、自分の命にほとんど未練が無い輩に対しては「殺害」という手段は断罪にも復讐にもなりにくく、むしろ「最期に良い勝負が出来たぜ」と喜ばれる可能性すらある。何でもかんでもブッ殺せればめでたしめでたし、というのはどうなのだろうか。殺すことそのものや自分が勝ったということだけが目的だというならそれでもいいのだろうが。
なお、現実の戦場では死体はとりあえず放っておいても構わないのだが、自軍の負傷兵については人手を割いてでも後方へ送らざるをえないため、なまじ半殺しで止められた方が痛手だったりする場合もままある。非人道的ではあるが現実的で有効な手段なのだが何故かそれは行わない。
劣等星では兵の中に魔法師が混じってるせいで敵の手足が一本や二本もげたくらいでは無力化できたと見なせないため、そういう戦術が淘汰されてしまい殲滅戦へと移行してしまったとも考えられる。(もっとも劣等星ではそんなことは関係なく怪我人は即見捨てる現実的として推奨されている可能性も高いが。まるでゲ〇ショッ〇ーである)
大亜側へ芝さんの恐ろしさ()を知れ渡らせてマヘーなんたらとかいうアダ名つけてもらうためだけに捕虜交換制度も一応は存在しており、横浜編で三回負けて二回捕まった虎さんやクール宅急便にされてお持ち帰りされたヒゲさんが20巻にて無事に大亜軍へ復帰している姿が確認されている。新しい敵キャラとか新しい能力とか考えるの面倒くさいからね、仕方ないね。
「あいつら始末してなかったのかよ、なんて甘ちゃんだ! 使えねぇな芝一味!」と信者から叩かれないか心配である(棒) が、よく考えると入学編の時点から殺す殺さないの判断基準はその場の気分であった。洗脳されてたモブ二科生全員を急速冷凍して「祈るがいい」とかほざいておかないとブランシュ戦闘員も浮かばれまい。
 
「殺す」という行為だけなら特に難しいものではなく、そこに「覚悟」が必要とされるのは己の責任と生命を賭けて臨む場合である。命の大切さ、重さを知っているからこそ「覚悟」が必要なのだ。
言うまでもなく圧倒的ステータスとオートリレイズが付いて、殺人への忌避感情もない芝さんにはどちらもない。
結局のところ彼らの言う殺す覚悟とは、「クールで現実的な俺、格好いいだろ?」という痛い格好つけと「覚悟が無い奴は俺より下」というマウント取りと「残虐な行動するけど、俺は悪くない」というただの自己正当化の言い訳なのである。

コンクリ舗装路

2chアンチスレでは 魔法科高校の劣等生は十文字家でもウィキ工作を隠蔽できない糞アニメ61の448 で初出
 
劣等星似本 ではアスファルトが衰退し、すべての道路がコンクリ舗装になっている…のだが、劣等世界のコンクリセメントを使わず砂と水だけで作られている。鉄筋も入っておらず基礎工事も省略されているため、どうやって現実世界の産業道路のように重量に耐えているか謎である。
現実の道路より許容重量は低いんですが…大型化された大型トラックってなんでしょうね?
ドヤ顔で書いてますが30トンって普通ですよ?
そもそもセメントを使わない時点でコンクリートと呼べるのか?
ついでに言うと、どうも液状化現象をコンクリートの液体化と同じように扱っているんじゃないかと思うような記述もある。
取り違えてるのではなく、それらが中途半端に混ざっているところが意味不明さに更なる拍車をかけている。

劣等生には変なところでドイツかぶれな面があるため、アウトバーンがコンクリ舗装であるという聞きかじりの情報を適当に持ってきただけなのかもしれない。ただしアウトバーンがコンクリ舗装になったのは様々な大人の事情が絡んだ結果なので、単純に似本に当てはめていい話ではない。
  
~横浜ソーラン編原文 文庫7巻(Web 第3章) p202より~
いつの間にか水分が抜け、液状化した路面は直立戦車の足をくわえ込んだまま凝固していた。
花音が地面の液状化に続いて、水分子を振動させ蒸発させたのだ。
~中略~
旧世紀の物とは多少組成が変わっているとはいえ、舗装材の基本素材はコンクリート、とは言うものの、
水和反応が再現された訳ではないので単に水を含んでいた砂が固まったのと同じ状態だ。
 
~横浜ソーラン編原文 文庫7巻(Web 第3章) p125より~
高さ四メートル、幅三メートル、総重量三十トン。
道路規格の向上により一層の大型化が許され装甲板の重量を更に加えた大型トラック
 
日本コンクリート協会参照 コンクリートとは   日本セメント協会参照 セメントとは
参照Wikipedia アスファルトコンクリートセメント産業道路液状化現象
 
引用原文
【コンクリートが液状化?液体化?蒸発して凝固?全てがおかしい】
【何度も言うよ君の魔法は放射線を発してる♪ ところで左遷生、ショットブラストってご存知?】