メインストーリー/謎めいた古書

Last-modified: 2025-12-01 (月) 19:12:35

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足取りを辿って

外に出てみんなと合流しよう
昨日はサラと釈淵さんが古書を手がかりに、とある陣法を捜していることを知った。そして今朝になって、既に誰かが情報を持ってきたみたい。外に出てみよう。

一夜の喧騒と静寂は、深い夜の闇へと沈んでいった。
朝の光が降り注ぐ頃、適当観は新しい一日を迎える。
寧謙がみんなに新たな知らせをもたらした。
寧謙:今朝、ひと足先に輝磁市場に行って、
   聞き込みをしてきたんだ。骨董屋のジンジャーいわく、
   あの赤い服の女に覚えがあるらしい。
寧謙:ひどくいたんだ古書を持ち込んで、
   修復を依頼されたと言っていたよ。

》やっぱり古書…
》古書ってどんな?

寧謙:まだ分からない。とにかく損傷がひどかったから、
   ジンジャーは常連客の古書マニア――「掘り出し上手の標さん」って人に、
   その仕事を回したらしい。
寧謙:その人の住所は聞いているよ。手がかりになるだろうし、
   今から一緒に訪ねてみようか。ただジンジャーいわく、
   最近、トラブルに巻き込まれたらしく機嫌が悪いとかなんとか…

》一緒に聞きに行ってみよっか
》試しに行ってみよっか
「掘り出し上手の標さん」に古書の行方を尋ねよう
寧謙さんは古書を修復する人――「掘り出し上手の標さん」を見つけた。彼を探し出し、古書の行方を尋ねよう。

(散らばった書類を調べる)
散らばった書類:「最終催告状:
        期限内に退去してください。
        あなたの当該物件に対する権利や主張は
        すべて無効となっています」
散らばった書類:「3日以内に退去しない場合、
        強制的に退去してもらいます」

傲慢な女性:時代は論より証拠です。
「掘り出し上手の標さん」:強盗だ!どいつもこいつも強盗だ!
(「掘り出し上手の標さん」と話す)

のっけから壁に

一行はまだ古書のことを詳しく聞けていないうちに、TOPSからの嫌がらせを受け、厄介事に悩まされている「掘り出し上手の標さん」に追い払われてしまった。

目的地に着くと、
そこの空気は、友好的なものとは言えなかった――
傲慢な女性:これが最終通告です――
      物件の所有者は書類にハッキリと書かれています。
      3日のうちに、必ず明け渡すこと…
      TOPSの新規事業計画は、あなたを待ってなどいられませんので。
「掘り出し上手の標さん」:親子三代に渡って受け継いできた俺の家だぞ!
             それがあんたらのだと…?
             この書類だって偽モンに決まっとろうが!
傲慢な女性:時代は論より証拠です。
      いいですか?3日以内にこのガラクタをどこかへやってください。
      さもないと――私たちがお手伝いすることになりますよ。
傲慢な女性:そうなれば今ほど穏やかには済まないでしょうね…
      ここはブルドーザーで更地にします、
      あなたの大切なカビた本の山ごと。
「掘り出し上手の標さん」:こっ…この…盗っ人どもが!
そう言い残し、傲慢な女性はこの場を後にした。
葉瞬光:標(ビャオ)…おじさん?だ、大丈夫…?
「掘り出し上手の標さん」:大丈夫かだと!?ああ、絶好調だとも!!
             こちとらたったの3日ぽっちで、
             何十年と集めたお宝をどっかにやらにゃあならんのだ!

》ごめんなさい、こんな時に…
》少しだけ聞きたいことが…

リン:えーっと…すみません、こんな時に…
   少しだけ聞きたいことがあるんですけど。
   骨董屋さんが、古書修復のお客さんをこっちに紹介したって…
「掘り出し上手の標さん」:なくなった、全部なくなった!
             どいつもこいつも本目当てだったんだ、
             全部持ってかれちまったんだよ!

》古書の内容は…
》まだ覚えてますか?

リン:その本にどんなことが書かれてたか…知りたいんです!
   どんな些細なことでも!
葉瞬光:それか…取りに来た人がいたんなら、
    どんな人で、どこに行ったか…とか…
「掘り出し上手の標さん」:どこに行ったか、だと?どこへ行こうと、
             じき本たちにゃ帰る場所もなくなるんじゃい!
             知ったことか!
「掘り出し上手の標さん」:出てけ!…全員、出てけ!
葉瞬光:す、すみません!お邪魔しましたっ…!

次の対策について相談しよう
「掘り出し上手の標さん」はTOPSから強制的に立ち退きを迫られてイライラしている。怒り心頭の彼から、有益な情報は何も得られなかった。これからどうするか、みんなで相談しよう。

成算あり

クレーム対応をしていたダイアリンは、私たち一行が困っていると聞き、自分なら解決できると申し出た。しばらくして、ダイアリンは古書を持ってきた。

寧謙;ついてないな…標さんはそうとう頭に来てるぞ。
   今は何を言っても聞いてくれないだろうな。
葉瞬光;ワタシが二人きりで話してみるわ。
    少しでも落ち着いてくれたらいいけど…
    ちょっと時間がかかるかもしれないから、みんな待っててくれる?
ダイアリン:おやおや?奇遇ですねぇ!
      また人生の分岐点で迷子になっちゃってる感じですかぁ?

》ダイアリン、どうしてここに?

リン:ダイアリン!どうしてここにいるの?
ダイアリン:あたしがここにいる理由といったら、クレーム対応に決まってます。
      「TOPS部署横断型カスタマーサポート」は誠心誠意、
      理不尽な言いがかりに対応させていただくために存在しますからね!
ダイアリン:それに…面白いことを見逃さないためには、
      どんな些細な動きにも注意を払っておかないと。
ダイアリン:黒枝で働くってのはそりゃもう大変なんです。なんでもいいから
      とにかく成績を出さないと、すーぐビリっけつですからね。
      フリーランスの皆さんには分からないと思いますけど~…
      職場内競争ってやつは本当に熾烈なんですから。
葉瞬光:な、なんか大変そうね…?
ダイアリン:それはそうと…なにやら皆さん、顔色が芳しくありませんね?
      一体全体、なんだってそんなに憂鬱そうなんですか?
先ほどのことを手短にダイアリンに話した。
ダイアリン:な~んということでしょう!
      皆さん、今日も今日とて運がいいですね!実はこのダイアリン、
      まったく同じ件のために派遣されてきたんです!そうと決まれば、
      えーと、どうしましょうかねー?う~ん…ちょっとお時間もらっても?
盤岳:無論だ。すぐに答えが出る道理もあるまい。
ダイアリン:ああ、違いますよ。アイスでも食べててください!
      遠くに行かないでくださいね?
盤岳:…なにゆえ、アイスを…?
寧謙:す、すごい自信だな…?
みんながまだ戸惑っている中、
離れて行ったばかりのダイアリンが早くも戻ってきて、
手に持っているもの振り上げた。
ダイアリン;はい、一丁上がりです。「掘り出し上手の標さん」…
      なかなか食えない人でしたよ。例の本はオリジナルを手放すのが惜しくて、
      サラには複製を渡したんだとか。彼女には気の毒ですが、
      あたしたちには好都合でしたね。

謎めいた古書
&ref(): File not found: "謎めいた古書webp" at page "情報";
ひどく摩耗した一冊の神秘的な古書。ページは湿気で固まり、縁はボロボロで、中身も裂けているため、重要な記述の多くが判読不能となっている。
かろうじて読み取れる内容から、この古書には検証を待ついくつかの伝聞と、ミアズマを吸収し、邪を鎮める陣法に関する記載があると推測される。
》こんな秘密を…
》どうやって漕ぎ着けたの?

リン:すっごいねダイアリン…あんなに怒り心頭だった標おじさん相手に、
   どうやってここまで漕ぎつけたの?
葉瞬光:そうよ!まるで術法でも使ったみたい!
ダイアリン:どうやって、ですか…?そうですねぇ…
ダイアリン;まあ、それは企業秘密ということで。
      それよりほら、あたしは問題を解決してあげましたよ!
      みなさんが欲しがってたものも手に入りましたし、ついでに
      標さんもお家を失わずに済みました…
ダイアリン:前回は救助に手を貸してあげましたし、そうそう…
      この間は「輝大侠」も届けてあげましたもんね。
      だいぶ貸しが大きくなってきたと思いませんか?
盤岳:…然り。この恩、如何にして報いるべきか…

》何をして欲しいの?

リン:そっか、いつの間にかけっこう助けてもらっちゃってたんだね…
   それじゃ…私たち、何したらいいかな?
ダイアリン:ふふん…ではでは、こちらのコードを読み込んで、
      あたしにちょっとした「お気持ち」を送ってもらってもいいですか?
ダイアリン:…な~んて、真に受けないでくださいってば!
      あたしが人の弱みにつけこんでお小遣いを稼いでるとか…
      そんなふうに思われたら心外ですからね。
ダイアリン:つまり「気持ち」だけでいいですよってことです。
      それで気が引けるようなら、
      これからしようとしてる面白いこと――それか面倒なことに、
      あたしを混ぜてくれませんか?

》それだけでいいの?

リン:たったそれだけでいいの?
ダイアリン:はい、それだけです!
      今日ここにいる親切な小市民があたしでよかったですねえ。
      これが照ちゃん先輩だったら…コホン。とにかく、
      交渉成立ですかね?

》交涉成立!

リン:いいよいいよ、交渉成立!
葉瞬光:ありがとダイアリン。
    アナタったら、本当にいい人ね!
ダイアリン:おや?
      ちょっと「いい人」認定が早すぎるんじゃないですか。
      別に悪い気はしませんけど。
葉瞬光:ううん、他に目的はあるかもしれないけど…
    それでも別にいいの。今日助けてくれたのは本当だし、
    今はおんなじ道を歩いてくれるんだから…
    それ以上を望むのは、贅沢ってものでしょ?
ダイアリン:ふーむ、不思議ですね…
      天真爛漫な女の子かと思ったら、
      何もかも見透かしてるような目をしたりするんですから。
ダイアリン:まあいいです。雑談はこのくらいにして、
      次の一手を考えましょう。
ダイアリン;標さんが言うには、この古書はたいへん珍しいものだそうです。
      「神聖なる浄化」に関すること、
      ミアズマを吸収して災いや邪気を祓う陣法なんかが記されてます。
ダイアリン;まあ、それが実際に機能するのかどうかについては、
      現時点で何とも言えないですけどねえ。
その言葉を聞いた瞬光は、少し表情を変えたように見えた。
盤岳;ダイアリン殿、手間をかけた。
   かくなる上は適当観に戻り、紐解いてみるとしようぞ。

瞬光を気遣ってあげよう
ダイアリンは驚くほど早く問題を片付け、古書を持ってきた。その古書に記された陣法に関する内容を見た瞬光は、少し表情を変えたように見えた…

(さっきの瞬光…何か思いついたみたいだった。)

(今この場で聞こうかな…
それとも、二人きりの時に聞いたほうがいいかな…)

誇らしい存在

瞬光は、自分の両親がミアズマを吸収し、邪崇を封印する陣法について知っていたことを語り、鉱区跡地で過ごした穏やかな日々を振り返った。ミアズマの大量発生で二人が亡くなったあの年に、盤岳先生は瞬光と釈淵さんの兄妹を雲嶽山へ託したという。そして釈淵さんもその頃から、悪夢に悩まされ始めていた。

寧謙:瞬光先生、平気か?
   さっきは少しだけ、顔つきが険しくなったような気がしたが…
葉瞬光:ミアズマを吸収して、災いや邪気を祓う陣法…
    ワタシとお兄ちゃんが小さい頃、
    両親から少しだけ聞いたことがあるの。

》ご両親のこと…
》釈淵さんからはあんまり聞いてないね

リン:お父さんとお母さんのこと、
   そういえば釈淵さんからは
   あんまり聞いたことなかったけど…
盤岳:……
葉瞬光:うん…ふたりはもういないの
    ワタシとお兄ちゃんがまだ小さかった頃に、ね。

》ごめん!

リン:…そ、そっか!ごめんね!わざわざ思い出させちゃって…
葉瞬光:別にいいわよ。
    この新エリー都に住んでる以上、
    大切な人を失くしてない人の方が珍しいでしょ?
葉瞬光:それに、ワタシたち兄妹には
    自慢の両親だったんだから。
葉瞬光:二人とも術法に詳しくて、お互いを愛してて、
    あちこち旅をしながら自由に生きてた。
葉瞬光:それで衛非地区を訪れたとき、
    ミアズマの恐ろしさを目の当たりにして、鉱区で働く人たちの
    助けになろうと決めたんだって。
葉瞬光:それからはみんなを助けて、助けられて…
    鉱区にある居住区に落ち着いたの。
    ワタシが生まれたのはその後ね。
葉瞬光:まだ小さかったし、ワタシはあの頃のこと、
    途切れ途切れにしか思い出せないけど…
葉瞬光:懐かしそうに話してるお兄ちゃんを見てると、
    きっと…すっごく幸せな時間だったんだなってわかるから。
葉瞬光:両親は最後の最後まで、
    効果的にミアズマを抑え込む方法を探してたみたい…
    でも、あんな未曽有の大量発生に襲われるなんて
    誰も予想できなかった。
寧謙:10年前、鉱区跡地で記録的なミアズマの大量発生があった。
   つまり、瞬光先生のご両親は…
葉瞬光:うん…さっきも言ったけど、ワタシは小さかったから
    よく覚えてないの。お兄ちゃんもケガで意識がなかったみたいだけど、
    すごい混乱だったらしいわね。目が覚めたときはもう救助地点で、
    お父さんもお母さんもいなかった…
葉瞬光:それからは、色んな人に助けられてどうにか生きてた。
    盤岳先生みたいに優しい人たちが、
    ワタシたち兄妹を訪ねてくれて…
葉瞬光:しばらくしてから、
    先生がワタシたちを雲嶽山に紹介してくれたの。
盤岳;うむ。折よく、雲嶽山が身寄りのない子らを
   受け入れていると聞いたのだ。根無し草であった我輩に、
   二人の童の世話は荷が勝ちすぎるゆえ…
   儀玄に託すに至った次第である。

》盤岳先生は、瞬光の両親とも面識が?

リン:じゃあ盤岳先生は、瞬光のお父さんとお母さんにも
   会ったことがあるの?
盤岳:…然り。
   当時は我輩も、ときおり鉱区で手助けをしておったゆえに。
葉瞬光:先生に面倒を見てもらったこと、本当に感謝してもしきれないわね。
    ねぇリン、お兄ちゃんが悪夢にうなされたのは知ってるでしょ。
葉瞬光:お兄ちゃんは…お父さんとお母さんを失くしたあの日から、
    雲嶽山に落ち着くまで…ふたりがミアズマに潜む「怪物」に襲われる夢を
    ずっと見てた。
葉瞬光:師匠たちのおかげで、
    そういう悪夢も次第になくなったと思ってたんだけど…

》衛非地区に戻って来たことで
》また悪夢を見るように…?

リン:衛非地区に戻ってきたことで、再発しちゃったんだね…?
寧謙:なんという痛ましい過去だ。
   だが当時の混乱を思えば、
   真実が込み入っているのも無理ないな。
寧謙:誰かを救いたいというお兄さんの気持ち…
   それが悪夢の根源かもしれないんだろう?
   人の命を奪うものが、ミアズマだけとは限らないからな…
葉瞬光:それは、どういう……?
盤岳:……
その言葉を最後に、場はしばらく沈黙に包まれた。

》(沈黙を破る)

リン;コホン、昔話はこのくらいにしておこっか。
   時間も時間だし、早く戻って次の動きを決めない?
葉瞬光:あっ…そ、そうよね!ごめん、両親のことになるとつい…
    お兄ちゃんの居場所を突き止めるのが先だもの、行きましょ。

哀願

寧謙さんのひと言をきっかけに、盤岳先生の脳裏にはかつて瞬光の両親が息絶える間際、必死に助けを求めていた情景がよみがえった…そして、盤岳先生が二人の死に関わっている可能性が浮かび上がっていた。

瞬光一行の姿が遠ざかっていく中、
盤岳は長らく足を踏み出そうとしなかった。
「人の命を奪うものが、ミアズマだけとは限らない…」
一見なにげないひとことが、過去の哀願を彼の耳元に蘇らせた…
葉瞬光の父親:お願いです、どうか頼まれてください。
       僕たちの子供は、まだこんなにも幼い…
葉瞬光の母親:この子たちが大人になるところを、見届けてあげたかった…
葉瞬光の母親:でも、寂しい思いをせず、大きくなってほしいんです…
葉瞬光の父親:お願いします…どうか…
そして、後から伸びてきた手が
盤岳を現実へと引き戻した…
寧謙:師範、みなさん行ってしまいますよ。
   なにか思い出したような、ご様子でしたが。
盤岳:…さにあらず。参ろう。

適当観に戻って古書を調べよう
街は人目が多い、適当観に戻って古書の内容を調べることにしよう。

(古書を調べる)
謎めいた古書:「…かの存在は、凡俗に非ず。
       それは神々に比肩しうる…或いは■■■■」
謎めいた古書:「昔、神に通ずる賢者あり。星の■■■■急変を観るや、
       ミアズマの■■■■集結を■■■■知りて、星力盛んなる■■■にて、
       この陣を築き…穢れを集め、清め、天地を■■■■■■■に返さんとす」
謎めいた古書:「陣成りて、穢れし■■■■■■は伏した。然れど■■■■■」
謎めいた古書:■■■■■■■■■■■を再びもたらさんと望むならば、
       ■■開きて、偉力■■■■■■■■中心に■■■■■■■■■■■■■■■■
       ■■■■偽りなく、鍵■■■己を捧ぐべし■■■■…」
謎めいた古書:「此の法を留め置くも、これ■■■■■■なり。
       成就すれば■■■■■■■■■■降臨するやもしれず、
       その吉凶は計り難し…」

故人の影

古書を調べた結果、ミアズマを鎮める陣法が実在したことを確認できた。サラが鉱区跡地を探していることも踏まえ、一行は当時のミアズマ大量発生後に生き残った者を訪ね、情報を得ることにした。

要領を得ない古書を読み終え、
みんなでこれまでの出来事を整理した後…
アキラ:古書の内容のうち、判読できない部分を除けば…
    サラと釈淵さんがここに記された
    「陣法」なるものを調べていたのは確実だ。
アキラ:サラの追い求めている「始まりの主」と関係があって、
    「謁見」とやらには欠かせないもののようだ。

》陣法の役割はミアズマを鎮めること…
》讃頌会がそんな親切なことをするの?

リン:でも、肝心な陣法の効果は「ミアズマを吸収すること」…なんだよね?
   今まで人の命なんて何とも思ってこなかった讃頌会と、その神様にしては
   なんからしくないよね?
寧謙:サラはその陣法が鉱区跡地にあると考え、
   残党を動員して探させている…
   瞬光先生、かつてあそこで暮らしていたなら、
   何か心当たりはないだろうか?
葉瞬光:ごめん…ワタシがあの頃からしっかりしてたら
    それかもっと、お兄ちゃんと話せてたら…
盤岳:よさぬか。
   我輩もこの幾年、ホロウの深くに異変を感じ
   探索を試みてきた…だが、いずれも徒労に終わった。
盤岳:とはいえ案ずるな。
   見つからぬのなら、何度でも赴くまでのこと。
   おぬしらはただ知らせを待つがよい。
ダイアリン;ちょ、ちょっと待って下さい!
      このままホロウに突っ込んだところで、
      砂漠でコンタクトを探すようなもんですよ!
ダイアリン:瞬光ちゃん、10年前の鉱区跡地を生き延びた誰かで、
      最近もまだ連絡を取り合ってる人っていません?
葉瞬光;当時の人たちに話を聞いてみるってことよね?
    確かに、ワタシは小さかったから何も覚えてないけど、
    誰かしら覚えている人がまだいるかも…
葉瞬光:ただワタシ自身、雲嶽山に入門して、青溟剣を継承してからは
    俗世との関わりも減っちゃって…それを、
    過去と向き合わない言い訳にしてたとこもあるし。
Fairy;マスター、鉱区跡地の生存者名簿を確認いたしました。
   当時の生存者は現在、ほとんどが
   泗瓏囲エリアで生活しているようです。

》生き残りが何人か見つかった…
》手がかりを尋ねてみよう…

リン;大丈夫、当時を生き延びた人の中には
   泗瓏囲に落ち着いた人もいるみたい。
   陣法のことも何か知ってるかもしれないよ。
寧謙;泗瓏囲か…あそこなら僕も多少は土地勘がある。
   とはいえ人が少ないわけじゃないし、
   団子になって動いても効率は悪そうだ。
   いっそ手分けするのは?
寧謙;時間が惜しいし、僕は先に行こう。
   皆さんは準備が整ったら来てくれ。
盤岳;…よかろう。
調べた住所をもとに、一同はそれぞれ動き出した。

盤石の下を流れる暗流

瞬光と盤岳先生と話そう
泗瓏囲に来て、瞬光と盤岳先生は二人とも思うことがあるみたい…

女性A:それってあの人のこと?
女性B:見た目からして仲良くはできなそう…

鉱員:見るだけでぞっとする…
男性:よせ…こっちを見てきたらどうすんだ。

でたらめな占い師:若いの!ワシとあんたは縁がある、ひとつ占ってやろう!
寧謙:…まだ用事があるので…

ダイアリン:ほほう?そうなんですね…
(ダイアリンと話す)
無邪気な子供:わぁ!あの鉄のおじさん、パパよりも手がおっきいね!
       かっこいいなぁ…
警戒する母親:やめなさい、おじさんって呼ばないの、言ったでしょ。
       見かけても近寄ったらダメ。
ダイアリン:すみません、あの人のことですけど…
      あんまり快く思ってない感じです?
警戒する母親:…話すことは何もないわ。
       私の宝物のあの子…生きていたら、今年で17歳だったはず…
警戒する母親:人を救うのは…善良な心の人だけができる、特別なこと。
       救わなかったからといって…それも人の本分。
       そうよね、分かってはいるわ、でも…
警戒する母親:ぐすっ…愚かなのは、私たちのほうだった…
       心もない、あんな鉄の塊に、希望を預けてしまって…
無邪気な子供:ママ、なんで泣くの?
       泣かないで…泣かないでよママ!

風雪に耐えてきた老人:心のわだかまりは解きがたい――
道理に通じた老人:今この時を見つめるべきじゃあないか…
道理に通じた老人
(風雪に耐えてきた老人と話す)
風雪に耐えてきた老人:あの鉄クズは――
           もしやあの時、あそこの娘が拾ってきたでかいやつか?
道理に通じた老人:あの時、何が正しく何が誤りだったかなど、みな過ぎたこと…
         やつが救った命は、ともあれ、今を安らかに生きておる。
         救わなかった命は…とうに土の下じゃ。
         今さら蒸し返したところで…争いを招くだけじゃろうて。
風雪に耐えてきた老人:そうは言うが…心のわだかまりとは解きがたいものよ。
           やつがまとう冷たい空気を見よ…それに、
           なんら躊躇なく命を刈ってきたという噂もある…
           みなが安心できんのも、無理はなかろう。
道理に通じた老人:かつて兵器であったとて、怪物であったとて…
         過去は一生を抱え続けるには重すぎるものじゃ…
         ただ、今この時を見つめるべきじゃあないか…?

疑り深い女性:あいつ…どうしてまたここに…
(疑り深い女性と話す)
憤慨する男性:ちっ、縁起でもねぇ!今さら何しに来たってんだ!
疑り深い女性:し一っ…!声を落として…!
       耳がいいんでしょ、聞こえでもしたら…
憤慨する男性:知るか、聞こえたって関係ねぇよ
       こっちは事実を言ってるだけなんだからな、
       あの時、工区跡地で…あいつを信じたせいで…
憤慨する男性:あの時、お隣さんの三人家族は…すぐ近くにいたんだ!
       すぐ近く、ほんの数歩だ!
       声がかれるくらい必死に、助けを求めてた!
憤慨する男性:なのにアイツは、目をもくれなかった!
       冷えきった…十年は凍り続けた石みてぇな目つきで…
疑り深い女性:はぁ…もう全ては過ぎたの。
       やっと泗瓏囲に落ち着けたのに、
       またトラブルでも起きたら…
       離れましょう…みんな、あれには近づかないで…

(葉瞬光と話す)
葉瞬光:ここは…ずいぶん変わったね。
    昔、ワタシとお兄ちゃんが避難してきた時は、
    みんなバタバタしてて、仮設の避難所みたいだったのに…
    今はもう、落ち着いて暮らせる場所って感じがする。
盤岳:過ぎし日は、風に散る塵が如し…

》久々に過去と向き合うのは…
》きっと瞬光も複雑だよね

葉瞬光:そうね…寧謙さんたちはひと足先に下りてるんでしょ?
    ここに来て、なんだか急に不安になってきちゃった…
葉瞬光:あれ?あそこにいる鉱員さん、
    どこかで見たことあるような…

》前に助けた人だね
》あの人から話を聞いてみよ!
前に助けた鉱員に話を聞こう
たまたま前に鉱区跡地で助けた鉱員を見かけた。まずは彼から情報を集めてみよう。

素朴な鉱員:あっ、あの時の…!
      俺を助けてくれた人たちじゃないか!

》あの時以来だね…
》体の調子はどう?

素朴な鉱員:おかげ様でだいぶ良くなったよ!
      お前たちと友達のおかげさ。
      どうお礼をしたものかと思ってたんだが、
      まさかそっちから来てくれるとはな。
葉瞬光:いいのいいの、たいしたことしてないし、
    アナタが無事なら、それで十分だわ。
葉瞬光:でも、ちょっと聞きたいことがあって…
素朴な鉱員:なんだ?俺が知ってることなら全部話すよ。
      なんでも聞いてくれ!

》(陣について聞く)
》(神にまつわる噂について聞く)

素朴な鉱員:陣?神?またそれか…
素朴な鉱員:昔、親父からちらっと聞いたことがあるんだ。
      ここ数十年、ちょくちょく他所の人間が来ててな…
      引っ越してきて間もないってのに、鉱区の深部に入り込むのもいた。
素朴な鉱員:そういう人らはベテラン鉱員に会っては、
      大昔の話を尋ねるんだ。それが確か…
      何かの「陣」とかなんとか…

》彼らは何か見つけたの?

素朴な鉱員:さあな。ただ覚えてるのは、
      物腰の柔らかい男の人と、いつも微笑んでる女の人のことで…
      親父の病気も診てくれたし、いい人たちだったよ。
      そういえば、「解決の糸口が見えてきた」とか言ってたっけ。
素朴な鉱員:…その後は…まあ、例のことが起きたわけだ…
      あの人たちが探してた解決策も、多分ダメだったんだろう。
素朴な鉱員:だって解決策があったなら…
      あんな大惨事は起こらなかったはずだ。
      本当に神とやらがいるなら、みんなが死んだり、
      離れ離れになったりすることはなかっただろう…
葉瞬光:その陣の他に、十年前の事故が起きた前後で、
    何か気づいたことはない?どんな些細なことでもいいの。
素朴な鉱員:些細なことか…
      そういえば、最近思い出したことがあるな。
素朴な鉱員:前に俺がホロウに入ったのは…
      まぁ、郷愁の念にかられてってやつだったんだ。
      結局着く前に閉じ込められたんだが…
      白い花を見たよ、ホロウの中で立派に咲いてた。

》白い花?
》私たちも前に見たの

素朴な鉱員:ああ。みんな、あの白い花は
      ミアズマが引く吉兆に違いないとか言ってるよ。
      それでなんとなく思い出したんだが、十年前、
      鉱区に住んでた頃、親父が働いてた鉱区にも咲いてたはずだ。
素朴な鉱員:花の周りはキレイで、ミアズマの気配なんてなかった。
      あの頃は親に叱られると決まって、白い花のそばに隠れたもんだ。
      興味もあったが、妙な安心感があったからな。
素朴な鉱員:他は…すまんが特にない。ミアズマの大量発生のせいで、
      家に帰れなくなった。生き残りも少ないし、
      遠く行ったやつもいれば、引っ越してきたやつもいて、
      年を重ねるうちに…疎遠になっていったんだよ。
素朴な鉱員:偶然かもしれないが、実は…いや、あー…
      恩人だし全部話すって言ったしな。もう言ってもいいか。
      最近、お前たち以外にもあの陣について聞いてきたヤツがいたんだ。
素朴な鉱員:若い男で、このことについては
      もう誰にも話すなって多額の口止め料を渡してきた。
      かなり危ないことに絡んでて、これ以上巻き込まれないようにって。

》若い男…?
》まさか…釈淵さん?

葉瞬光:…!ねぇ、その人はどんな見た目だった?
    栗色の髪で、眼鏡をかけてて、雲嶽山の道着を着てたりは…
素朴な鉱員:え?いや、黒ずくめで背の高い痩せ型って感じだったよ。
      なんか…なんて言えばいいのか、オーラがあったな。
      でも、口調は丁寧だし気前も良かった。お前たちが命の恩人じゃなきゃ、
      俺も喋ったりしなかったさ。
葉瞬光:そっか…お兄ちゃんじゃないんだ…
盤岳:気を落とすことはない。
   此度もなかなかの収穫であった、
   他もあたってみるとしよう。
その時、少し離れた場所から
寧謙さんの焦ったような声が聞こえてきた…
(寧謙さんが…誰かに絡まれてる?)
(今すぐ見に行ってみよう。)

寧謙さんを助けよう
鉱員は陣法についても心当たりがあるようで、ホロウ内の白い花の異常や謎の男についても話していた…一足先にここへ来ていた寧謙さんが何者かに絡まれているみたい。下へ行って様子を見よう。

(寧謙と話す)
寧謙:…僕にはまだ用事がある。
   これ以上付きまとわないでくれ…
でたらめな占い師:待たんか、若いの!眉間が曇り、
         晴れぬ邪気がまとわりついておると言っとるだろ!
でたらめな占い師:さては…若くして亡くなった家族がおるじゃろう!
         それが重苦しいわだかまりとなり、大きな災いを招こうとしとる。
         しかし、わしと出会ったのが幸いじゃったな。
         今ならたった5000ディニーで――
寧謙:…ちょ…!何デタラメを!どいてくれ!
占い師は一瞬気まずそうになり、
今度は新たなターゲットを見つけたかのように、
視線を瞬光へと移した。
でたらめな占い師:ゴ、ゴホン…お嬢さん!ただならぬ霊気を放っておるのう。
         どれ、一つ占ってしんぜよう。これも何かの縁、
         お代は見てのお帰りじゃ!
でたらめな占い師:こ…これは…大凶!大凶の兆しではないか!
         星は落ち月は欠け、運命は多難、まさに九死に一生!
         お嬢さんには近いうち…大いなる災いが降りかかるじゃろう!
         この災いを破るには…には…ええと…
盤岳:荒唐無稽!

》演技が下手すぎない?
》お金を出せばなんとかなるって?

葉瞬光:おじいさん…ワタシは占いに自信があるわけじゃないけど、
    この手のことに詳しい師匠がいるの。
    この指針、指す方角が間違ってないかな。
    カンは北で、リは南に向くはずよ。
葉瞬光:それに、これとこれの位置も…
    教わった感じとちょっと違うわ。
    ワタシたち、まだ用事があるから失礼するわね。
でたらめな占い師:ぐぬぅ、最近は手強いヤツに専門家ばかり…
         一昨日の若いのもそうじゃった。ひとめで見抜きおって…
         今時の若者がこれじゃ、飯の種もなくなるわい!


占い師は腹を立てながら、数日前に出会った
すらりとし、端正な気質を持った黒衣の青年のことを
思い出した…
でたらめな占い師:お若いの!その顔立ちは、まさに貴人の相!
         じゃが、眉間に一筋の憂いが潜んでおるのう。
         どれ、このわしがお前さんのために特別に卦象を読み解いて…
でたらめな占い師:こら、勝手にいじるな!触るでない!
葉釈淵:フッ…「危険なれど、必ず成就する」ですか…
葉釈淵:師匠にはいつも占い下手、心に落ち着きがなく、
    卦象が当たるはずもないと言われてきましたが…
葉釈淵:今回ばかりは…
    僕自身が占ったこの卦を、信じましょう。
葉釈淵:もし知らせが届かぬまま、
    あの忌まわしきものが姿を現すようなことがあれば、
    その時は…全力を尽くすのみ…


(どうして、みんな盤岳先生のことを見つめているんだろ…
空気がどんどんおかしくなってる気がする…)

》瞬光…いったん帰らない?

葉瞬光:えっ?ワ、ワタシ…
    昔の知り合いがいないか、
    もうちょっと探してみたくて…
葉瞬光:…だから、先に帰っててもらえる?
    心配しないで、ワタシもすぐ帰るから。
(瞬光は人探しに必死で、
周囲の違和感に気づいてないみたい…)

》じゃあ盤岳先生、一旦帰ろ?

盤岳:…うむ。

適当観に戻ろう
周りの雰囲気がどんどんおかしくなってきた。住民の多くは、盤岳先生に対してあまり友好的ではないみたい…まずは盤岳先生と一緒に、適当観へ戻った方がいいかも。

(寧謙と話す)
寧謙:あの日、僕が家を飛び出したのは…
   あなたが作ったワカメと緑豆のスープが
   しょっぱすぎて怒った、ただそれだけだった…
寧謙:あれから何年も経って、
   あの味のスープを再び味わうことは、
   一度も叶わなかったな…

(階段を上る)
ざわめく人々:見ろ…本当にあの鉄クズだぞ…
ざわめく人々:舒ちゃんの目も節穴ね。
       あんなやつをホロウから連れ帰って、
       人間扱いするなんて
ざわめく人々:あんなによくしてくれたあの子を見殺しにして…
       殺戮兵器だって噂も、きっと本当だろうよ。
       機械の心に、温かみなんてないのさ!
ざわめく人々:そうだな…それに、
       「禁断の果実」テストとかいうのも
       パスしたって話も聞かないし…
ざわめく人々:舒ちゃんも可哀想にねぇ…
       あんなのを連れて帰ったせいで、
       自分は亡くなって、たった一人の弟は
       何年も行方がわからないままなんて

》盤岳先生…
》これって…

盤岳:我輩はかつて、大罪を犯した。
   揺るがぬ証もあり、弁明の余地もない。
   あの者らが抱く怨嗟も…果てなき憎悪も…
   すべては我輩が受けるべき報い、逃げはせぬ。
盤岳:いつの日か、おぬしにもその仔細を語ろう。
盤岳先生と一緒に、適当観へ戻った…

盤岳先生を気遣ってあげよう
盤岳先生にも触れられたくない過去があるみたい…話しかけてみれば、彼の気持ちも和らぐかもしれない。

(盤岳と話す)

故地の示す先

情報を持ち寄った一同は、白い花は何かの予兆であり、さらに「ミアズマを吸収する陣法」も実在する可能性が高い――その二点を核心として整理した。そして、真相を確かめるため、かつての鉱区旧址に残る居住地へ向かうことを決めた。
》(盤岳先生を気遣う)

リン;盤岳先生…さっきのことだけど…
盤岳:すまぬ…突然の訪いで騒がせた。
盤岳:これは我輩の過ち、おぬしが気に病むことはない。
盤岳:言の葉にしてその辛苦が和らぐのであらば…
   我輩が受け止めるのが必定。

》(どうやら辛い過去があるみたい)
》(今はそっとしておこう)

リン;そっか…分かったよ。あんまり詮索しないでおくね。
   もし話してもいいって時が来たら、
   いつでも聞くからね。
盤岳;…かたじけない。
盤岳先生は感謝の眼差しを向け、
それ以上は何も言わなかった。
その後、みんなが続々と戻ってきて、得られた情報をまとめた…
アキラ:なるほど、当時ミアズマの大量発生が起こる直前、
    僕たちが見たのと同じ白い花が咲いていた…
    瞬光の直感は正しいと思う。
    再び現れた白い花は、何かの前兆とみて間違いない。
アキラ:それに、例の陣法のことも繰り返し話に出てきたね。
    生存者にも覚えている人がいるのなら、
    実在してる可能性が高まったとみていいだろう。
ダイアリン:ですね、サラの探してる動機が
      「一日一善」のためかはさておき…
      当時鉱区跡地にあったっていう居住区には、
      とりあえず行ってみないと。
盤岳:…うむ。

》瞬光はそれでいい?

リン:瞬光、それでいい?
葉瞬光:うん、ワタシは平気。
    手掛かりがこうしてワタシたちを導いてくれたんだもん、
    きっと、向き合うときが来たのよね。

》それじゃみんな…
》準備ができたら出発しよっか…

リン:それじゃみんな、準備しといてね。
   終わり次第出発しよ。


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