都市依頼/予言通りの溺死

Last-modified: 2025-10-08 (水) 20:56:28

予言通りの溺死・その一

アネンの悩みを聞こう
港の奇妙な彫像の傍で悩んでいる人がいる。
何があったのか聞いてみよう。

アネン:海の底に沈むのって…どんな感じだろう?
(アネンと話す)
アネン:予言って信じる?

》どんな予言?
》全く、全然、絶対に信じない

アネン:最近、ある予言をもらったんだ――
アネン:近いうちにポート・エルピス近くの海で溺死するだろうって!

》君はそれを信じるのかい?
》そんなのは信じないほうがいい!

アネン:僕だって気楽にこう言い逃れることはできるんだ。
    「予言なんてものは、しょせんはでたらめだよ!」ってね。
アネン:でも今回は違うんだ――この予言はきっと当たる!
    何しろ、同じ予言者の前の言葉が、すでに僕の…
    とても大切な友人を奪っていったから。

》備える時が来たの?
》屈服する時が来たの?

アネン:…あんたはとても興奮しているみたいだね。
    まるでこれから僕に墓地を売り込もうとでもしてるみたいだよ。
アネン:まあいいさ。どうせもうすぐ溺れ死ぬんだし…
アネン:けど、もし何かの偶然で訳も分からず生き延びたとしても、
    それはそれで喜んで受け入れるよ!
アネン:あんたは――僕がその「訳の分からない」出来事に
    遭遇するかどうかの鍵なんだ。

》予言にはそんなことまで書いてあったのかい?
》それも予言の内容なのかい?

アネン:そういうわけじゃないけど、
    ポート・エルピス周辺のリスク調査をしてくれる人が必要なんだ。
アネン:予言によると――今、ポート・エルピス周辺じゃ、出港する船や、
    老朽化した歩道、それに周囲を見えなくする海霧までもが、
    どれも僕の命を脅かす可能性があるんだ!
アネン:怖すぎるよ!僕がどうやって溺死するのか…
    えっと、つまり、どんな危険が予言を的中させる原因になるのか
    見てくれないかな?

》とても奇妙だ
》でも、まずは僕に任せて

アネンは心に重いものを抱えたまま去っていった。
アキラ:(本当に変わった依頼人だな…)
アキラ:(でも、あれだけ変な状況を心配しているんだから…
    まず船員たちに聞いてみよう。)

デニッシュと船主に状況を聞こう
自分は港で溺死すると信じ込んでいる依頼人と出会った。「予言を信じる」と言いつつも、まだ諦めきれていない様子だった…
まずは船員たちから、港の安全対策を聞いてみよう。

船主:最近どう?
デニッシュ:はあ、休暇ももうすぐ終わりか…
(船主と話す)
船主:何か用かい?

》どんな状況で…
》船から海に落ちるなんて、どんな状況で起こるんだろう?

デニッシュ:何、その変な質問。
デニッシュ:誰かが船から海に飛び込めば、当然海に落ちるさ――それが嵐で船が
      揺れたせいでも、暗闇の中で船の縁を見誤ったせいでも、あるいは海の
      怪物がそいつの首筋をくわえて引きずり込んだせいでもね…
船主:それとも、あんたが言いたいのは…みんなが安全ルールを守っている
   って前提でも、なお起こり得る、予期せぬ事故のこと?
船主:この辺りなら――ポート・エルピス周辺は波もそれほど高くないし、
   岸辺の灯りも十分目立つ。たまに海霧がかかっても、大きな影響はない。
   水夫たちは安全装備の使い方、救命胴衣や救命ボートのことも分かってる…

》僕の友達が…
》(「予言」のことを話した)

デニッシュ:「予言」が加わるってことは…別の世界に足を踏み入れたってことだろう?
      そういうことさ!人魚、カリュプソ、セイレーン――
      魚の尾や羽を持ったさまざまな妖精たちは、海で人間を誘惑するんだ…
船主:コホン…待って。あんたの友達がどうしてそんなことを考えたのかは
   分からないけど、この辺りで「意外な転落事故」が起きることは
   少ないはずじゃ?私も今まで一度も遭遇したことがない。
船主:でも、それが海上安全規則を守らなくてもいい理由にはならない!
   二年前、私がまだ貨物船で働いていた頃、一度だけ…
船主:…話せば長くなるから。
   とにかく、この辺りの海域は船会社から見ても「信頼度が非常に高い」って
   評価されてるんだ。あんたの友達もそんなに心配する必要はないと思うよ。
デニッシュ:それは分からないな!
      もしかしたら、深海からの呟きを聞いたのかもしれない…
アキラ:(話題が妙な方向に進んできたし、
    とりあえず戻ってさっき聞いたことをアネンに伝えよう。)
待った…どうしてアネンのバカなアイデアを真に受けたんだろう…
船から落ちない一番の方法は、ポート・エルピスの出航船の
事故記録を調べることじゃなくて、船に乗らないことなのに…
今すぐ伝えてこよう!
アネン:あんたはどう思う?この周辺で、ある日偶然に巨大な船に乗り込み…
    さらに偶然その縁から海に落ちて、不幸にも溺れ死ぬ確率って
    どれくらいだと思う?

》余計なことをしなければ…
》基本的にはゼロだろうね

アネン:そうなのかな…
アネン:じゃあ、これはどう?ある日、僕が海辺を散歩したり、釣りをしたり、
    あるいはただ海辺の景色を楽しんでいる時に…突然邪悪な風に吹き
    飛ばされて海に落ち、不幸にも溺れ死ぬ確率ってどれくらいだと思う?

》……
》なんか楽しみにしてるみたいだけど?

アネン:もちろんそんなことはないよ!
    僕が依頼した、信頼できる友よ…釣りをしている人たちに
    状況を聞いてもらってもいいかな?

釣り人たちに状況を聞こう
船主の答えは少し曖昧だったが、とりあえず港付近では安全に航行できるようだ。
けれど、アネンは釣りのことも心配しているらしい。併せて聞いてみよう。

アネン:一見穏やかに見える海辺だけど…本当に危険がいっぱいだね!

機嫌の悪い釣り人:次回から靴はいらない。
         鉄の缶もいらない。
         漁網の一部もいらない…
のんびりした釣り人:なんでいつもあんなものがあるんだろうね…
(のんびりした釣り人と話す)
機嫌の悪い釣り人:何か用かい?

》ポート・エルピスでの釣りのリスクについて
》(予言のことを話した)

のんびりした釣り人:つまり、君の友達は、天気が良く穏やかな港で釣りをしていて、
          偶然にも海で溺れるのではないかって疑っているのか?
のんびりした釣り人:君が言っているその友達って…

》まるで哀れむような目でこっちを見てるけど…
》僕じゃない

のんびりした釣り人:ハハ、冗談だよ!
          でもここは本当に、エリー都で最も釣りに適した港の一つなんだ。
機嫌の悪い釣り人:旧ポート・エルピスの大部分のエリアは
         ホロウに飲み込まれてしまったけど…
機嫌の悪い釣り人:でも、この周辺は水深が適しているから、ドックを再建することが
         できる。さらに近くには海上風力発電の設備や海を眺めるのに適した
         遊歩道もあるから、荒れ果てた廃港にはなっていない。
のんびりした釣り人:波が高くなったり、大雨が降ったりする悪天候になると、
          周辺のドックや通路は閉鎖されるんだよ。閉鎖前には、
          ちゃんとアナウンスもあるからね。
のんびりした釣り人:ドックを閉鎖しなければならない特別な状況が発生すると、
          治安局の職員が小型ボートに乗って巡回し、
          全員が安全に港に戻れるようにしている。
のんびりした釣り人:普段から定期的に巡回もしているんだってさ――
          一部の観光客や君の友達が想像するように、
          自分を岩場に取り残してしまうことを防ぐためだ。
機嫌の悪い釣り人:この周辺で釣りをしても、自分の命を大事にしていれば、波に
         巻き込まれるなんて極端な状況には滅多にならない。それでも不安なら、
         マックダンさんに聞けば、松明灯台について何でも知ってるから。

》分かったよ
》今行く
灯台守のマックダンさんに状況を聞こう
松明灯台付近のことを一番知っている人と言えば、やはりマックダンさんしかいない。
アネンを安心させるために、もう一度聞いてみよう。不審者と思われないといいんだが…

マックダン:今日の風速は…
(マックダンと話す)
マックダン:今日の風じゃ海に出ないほうがいいんだぞ。
      この辺り、船のレンタルは一時中止になっとるんだ。

》ポート・エルピスでの安全リスクについて
》(予言のことを話した)

マックダン:松明灯台とポート・プロムナードは、もちろん全くリスクがない
      場所ではない。しかし、俺が灯台守を務めている間、
      この周辺で大きな安全事故が起きたことは一度もない。
マックダン:ただ、一度だけ…

》何があったんだい?
》話を聞いてもいい?

マックダン:覚えているのは、毎回出航前に俺に挨拶をしてくれた子供だけだ。
      その子の名前は確か…「アネン」だったかな?

》(じゃあ、僕が会ったのは誰なんだ!?)
》(同じ名前なだけかも…)

マックダン:あれからもう二年経つんだな。彼と友達がこの近くの海域で溺れたのは…
マックダン:だが、それはあんたやあんたの友達が経験することじゃない。
      あんたたち若い連中は、余計なことを考えずに
      安全規則をちゃんと守るんだ!
「アネン」が二年前に海で溺死したのか!?それとも
ただの同名の人なのか…彼が言ったのは予言だったのか、
それとも実際に起こったことなのか?

しかし、みんなは港の周辺が安全だと言っている。
その人に知らせに行こう。どう見ても幽霊ではない彼に。
アネン:どう?何か手がかりはあった?…数日後に僕が溺死することについて。

》不吉なことばかり言わないでくれ
》ポート・エルピス周辺は安全だよ

アネン:ふむ…そういうことなら、僕は安心して出航できるよね?

》それはどういう意味だい?
》まだ出航するつもりかい!?

アネン:偉大なる予言者が、ポート・エルピス付近の海域で
    溺死するかもしれないと告げると同時に、
    そんな不運を打破したいと言ったんだ。
    それは――
アネン:「運命づけられた航路に従って出航し、
    朝日のように輝く一筋の希望を探すことだ。」
アネン:あんたが確認してくれた通り、歩道や灯台周辺の環境、
    そして出航の状況も含めて、ここは安全なんだから――
    それならもう心配することなんてない。
アネン:とにかく、今日は本当にありがとう。
    これからもう一度、運命の航路を確認しに行かなきゃ!

》だめだよ。君は…
》待ってくれ。でも…

アキラ:(でも、彼の予言って本当なのか…
    それに、マックダンさんが言っていた「アネン」も気になる…)
アキラ:(それにしても、海面に「一筋の希望」なんてどこにあるんだろう…
    予言に照らし合わせると、海面から離れるのが最適な選択だろうけど…)
(どうもアネンが何か計画している気がする…
暇があれば、明日またここに来てみよう。)

予言通りの溺死・その三

翌日の午前中にまたアネンに会いに来よう
マックダンさん曰く、アネンはもうこの世にいないはずだ。なら、溺死の予言を信じ込んでいる港のアネンは一体…?
まずは帰って休もう。明日にもう一度来て、「アネン」がまだいるか確かめよう。

(翌日)

アネンに会うために港へ行こう
昨日の出来事は本当に不思議だ…
港に行こう。あの変な依頼人と、何かを知っているようなマックダンさんにまた会えるかもしれない

マックダン:いかん。もうこんなに時間が経っておる…!
(マックダンと話す)
マックダン:ん?前に言ったのは確かにあんただったよな…

》用事って?
》僕が何て?

マックダン:あんたの友達が、予言が現実になって自分が海に落ちて溺れることを
      とても心配していると言ってただろう?
マックダン:今朝、ある子が船を借りて出航したんだけど、
      今まで戻ってこないんだ!
マックダン:俺の記憶では、数字のついた服を着ていた…あれはあんたの友達か?

》あいつだ!
》彼は本気で海に出るつもりだったんだ…

マックダン:それなら間違いない!彼の出航時間は、
      観光船の1回の出航時間の上限をとうに超えている。
マックダン:俺が言ったこと、覚えてるか?
      「安全規則を守れば、
      港でいわゆる事故というものに遭うことはない」って。
マックダン:でも彼は明らかに規則違反をしている。
      俺は近くを見回ってみるから、あんたは船主に事情を聞いてきてくれ!

》(アネン、やっぱり何か隠してる…)
》(マックダンさん、アネンを知らないのか?)
船主にアネンの出航状況を確認しよう
溺死するかもしれない依頼人を一人で出航させた?インターノットなら、大炎上だ…
ただ、もしかしたら海を眺めているうちに時間を忘れただけかもしれない…まずは船主に聞いてみよう!

船主:どこかで見覚えがあるような…
(船主と話す)
船主:……
船主:……
船主:悪い!ちょっと考え事をしていて、ぼーっとしてた。
   船を借りて出航するのかい?

》(アネンの服装を描写する)

船主:おお、覚えとるよ!もちろんあの男の子のことは覚えとるとも。
船主:彼はさっき、うちで船を一隻借りて、
   一人で海を見に行きたいと言ったんだ。
   操縦士が同行する必要はないと言っとったよ。

》マックダンさんが知らせてくれたんだけど…
》彼が出航してからずいぶん経つって

船主:そうか…記録を調べてみるよ。
船主:おや?彼の出航時間は確かに観光船の出航規定時間を超えとるな。
船主:でも心配することはない。
   うちの船にはすべて位置追跡システムが搭載されてて、
   彼の位置を確認できるからな!
船主は慎重に各船の座標を調べた…
船主:いかん!その船、もう止まってる…
   停滞している座標が、どうやらホロウの縁にある!

》座標を教えてくれ
》彼を探しにいくよ
[作戦]予言通りの溺死
場所:ポートエリア
目標:港付近のホロウから、アネンを救出しよう
港付近のホロウに向かって、アネンを救出しよう
アネンが海上のホロウの近くで行方不明!?
一体何がどうなっていることやら…とりあえず、急いで依頼人を救出しよう!

(依頼開始)
Fairy:生命活動の兆候を検出。マークされたルートを進んでください
アキラ:船の位置を見るに、アネンは近くにいるはずだ
    無事だといいけれど…
(1エリア目戦闘後)
アキラ:Fairyによれば…
    アネンはこの方向にいるはずだ!

(変なものを調べる)
しわくちゃで黄ばんで脆い古い紙、触れるだけで崩れそうだ。

何かが書かれているようだが、後半の文字は次第に乱雑になり、
書いた人物が既に…

この紙と前の道具は同じ人物が持ち込んだものだろうか?

しかし、いずれにせよこれほど古いものがアネンの物であるはずがない。

》アネン、一体どこに行ったんだ?
》どうも彼、様子がおかしいな…

(2エリア目戦闘後)
アキラ:あの動きは…エーテリアスじゃないな、急いで確認しに行こう!
(変なものを調べる)
これらの物品は周囲のコンテナと一緒に置かれているが、
どうにも場違いだ。

ロープや鉄どう見ても船員たちが使っていた道具だが、
長い間放置されているようだ。

それらの持ち主はどうなったのだろう。

しかしそれ以外の周囲のすべては、ポート・エルピスホロウの
他のエリアと何も変わらないように見える。

》ここには一体何があるんだろう…
》アネン、これを探しに来たのか?

(3エリア目戦闘後)
Fairy:操作台の位置を特定。
Fairy:マスター、使ってみてください
(コンテナ制御盤を調べる)
アキラ:このエーテリアスは…もしかして、アネンかい!?
アキラ:…いや、助けを求める声は別の方角だったはずだ…とにかく片付けよう!
(戦闘後)
Fairy:マスター、コンテナの操作台を再度使用してください
アキラ:…今度は「サプライズ」がないといいけれど

(アネンと話す)
アネン:ゴホ、ゴホゴホ!助けに来てくれてありがとう…

》君は侵蝕の影響を受けてるよ
》(自分の正体を説明する)

アネン:あんただったのか、ゴホゴホ。どうして僕がここにいると分かったのかと
    思ってたよ…さっきはこの手紙と一緒にホロウに永遠に閉じ込められるん
    じゃないかと思ってた。
アネンの手には一枚の紙がしっかりと握られている…
さっき見たのと同じく黄ばんで脆い紙だ。

》これを見てもいいかい?

アネン:これのことか…うーん、実はそんなに面白いものじゃないんだよ!
アネン:実は、もう二度と出られないんじゃないかと思ったときに、
    ちょうどコンテナの中で紙とペンを見つけて…
    ちょっとしたバカなことを書いたんだ。

》コンテナで紙とペンを見つけたって?
》(静かにアネンを見つめる)

アネン:…もし見たいのであれば、どうぞ。

破れた遺書
筆者があまりにも悲しすぎたのか、それとも書いているときに侵蝕される痛みを感じていたのか、最後の一行の文字はほぼ紙の裏に透けて見えるほどだった――「もう一度、もう一度あんたに会いたい」。
署名は…「アネン」!?依頼人は今、遺書を書いたばかりなのか?

アネン:ゴホゴホ…ただ、ちょっと恥ずかしいんだ。
アネン:「希望を見つける」って言ってたのに、結局ホロウに少し入っただけで、
    もう遺書まで書いちゃうなんて…
アネン:僕は結構ビビりなんだ!予言も怖いし、港も怖いし、ホロウも怖い――
    前からずっと大騒ぎしていて、本当に恥ずかしい。

》明らかに何年も前の筆跡だよ…
》この遺書絶対に君が書いたものじゃない

アネン:チッ、どうやら簡単に騙せるようなプロキシじゃなさそうだな…
アネン:…とにかく、助けてくれてありがとう。
    ほかのことについては…ちゃんと説明するから。
(依頼終了後)

埠頭に戻ってアネンの様子を見よう
アネンは一体あのホロウで何を見つけたんだろう…?すごく興奮しているようだ。
船主とマックダンさんが面倒を見ているようだから、話しを聞いてみよう。

マックダン:どういうことだ!?
船主:無事に戻ってよかった…
(マックダンと話す)
マックダン:あの子は一体、なぜホロウに入っていったんだ!
船主:そうとも!一人で風景を見に出航するって言ってたのに、
   どうしてまだ持っていたんだろう――
船主:……
船主が突然足を止め、アネンの顔をじっと見つめた…
船主:あんた…アネンの友達かい?
「アネン」:そう。

》それはどういう意味だい?
》アネンって、誰なんだ?

「アネン」:僕はあんたが誰かを知っているし、あんたも彼のことを知っている…
      アネンがどうして帰ってこなかったのか、知ってるんでしょう?
船主:だから、今日あんたはそのために…
アネンは航路の座標が記されたノートを取り出し、
船主の前でゆっくりと広げた。
船主:あんたが何を聞きたいのかを知っとるよ。
船主:しかしさっきマックダンさんが言ってた、「ある若者が自分がポート・エルピスの
   近くで溺死するだろうと予言していた」ってのは…
「アネン」:僕だ…そしてアネンでもある。
「アネン」:あの事故の報告書を覚えてるんだろう?
「アネン」:「ポート・エルピスの近くでは風が非常に強かった」、「岸辺の灯りが
      ちょうど故障し、航行の誘導ができなかった」「船員が海に落ちて
      行方不明になったが、救助隊は迅速に見つけられなかった」…
「アネン」:これがあんたたちが言った、アネンが溺死した理由だ…ゴホゴホ!
船主:待って!まず…あんたはホロウの中に長くいすぎた。
   先に病院に連れて行って、侵蝕状態を見てもらおう!
船主:あんたが少し良くなったら、以前のことをゆっくり話そう!
船主は「アネン」を支えながら先に去った。

予言通りの溺死・その二

翌日の午前中、またアネンに会いに来よう
今日は本当にたくさんのことがあった。アネンがホロウで見つけた遺書、船主とアネンの「再会」、そしてマックダンさんの言葉…
侵蝕された体の処置が必要だろうし、明日またアネンの様子を見に来よう。

マックダン:可哀そうな子だ…
(マックダンと話す)
マックダン:彼には「何か」が必要かもしれない。
      俺は戻って整理してみる。
マックダン:おそらく一晩かかるだろう…
(翌日)

港に行って、アネンがいるか確認しよう
アネンの様子が心配だし、マックダンさんが言ったことも気になる…
港に行けば、彼らと会えるかもしれない。行ってみよう。

「アネン」:もう少し待ってて…
(「アネン」と話す)
「アネン」:来たんだね。

》いったい何者?
》アネンって結局何者?

「アネン」:僕がアネンだ!
「アネン」:…ごめん、少し感情的になってしまった。
「アネン」:およそ二年前、アネン…僕の友人が、貨物船に乗って出航し、
      二度と戻ってこなかった。長い間彼を待ってたけど、事故報告書だけが
      届いた――そこには彼が自分のミスで不幸にも溺死したって書かれていた。
「アネン」:さらに船会社は、彼はその航海に臨時に加わった乗組員で、
     「人道的配慮」として賠償しただけだと言ったんだ。

》すまない…
》あり得ない

「アネン」:当時、僕には何の証拠もなく、とても悲しかった…
      だから忘れようとしただけだ。
「アネン」は海面を見つめ、なかなか言葉を発さなかった。
「アネン」:でもある日、僕が一人で海辺を散歩していると、夕暮れの海風が強くて…
      アネンに聞きたくなった。外に出て一緒に扁炉を食べに行けないかな、
      ついでに厚手のコートを持ってきてくれないかなって。
「アネン」:…実は、僕はまだ「アネン」がこの世から消えたことを受け入れられない。
「アネン」:僕はこの名前を改めて呼ぶことにした。
      そうすれば、アネンが海風を浴びながら散歩をしたり、
      厚手のコートに着替えて扁炉を食べに行ったりすることができるように。
「アネン」:それに、あの明らかに馬鹿げた事故報告書を見逃してはいけない!
      真実を突き止めなければ。
「アネン」:ポート・エルピスをよく行き来する船員たちの中には、僕を
      見たことがある人もいる。彼らに気づかれたくなかったから、仕方なく
      下手な嘘をついて、周囲の状況を調べてくれるようにお願いしたんだ。

》船主に聞いてみよう
》船主は何か知っているはずだよ

「アネン」:うん、行こう。

船主に溺死事件の手がかりを聞こう
あのデタラメな溺死の予言は、「旧友の名のもとに生き、真実を見つけ出す」という依頼人の決意があった。
船主が何か知っているようだし、依頼人と一緒に話を聞きに行こう。

「アネン」:やっぱり「アネン」と呼んで、いいかな?
(「アネン」と話す)
「アネン」:時々、こんなに頑張って何が得られるのか分からないよ。
「アネン」:でも僕は、もしかしたら真実を見つけられる
      かもしれないと思っている…
「アネン」:今、少なくとも彼が人生最後の時間に何を経験したのかは分かった。
      そして最後に…彼が僕に何を伝えたかったのかも。

》船主を探しに行こう
》絶対に真実を突き止める

船主:はぁ…
(船主と話す)
船主:来たな。
船主:これは…私が整理したいくつかの資料で、
   ちょうど二年前のあの出来事に関するものだ。

しわくちゃになった記録
シーウィング水運浮川号出航記録
…会社名:シーウィング水運…
…船舶名称:浮川号…
…船舶コード…
…出航時間…
…当日の天候…
…航路コード…
埠頭の備考:喫水から、申告書の情報と実際の積載量が一致しない恐れあり。
埠頭の意見:出航は非推奨。
会社の決定:予定通り出航。

船主:あの時…私たちは船会社の最新の航路に従って、
   ポート・エルピスから出航した。
船主:その日は少し海霧がかかっていて、出航の規定には合わなかった。
   しかし船会社は、貨物の量が多く、時間も非常に差し迫っていて、顧客も
   十分な「誠意」を示したので、私たちにすぐに出発するように求めた。
船主:しかし出港して間もなく、一つの貨物が海に落ちてしまい、私たちは
   規定に従って船会社に状況を報告した。船会社はそれが重要な顧客の
   貨物であり、必ず取り戻さなければならないと言ったんだ。
船主:貨物船は航路を変更できないため、アネンともう一人の船員が
   自ら進んで、小艇を漕いで貨物を回収しに行くことになった。
船主:その日は海上に霧が立ち込めていたが、この航路は確認を
   取ったもので、危険はないだろうと思って、
   彼らに出発を許可したんだ。
船主:まさかその後すぐに…近くの共生ホロウがいつの間にか航路にまで
   広がっているとは思わなんだ。貨物船は仕方なく、
   すぐに進行方向を変え、急いで災害エリアから離れることになった。
船主:海霧が晴れた後、私は三隻の小艇を派遣してアネンたちが行った方向に
   向かって探したんだが…
船主は申し訳なさそうに頭を下げ、
話す声がだんだん小さくなっていった。
「アネン」:わかってた…わかってたんだ…
船主:船会社は、その時の出航時間、貨物の積載量、航路確認のプロセスが
   治安局の規定に合わなかったことを知っていた。また規定に従ってホロウ
   で行方不明者を探すための巨額の費用を負担したくなかったんだ…
船主:彼らは私たちを脅し、この件について話すことを禁じ、
   アネンたちの失踪を事故による溺死として片付けた。
船主:それからすぐに、前の会社を辞めて、ずっとここで何とか生きてる…
   小さな観光船を数隻頼りにしてるんだ。
船主:もしあんたが正義を取り戻したいなら、私はあんたの証人になれるよ。
「アネン」:証人…
「アネン」:もう二年も経っているのに…なんてタイミングの良い証人なんだろう。
船主:すまない。私は…
「アネン」:謝罪は胸に収めておいて…
      法廷で証言をお願いするその日が来たら、
      今の罪悪感を持って、これらのことをありのままに話してほしい。

マックダンさんに溺死事件の手がかりを聞こう
船主からいくつかの手がかりを得たが、証拠としてはまだ不完全だ。
マックダンさんも何か知っているようだし、依頼人と一緒に話を聞きに行こう。

マックダン:やはり、あの時の…
(マックダンと話す)
マックダン:二年以上前…シーウィング水運、浮川号のことだな?

》これがマックダンさんが言っていた…
》マックダンさん、本当に覚えてたんだ…

「アネン」:そう。
マックダン:彼らは出航前に灯台に出航と帰航の時間、そして航路を報告していた。
マックダン:事故が発生した後、彼らは会社内の資料を修正したはずだ。だが、灯台の
      アーカイブから、当時、彼らは共生ホロウの拡張に関する情報に
      基づいて、リアルタイムで航路を調整していなかったことがわかる。
マックダン:それに、当時の天気の記録も俺はすべて整理した。

黄ばんだ記録
ポート・エルピス・松明灯台・船舶航行記録
…会社名:シーウィング水運…
…船名:浮川号…
…船舶コード…
…出航時間…
…当日の天候:濃霧視界不良
…航路コード…
航路情報:共生ホロウの拡張情報と未同期。
灯台の意見:出航は非推奨。
会社の決定:予定通り出航。

「アネン」:ど…どうして…
マックダン:俺は予知能力や一度見たことを忘れない能力なんぞ持っちゃおらんよ。
      あの船主が以前からこのことを俺に話してくれていたんだ。
マックダン:思うに、これらのものは、あんたに渡すことにこそ意味がある。
マックダン:その件はまだ時効じゃない…
      つまり、あんたはシーウィング水運と法廷で争う覚悟を決めたってことだよな?
「アネン」:まあね。
「アネン」:あなたとあの船主からいただいた証拠で、完全に証明できます…
「アネン」:二年前、シーウィング水運は共生ホロウの影響を考慮せず、
      浮川号に過積載状態で濃霧の中出航するよう要求しました。
      そして、船員が貨物を救おうとしてホロウに迷い込んだ後、
      費用を省くために治安局にこれを隠蔽しました。
「アネン」:すべてが完全に規則違反です――彼らはアネンの死の責任を取るべきです!
マックダン:分かった。他に何か助けが必要か?
「アネン」:おそらくもっと多くの証人が必要になるでしょう…船主にも聞いてみます。
マックダン:俺もあんたの証人になれる。必要なときは、いつでも声をかけてくれ。
「アネン」:…わかりました。ありがとうございます。

この前のことを「アネン」と話そう
2年前に何が起きたのか、大体の手がかりは掴めた。
にもかかわらず、「アネン」と自称する依頼人はまだ思い悩んでいるようだ。
今なら以前に何があったのか話してくれるかもしれない。

「アネン」:ホロウの中で…僕が見える?会いたいよ。
(「アネン」と話す)
「アネン」:ああ、ごめんなさい。あまりにもこの件に夢中になってしまって、
      きちんとお礼を言えてなかった。
「アネン」:あんたがいなかったら、僕はすでにアネンの遺品と共にホロウで
      眠っていたはずだ…でも、自分がどんな色や形の
      エーテリアスになっていたのか、ちょっと気になるね、ハハ!

》もし君が望むなら…
》アネンのことを話して

「アネン」:どこから話せばいいのか…
「アネン」:うーん…僕はアネンと一緒に、
      船乗りの家の子供として港の近くで育ったんだ。
「アネン」:当時、両親は忙しくて、僕たちは一緒に遊んでたんだ。でも、どんなに
      昼間遊んで疲れていても、毎晩寝る前に厚いカーテンを全部閉めることは
      忘れなかった。じゃないと、すぐに誘導灯の光で目が覚めてしまうから。
「アネン」:でも、カーテンを閉めても無駄だったけどね――
      両親が帰宅して電気をつける時間は、深夜が多かったから。
「アネン」:あの時まで…
「アネン」:旧港は黒に飲み込まれ、毎晩湾を照らしていた灯りは
      もはや点灯しなくなった。両親も深夜に帰宅しても、
      リビングの灯りをつけることはなくなった。
「アネン」:僕たちの経験は、不幸と言えば不幸かもしれないけど…
      でもその時は、漁船が帰航した時の収穫と同じように思ってた。
      他の人たちと比べれば、少なくとも僕と彼はお互いに支え合ってたから。
「アネン」:少なくとも彼がいてくれた――
      彼の存在が僕の最後の「一筋の希望」だった。
「アネン」:二年前、僕の「希望」は沈んでしまった。
「アネン」:あんたももう知っているね、あのいわゆる予言は全部僕の作り話だと。
      でも、運命づけられた航路に従って出航し、朝日のように輝く一筋の
      希望を探すというのは、僕の現実離れした密かな期待だったんだ。
「アネン」:心の底から浮かび上がる「アネンはどこに行った?」という問いに
      何度も打ちのめされるくらいなら、
      最後の手がかりを掴んで彼を探しに行く方がいい――
「アネン」:たとえ終着点がどこであれ。

》(しばらく黙って「アネン」の隣にいる)
》(「アネン」の肩を軽く叩く)

「アネン」:ごめん、また恥ずかしい所を見せちゃった。
      最初から「海で溺死する」なんて馬鹿げたことを大声で言い始めて、
      ほんとうにあんたに迷惑をかけてしまったね。

》まさか本当に…

「アネン」:亡くなった人はもう帰らない。僕はどこが「リアルの世界」なのかを
      ちゃんと分かってる。それに、彼はホロウで亡くなったんだ…
      もし海で溺死したら、もう彼と再会することはできないだろう?
「アネン」:とにかく、シーウィング水運との問題が解決したら、
      港を離れて、あちこちを歩いて見て回ろうと思ってるんだ。
「アネン」:――「アネン」はちゃんと生き続けるよ。
(会話終了後)
「アネン」:ついに、すべてが分かった…
(「アネン」と話す)
「アネン」:助けてくれてありがとう。証拠を引き続き整理するよ。
「アネン」:…そんな心配そうな顔をしないで。
「アネン」:約束するよ、進展があったらできるだけ伝えるから――
      そのとき、またここで会おう、いいか?

後日談

船主:これからどうするのかい?
「アネン」:まだ決まってないんだ…
(「アネン」と話す)
「アネン」:あっ、あんただったんだ。

》勝訴した?
》案件に変化はあった?

「アネン」:もちろん!証拠は確実で、すべてが反論の余地がないもの。
      あんたのおかげだよ!
「アネン」:以前、航路を定めて浮川号の違法出航を指示したスタッフたち…
      あ、そしてこの違法出航を実行した人物も含めて、全員が処罰されたよ。
「アネン」:一件落着したって言えるよ――アネンにも、そして僕自身にも

》それで君は…

「アネン」:僕?僕はまだ元気だよ。
船主:けれど…
「アネン」:ん?
船主:……

》何か隠してる?
》何かあったのなら言ってくれ!

「アネン」:本当に何もないよ!ただヤヌス区の地図を見ていただけで…港から
      引っ越す準備をしてたんだ。あの友達はいつも謝ってばかりで、本当に
      うるさい!今回のことが終わったら、もう彼と会う約束はしないよ。
「アネン」:でも、あんただったら――縁があれば、また会えるよね?
「アネン」はすぐに港を離れた。
もし縁があるなら…海霧の立ち込めない場所でまた会おう。
船主:彼がヤヌス区に行くと思うか?

》信じないのかい?
》彼の選択を尊重するよ

船主:……
船主:実は、私たちは今日ここで会う約束をしていたわけじゃない。
船主:ちょうど彼が海辺でぼ一っとしているのを見かけて、
   何か独り言を言っているようだったので、様子を見に来たんだ。
船主:彼の言葉を聞いたんだが…
船主は思い出に浸り始めた…
自分を「アネン」と呼ぶ青年が海面を見つめている…
「もし僕が『リアルの世界』を放棄して、あのホロウに戻ったら、
あんたと再会することができるかな?」

「そのとき、僕たちはすでに鋭い肢体を振るう奇妙な
エーテリアスになり、互いに知らない存在になっているかもしれない…」
「…でも何度でもすれ違えるかもしれない。」
(会話終了後)
船主:彼…何か決めたのか?
(船主と話す)
船主:正直に言うと、彼の状態がすごく心配なんだ。
   もし本当にあの決断をしたなら

》絶対に彼を止めないと
》絶対に彼を止めないと

船主:「再会」を賭けて命を懸けようとしている人を止めるのか?
船主:恐らく、簡単じゃない。
船主:でも、もしチャンスがあるなら、私はやってみたいと思ってる。

》そんなの…
》そんなの…

船主:本来なら普通に生きていけるはずの人が、
   「再会」のために火に飛び込む蛾みたいになるのを見ているのは…
船主:本当に辛いことだよな。
船主:もし機会があるなら、私は彼を止めたいと思う。