【ガミルゴ】

Last-modified: 2024-05-17 (金) 17:49:46

概要

500年前の【オーガ】で、【四術師】のひとりであり旧グレン王。
【無法者のベスト】を着る一方で【魔法使いのぼうし】を被り【ルーンスタッフ】を背負うという恰好の通り、オーガのワイルドさと魔法使いとしての聡明さを併せ持った人物。

人物

レイダメテスの襲来の混乱で人間に【グレン城】を追い出され、【ランドンフット】【荒野の集落】を築いてオーガや【ドワーフ】と過ごしていた。
そういった経緯から彼自身は冷静に振る舞っているが、【エルジュ】の術の継承にすぐに承諾するはずはなかった。
しかし主人公の努力の甲斐もあり、最終的にエルジュに術の儀式を行うに至った。
元々過去の経緯で人間を憎んでいたガミルゴではあったが、エルジュ自体に個人的な恨みがあったわけではなく、エルジュを追い返した後に、エルジュの父親であるベルンハルトを懐かしむような発言をしている。
儀式そのものは主人公がレイダメテスで死闘を行っている際に行われたので、彼が破邪舟師の儀式でエルジュにどのような力を与えたかは不明。
四術師としての術は、山より大きな姿になることができるというもの。
その他過去の世界のストーリーを進めないでガミルゴに会いに行くと「わははは!人間がここに来やがるとはなかなか気骨があるじゃねえか。俺はあんたのことが気に入ったぜ。」と言われ、なかなかさっぱりした性格である。
その後の台詞は「その無謀なところはオレの古い友人にソックリだ。……もっともそいつは死んじまったがな。」と続き、恐らくは【ベルンハルト】のことだと思われる。
 
その後も波乱の生涯であったようで、その最期はクエスト【闘神ラダ・ガートの誓い】の中で語られている。
【オーグリード大陸】に突如噴き出した魔瘴から民を守るため、術で巨人と化し、巨大な盾を用いて穴をふさいだ。
しかし自身もまた大量の魔瘴を浴びて魔物となりつつあったため、身体を石に変えそのまま死亡してしまったようだ。過去の世界でガミルゴの盾島が存在していない理由はまだ彼が石化していなかったためである。
【ゲルト海峡】から見える【ガミルゴの盾島】はその名の通り、ガミルゴが使った盾とその後ろに石像と化したガミルゴが存在している。
このようにとても偉大な人物であり、【バグレア教会跡地】には彼の偉功を讃えた石碑があるほど。
 
【ドラゴンクエストX アストルティア創世記】によれば、【賢者ルシェンダ】が彼の血を引いているとのことであり、Ver.5.0のストーリーではルシェンダ本人もそのことに言及する。
また、同書のP.95ではガミルゴとの対談シーンのストーリーボードが掲載されているが、そこでのガミルゴは半首*1を装着し、顎髭を蓄え、無法者のベストではなくローブのような服を着ているなど、ゲーム内とは容姿が大幅に異なっている。

 
オフライン版では娘のガルミィが登場している。

Ver.3シリーズ

【闇を抱く月光の楽園】で再登場。
エルジュの説得に応じ、【魔獣サルファバル】の封印を解くために他の四術師とともにグレン城に集結。
エルジュをすっかり一人前の破邪舟師と認めており、サルファバルが主人公に倒されると、荒野の集落へ帰っていった。
また、Ver.3.5前期に配信された【四術師ガミルゴの祈り】でも会うことになる。
彼に【壊れた像】【ガズバラン神の像】に修復してもらう。鍛治道具で修復し、会心の手ごたえを出すなど、道具鍛冶としての能力も身に付けているようだ。
修復を終えると、ガミルゴは子供のころに両親と死別し一時バグレア教会で育てられたと語る。教会付近の魔物を浄化するためにガズバラン神の像を作り、独り立ちした日に弟分であった【オッド神父】に渡した。
同じときに旅に出たのが【ラダ・ガート】であり、彼はのちにガートラント王国を建国することになる。

Ver.6シリーズ

本人はメインストーリーに関わってこないが、ラダ・ガートが登場する関係で、ガミルゴについて触れられる場面がある。
【天星の英雄たち】のストーリーでは、【戦士の儀礼場】での会話でラダ・ガートが

 民のため 故国のためにと すすんで
 己の身を捨てた友が 俺には いたのだ。

と回顧している。
【天に煌めく星のごとく】のクリア後には、ラダ・ガートの導きの天使【ベスィーガ】の昔話で、ガミルゴが身を挺して世界を守ったことが、【魔祖の血族】との戦いのさなかであったラダ・ガートに、【羅刹王バラシュナ】の本軍に奇襲を仕掛けるという命がけの策をとる決断をさせた、という話を聞くことができる。

Ver.6.3に配信された【在りし日を示す地図】では、体が回復したラダ・ガートから、ガミルゴに無事を伝えるように頼まれたため、彼を訪ねることになる。
その際に、ラダ・ガートが幼なじみであることや、その人柄について語ってくれる。
会話の中で

 本人に会ったら 酒盛りをしながら
 もう 独り身じゃねえんだから 無茶はするなと
 ちょいと 説教してやるぜ。

と言うが、ガミルゴのその後を想うと物悲しくもある台詞である……。



*1 はつむり。乱破の額当てのようなもの