【魔祖】

Last-modified: 2024-05-14 (火) 19:08:18

概要

Ver.5.5前期で初めて言及され、Ver.5.5後期で存在が明らかになった、神話の時代より【異界滅神ジャゴヌバ】に仕え、【魔祖の血族】を生み出した7人の古代魔族。
 

いずれも白いローブのような装束をまとい、顔は目のような模様が描かれ各々で色が異なる。
肌は殆ど見えないが手足の部分から少しだけ確認でき、魔族特有の青紫色の肌であることが確認できる。記憶の結晶におけるスコルのセリフから、角も生えているようだ。 
ストーリーではこのうちガルド・ザーク・スコル・メゼの4人が登場し、戦うことになる。CVがあるのはメゼのみ。
戦闘後はいずれの魔祖も崩れ去って死亡してしまうが、メゼのみは死の直前に後述の考えを述べ、主人公たちの戦いは自分たちの戦い同様無意味だと言い遺す。
一方、シュナについては後述の事情から本人は登場せず、スコルとメゼのまめちしきで言及されるに留まる。
また、レギルとローガについては現状アストルティア秘聞録において言及されているだけであり、ゲーム中では全く登場せず、滅星の深淵にある記憶の結晶にもそれらしき記録は残っていない。
 
彼らは最初からジャゴヌバに与していたわけではなく、元々は【女神ルティアナ】を信仰する賢者たちの集団で、遥か彼方より飛来した未知なる敵【ジア・グオヌバ】と戦っていた。
本来のグオヌバは生命を鉱物化させる存在だった。戦いの末に鉱物化の能力を封じることには成功したが、その途端にグオヌバは巨大な肉塊と化し、その身から濃密な魔瘴を噴き出し始めた。これが現在知られるジャゴヌバの姿である。
長である賢者メゼは、ジャゴヌバが放つすさまじい魔瘴が世界を覆いつくす前に魔瘴に侵された地を切り離すように女神ルティアナに進言。
逡巡の末にルティアナはこれを決断。後に切り離された地は【魔界】、残された者たちは【魔族】と呼ばれることになる。
 
残された者たちは女神は我らを利用し見捨てたのだ、と女神への怨恨とアストルティアへの羨望を叫び続け、精神を侵されていった。
そこへ醜悪な肉塊…遥か彼方より飛来した未知なる敵が異界滅神ジャゴヌバと名乗り、不滅の肉体を与える代わりに闇の眷属となるよう取り引きを持ち掛けてくる。
このまま闇の中で息絶えるくらいならば不滅の肉体を利用し、魔族となった者たちの行く末を見届けようと賢者メゼはこの取り引きに応じる。
こうして賢者たちは魔族たちの祖、魔祖と呼ばれる存在になった。
 
しかし世界から切り捨てられた絶望と女神への怨恨は彼らの心を壊していく。
ガルドやザークは女神への恨みごとを吐き続けながら魔瘴を用いた外法の研究に没頭。
思慮深かったスコルは女神を慕う心を持ちつつもジャゴヌバに加担している自己矛盾に精神を病んでいった。
そしてメゼも、生まれ死んでいくのは人も世界も同じではないか、滅びこそが運命なのだと考えるようになる。
 
そうして彼らは身も心も闇に堕ち、アストルティアを憎む大勢の魔物を集めて殺し合わせ、生き残った数名に魔瘴を用いた外法を施した異形の魔族…魔祖の血族を作り出し、アストルティアへ放った。
紅一点のシュナは最凶の異形バラシュナを生み出した代償に魂ごと消滅、完全に死亡してしまった。
愛する妻を失った悲しみにより急速に精神を闇に蝕まれたメゼは、妻の忘れ形見を守るため外法に手を染め、デルメゼを生み出したという。
彼らがどの程度時代が下ってから魔祖の血族を生み出したのかは不明だが、アストルティアから切り離された際の魔族、魔物たちは女神ルティアナを憎みアストルティアに対しては羨望の感情を抱いていたのに対し、魔祖の血族達はアストルティアを憎んでいるため少なくとも切り離された当時の魔族、魔物達が生きた時代より後の時代になってからであると思われる。
 
また、神話時代からの記憶を持つはずの【極天女帝】は彼らのことを覚えていなかったが、彼女は膨大な記憶を処理しきれずに所々記憶の抜けがあるため、それで忘れていたのかもしれない。

余談

DQ8にも世界を乱す諸悪の根源と戦った七人の賢者の集団が存在している
ただし彼らは闇落ちはしておらず、敵を倒すことは出来ずとも封印には成功し封印後はそれの維持に全力を尽くしている。
 
また、同じ読みのドラクエ用語として、DQMJシリーズにおいてキーワードとなり【マデュライト】等と結び付けられる【マ素】が存在する。
こちらとの直接の関係はないが、魔瘴の項にもある通り彼らが魔族となる発端となった魔瘴とマ素はシリーズにおいて同一視されることもあるため無関係とも言い難い。
「マ素を浴びて魔祖となった」というのは前述の流れからあまりに不謹慎かもしれないが・・・