【命名神マリナン】

Last-modified: 2025-06-29 (日) 12:35:49

概要

DQ6・7とリメイク版DQ3に登場する、【名前】を司る【神】。海外版の名称は"Appello, god of naming"。
【プレイヤーキャラクター】名前を変更するときにお世話になる。
ただし、プレイヤーが名前変更をお願いする相手は実際には「命名神マリナン様に仕える【神官】」であり、神様本人のお姿は拝見できないし、じかにお言葉を聞くこともかなわない。よって、ビジュアルや性別等は一切不明。
 
マリナンに仕える神官(=名前を変えてくれる人)は、どの作品でも世界に1人だけである。
DQ6では【ゲントの村】近海の海底にひっそりとある【命名神のほこら】にいる隠れキャラ的存在だったため、気付かなかった人も多いだろう。
リメイク版DQ3では 【ダーマ神殿】に、DQ7では現代のダーマ神殿にいる。
 
リメイク版DQ3およびDQ7では【ふくろ】の名前も変更することができ、その場合は「物に名前をつけて かわいがるとは おぬしも かわいいところが あるのう。」などと神官に言われる。
 
このキャラおよび名前変更システムは、DQ7を最後に登場しなくなった。
2000年代以降はボイスを採用する作品が増えており、ドラクエに限らず名前を途中で変更するシステムを取り入れることが難しくなっている。

利用可能になるタイミング

いずれの作品においても、利用可能になるタイミングの遅さが特徴となっている。
例えば、初登場のDQ6では中盤も過ぎた【マーメイドハープ】入手後にようやく神官に会える。この時点で【テリー】【アモス】(加入を遅らせた場合)以外のキャラはすでにそれなりの期間一緒に旅をして愛着も湧いている状態なので、今さら変更できても違和感がぬぐえない感がある。
テリーやアモスに関しても加入前のイベントで散々名前を呼ばれており、仲間モンスターの命名かおふざけ目的以外で利用したケースは少ないと思われる。
DQ3はルイーダの登録時点で名前が決められること、DQ7はDQ6同様にキャラクターが明確に設定されていることもあって、やはり積極的に利用されることは少ない。
他の国産RPGではゲーム開始時点かイベントでの初登場シーンで【デフォルトネーム】から変更可能な場合がほとんどであり、ドラクエのように登場後にある程度シナリオが進行してから途中で変更可能になるパターンはまれである。
ちなみに、FFシリーズではDQ6の5年前に発売されたFF4でネミングウェイという名前変更システムが登場していたが、序盤から登場してキャラクター加入直後から変更可能である。

命名神の怒りに触れる名前・付けられない名前

「ああああ」「????」といった同一文字4連続や、「ばか」「うんこ」「まぬけ」のような内部データでブラックリスト扱いになっている名前に変更しようと試みると、神官から怒りの言葉が返ってくる。
前者は「名前というものをなめておるのか」、後者は「本気でそのような名前をつけようというのか」と尋ねられる。承諾すると「命名神の怒りに触れるが、それでもいいか」と最後の確認を取られる。
これも承諾すると、名前変更はできるのだが、神官の警告どおり本当に命名神の逆鱗に触れてしまう。PS版DQ7のような例外を除き、禍々しいMEも流れる演出つき。
こうなると5000ゴールドという大金でお怒りを鎮めない限り、そのキャラは名前を変更できなくなる。やる人はいないだろうが、5000ゴールドを払った直後にキャンセルすると名前を変更できず5000ゴールドだけを取られてしまうことになる。
 
ちなみに、変な名前をつけると拒否されるゲームはDQ6以前からも存在しており、マリナンが初というわけではない。
 
同一文字の連続は、4文字ならアウトになる反面、それ以外は制約がないため、「あああ」やら「んんん」のように3文字までに留めればセーフ。
ブラックリストに関しても、名前の全文が該当する場合だけチェックされるため、リストにある「アホ」「スケベ」はアウトだが、該当文字列に別の文字を加えて「ドアホ」「ドスケベ」とすればセーフという抜け穴がある。
 
なお、命名神の怒りに触れた状態のフラグ管理がされているのではなく、該当する文字列の名前を変更しようとすると5000ゴールドが請求される仕組みになっている。つまり、DQ6におけるゲーム開始時の主人公や、DQ3における同じく開始時の【勇者】【ルイーダの酒場】へのキャラ登録において、これらの名前をつけることができ、またそのときに命名神の怒りに触れたりする演出もないが、その名前を変更する際はしっかり代金を取られるので注意すること。
リメイク版DQ6では、「キチガイ」「うんこ」などヘンチクリンな名前は「その名前はいかん」とそもそも認めてもらえず、名前を変更すること自体ができない
一方、「ああああ」のような同一文字4連続の名前に変更することは相変わらず可能であり、再変更にはもちろんペナルティを喰らう。
スマホ版以降のDQ3ではペナルティはない。
 
上述の通り、ふくろの名前も変更することができるが、やはり上記の制限にはしっかり引っかかる。また、キャラクターに「ふくろ」と名付けることはできない。
 
また、パーティ内で名前が重複する場合やこれから仲間になるキャラの名前、ゾーマやオルテガ、ロトなどの超重要人物、DQ7では【フォズ】などの【NPC】の名前には絶対に変更できない。
ちなみに「カタカナ→ひらがな」は認められない(例:きーふぁ、まりべるなど)が、「ひらがな→カタカナ」はセーフだったりする。
ただし、該当するのは【木こり】(キコリ)ぐらいしかいないが。
しかしこれも結構いい加減で、DQ3を例に取ると、一連のイベント中に出てくる名前なのに【サイモン】はOKでエリックはNGだったりする。
また、マリナン様はさほど重要人物ではないためか「マリナン」に変更することは問題なかったりする。
「スライム」「トロル」「キメラ」「ドラゴン」などモンスター名(一部のボスを除く)はOKで戦闘時に同名対決も可能。
もっとも、敵と仲間のどちらが攻撃しているのか見分けがつかなくなってしまうので、レベルが十分ではない場合は注意が必要だろう。
 
NGワードにさえ引っかからなければ自由に名前を変えられることを逆手にとって、名前で短文を作ることも可能。
それだけだと単なるお遊びでしかないのだが、応用して名前を簡単なメモ代わりにもできる。
【ドーピング】したいときに目標値までどの種・草などが最低何個必要か即席で確認するなど、文字数制限や使えない文字などはあるもののゲーム内だけでメモを確認できるのは意外と便利である。
もっとも、下手に隊列を並べ替えてしまうと文章が崩れてしまうのが難点だが。
下品な名前はともかく、名前で短文を作って遊んだりメモと同価値扱いしたりするのはOKと、マリナン様の裁定基準は我々の理解を超えている。

命名神の怒りに触れる名前リスト(50音順)

※あえて伏せ字にせず公開するがご容赦願いたい。太字が該当する名前。
ここに記載する名前はあくまでも「つけるとペナルティがある」ものなので、そもそもつけること自体ができない名前についてはこちらを参照ください。

クリックで表示、下ネタ、差別用語注意

あそこ(いんぶ、きょくぶはOK)、あなるあぬすもアウト、こうもんはOK)、あほ、いちもつ、いんかく(クリトリはOK)、

うんこ、うんち(くそ・だいべんはOK)、おしっこ(しっこ、にょうはOK)、おしり(けつ・しり・でんぶはOK)、きんたま(こうがん・せいそうはOK)、ちんこ、ちんちん(いんけい、さお、カリ、カリくび、マラはOK)、ちんぼ、ちんぽこ(ちんぽ・ちんげ・ちんすこうはOK)、すけべ、せっくす(ネットスラングである「セクロス」はOK)、おまんこ(いんしん・ヴァギナ・ラビアはOK)、おめこ(英訳して「ライズ」や「め」と「こ」を入れ替えて「おこめ」はOK)、まんこ(さっくす、えーす、《あーす》、しっと、ぴくるす、じゃっぷ、こっくすはOK)、きちがい、ちかん(ちじょはOK)、でべそ(でぶはOK)、ばか(英訳して「フール」はOK、SFC版DQ6のみカタカナの「バカ」はOK)、はげ(つるはげはOK)、はなたれ(はなくそはOK)、ふぁっく、へんたい、まぬけどーてい(SFC版DQ6ではOK)
 
意外にも「お○ぱい」はOK。これはマリナン様のご厚意と受け取ってよいのか、それとも単なる制作側の想定漏れなのか、真相は分からない。
 
また、性器、性行為関連の英語スラングもほぼOK(それらがアウトだったら【ドーク】とか【ディック】とか完全にアウトである)。
上述の「セクロス」含め、ネット由来の性的スラングもノーマーク。
 
「おまん」「おちん」はOKなので、所謂「ぎなた読み」の要領で会話シーンでNGワードを喋らせることもできる。
呪文や道具画面の並びを利用し縦読みでNGワードを仕込むことも可能。

 
…こんなに沢山アレな単語を想定する監督はじめとしたスタッフ、及びこれらの判定の調査のため様々な単語を入力した有志諸君のよこしま…否、たくましい想像力に脱帽である。

DQ7(リメイク版)

3DS版で検証。下ネタ規制は存在しないが、「ああああ」の類はNG。