セリフ/【お前は平気なのか? 敵方に、身内がいるのは同じだろう。】

Last-modified: 2021-03-15 (月) 19:53:52

DFF・DDFF

フリオニールティーダに言ったセリフ。
カオス陣営を警戒するフリオニールは、兄ゴルベーザの言葉に戸惑うセシルに注意を促していた。
そのため、フリオニールが離れている間にティーダが無断でセシルをゴルベーザの許へ向かわせたのだが、戻って来たフリオニールはその事を責める事はなく、「仕方ないか」と了承した。
しかし、セシルと同じ境遇に立つティーダの平気そうな様子に疑問を抱いたフリオニールは、彼のその心中を聞いた。
ティーダ自身は兄との共闘を願うセシルと違い、父親であるジェクトとの決着を付ける事を望むため、セシルの背中を押した事とは関係なく、戦うのは臨むところだと答えた(実際に「なぜだ?父親だろう?」と聞いたときにも「だいっきらいだからな」と返していた)。
最も、ティーダ自身もジェクトに対して内心では複雑な思いを抱いているため、実際のところ無関係ではなく、物語の後半でその事が明確にされた。


フリオニール自身も、幼い頃から兄弟同然に育った親友と袂を別った経験があるため(その頃の記憶が残っているかどうかは知らないが)、彼らの心境には理解できる部分もあったのだろう。


確かにこの二人、境遇こそ似てはいるが、前述したように身内に対するその思惑は真逆であり、その他にも色々と対照的な部分が多いため、この二人が会話をしている場面は、見る度に中々感慨深いものを感じさせる。


  • 身内や仲間を裏切った義兄を受け入れつつも、完全に許しきることが出来なかったフリオニール
  • 原作では命のやり取りを何度もした相手を兄として最後は受け入れ、今作では裏切られ絶望を知っても最後まで兄を信じたセシル
  • 愛情と憎しみ、尊敬と嫉妬がない交ぜになり素直になれなかったが、最後には気持ちが通じ合いぶつかりあったティーダ

この3人、敵方の身内との接し方が三者三様である。もしもフリオニールがこの世界の記憶を元の世界に持ち帰ることが出来たなら、レオンハルトとの関係も一歩前進できるかもしれない…。