FF10
エボン=ドームにおけるユウナレスカ戦直前にアーロンがメンバーに向けて発した言葉。
ここでのアーロンのセリフは演説っぽい。
アーロンが発するからこそ格好良い。
以下アーロンさんのセリフ全文
さあ どうする!
今こそ決断する時だ
死んで楽になるか 生きて悲しみと戦うか!
自分の心で感じたままに 物語を動かす時だ!
ここでいう「物語」とは、アーロン個人の「物語(10年前から続く世界)」ではなく、
絶望に捕らわれゆっくりと滑落する「螺旋の世界」を動かす、という意味も含まれている。
またストーリー上ではこの直前までが「ティーダの独白」として扱われており、スピラに連れてこられてザナルカンドまでユウナに導かれたというストーリーは自由度の低いものだった。
しかしこのセリフ(正確にはユウナレスカ戦後)を境に飛空艇を再入手、世界中のどこへでも行けるようになりさまざまな寄り道が可能になる。
そう、このセリフはアーロンがティーダ、そして私たちプレイヤーに「この先の物語を動かすのはお前たちだ。世界のどこへでも好きに行き好きなことをするがいい」というメッセージを送っているのである。
10年前の自分と同じ過ちを次の世代にもさせない為に今までの寡黙を打ち破ったセリフ
この瞬間はまさにアーロンが今まで待ちわびた時だろう。
- 「男の沈黙は金」という言葉がよくわかる瞬間である。
この台詞の後にアーロン以外の各々もそれぞれのらしさで決意表明(?)をする。
比較的落ち着いた雰囲気のFF10で、最高の熱さを持つシーンだろう。
- もう覚えてないけどワッカとルールーの掛け合いがかっこよかった気が。
ユウナレスカに負けまくったのになんで忘れちまった俺よ…- ↑コメントアウトで記載しました。
- 近年何か喋るたびにネタにされるワッカだが、ここは本当に名言と評判。
これまでエボンの教えに従い、それを人生の指針としてきた彼だが、この時は他の誰でもない自分自身の意思で戦うことを選んでおり、本人の大きな変化を表していると言える。
ちなみにこの時、(特にHD版では)作中で最も大きく目を開いている。普段糸目がちなキャラが目を見開くと、想像もつかない能力を発揮したり別人のようになったりするのは半ばお約束に近いが、それだけ彼も真剣だったのだろう。
なおこのシーンでは、主人公たちに襲いかからんとするユウナレスカのセリフが終わった直後から、
緊迫したBGMと共に冒頭のアーロンのセリフが開始される。更にそのセリフからメンバーの決意表明にかけて、
ノイズ音混じりで画像の乱れがリズミカルに繰り返されるという、視聴覚的に激しい演出が用いられている。
そのインパクトが上記のような印象をプレイヤーに抱かせ、動きを感じさせるひとつの引き金と思われる。
この展開はFF10屈指の名シーンではあるのだが、その後の彼女にやられた人にとっては長ったらしいことこの上なし。
まあ何度も見られて嬉しかった人はいるかもしれないが。