セリフ/【神を踏み台にして何が悪い!】

Last-modified: 2021-12-14 (火) 07:43:26

FF12

大灯台100階のシドとの決戦のシーンにて、シドが息子の糾弾に対して言ったセリフ。
元々シドは自分たちの行為で生じた犠牲など全く意に介する様子がなかったが、
シドがはっきりと野心を表したという点で重要なセリフとなっている。
 
皮肉なことに、を討たんとするシドというキャラクターは神が言う「愚かな人間」にぴったり当てはまる。
(具体的には「短い生に焦り*1、欲望にかられ、過ちを重ね、滅びへひた走る」という内容。)
神の話はひどい偏見なのだが、シドに限っていえば的確な指摘と認めざるを得ない。
 
それでも歴史を人間の手に取り戻すためには必要な犠牲だという意見もあるし、それは独裁者の考え方だと非難する意見もある。
このように、どちらが善でどちらが悪かプレイヤーによって意見が様々に分かれている。


シドはヴェインとは違って親子関連シーンでプレイヤーの同情を誘いやすい。
それでもシドを悪く言う人が多いのは、こうした盗人猛々しい態度が原因だろう。
人間のために戦っているように口では言っていながら、人間を大量に平然と殺している。
その点ではヴェインのほうが人間味がある。

  • 知らないということは罪ですらある、と思ってるからな、こういう学者系の人。
    (つーかシドはギルヴェガンに何をしに行ったのだろう…)
  • シドは6年前に仕事でヤクト・ディフォールの異常に濃いミストの調査に赴き、そこでギルヴェガンから出奔してきたヴェーネスと出会ったらしいので、ギルヴェガンに行ったという訳ではないようだ。
  • 親子関係といっても実際にははた迷惑な親子喧嘩しているだけなのだが、本来は神と戦わなければならないのに親子喧嘩で終わってしまうあたりがシドの限界にも見える
    • 既に「天陽の繭」のミストを解き放ってる状態なので、シドからすれば繭を暴走をさせ続けることのみに腐心しとけば空中要塞起動という目的が達成できるので、繭が複合崩壊するのを邪魔しようとするバカ息子どもを足止めする必要がでてきたから結果論的に親子喧嘩になっただけでシドは常に神と戦ってたと思うんだが。
      • 色々やってるにせよあくまで準備段階でしかなく、実際にオキューリアと一戦交えているシーンはどこにもない。オキューリアと戦う意思を見せながら作中では被害は人間にのみ出ている。ヴェインが実際にやっていることも政治的な戦争。だからこそアーシェやバルフレアは、神と戦っているつもりのシドに疑問を持つことになる。
    • しかしシドも奇妙な運命の果てに生じた息子との因縁に思うところがあったような描写もあるので、一人の父親として息子への個人的感情に囚われてしまった故の結末であると論評できなくもない

*1 シドのセリフに「人生は短いんでな。あんたら(ヴェーネス)と違って、もたもたできんのよ。」というものがある。