セリフ/【答えになっていません!】

Last-modified: 2024-05-09 (木) 22:10:42

FF10

セリフの全文は、

    「答えになっていません! 罪が消えれば『シン』も消える。エボンはそう教えて来たのです!
   その教えだけが……スピラの希望だった!」

エボンのドームで、究極召喚を手に入れるためにやってきたユウナたちが、
ユウナレスカに死なずにすむ方法を聞くが、死ぬしか道はないというような答えを返され、
ルールーが激昂して抗議するときのセリフ。
あの冷静でそっけないルールーが、感情を露にするのを見られる大事なシーンでもある。
ティーダに食ってかかられた時に、「止めなかったと思うの?」と言い返したこともあり、
ユウナの姉のような存在として、どうしてもユウナを死なせたくないという思いが、
やはり根底にあるのだろう。

  • ルールーは平静を装っているだけで情にもろい所もある。
  • 厳密にいうなら↓にもあるように、「『シン』は贖罪の末いつか滅ぶというエボンの教えは何だったのか?」という疑問に対し、ユウナレスカが「人の罪が許されることが無いから『シン』が消えない」という返答したので、答えになってないと激昂している。
    もちろんユウナを犬死にさせたくないゆえの激昂でもあるはず。

13のホープの名台詞に似てる(「何が 前に進むだよ!」ってところ)


ユウナレスカにしてみれば「(そんな方法があれば)やらなかったと思うの?」と言い返したいところだろう。

  • そう言い返さないことが、彼女の絶望のほどを示しているのかもしれない。

エボンの教えがなぜスピラ中で支持を集めたか?
それは、「人の罪の象徴とされる『シン』は、召喚士の犠牲の積み重ねの果てに、人の罪が許されやがて消滅する」
という教義を掲げているからにほかならない。
そしてそれが、『シン』に怯えて暮らすエボンの民の唯一の希望であった。
しかし、ユウナレスカは「ひとの罪が消えることなどありますか?」と話をはぐらかし、究極召喚が本質的な解決に繋がらないと切り捨てた。
ワッカほど強硬ではないものの、エボンの教えを守って生きてきたルールーも、この教義に希望を見いだしていた一人である。
ユウナレスカの言動はそうした希望を持ったエボン教信者を裏切る行為にほかならず、ルールーも絶望を隠せなかった。


マカラーニャ湖で、アルベドを嫌うワッカがリュックの正体を知って口論になった際にも、
「(『シン』が生まれたのは人間が機械に甘えたせいだ、というワッカに対して証拠を見せろと反論したリュックに)エボンの教えだ!教訓もたくさんある!」というワッカに対してリュックが「答えになってなーい!」と反論する似た場面がある。
もっとも、こちらが求める答えはルールーのとは異なり、
人間が機械を使って贅沢したから『シン』が生まれたというのは果たして本当なのかということだが。