○川○児

Last-modified: 2025-08-14 (木) 17:25:23

投手が打たれたときに書き込まれるワード。○の部分に選手名の1文字目・3文字目を当てはめて用いる。

阪神タイガース監督・藤川球児(元阪神→MLB→高知FD→阪神)が元ネタである。「○○ンゴ」の派生形*1とも言えるが、こちらは藤川が主にリリーフを務めていた事から基本的に各球団のクローザーやセットアッパーが炎上した際に使われることが多い。しかし、現在ではとんでもない劇場をやらかしまくる*2投手、さらには稀だが決定的なエラーをした野手や名前の2文字目が川の選手、果てはただ単に炎上*3した選手にも使われる。

解説

阪神1期目の藤川は「JFK」の一角として大ブレークした2005年*4以降、阪神のセットアッパーやクローザーとして文句なしの実績を持つ投手であったものの、その信頼度故に毎年のようにシーズン序盤から酷使される傾向が見られた。そして阪神自体が8月の「死のロード」*5以降の秋になると甲子園が灼熱になるためほとんどの選手が成績を落とすものの*6、特に藤川はこの時期に疲労蓄積や勝負どころでの登板過多から不安定な投球が増え、時には炎上することもあった。
このシーズン終盤での藤川の度重なる炎上は藤川が一軍に定着してから何度も起きているため、なんJでは9月以降の藤川の炎上およびそれに伴う阪神の失速を「秋の風物詩」とする向きもある。

炎上の原因としては岡田彰布監督時代から続く酷使や慢性的なチームの貧打による僅差の試合多発の弊害という側面も強く、特に2007年9月の3連続炎上は10連投してチーム10連勝(藤川は2勝7セーブ)という伝説的な酷使無双の直後であり、当時は藤川の名前自体に現在のような意味合いはなかったが、2010年9月30日の大炎上劇によって「○川○児」の用法が確立してしまった。
なお、当の藤川はその後MLB挑戦や四国IL高知を経て2016年に阪神に復帰。先発→便利屋→セットアッパーを経て2019年からクローザーだったラファエル・ドリスの不調からクローザーに返り咲き、まさに「おかしなことやっとる」状態だった。しかし、2020年は右腕の故障でオープン戦から大不振*7に陥りこの年限りで引退した*8

主な○川○児

NPB現役

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福川浩児福谷浩司(中日→日本ハム)
福谷川浩ディエ児
中川翔児中崎翔太(広島)
松川裕児松井裕樹(楽天→パドレス)
ジャス川ティス児田中正義(ソフトバンク→日本ハム)
モイ川ネロ児リバン・モイネロ(ソフトバンク)
鈴川博児鈴木博志(中日→オリックス)
森川唯児森唯斗(ソフトバンク→DeNA)
武川翔児武田翔太(ソフトバンク)
甲斐川央児甲斐野央(ソフトバンク→西武)
梅川雄児梅野雄吾(ヤクルト→中日)
石川直児石川直也(日本ハム)
岩川翔児岩嵜翔(ソフトバンク→中日→オリックス)
岡川俊児岡田俊哉(中日)
馬川皐児馬場皐輔(阪神→巨人)
石山川本願児*9石山泰稚(ヤクルト)
ヤマ川ヤス児*10山崎康晃(DeNA)
あほ川ちん児
岩川祐児岩貞祐太(阪神)
平川佳児平野佳寿(オリックス→ダイヤモンドバックス→マリナーズオリックス)
平川ディエ
岩川優児岩崎優(阪神)
湯川京児湯浅京己(阪神)
ケ川ラー児カイル・ケラー(阪神→巨人)
ケラ川ー児
澤川拓児澤村拓一(巨人→ロッテ→レッドソックス→ロッテ)
キッ川チン児高梨雄平(楽天→巨人)
高川雄児*11
藤梨キッ児ン*12
ない川ぴ児*13
栗川良児栗林良吏(広島)
栗林良児
大川勢児大勢(巨人)
翁川大児
オス川ナ児ロベルト・オスナ(ロッテ→ソフトバンク)
ロベルト川オスナ児
ゲ川ラ児ハビー・ゲラ(阪神)
ハビ川ゲラ児
マチャ川ド児アンドレス・マチャド(オリックス)
バウ川アー児トレバー・バウアー(DeNA)
阿川翔児阿部翔太(オリックス)
おま川なめ児*14
ドリ川ス児ラファエル・ドリス(元阪神)

NPB現役以外

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イム川チャン児林昌勇(元ヤクルト)
ファル川ボー児ブライアン・ファルケンボーグ(元ソフトバンク→楽天)
オス川ファン児呉昇桓(元阪神)
オ川スンファン児
オスン川ファン児
石川直球児*15
藤コー球ディエエリック・コーディエ*16(元オリックス)
コー川ディエ児
カミ川ネロ児アルキメデス・カミネロ(元巨人)
ちょマ川テオ児マルコス・マテオ(元阪神→BC石川)
上川浩児上原浩治(元巨人→MLB→巨人)
トン川キン児マイケル・トンキン(元日本ハム)
メッ川児ャーランディ・メッセンジャー(元阪神)
寺川隼児寺原隼人(元ダイエー/ソフトバンク→横浜/DeNA→オリックス→ソフトバンク→ヤクルト)
ハン川コック児ジャスティン・ハンコック(元日本ハム)
ソリ川ス児サミー・ソリス(元DeNA)
マシ川ソン児スコット・マシソン(元巨人)
マー川ティン児カイル・マーティン(元西武)
ヘル川ウェグ児ジョニー・ヘルウェグ*17(元広島)
ジャク川ソン児ジェイ・ジャクソン(元広島→MLB→ロッテ
イノー川ア児ガブリエル・イノーア(元ヤクルト)
五十川亮児五十嵐亮太(元ヤクルト→メッツ他→ソフトバンク→ヤクルト)
青川浩児青山浩二(元楽天)
パッ川トン児スペンサー・パットン(元DeNA)
松川遼児松田遼馬(元阪神→ソフトバンク)
松川大児松坂大輔(元西武→レッドソックス他→ソフトバンク→中日→西武)
斎川佑児斎藤佑樹(元日本ハム)
さい川てょ児
スットコ川ドッコイ児テイラー・スコット(元広島)
スコ川ット児
中川賢児中田賢一(元中日→ソフトバンク→阪神)
スア川レス児アルバート・スアレス(元ヤクルト)
ロベルト・スアレス*18(ソフトバンク→阪神→パドレス)
キン川ブレル児クレイグ・キンブレル(現フィリーズ)
ロド川ニー児フェルナンド・ロドニー(現メキシカンリーグ)
シー川シェク児スティーブ・シーシェク(元マーリンズ他)
フラン川スア児ヘロニモ・フランスア(元広島)
マク川ガフ児スコット・マクガフ(ヤクルト→ダイヤモンドバックス)
マス川コロ児増井浩俊(元日本ハム→オリックス)
デラ川ロサ児ルビー・デラロサ(元巨人)
どす川こい児山口俊(元横浜/DeNA→巨人→ブルージェイズ他→巨人)
ど真ん中川直球児桜井俊貴(元巨人)
ビエ川イラ児チアゴ・ビエイラ(元巨人)
秋川亮児秋吉亮(ヤクルト→日本ハム→BC福井→ソフトバンク→BC千葉)
ガン川ケル児ジョー・ガンケル(元阪神→ソフトバンク)
トヨ川キン児田中豊樹(元日本ハム→巨人)
一川竜児一岡竜司(元巨人→広島)
田川慎児田島慎二(元中日)
増川達児増田達至 (元西武)

上記のようにNPBだけでなくMLBにおいても(酷使される)劇場型の中継ぎ・クローザーが炎上した際に○川○児(もしくは単に○川とも)が使われるようになった。

なお、藤川本人が炎上した場合は「藤川球児」の他、「藤川川児」「藤川川球児児」、監督に就任してからは「監川督児」などと表記される。

さらには面白いもの、お笑い種になっているものをとりあえず「○川○児」と呼ぶ文化も生まれ、「出来の悪いゲームソフト」「(主に悪い意味で)ネタにされているキャラクター」「野球の延長で大きく順延するか放送中止になった番組」といった話題で使われていることが確認できる。


関連項目

Tag: 阪神 MLB 蔑称


*1 偶然だが、普通の訓読みでは「こ」となる児も「ご」と読む場合があったりする(「稚児(ちご)」等)。
*2 コントロールがアバウトかつWHIP値が高い投手が言われやすい。
*3 プレイ・私生活は問わない。
*4 この年はシーズン登板数歴代3位となる80登板を達成している。
*5 8月中、高校野球で甲子園球場が使用できないため、1ヶ月近くビジターゲームが続く期間のこと。暗黒時代はもちろんのこと、前半戦でマジックが点灯しリーグ優勝した2003年ですらこの期間は大苦戦しており、当時の星野仙一監督はマスコミに対してこの言葉を使わないように要請している。なお近年は後述の通り京セラドーム大阪でのホームゲームが2カードに増えたこともあって期間中の勝率五割前後で乗り越えるシーズンが多くなり、「死のロード」は死語と化しているが、それ以降甲子園での試合が多い9月の成績が悪い
*6 特に近年は甲子園が使えない際も空調の効いた京セラドームをホームとして2カード使えるようになったため比較的快適にプレーできるようになり、9月の不調が余計に目立っている。
*7 シーズン序盤に登板した5試合全てで被安打、更にはうち4試合で失点、2敗2セーブ、防御率15.75(7月11日時点)という有り様でクローザーの座もロベルト・スアレスに譲り、序盤から「○川○児」が使われていた。もっともこの年序盤の阪神の救援陣は故障者や不振者続出で一時期は救援防御率10点台を叩き出すなど全盛期俺達UNKO以上の惨状に陥った。
*8 その後、2025年シーズンから選手時代の監督でもあった岡田彰布の後任として阪神タイガースの監督に就任した。
*9 「石山本願寺」に掛けている。
*10 漢字で書くと山川康児だが、当然山川穂高とは関係ない。
*11 高梨同様、制球難が目立ったこの人とは関係ない。
*12 読みは「ふじなしきっちん」、梨のブランド「富士梨」と自身のYoutubeチャンネル「たかなしきっちん」にかけている。
*13 ないぴ川すぎ児と表記する場合もある。
*14 SNSで自身を批判したファンに対してDMで送った文言「お前舐めてんのか?」が由来。
*15 呉の渾名の「石直球」から。呉の弟子筋の石崎剛(元阪神→ロッテ)も阪神時代に言われていた。
*16 なお余りの酷さによりこう呼ばれることは少なくなり、「コーディエ」そのものが蔑称と化していた。また藤川の蔑称の一つでもある。
*17 派生形として、ヘル浪ウェグ太郎と呼ぶこともある。むしろそちらのほうが断然多い。
*18 上述のアルバートの実弟。