辰己涼介(楽天)のこと。また、辰己が世界野球WBSCプレミア12決勝戦(東京ドーム)で立てたフラグ。
概要
2024年に開催された国際大会プレミア12で、井端監督率いる侍ジャパンはオープニングラウンド(予選、6チーム×2グループでグループ内総当たり戦)を全勝で突破し、スーパーラウンド(4チーム総当たり戦)もアメリカ、ベネズエラ、台湾(チャイニーズ・タイペイ*1)を下して決勝戦に進んだ。決勝戦はスーパーラウンドの上位2チームが戦うため、これまでに両ラウンドで2度戦い2度とも勝っている台湾が相手となった。
11月24日、東京ドームでの決勝戦前に金子誠ヘッドコーチから「令和のスーパースター」として円陣の声出しに指名された辰己は「どうも未来から来ました」「優勝おめでとう」などと発言。
ここまで全勝で迎えた日本代表を鼓舞するための檄だったが、予祝の先達の有様を思い出したり、すでに2回勝った相手を迎えた決勝戦という場*2での大胆な縁起ネタ発言に既視感を覚えたりする者も多く、不穏な空気が流れていた。
予祝発言
全文
侍J・辰己涼介、恒例声出し大トリで〝予祝〟「未来から来ました。優勝おめでとう」
どうも未来から来ました。未来といったら、きょうの夜の12時くらいから来たんですけど、もう答え言っていいですか?優勝しています。なので、先制されようが、逆転されようが、気にしなくて大丈夫です。焦ることなく、自分が出せる力を皆さんが出し切ってください。優勝おめでとう。それではいきます。さあいこー!!
円陣動画
結果
試合が始まると、前のスーパーラウンド3試合でいずれも9得点と爆発していた日本の打線が一転、4安打無得点に抑えられ、投手陣は5回に戸郷が2本被弾し4点を失ったのが決勝点となり、0-4の完封負けを喫した。これにより台湾が優勝、日本は準優勝に終わり、前回の2019年プレミア12から続いていた侍ジャパンの連勝記録も27でストップした。
案の定の結果で辰己の不遜さ、フラグ職人ぶりが脚光を浴びるとともに、台湾が前戦でルール違反の罰金を払ってまで先発を変えた*3ことから「予告先発変更で既に未来を変えた」のではという指摘も見られた。
ピッチャー転向します発言
辰己はまた前日にも以下のような発言をしていた。
【プレミア12】辰己涼介、決勝の台湾戦へ珍発言「負けたらピッチャー転向。俺のための大会に」
侍ジャパンの辰己涼介外野手(27)が、大一番へ「負けたらピッチャー転向します」と珍発言で自らを鼓舞した。
敗戦後のコメントで即撤回したものの「田中将大の穴は埋まった*4」などとネタにされた。
台湾での反応
これらの辰己の発言は、対戦相手である台湾でもインターネット上を通じ拡散され、現地のニュース番組でも大きく報道される結果となった。
実際のニュースで放送された様子
見出しの訳:試合前にフラグ建設!辰己涼介「負けたら投手」と放言!驕り批判される者は必ず負ける!
見出しの訳:辰己は日本が優勝すると予想したが外れ、「台湾を見下している」と批判された
また「投手転向」発言を受け、台湾代表の江国豪投手は辰己とSNSを通じて交流をもち投手用のグラブを贈呈したことを明かしている。
その後
このように国内外で批判された辰己だが、その翌々日26日に招かれたNPBアワード*5ではなんとコスプレで登場。もはや狂人であることを開き直ったかのような行動に、無敵の人認定するなんJ民が続出した。なお本人は、「ここまで何でもかんでも似合う人はいないと思うんで、スタイリッシュに生まれてきて良かったと思います」と“どや顔”で語った(ソース)。以下3写真はいずれも同日同イベント中のものであり、このネタのためだけにコスプレ衣装を裏で複数用意して早着替えしていたようである。
更にその翌々日の28日に行われた、「第53回 三井ゴールデン・グラブ賞」の表彰式には、ゴールドのスーツに、顔と髪の毛もゴールドに塗った姿で登場し、会場の笑いを誘った*9。
また当初冗談として語っていた「投手転向」についても翌2025年1月24日に行われた契約更改の場で「25勝0敗」を目標として示すなど二刀流に本気を見せており、2月の金武キャンプでは岸孝之のユニフォームをまとい実際にブルペンで投球。7球を投じ最速152kmの速球をアピールしたものの、石井一久GMにはスタミナ面を課題として不合格を言い渡された。