ベリオロスの朱色の牙を加工し
た氷結の鋭槍。周囲の空気をも
凍りつかせる程の冷気を宿す。
(トゥースランス)
極寒の大地が産んだ命の炎を
消す冷槍。大地と同じく非情な
までの鋭さと凍気を有する。
(セイバートゥース)
MH3にて初登場した、氷牙竜・ベリオロスの素材を用いた氷属性のランス。
目次
概要
- ベリオロスの素材を加工して作られたランスの一つ。
ベリオロス最大の特徴と言える琥珀色の鋭牙を丸ごと加工した槍身が特徴で、
幅広の刃は見方によっては大剣や太刀にも見える。
- ベリオロスの素材を使っているため大きさや見た目の割に軽く、非常に取り回しに優れている。
尚且つ非情とまで言われる程の鋭さと冷気を宿している。
振り回せばたちまち周囲の空気は凍り付き、突き刺された獲物の命の炎をもかき消すという。
盾はベリオロスの顔をモチーフに作られている。
- ”セイバー”トゥースの名に違わず、突きを繰り出すたびに小気味の良い風切り音を発する。
盾攻撃の効果音などはまるで細身の剣を抜刀したかのような音。
性能
MH3
- 初登場の本作では若干違う武器名になっており、正確な名称は「セイバートゥース天」。
対になる剛はない。
- 強化前のトゥースランスの時点では、攻撃力こそ299と低いが属性値は200、
そして生産段階では破格の会心率30%を備えており、氷弱点のモンスターに有用。
トゥースランス改では、ガルルガ武器並みの会心率40%と属性値310を兼ね備えるが、
攻撃力は322とやはり控えめ。
- 最終段階でも攻撃力は上位武器にしては大人しめの368だが、
氷属性420、匠で白40、「天」補正による会心率55%、
更にスロット2とそれ以外が至れり尽くせりとなっている。
特に、その圧倒的会心率のお陰で属性だけでなく物理面も隙が無い。
また、今作で氷が有効なのはクルペッコ、ディアブロス、ジエン・モーランとさほど多くないが、
ペッコはともかく他の2体は手強いため、用意しておいて損はないだろう。
地上モードで戦うことが多かったMH3当時のアルバトリオン戦でも悪くはない選択肢だった。
もっとも、ベリオロスもかなりの強敵だが…。
MHP3
- 正確に言えば、セイバートゥースという銘での登場は今作が初である。
MH3と比べると属性値も会心率も下がってしまっているが、
スロット2による取り回し易さは相変わらず。
また、攻撃力倍率が20上昇*1しているため、実質的な期待値は3のセイバートゥース天より高い。
以前ほどの大暴れは出来なくなってしまったが、それでもまだ現役である。
MH3G
風牙竜の素材を組み合わせる
ことにより高い強度を実現。
纏う凍気も鋭さを増した。
(シエラシトルラータ、シエラヴァイタリカ)
- 通常種・亜種素材を利用したシエラシトルラータに強化でき、最終強化でシエラヴァイタリカになる。
通常種と亜種の体色が混ざったちょっと変な顔の盾が特徴的。
- シエラヴァイタリカまで強化しても会心率10%、スロットも1つに減ってしまっているが、
攻撃力529とG級相応かつ属性値も470と極めて優秀で
斬れ味も匠発動で紫ゲージが20出現する。
3の全盛期程ではないが氷属性ランスとしては十分であり、
しっかり相手を選べば例の化け物に劣らぬ活躍が見込める。
- また、覚醒装備ができているなら、シーブライト武器のイディオクラウンという強力なライバルが存在し、
イディオクラウンはスロットが3つある上、氷属性の値と攻撃力も上である。
ただし、イディオクラウンは作成に竜玉と大竜玉を要求されるため、
より作り易く会心率に勝るシエラヴァイタリカをまず作り、
素材の集まり具合と必要に応じてイディオクラウンを作成するのも良いだろう。
MH4
- 今作ではベリオロスが参戦せず、素材だけの登場となったが、
残念ながらこの武器は生産出来なかった。
- その代わり、発掘装備としてトゥースランスが登場。
入手出来るのはイャンクック(亜種含む)、バサルモス(亜種含む)、ジンオウガ通常種のギルドクエスト。
強力な性能を求めるならばクック、バサルとラージャンとの同時狩猟をオススメする。
MH4G
- 今作では生産武器として復活。
トゥースランスの一発生産で入手し、1回強化すると最終段階のセイバートゥースとなる。
- セイバートゥースの性能は、攻撃力552、会心率30%、氷属性280、スロット0。
数値だけ見ると氷槍ザボアザギルの劣化だが、そちらとは違い匠でしっかり紫が出る。- ただ、ザボアザギルは匠を切ることができ、スロットも2つあるのでスキル自由度が高いこと、
1段階前の時点ではお互い白止まりであるためデストラクターの完全劣化となること、
そもそも生産・強化のためにザボアザギルの素材が必要なことを考えると、
敢えてこちらを作る利点は薄く、お世辞にも目立てているとは言い難い。
- ただ、ザボアザギルは匠を切ることができ、スロットも2つあるのでスキル自由度が高いこと、
MHXX
トゥースランスの最終型。凍土
を統べる氷牙竜の鋭槍は、轟炎
を穿ち瞬く間に凍てつかせる。
(セイバートゥース)
- XXではベリオロスが復活登場したことにより本武器も登場。
「凍土の白騎士」の異名を持つベリオロスらしくパラディンランスから強化でき(一発生産も可能)、
トゥースランスからセイバートゥースを経て、究極強化でゾルべ=ゾルビンスという名称になる。
性能は- 水準より低い攻撃力300
- それを補う会心率30%
- 平均的な氷属性28
- 斬れ味は素で白50、匠2で紫30
- 拡張性に優れるスロット2
尚、表示攻撃力は氷ランスの中で最低値。
- 今作では他に氷ランスの強豪があまりおらず、
匠無しの場合は本武器が氷ランスの中で期待値トップという性能である。
ランスにはガード性能を始めとして火力スキル以外にも欲しいスキルが多く、
匠を必須としないこの武器は非常に扱いやすい。
手数が多く、納刀の遅いランスにとって素の斬れ味が長いのは非常に嬉しい。- 匠を考慮すれば期待値でこちらを上回るランスもいくつか見受けられるが、
そういった武器は総じて斬れ味や属性値に欠陥を抱えており、
匠の有無に関わらず安定した斬れ味を持つこの武器の優位性は揺るがないだろう。 - ただし、対抗馬がいないわけではない。
ガムートランスの怒守度守ド度狩MAXと比較した場合、あちらは素の攻撃力が高いため
見切りなどのスキルで会心率を底上げした場合は期待値で上回られてしまう。
それでも斬れ味の長さと武器スロットで勝っているので差別化は図れる。
- 匠を考慮すれば期待値でこちらを上回るランスもいくつか見受けられるが、
- 匠いらずの高会心率持ち氷属性ランスということで
GXミラルーツを着込んで青電主や金雷公を狩るにはうってつけの一本。
これは匠必須の怒守度王とはほぼ唯一と言っていい差別化点となりうる。
武器スロも使えば並おまでもガード性能+2を発動させることができるので、
超特殊許可でも安心して狩猟を行えるだろう。- ただし、青電主は属性の通りが悪いことに注意が必要だろう。超会心を軸に、物理攻撃を強化したい。
ガード性能を切られるブシドーなら鎧裂槍ドツキサシの方が良いかも
- ただし、青電主は属性の通りが悪いことに注意が必要だろう。超会心を軸に、物理攻撃を強化したい。
- 総じて、今作の氷ランスを代表する一本であると評価するに十分な性能を持つ良武器である。
MHW:I
- G級相当の新ランク、マスターランクで復活したベリオロスと共に、満を持して登場。
- デザインは昔ながらのセイバートゥースで、
- やや低めの攻撃力575
- そこそこの氷属性420
- 最上級の会心率30%
- 斬れ味は白40で紫無し
- 単体で見ると正直最終形態としては物足りない性能である。
しかしながら、達人芸の登場により会心率が数字以上の価値を持つ本作では、30%という会心率は破格。
達人芸運用ならば斬れ味が落ちないため匠も不要で珠事情にも比較的優しい。
総じて実用性は十分以上のいぶし銀の性能と言ったところ。
- ただし、同属性のライバルに氷騎エクティスがあり、あちらが優秀過ぎて影に隠れがち。
MHRise
- 発売後1か月はトゥースランス止まりだったが、Ver.2.0で追加。
鋼龍素材で強化する事で晴れてセイバートゥースに。- かなり控えめな攻撃力170
- 斬れ味は優秀な青50、匠1から白出現
- それなりに優秀な氷属性26
- 驚異的な会心率40%
- スロットも大変有能なLv2-Lv1
- 百竜スキルは攻撃力強化IV、会心率強化III、氷やられ特効
- 攻撃力以外は素晴らしく優秀だが、肝心の攻撃力は割と劣悪。
特に今作は上位の段階でデメリット無しの攻撃力210や、マイナス会心付きとは言え脅威の攻撃力250の
ものがあり、最終強化170はなかなかに見劣りするもの。
ただ、アップデートによる装備と装飾品の追加によって匠などのハードルは大幅に下がっている。
さらに、属性値が付いている事を鑑みれば中々に優秀であるため、良い護石さえ手に入れば潜在能力を引き出せるだろう。
- 高会心率武器のライバルはナルガ槍こと暗夜槍【黒雨】。
こちらの攻撃力強化はIVなので、暗夜槍【黒雨】が他の百竜強化を付ける場合は攻撃力が並ぶ。
- 追加された達人芸との相性が特に良い。
会心率アップ系スキルと合わせる事で火力を上げつつ斬れ味のケアも出来て一石二鳥。
会心率100%近くが達成できれば匠1でも斬れ味白50相当になり楽に白ゲージ運用が可能。
- Ver.2.0で新ランス鋼氷槍I、Ver.3.0で強化先のテリオス=ダオラが追加。
攻撃力、斬れ味、属性値で先を越され、会心率も「鋼龍の魂」で底上げされ、流石に後れを取るようになってしまう。
ただし「鋼龍の魂」の仕様上達人芸での斬れ味ケアはこちらの方が上。
MHR:S
凍土を統べる氷牙竜の剛槍が、
ますます鋭く、冷たく進化。
森羅万象、瞬時に氷塊となす。
(ゾルベ=ゾルビンス)
- MRのベリオロスはM★3で登場する。
他の武器種同様、上位最終強化からMR最終強化までの間に新しい銘が与えられ、
セイバートゥースはスミロトゥースとなる。
MR素材を用いた一発生産が可能な他、改への強化で大竜玉を使用しない。
最終強化では、再びゾルベ=ゾルビンスの名を冠する。
性能は- 全ランスで最下位の攻撃力290
- こちらは変わらずトップの会心率40%
- 平均的な氷属性34
- 紫10、匠で延長可能
- 上位から引き続きスロットLv2×1、Lv1×1
- こちらの足も凍てつかせる百竜装飾品スロットLv1
無視できない欠点になっている。
- 本作の氷ランスは上位から優れた性能を誇っていたレグルス=ダオラにゴシャ!ギガゴドシュ!、
驚異的な成長を見せた氷鮫棘銛、新武器の氷輪旋ルナピエナ、復活した氷騎エクティスが
穂先を交わし合っている。
対抗するには高い会心率を活かした超会心運用が求められるが、今作のスキル環境ならば弱点特効込みで
マイナス会心の武器だろうと超会心運用をすることも不可能ではなくなっている。
一応、通常スロットはこれでも良い方*2なので、こちらの使い方も考えないといけないだろう。
- 傀異錬成を利用することで、百竜装飾品スロットの問題は解決できるようになった。
しかし、攻撃力は如何ともしがたく、攻撃力強化Lv3を付けても次点で低いレグルス=ダオラにすら追いつかない。
そのため、ヤツカダキをはじめとした肉質が硬いモンスターが主な狙い目。
特に、ヤツカダキは百竜装飾品スロットLv2で付けられる各種特効の対象外であるため、
他の武器にも劣らない力を発揮できるだろう。
MHXR
- 通常種のみ武器が登場。
加えて、特殊種であるベリオロス凍氷種の物も実装されている。属性は両方とも氷属性。
- 凍氷種の星槍ホワイトナイト(☆5)は、
槍身が水色に近い青色と、美しくも涼しいカラーリングが目立つ。
凍氷種武器では最も目に映る美しさだろう。
一方、盾は青白いカラーリングに変化している。- 武技は30秒間与えるダメージが3倍、怒り状態のモンスターには4.5倍になり、
更に全員の体力を50回復させる効果を持つ。
30秒という長めの効果時間、そして非怒り状態の相手にも平均的な倍率で
ダメージを与えられる扱いやすい武器である。必要武技Pも50と軽め。
- 武技は30秒間与えるダメージが3倍、怒り状態のモンスターには4.5倍になり、
セイバーロドス
MHW:I
- アップデートで追加された特殊個体、氷刃佩くベリオロスのランス。
性能は以下の通り。- 攻撃力621
- 会心率15%、氷属性540
- 斬れ味が素で紫30、匠で延長可能。そして非常に長い白ゲージが続く。
- レア度11、パーツ強化は不可能
- と、既存の生産氷ランスのいいとこ取りのような性能。
また、これだけの性能を有しておきながら、生産可能になる時期もクリア直後と非常に優秀。
ジンオウガ、通常種ラージャン&激昂したラージャン、猛り爆ぜるブラキディオス等、
クリア後に氷属性弱点のモンスターを相手取る機会が多いため、この武器を真っ先に生産したい。
- また、紫斬れ味を使い切ったとしても長大な白斬れ味が特徴の武器でもあるので、
紫ゲージの維持を意識しなくてもよいのであれば斬れ味補助のシリーズスキルを搭載した防具を抜きにしても、
長期戦にも対応可能という懐の広さも光る。
特にクリア直後の段階では良質な装飾品もまるで無いと思われるし、良質な装備もこれから揃える段階なので大変ありがたい。
なんならその装飾品、各種有用なアイテムを集めるために周回するジンオウガ、テオ・テスカトルは氷属性が弱点でもある。
- 特に炎活性状態のアルバトリオンに強く出れるという点は特筆すべき点だろう。
間違っても明けの死星には持ち出さないように
属性が最も通る前脚を意識して攻撃すれば、クリアの成否に関わる属性抑制は楽に取れる。
しかし、アルバトリオン自体がガード殺し技を多く持つため削り殺されないように注意。
- ライバルは皇金の槍・風漂。素で長い白ゲージに630もの高い属性値、会心撃【属性】を備えた逸品。
しかしながら、入手できるかどうかは非常に運が絡む他、2週間ごとにムフェト・ジーヴァとクエストが入れ替わるため、
高性能な皇金武器を手に入れようとしたは良いが、
そもそもマム・タロトに挑めなかったという事態が起きることは何ら珍しいことではない。
- その点、氷刃佩くベリオロスのイベントクエストは常時解放されてる上に、
部位破壊さえ意識出来れば素材が簡単に集まるセイバーロドスは入手性においても優れていると言えるだろう。
- また、皇金の槍・風漂は確かに強いが白ゲージ止まり。
同攻撃力な上に素で紫ゲージを持ち、カスタム強化枠もこちらの方が優位。
レア度が低いゆえに、カスタム強化の素材の要求ハードルも低い。
会心撃【属性】によって生じる属性ダメージの差も、
ならばこちらも会心撃【属性】を発動させてしまえば
紫ゲージの補正により上回る事が出来るという、伸び代と捉えられなくもない。
まぁ、最終的にはアルバトリオン以外は全てこれ一本だけでいいと言える真・黒龍槍が作れるようになるので、
色々考える意味はないのかもしれないが
余談
- 「セイバートゥース(sabre tooth)」を日本語に直訳すると「洋刀(サーベル)の歯」となり、
剣歯虎(サーベルタイガー)そのものを指す語である。
サーベルタイガーがモチーフのベリオロスの牙を使った武器というのを、そのまま表した名称である。
ちなみに、マーベル・コミック刊行の漫画「X-Men」に全く同じ名前の敵キャラクター*3が、
モンスターハンター オラージュで知られる真島ヒロ氏の漫画「フェアリーテイル」には同名のギルドが、
またゲームハード「Xbox360?」には同名のコントローラーが存在し、サブカル界では割とメジャーな名称といえる。
- 究極強化銘のゾルべ=ゾルビンスは、フランス語の“sorbet(ソルベ)”および韓国語の“설빙(ソルビン)”が由来だろうか。
ソルベには「凍らせる」という意味があるが、一般的にはフランス発のシャーベットのような氷菓を指すことが多い。
ソルビンの方は「雪氷」という意味であるが、近年では韓国発の同名のかき氷店が有名だったりする。
やたらとスイーツに寄ってる気がするが気のせいだろう。
- お笑いコンビ・オードリーの春日俊彰氏の持ちネタ「トゥース!」から
この槍を春日槍、セイバー春日と呼ぶ人もいる。
初めて聞いた人は何のことかよく分からないことも。- なお、この槍とはあまり関係ないがウカム系装備の胴を春日胴と呼ぶ人もいる。
胴系統だけ身につけていると思いっきり胸を張っているように見えるかららしい。
- なお、この槍とはあまり関係ないがウカム系装備の胴を春日胴と呼ぶ人もいる。
- 凍氷種の武器の「ホワイトナイト」は「白騎士(White Knight)」と「白夜(White Night)」の
ダブルミーニングであると考えられる。前者はベリオロスの異名「凍土の白騎士」からであろう。
白夜は真夜中になってもまだ薄明の状態、または太陽が沈まない現象の事であり、
主に夏至前後では北極圏付近、南極圏付近では冬至前後にこの現象が見られる。
こちらも常に白く輝いているベリオロス凍氷種とこの上なくマッチしたネーミングであると言えよう。
ちなみにこの逆で一日中太陽が上らない現象のことを「極夜」という。
北極圏、南極圏それぞれで白夜と真逆の時期に発生する。- 後にMHW:Iで登場した特殊個体ベリオロスのガンランスは、
「ホワイトナイツ」と複数形になっただけでほぼ丸被りしている。
登場作品も武器種も異なるので混同されることは少ないが。
- 後にMHW:Iで登場した特殊個体ベリオロスのガンランスは、