更新情報

Last-modified: 2025-09-18 (木) 19:26:23
 
 
過去の更新情報3 (2024/10 ~ 2019/12)
過去の更新情報2 (2019/11 ~ 2017/02)
過去の更新情報1 (2017/01 ~ 2014/05)
 
日本語による更新履歴
Japanese.txt
「プログラム情報」(F1キー)の更新履歴タブに反映させるために使用できます。
右クリックメニューから「名前を付けてリンク先を保存」でダウンロードして、PotPlayer\Historyフォルダの "Japanese.txt" を上書きして下さい。
この履歴では「現状でダウンロード可能な更新バージョン」を扱っているため、最初のリリース日の履歴を記録した本家のものとは日付情報などが違います。



解説

 
  • バージョン番号と日付について
    PotPlayerのリリース版は、同じバージョン番号のまま何度か修正されて差し替えられることがあります。
    それらの修正版は互いに動作が違いますが、バージョン番号では区別できません。
    そのため、必ずプログラムの日時(Product Date)で最新のリリース版を確認して下さい。
     
    署名のタイムスタンプ
    インストール後、プログラム情報のダイアログ(F1キー)でバージョン番号と作成日時が表示されますが、これでは区別できない場合もあります。
    インストーラファイルをエクスプローラで表示してファイルのプロパティを開くと、デジタル署名のタブでタイムスタンプを確認できます。*1
    こちらはビルドした日時よりも公開日時に近いと考えられます。
    解凍した PotPlayer(64).dll のファイル更新日時またはデジタル署名でも確認できます。
     
  • 更新内容について
    各版の更新内容は、前回のリリース版からの主な変更点をすべて含んだものです。
    記載されている点以外にも無数の改善点があります。
    公式の更新履歴に沿っているので、通常日本では使用しないか、または使えない機能(動画配信やTV放送受信など)に関しても記載しています。
     
    公式の更新履歴では、リリース版がバグ修正で差し替えられている場合、その修正項目が次のバージョンに記載されている場合があります。
    このページの更新履歴では、そうした場合でもできるだけ本来の更新位置であるバージョン番号の項目として書き直してありますが、正確さを保証するものではありません。
     
  • 開発版について
    古い開発版の履歴は残しません。
    リリース版より新しいバージョンがある場合に、最新の開発版の情報だけ記載しています。
     
  • 日本語ファイルについて
    このページで提供される日本語ファイルは、TiltStrバージョンとは違うオリジナル翻訳です。
    PotPlayerインストールフォルダ下のLanguageフォルダに置いて、言語の設定で選択して下さい。
    追加した言語ファイルがリストに表示されない場合は、PotPlayerを再起動して下さい。
    インストーラを実行して更新すると、各国のデフォルトの言語ファイルにリセットされますので注意して下さい。
     
  • インストーラのリンクについて
    各バージョンのインストーラへのリンクはKakao公式サイトのものです。
    現在の最新バージョンは以下から落とせます。
     
32bitリリース版(最新)
https://t1.daumcdn.net/potplayer/PotPlayer/Version/Latest/PotPlayerSetup.exe
 
64bitリリース版(最新)
https://t1.daumcdn.net/potplayer/PotPlayer/Version/Latest/PotPlayerSetup64.exe
 
開発版 [64bitのみ](最新)
https://t1.daumcdn.net/potplayer/beta/PotPlayerSetup64.exe







2025/09/17 (250909 / 1.7.22618)

32bit
https://t1.daumcdn.net/potplayer/PotPlayer/Version/250909/PotPlayerSetup.exe
64bit
https://t1.daumcdn.net/potplayer/PotPlayer/Version/250909/PotPlayerSetup64.exe
 
+ 字幕メニューに即時字幕生成のスポット文字起こし機能を追加
・ WMV3/VC1映像のDirect3Dデコードが、IDCT以降の処理設定で破綻していた問題を修正
・ 特定の条件でDirect3Dデコードを使用すると画面が出力しなかった問題を修正
・ 特定のMKV動画の読み込みが遅かった問題を修正
・ 特定のMKV動画で埋め込み字幕が出力しなかった問題を修正
・ 特定のAV1動画で画面が出力しなかった問題を修正
・ 字幕レンダリングにFreeTypeを使用する場合、一部の文字が出力しなかった問題を修正
 
日本語ファイル
Japanese_250909_stable.ini
 

9月9日に最初の 250909 / 1.7.22611 がアップされ、その後更新版に置き換わっています。
10日版で環境設定の字幕フォント表記が修正されました。
17日版で、9日版にあったシャッフル再生のおかしな動作が解消されました。「類似ファイルの同時取り込み」とシャッフル再生を両方設定している場合に、ファイルエクスプローラーからダブルクリックやドラッグ&ドロップで再生しても、選んだファイルとは違う類似ファイルが最初に再生される状態になっていました。

 

通常の文字起こし機能の即時対応版ともいえる「スポット文字起こし」が追加されました。
通常版では音声をすべて抽出してから解析し、先頭から順に字幕を生成していきますが、新設の機能は再生中の部分だけで字幕をすぐに生成し、オンラインメディアでも使用できます。
スポット文字起こしのWhisperエンジンは Whisper.cpp 系のみで、即時性を優先するためモデルを base や small といった軽いものにすると、当然ながら文字起こしの精度は落ちてしまいます。
出力言語も変更できるので、外国語のコンテンツを視聴する時に同時通訳として使うことも想定されますが、実用としては厳しいです。
この機能には大きな制約があり、再生位置を動かした瞬間に生成字幕が消えてしまいます。つまり、リアルタイムより遅れて生成された字幕を見るために再生位置を戻せません。

 

HDR規格で HDR10+ の動的メタデータ(SMPTE ST 2094)がSDR変換時に考慮されるようになったようです。
作品全体ではなくシーンごとに輝度調整できるこの機能は、従来のHDR10が Dolby Vision より劣る大きな要因で、HDR10+の規格で対応しています。
このバージョンでは、SDR変換時のトーンマッピング(Auto または ST2094 を選択)によって明るさを変化させ、HDR10+の動的メタデータを疑似的に反映させようとしていますが、映像の同期次第では不自然なチラつきに見える可能性もあります。
HDR10+は Direct3D 11 を使ったハードウェア出力(ダイレクト出力)も可能ですが、その場合は基本のHDR10にダウングレードされ、動的メタデータも捨てられます。

 

PotPlayerのいわゆるライブ版("Mini" が付かない "PotPlayer.exe")で、KakaoTVを視聴する時のチャット機能が廃止になりました。
そしてチャットパネルの「おまけ」のように作られたマルチブラウザー機能が残りました。
現在は再生専用版であっても、内部Edgeブラウザーの WebView2 により、このチャットパネル(=マルチブラウザーパネル)にYouTubeライブのチャットが表示されますが、この先他の機能展開もあるかもしれません。

 

Direct3D 9/11 によるハードウェアデコードでは、以前からIDCT以降の処理設定に不具合があり、今回の修正でもD3D9(DXVA)系では直っていません。
内部ビデオデコーダー設定で間違えてVLD以外に設定している場合は、必ずVLDにして下さい。
(IDCTなどVLD以外からの処理設定は Windows XP 時代のグラフィックボードの名残りです)

 
 

2025/07/03 (250625 / 1.7.22570)

32bit
https://t1.daumcdn.net/potplayer/PotPlayer/Version/250625/PotPlayerSetup.exe
64bit
https://t1.daumcdn.net/potplayer/PotPlayer/Version/250625/PotPlayerSetup64.exe
 
+ ピクセルシェーダー設定に、HDRからSDRへ変換する際のトーンマッピング種別を追加
+ 文字起こしパネルの設定に、VADフィルターで音声区間を検出する項目を追加
・ 特定の状況でエラーが発生した問題を修正
・ 特定のMP3歌詞を表示できなかった問題を修正
・ 特定のASS/SSA字幕で不正な背景処理があった問題を修正
・ 特定の映像を回転処理できなかった問題を修正
・ MKVの破損ファイルで再生を改善
 
日本語ファイル
Japanese_250625_stable.ini
 

6月25日に最初の 250625 / 1.7.22568 がアップされ、その後更新版に置き替わっています。
6月30日版以降のバージョンは、すべて同じビルドナンバー(1.7.22570)です。

 

HDR映像をピクセルシェーダーでSDRに変換する場合、トーンマッピングの調整が可能になりました。環境設定のピクセルシェーダー項目で設定できます。
これはHDR対応環境でD3D11レンダラーを使ってそのままHDR表示する場合は無効です。

 

人の声のある区間だけを抽出して効率よく文字起こしできるように、音声区間をVADフィルター(Voice Activity Detection)で検出する機能が追加されました。
文字起こしパネルにあるこの設定をオンにすると、声のある区間が少ない動画では、文字起こしにかかる時間が短縮される可能性があります。

 
 

2025/05/23 (250514 / 1.7.22542)

32bit
https://t1.daumcdn.net/potplayer/PotPlayer/Version/250514/PotPlayerSetup.exe
64bit
https://t1.daumcdn.net/potplayer/PotPlayer/Version/250514/PotPlayerSetup64.exe
 
・ 文字起こしでWhisperの追加オプション処理を改善
・ D3D11レンダラーによるHDR10出力を改善
・ 特定の条件で黒画面になった問題を修正
 
日本語ファイル
Japanese_250514_stable.ini
 

5月14日に最初の 250514 / 1.7.22538(22537?) がアップされ、その後更新版に置き替わっています。

 

文字起こしのWhisperエンジンは、推奨されるデフォルトがこれまでの Whisper-Faster から Faster-Whisper-XXL へと変わりました。今後 Whisper-Faster の方は削除予定だそうです。
また、Whisper-Faster と Faster-Whisper-XXL の二つのエンジンは、そのファイルの保存場所がアクセス規制を避けて変更されています。このバージョンで文字起こしを使用することによって自動で切り替わります。
つまり二つのエンジンフォルダーのみ、プログラムフォルダーからユーザー設定フォルダー(C:\Users\[ユーザー名]\AppData\Roaming\PotPlayerMini(64)\Engine\)へと変わったわけですが、それでも環境によってはまだセキュリティー上のチェックに引っかかるなどの報告が続いています。これまでは使えていたのに、フォルダーの変更に失敗するケースもあるようです。
失敗が続く場合は、Windows Defender などのセキュリティーソフトでPotPlayerを例外指定するか、手動で導入する必要があると思われます。

 

PotPlayerで使用するFFmpegのバージョンが上がったようで、Moduleフォルダー下に FFmpeg62 と表記された新フォルダーが FFmpeg61 に替わって作られます。
これはバージョン 6.2 を意味しますが、本家のFFmpegプロジェクトでは 6.1 の次に 7.0 がリリースされ、昨年の9月には既に FFmpeg 7.1 になっています。
互換性のないAPIもあって、PotPlayer内部でFFmpegのメジャーバージョンを上げるには相当な労力が要りそうです。
PotPlayerのインストーラーを直接実行していない場合は、本体とは別に次のファイルを落としてOpenCodecを導入して下さい。一部のビデオ/オーディオ形式の再生に必要です。
オプション画面では「FFmpeg Files」にチェックマークを忘れずに付けて下さい。
(32bit版) https://t1.daumcdn.net/potplayer/PotPlayer/Codec/v4/OpenCodecSetup.exe
(64bit版) https://t1.daumcdn.net/potplayer/PotPlayer/Codec/v4/OpenCodecSetup64.exe

 

字幕のフォントレンダリング設定が変更され、従来の「ベクター」「ビットマップ」切替形式はなくなりました。
替わりに、高速な FreeTypeDirectWrite が(可能な場合)使えるようになりました。
環境設定やメインメニューの字幕項目から切替できますが、基本的に自動選択で使います。
ただし32bit版ではメモリー不足のためか、FreeType(DirectWriteも?)が正常表示されない場合があり、自動選択でその方法が選ばれないように、32bit版PotPlayerでは明示的に GDI に設定しておくのが無難です。この問題は次のバージョンで改善されているようです。

 

プレイリストの並び順変更で、逆順(降順)コマンドの動作が変更されています。
設定されているソート基準(名前順や日付順)に従ってソート方向を変える機能の他に、基準とは無関係に現在の並びをトグルで単純反転する動作も合わせ持っていましたが、後者の機能が削除されました。
正順(昇順)コマンドとの対だと考えた場合、逆順(降順)コマンドの方だけ単独でトグル反転するのは理解しがたい挙動でした。

 

20日版から同梱のYouTube解析スクリプトが更新され、ユーザーエージェントがiPhoneからすべてAndroidへと変わりました。YouTubeからの規制が変化するかは不明です。
また、YouTubeライブの画質切替メニューで、以前からYouTubeでは使われなくなっていた「音声のみ」の項目が削除されています。

 
 

2025/03/14 (250313 / 1.7.22508)

32bit
https://t1.daumcdn.net/potplayer/PotPlayer/Version/250313/PotPlayerSetup.exe
64bit
https://t1.daumcdn.net/potplayer/PotPlayer/Version/250313/PotPlayerSetup64.exe
 
・ 10bit HEVC 再生が特定のPCで停止した問題を修正
・ NVIDIA RTX50 シリーズのGPUで Whisper-Faster が動作しなかった問題を修正
・ 特定のASS/SSA字幕の処理が異常だった問題を修正
 
日本語ファイル
Japanese_250313_stable.ini
 

前バージョン 250226 の調整版が新しいリリース版として告知されました。
最初の13日版は、F1キーによるプログラム情報では 250312 / 1.7.22506 と表示されましたが、アップされた日も PotPlayer(64).dll の作成日も3月13日です。
13日版ではWhispterによる文字起こし動作が float16 エラーで停止する問題があり、14日版(1.7.22508)で修正されています。

 
 

2025/03/11 (250226 / 1.7.22503)

32bit
https://t1.daumcdn.net/potplayer/PotPlayer/Version/250226/PotPlayerSetup.exe
64bit
https://t1.daumcdn.net/potplayer/PotPlayer/Version/250226/PotPlayerSetup64.exe
 
+ 字幕設定で、ASS/SSAの字幕レンダラーとして libass を使用する項目を追加
+ 文字起こしパネルで、Whisperエンジンとして Faster-Whisper-XXL を追加
+ 文字起こしパネルで、既存のWhisperエンジンの更新に対応
+ 文字起こしパネルで、生成した字幕を同名で自動保存する設定を追加
・ 特定の状況でメモリーリークが発生していた問題を修正
・ 特定のASS/SSA字幕の色が異常出力されていた問題を修正
・ ASS/SSA字幕のレンダリング速度を改善
 
日本語ファイル
Japanese_250226_stable.ini
 

2月26日に最初の 240226 / 1.7.22491 がアップされ、その後更新版に置き換わっています。
一日に複数回更新され、27日版と3月4日版にかけて文字起こし機能が調整されました。
26日版では、ネット上のM3U8ファイルの再生で可能な場合、YouTube動画のように画質切替に対応していたのですが、一部のM3U8で問題があったため、27日版で仕様が戻されたようです。
3月4日版で、ASS/SSA字幕のlibassレンダリングのフォント認識が修正されました。

 

前バージョンで実装された文字起こし機能についていくつか改善・変更点があります。
安定動作のため、次の 250313 を使用して下さい。

Whisperエンジンやモデルのダウンロードに失敗する報告が続いているため(Windowsのセキュリティー仕様に関連)、開発元では問題がある場合、手動でダウンロードするように促しています。
参照→ https://cafe.daum.net/pot-tool/AZHQ/8007
モデルのダウンロードに関しては、その保存フォルダーを変更すると成功する場合があります。モデルの保存フォルダーは、環境設定のフォルダー項目で変更可能です。
PotPlayerの動作が不安定化すると、タスクマネージャーでそのプロセスが終了できないまま残り続け、Windowsの再起動が必要になる場合があります。
また、Whisper-Faster エンジンを NVIDIA GPU 環境で使用すると自動的にCUDAが使用されますが、CUDAの初期化に失敗する報告があります。この不具合は次のバージョンで修正されているようです。

 

文字起こし機能の推奨エンジンは Whisper-Faster のままですが、更に大規模モデルが使用できる Faster-Whisper-XXL が追加されました。

文字起こしの精度の点から考えると、「Whisper-Faster + large-v2」と「Faster-Whisper-XXL + large-v3-turbo」を比べてみるのがよさそうです。
ただしこれらの方法ではバックグラウンドで高負荷がかかり、CPUの発熱に弱いノートPCなどの環境では、もっと軽いモデルの使用も検討してみて下さい。
言葉の聞き取りやすさによりますが、medium以上のモデルが実用的とされています。

 

文字起こし機能では、生成した字幕をSRTファイルとして自動保存する設定が追加されました。再生中のファイルと同じフォルダーに保存可能な場合に限られます。
また、再生を開始する時に自動で文字起こしを始める設定は、既存の字幕が無い場合に限るオプションが追加されています。

 

1月から2月にかけてYouTube解析が更新され、YouTubeの再生ができなくなっていた状態に対処しました。
YouTubeライブに関しても30秒くらいしか視聴できなかった状態が解消されたようです。

PotPlayerではYouTubeの Innertube API を使って Visitor Data を送る方法をとっていて、これはYouTubeの「公式API」と違って、Cookieやアカウントへのログインを伴いません。
YouTubeはログインして使うようにユーザーを誘導しようとしているため、定期的にPotPlayerでの再生ができなくなったり回復したりという状態は続くと思われます。

 

環境設定の拡張機能にWebアカウントとログイン管理が追加され、Googleアカウント項目だけが固定で存在しています。
GoogleアカウントはYouTubeアカウントと同じで、アカウントにログインしておくと、YouTubeライブのチャットに参加できるようになります。
このアカウント設定にそれ以外の用途はなく、例えばログインによってYouTubeの年齢確認が必要な動画が再生可能になるといった機能もありません。
YouTubeライブのチャットパネルは標準キーF9で呼び出せます。(対応スキンを使用し、PotPlayerMini(64).exe では環境設定の「全般」でマルチブラウザー機能を使うように設定しておく必要があります)

 

ASS/SSA字幕のレンダリングエンジンとして、libass開発ページ)がPotPlayerに内蔵されて使用可能になっています。
libassは DirectVobSub(旧VSFilter)の代替として開発されてきたものですが、PotPlayer標準のASS/SSA表示と比べると、輪郭の影にやや違いが見られます。(ASS/SSA標準表示では字幕スタイル調整が効きません)
今のところlibassでは、指定フォントを反映しない、字幕のクリッカブル検索ができない、ルビタグに非対応、ARIB字幕が切替操作しないと出力されない、などの問題があります。
また、ASS/SSAでは従来の標準出力でもこのバージョンでフォント認識(縦書き用の@付きフォント)に問題が見られ、次のバージョンで修正されています。

 

PotPlayerの拡張機能は Angel Script を利用していますが、PotPlayerによる新しい組み込み関数やクラスがいくつか追加され、各スクリプト内で設定値の保存などが可能になりました。

 
 

2024/12/16 (241216 / 1.7.22398)

32bit
https://t1.daumcdn.net/potplayer/PotPlayer/Version/241211/PotPlayerSetup.exe
64bit
https://t1.daumcdn.net/potplayer/PotPlayer/Version/241211/PotPlayerSetup64.exe
 
+ 字幕のメインメニューに、音声から字幕を生成する文字起こし機能を追加
+ コマンドラインオプションに、外部音声を指定する /aud="~" を追加
+ ピクセルシェーダーの設定に、HDRをSDRに変換した場合の輝度調整を追加
・ WEBP画像が再生できなかった問題を修正
・ MP3で特定の内蔵歌詞が表示されなかった問題を修正
・ 特定のMPEG-TSで再生処理が遅かった問題を修正
・ 特定のファイル再生で映像が出力しなかった問題を修正
・ ディスプレイ領域入力で画面表示が異常だった問題を修正(16日版)
 
日本語ファイル
Japanese_241211_stable.ini
 

12月11日に最初の 241211 / 1.7.22394 がアップされ、その後更新版に置き換わっています。
13日版で、組み込みのD3D11とOpenGLビデオレンダラーのHDR10再生におけるそれぞれの不具合が修正されています。これは静的メタデータによる補正(SMTPE ST 2086)に起因したものです。
このバージョンではディスプレイ領域入力(標準キー:Ctrl+S)の画面表示異常がありましたが、16日版で修正されました。

 

音声からの文字起こし機能が追加されました。
YouTubeにあるような音声からの字幕自動生成が、PotPlayerで再生する一般のファイルや一部のオンラインコンテンツ(YouTubeなど)で可能になります。
正確さに難があるものの、動画内容を文字データ化したい場合や、外国語の翻訳のため字幕が必要な場合、曲と同期した音楽ファイルの歌詞字幕の作成などで利用でき、聴覚支援のための情報保障にも有用です。
文字起こし関連のコマンドは、メインメニュー(再生パネル上で右クリック)で字幕のサブメニューから呼び出せます。
再生中に文字起こし字幕の生成を開始すると、バックグラウンドで冒頭から順に字幕が生成されていきます。
再生を停止してクリップを閉じると、時間をかけて生成した字幕は消去されます。保存しておきたいのなら、停止したり別のクリップ再生に移る前に、PotPlayerにある字幕保存コマンドを使って下さい。(次のバージョンで、ローカルフォルダからの再生では、生成した字幕を自動保存する設定が追加されています。)

文字起こしにはスタンドアローンのWhisperエンジンを使います。OpenAIが開発したWhisperはソースが公開され、今ではGitHub上でいくつも派生版が存在します。
PotPlayerで使用するには、メインメニューから文字起こしのパネルを開き、あらかじめWhisperのエンジンとモデルをダウンロードしておきます。
パネル内のダウンロードボタンで自動インストールするので、この準備はPotPlayerがネット接続できる状態でおこなって下さい。

複数のWhisperエンジンがセットアップされますが、本家OpenAIのものを大幅に改良した Whisper-Faster を使って下さい。(→ 開発github
字幕の翻訳機能と違って文字起こし作業中にサーバー接続は不要です。その代わりバックグラウンドで動くWhisperエンジン(whisper-faster.exe)はそれなりのCPU使用率とメモリーを消費します。
もしCUDAが使用可能な環境なら、おそらく自動でGPU駆動になると思われます。
実用的な字幕を得るには、文字起こしパネルの設定でWhisperモデルとして medium 以上、できれば large-v2 を選択して下さい
ただし、精度を高めて字幕生成に時間がかかると、視聴する速度に字幕生成が追いつかなくなります。
作業メモリーが確保できずに途中で生成が停止する場合は、他のソフトのメモリーを開放したり、もっとサイズの小さなモデルで実行してみて下さい。

 

ピクセルシェーダーでHDR映像をSDRに変換した場合、両者の明るさの差を調整するためにディスプレイ輝度の設定が追加されました。
NIT値を大きく設定するほど(ディスプレイが高輝度なほど)映像の明るさは抑えられます。

 

バージョン 240827 から続いてきたものですが、状況によってプレイリスト以外からファイルをオープンできない不具合が修正されました。
ファイルオープンのたびに標準アルバムをクリアしない設定で使用すると発生していました。

 

チャプター/ブックマークメニューに、現在のチャプター/ブックマーク区間を再生キューに追加するコマンドが追加されています。
また、クリップ内のチャプター/ブックマークを分割してプレイリスト化するコマンドは、標準アルバム内のクリップを置き換えるのではなく、キューに項目を追加する動作に変更され、標準アルバムをクリアしたくないユーザーでも使えるようになりました。

仕様上プレイリストのキューでは、再生完了したクリップは自動で除去され、次にまだ再生完了していないクリップがキュー内にあると先頭クリップから順に再生を続けます。
通常のプレイリストとして扱う場合は、別アルバムにキューからコピーして下さい。

 

リアルタイム翻訳機能の翻訳エンジンとして、DeepLが追加されています。
使用にはやはり DeepL API の利用登録が必要で、実際に使うには敷居が高いと言えます。

 

日本語ファイルをなるだけ現在のWindowsで使用される表記に改め、項目名の幅も一部変えています。
ダイアログ用フォントをデフォルト(Segoe UI)から他のフォントに変更している場合は、文字列が途中で切れる項目があるかもしれません。
UIフォント(Yu Gothic UI, Meiryo UI)なら大丈夫です。

 
 

*1 このタイムスタンプではタイムゾーンによる時間差を考慮する必要があります。韓国や日本以外にあるPCでは日時のずれに注意して下さい。