カルノー (1929) (ダンケルク級戦艦原案)


性能諸元
性能諸元の数値は、アップグレード・基本特性・艦長スキル・ブースター・迷彩などの補正がかかっていない素の状態の数値を入力してください。
部位ごとの装甲厚や散布界など、ゲーム内には載っていない情報は将来ゲーム内で見れるようになる可能性があるので暫定で0や0-1などとする
・基本性能
| Tier | 8 | 種別 | プレミアム艦艇 |
|---|---|---|---|
| 艦種 | フランス | 派生元 | - |
| 国家 | 巡洋艦 | 派生先 | - |
| 生存性 | 継戦能力 | (-) 66,450 | |
| 装甲 | 全体 | 16-305mm | |
| 艦首甲板 | 25mm | ||
| 甲板 | 36mm | ||
| 艦尾甲板 | 25mm | ||
| 砲郭 | 30-180mm | ||
| 底部 | 40mm | ||
| 対水雷防御 | ダメージ低減 | (-) 25% | |
| 機動性 | 機関出力 | 160,000馬力[hp] | |
| 最大速力 | 34.5ノット[kt] | ||
| 旋回半径 | 870m | ||
| 転舵所要時間 | (-) 14.4秒 | ||
| 隠蔽性 | 通常 | 主砲発砲時 | 火災発生時 | 煙幕内からの主砲発砲時 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 海面発見距離 | 13.9km | 15.8km | 15.9km | 10.6km | |
| 航空発見距離 | 8.3km | 14.4km | 11.3km | - |
| 射撃管制装置 | 艦体 | モジュール | 主砲射程 | 最大散布界 |
|---|---|---|---|---|
| - | mod.1 | 15.8km | 0m |
| 主砲 | 艦体 | 口径 | 基数×門数 | 最大ダメージ(火災) | 装填 | 180度旋回 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| - | 305mm L/50 Mle 1930 | 1基×4門 2基×3門 | HE弾 4,800(25%) AP弾 8,700 | 24.0秒 | 30.0秒 |
| 副砲 | 艦体 | 口径 | 基数×門数 | 最大ダメージ(火災) | 装填 | 射程 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| - | 100mm/55 CAD Mle 1945 139mm L/50 Mle 1934 | 8基×2門 4基×2門 | HE弾 1,400(5%) HE弾 2,000(8%) | 3.0秒 10.0秒 | 7.0km |
| 対空砲 | 艦体 | 口径 | 基数×門数 | 秒間平均ダメージ | 射程 |
|---|---|---|---|---|---|
| - | 20mm/70 Mk4 20mm/70 Mk24 | 13基×1門 1基×2門 | 47 6 | 2.0km | |
| 40mm/56 Bofors Mk2 | 12基×4門 | 191 | 3.5km | ||
| 100mm/55 CAD Mle 1945 | 8基×2門 | 118 | 5.0km |
・アップグレード
| スロット0 | スロット1 | スロット2 | スロット3 | スロット4 |
| ○ | ○ | ○ | ○ |
| 1 | ![]() | 主砲改良2 | +20%:主砲旋回速度 |
![]() | 照準システム改良1 | -7%:主砲弾の最大散布界 +20%:魚雷発射管旋回速度 +5%:副砲最大射程 -5%:副砲弾の最大散布界 | |
![]() | 副砲改良2 | +20%:副砲最大射程 -20%:副砲弾の最大散布界 | |
![]() | 対空砲改良2 | +20%:対空砲座の最大射程 | |
| 2 | ![]() | ダメージコントロールシステム改良2 | -15%:消火時間 -15%:浸水復旧時間 |
![]() | 操舵装置改良2 | -20%:転舵所要時間 | |
![]() | 推力改良2 | -50%:最大出力への到達時間 | |
| 3 | ![]() | 隠蔽システム改良1 | -10%:被発見距離 |
![]() | 操舵装置改良3 | -40%:転舵所要時間 -80%:操舵装置修理時間 | |
![]() | 目標捕捉装置改良1 | +20%:最大視認距離 +20%:魚雷発見距離 +50%:敵艦強制発見距離 | |
| 4 | ![]() | 主砲改良3 | -12%:主砲装填時間 -13%:主砲旋回速度 |
![]() | 射撃管制装置改良2 | +10%:主砲最大射程 | |
![]() | 対空砲改良3 | +25%:平均対空ダメージ |
・消耗品
搭載可能 消耗品
| 十字キー左 | |||
|---|---|---|---|
![]() | 応急工作班 | 無制限 | 消耗品の動作時間:5 秒 消耗品の準備時間:60 秒 |
| 十字キー上 | |||
![]() | 水中聴音 | 2 回 | 消耗品の動作時間:98 秒 消耗品の準備時間:180 秒 魚雷発見:-3.3 km 敵艦発見:-4.7 km |
![]() | 対空防御放火 | 2 回 | 平均対空ダメージ:+200% 消耗品の動作時間:40 秒 消耗品の準備時間:150 秒 |
| 十字キー右 | |||
![]() | 修理班 | 2 回 | 消耗品の動作時間:28 秒 消耗品の準備時間:80 秒 回復:0.5% HP/秒 |
| 十字キー下 | |||
![]() | エンジンブースト | 2 回 | 最大速度:+20% 消耗品の動作時間:180 秒 消耗品の準備時間:120 秒 |
![]() | 強化型副砲照準器 | 4 回 | 副砲の安定性:+100% 副砲の散布界:-50% 消耗品の動作時間:30秒 消耗品の準備時間:152秒 |
![]() | 水上戦闘機 | 4 回 | 消耗品の動作時間:90 秒 消耗品の準備時間:80 秒 HP:x 秒間平均ダメージ:x |
![]() | 着弾観測機 | 4 回 | 消耗品の動作時間:30 秒 消耗品の準備時間:200 秒 動作中の自艦の砲安定性:+10% |
詳細は消耗品を参照
ゲーム内説明
カルノーは超重巡洋艦計画における案のひとつであり、ダンケルク級に先立つ案でした。
設計年:1929
解説
- 概要
フランスTier8プレミアム大型巡洋艦。
2023年3月6日以降から始まる*1「ラザールの遺産」キャンペーンの報酬艦艇である。*2
2025/5/19でのアップデートで調整が入った、変更内容は以下の通り。副砲の射程を 6km から 7km に延長
副砲 HE 弾の貫通力が 100mm砲で 17mm から 25mm に、139mm砲で 23mm から 35mmに強化されます
副砲の散布界を 32.5%向上
第 4 スロットに強化型副砲照準器を追加
- 抗堪性
抗堪性は同格大巡の中でもやや高い。
HPはTier8大巡としては多めでAgirとKronshtadtの間。
そしてAlaskaと同様の36mm甲板を備えているため、戦艦砲が刺さりにくい特徴を持つ。
またバイタルも水面下にある上にタートルバックで守られており、かなり堅固に守られている。
- 主砲
性能はやや控えめだが、3+4+3の変則的な砲塔レイアウトで前方には7門指向可能である。
装填時間が大巡としてワーストクラスの24秒。主砲改良3を搭載で21.6秒と少々遅い。
散布界はAlaskaやAgirと同じ。戦艦より狭く巡洋艦より広いシュペー散布界である。
HE弾は弾速が非常に速くKronshtadtと同一。威力もLyonを上回っており、高い火力を誇るが火災発生率がやや低いのは気になるところ。
AP弾はそこまででもないがAzumaよりも弾速が速い。
HE弾のダメージが高いので、AP弾と上手く使い分けしていこう。
機動力を活かした遠距離狙撃を得意とする関係上、射程や精度を伸ばしておくと攻撃機会が増えるだろう。
- 対空火力
Alaskaと同等であり、弱くはないが特筆するほど高いわけでもない。
- 副砲
素で7kmと射程が長い上に、貫通力等を無視した単純なDPMではAgirの1.5倍もある。
しかし100mmHE弾がメインなため、19mm装甲を貫通できないので副砲運用は実用的ではない。
2025/5/19でのアップデートで副砲 HE弾の貫通力が100mm砲で17mmから25mmに、139mm砲で23mmから35mmに強化されたので副砲運用の視野も入るようになった。
性能だけ見れば優秀ではあるが戦艦などに接近戦を安易に挑むべき船ではない、実戦では着火メインのオマケ程度になるだろう。
- 機動性
本艦最大の売りである。消耗品の+20%エンジンブーストで41.4ktに達し、旗込みで43ktを超える。
艦長スキルの消耗品強化と相性が良い。
旋回半径と転舵所要時間は大巡としては普通の域。
- 隠蔽性
大巡としてはAzumaに迫る比較的良い部類である。
最良隠蔽は11.7kmだが、機動性が売りなのでUGで転舵を優先するのもアリだろう。
- 消耗品
標準的な性能の修理班や応急工作班の他に対空防御砲火とソナーの2択なスロットと、エンジンブーストと水上戦闘機と着弾観測機の3択なスロットを持つ。
エンジンブーストは最大速度+20% 効果時間180秒とフランス艦艇ではお馴染みの特別仕様の逸品。
艦載機を優先的に使う理由が特に無いので基本的にはエンジンブーストを選ぶのが良いだろう。
なお、残念ながら主砲装填ブースターは装備していない。
- 総評
大型巡洋艦の中では最速クラスの速力を誇る機動性に優れた艦艇。
快速を活かして戦場を駆け巡り、有利なポジションを確保して主砲を叩き込んでやろう。
艦種こそ違うがクロスをとってなんぼというChampagneのような使い心地の大型巡洋艦である。
史実
元ネタは所謂「23,333t案」とされる複数案のうち1つ、恐らく1929年度にデザインされた案。
ダンケルクへと続く20年代大型巡洋艦試案の系譜は、大きな傾向として
17,500t案(1926年)→37,000t案(27~28年)→23,333t案(29年~31年)→26,500t案(32年、ダンケルクの直接的デザイン)と推移している。
この推移は『軍縮条約における早期代艦枠70,000t(27年に35,000t、29年にもう35,000tの起工枠)をどう使うのか?』という戦力整備構想についての議論と直結しており、
17,500t案は7万tの枠で4隻、37,000t案(これは満載に近い数値で、基準排水量は35,000tを下回るらしい)は2隻、23,333t案は3隻という隻数に由来する。
変遷の流れは大まかに言えば
・「主力艦と戦えない艦で175,000t中70,000tを埋めるのか?(残りは105,000t、35,000tが3隻分しかない)」という懸念で17,500t→37,000t案に移行し、
・造船インフラや予算の不足、そして外交の都合(軍縮を主導するイギリスが戦艦制限の厳格化案として25,000t/12インチを提案)等で37,000t→23,333t案に移行、
・ドイツの11インチ艦、イタリアの12インチ艦を見据えた増強によって23,333t(→25,000t)→26,500tと拡大
という物である。
Carnot自体は2000年代に入って以降にシャテルロー兵器アーカイブ(CAAPC)で発見されたスケッチが元ネタ。
『French Battleships, 1922–1956(2009年,John Jordan/Robert Dumas著)』に図の記載があり、著者は1929年度案であると推測している。
このデザインとCarnotは3-4-3の特異な主砲配置、他の案に例を見ない副兵装構成からその配置まで、多くの面で一致している。
(参考文献: John Jordan/Robert Dumas,"French Battleships, 1922–1956" Seaforth Publishing,2009.)
小ネタ
本艦の艦名の由来は「ラザール・ニコラ・マルグリット・カルノー」。フランス革命期における軍人・軍政改革者であり、後に政治家としても活躍(?)した人物である。彼は1753年5月にフランス東部のブルゴーニュ地方の町であるレノーで生まれる。父親は弁護士をしており、生家は古い家柄である事もあって神学校に入って教育を受ける事ができた。神学校を卒業した後に王立の士官学校への入校を許され18歳で入校、20歳で技術将校として軍務に就く。この頃文学サークルにて「フーシェ」「ロべスピエール」らと同席した事もあったという。また17世紀のフランスの軍事技術者である「ヴォーバン*3」に関する論文を発表したり、エネルギー保存の法則についての証明を行ってもいる。しかし軍隊の中では如何に優秀であっても、出自が平民である場合は出世する事は望み薄だった。38歳の時に冨豪の娘と結婚した事で、義父の推薦を受けて議員に選出されてから彼の運命に転機が訪れる。翌年の1792年、彼が39歳に時にフランス革命戦争が勃発し、議員の中で軍事の経験がある彼は「政治委員」として各地に派遣される。この時の補給路の確立および平民出身の人材の登用がヴァルミーの戦いにおける勝利に繋がった。彼は公安委員会の委員となり、軍事に疎い「ロベスピエール」らを助けて徴兵制度の確立・軍需工場の整備・軍政の改革を行いフランスが総力戦を戦えるだけの基礎を造り上げた。また自ら陣頭に立って勝利を収めてみせた事から「勝利の組織者」と称えられた。
なお、この後の彼は同じ公安委員会の「サン・ジュスト」と対立してロベスピエール派と袂を分かったり、「バラス」がクーデターを起こすと王党派と通じていた嫌疑によりドイツに亡命したり、ナポレオンの帝政に反対するも対仏大同盟軍がフランス本土へ迫ると愛国心からナポレオン麾下の軍人として終戦まで戦ったり…王政復古ではルイ18世の反動政治に反発、ナポレオンの百日天下では内務大臣に就任する等目まぐるしく政権が変わってもその優秀さ故に生き残った。しかし2度目の王政復古では流石に追放されることとなった。彼はドイツのマグデルブルクで余生を過ごし、1823年に70歳で亡くなる。後に彼の遺体はパリのパンテオンに埋葬された。
コメント欄
- フランス巡洋艦なのに装填ブースターがないのが悲しいな -- 2023-03-28 (火) 12:39:56
- ええと思うね。吉野の次くらいには強いんじゃないか? -- 2023-03-28 (火) 16:53:35
- 大巡とはいえ迂闊な姿勢を取らなければ、ティア7の戦艦並みにしぶとく耐えられる。今いる大巡のなかで一番硬いんじゃなかろうか。あとこのなりでそこら辺の駆逐よりあしが -- 2023-03-28 (火) 20:59:46
- 速いのは中々にチート染みてる。 -- 2023-03-28 (火) 21:00:50
- 強いけど所詮大巡って感じだわ。戦艦マシマシだと燃やすだけの地味な仕事しかできんし、旋回範囲も戦艦とほぼ変わらん。 -- 2023-03-28 (火) 22:02:39
- 思ってたよりだいぶ強い気がする。総合的な生存性は巡洋艦の中でおTOP3に入るかも。 -- 2023-03-28 (火) 22:35:08
- なかなか強いっていってる人が多いみたいですがどのくらい強いのか気になる。クロン並みに強いのかスタグラやアラスカ程度なのか吾妻よりは流石に強い? -- 2023-03-29 (水) 00:01:28
- 2戦しか乗ってないけど、吉野から魚雷取っ払った感じ? マイノーターには天敵かも。 -- 2023-03-29 (水) 00:50:13
- ファーストインプレッション:装甲配置的にしぶといと思ってたらエンブーと合わせてかなり想像以上に生存性が高い。エンブー43kは反則。精度は普通だけど斉射10門前方7門と弾速のおかげで意外に当たる。けどリロード遅いから火力はそこそこ。リシュリューで動き回るの好きな人は気にいると思う。 -- 2023-03-29 (水) 12:04:35
- 速度盛って奇襲からの大和ハカイチは爽快だった。そうそう無い場面だったろうけど、チャンスを逃さないための速度ってやっぱ重要。 -- 2023-03-29 (水) 15:51:31
- うーん装填時間があと5秒早ければ満足できる性能なんだけどなあ -- 2023-12-19 (火) 23:14:38
- この主砲の口径から考えたら十分早いと思うが。大巡に重巡の役割を求めてはいけない -- 2023-12-20 (水) 08:26:44
- 言うて装填特化しても20秒切らないのは大巡でこいつくらいじゃない?同じ口径で戦艦のオーディンですら15秒台いけるってにの -- 2023-12-20 (水) 10:26:21
- フランス艦のお家芸の主砲装填ブースターすらないしなー -- 2023-12-20 (水) 12:01:18
- でも前に撃てるのは7門で斉射で10門って考えるとティア的には妥当なんじゃないかと思う。装填ブースターは欲しいけど。 -- 2023-12-20 (水) 12:34:38
- ↑3 ジークフリートを忘れてないか? -- 2023-12-20 (水) 13:49:47
- ジークは380mmなのでセーフ -- 2023-12-20 (水) 14:04:59
- 結構使ったけど何らかのバフは入ると思う。装填2秒速くなるだけでかなり良い感じになるはず。 -- 2023-12-20 (水) 23:58:52
- 弱くは無いからバフはあんまりな気はするんよなぁ、装填だけなバフしても良いかもしれないけどそもそも大巡洋艦がアレだからなぁ -- 2023-12-21 (木) 08:11:31
- この主砲の口径から考えたら十分早いと思うが。大巡に重巡の役割を求めてはいけない -- 2023-12-20 (水) 08:26:44
- 主砲改良3だけで装填21.6秒、20秒は切らなかったけどとても使いやすくなったと思う -- 2024-10-21 (月) 22:38:40
- 強化来たー!と思ったらまさかの副砲。副砲特化はどうなんですかねえ -- 2025-05-15 (木) 19:05:19
- Tier8では大山とこいつだけが40ktで走り回れる大型艦だからやりようによっては活躍できなくもないかもしれない。ただどっちかというとフランドルみたいな運用になると思われる -- 2025-05-15 (木) 19:54:44
- 機動性に差があるとはいえ同格にミケラとシュローダーいるしなぁ…火力がめちゃくちゃ高ければどうにかなるかもしれないが -- 2025-05-15 (木) 23:45:16



















