烈火の公子

戦闘前
【エリウッド】
僕はフェレ候公子エリウッド。
契約に基づき、
君たちの相手を務めさせてもらうよ。
【エリウッド】
ロイ？
ああ、君たちが戦ったロイは僕の息子だよ。
僕はロイほどの戦いの才はないけれど…
【エリウッド】
けど、全くの無策というわけでもない。
では、始めようか。

戦闘後
【エリウッド】
やはり、強いね…
ありがとう、これで
僕たちは契約から解放された。
【エリウッド】
いつか…君たちと共にいられる
日が来ることを願ってるよ。
その時は、ロイも一緒にね…

野外
【アンナ】
「烈火の異界」、解放できたわね。
みんな、よくやってくれたわ。
【シャロン】
…あれ？
「」さん…？
黙り込んでどうしたんですか？
【アンナ】
もしかして、この前の話が気になるの？
行方不明になった隊員…
ザカリアのこと。
【アンナ】
…そう。じゃあ少し話しましょうか。
彼は貴族の青年でね、
アルフォンスとシャロンの幼馴染だったの。
【アルフォンス】
ああ。明るくて優しくて、
腕のいい槍使いだった…
とても信頼していた仲間だった。
【アルフォンス】
少し前…僕たちは二手に分かれて
単独で異界の扉の偵察に出かけたんだ。
その方が効率的だからって…
【アルフォンス】
でも、ザカリアは帰ってこなかった。
彼が偵察に行った異界の扉は
ヴェロニカ皇女によって閉じられ、
【アルフォンス】
中に閉じ込められてしまったんだ。
王族でない者は、内側から扉を開けない。
僕はすぐに扉を開いて彼を探したけど…
【アルフォンス】
いくら探しても結局、
見つけることはできなかった。
【アルフォンス】
彼が閉じ込められたのは「覚醒の異界」。
そうだね…次はもう一度、
あの場所に行ってみてもいいかもしれない。