ミツキ

弟のヤオの事が大好き。作った料理を美味しそうに食べている姿を見てるだけで自分が白飯３杯食べた気になるくらいには弟が大好き。つまりはブラコン。
　物語序盤では隣村の男に求婚されて嫁に行きそうになったこともあったが、結婚の儀の準備期間中に村に住み着く海の神への生贄として白羽の矢が立ってしまい、結局嫁に行くことはなくなってしまった。
ちなみにミツキ本人は弟大好きなので隣村の男と結婚する気は無かった。（ほぼ隣村の男が強引に決めていた）
毎年、海の神に人間１人を供物として捧げる習慣が昔からこの村で続いていたが、この習わしのせいでミツキとヤオの両親は生贄とされて亡くなってしまったので、残された姉弟はこの習わしを良く思っていない。
神へ生贄を捧げることにより、村は神から様々な恩恵を貰い続けていた。しかし近年は村の極一部の権力者達のみでこの恩恵を独占し続けていることもあった。この事実を知ってしまったミツキは「どうせ自分はもうすぐ死ぬしいっそのことこんな村なくなれば良い」と思い、海の神の遣いである人魚を殺して神の怒りを買って村を失くしてしまおうと決意する。
人魚を殺めた直後、村がなくなるのは良いものの、大事な弟だけは何とか生き伸びて欲しいと思い始めたミツキ。そこで彼女は「殺めた人魚の肉を弟に食べさせて不老長寿にさせること」を考えた。
　弟に人魚の肉を食べさせた晩の翌朝、ミツキは自分の身体がクラゲに変えられていた。
前の晩に殺した人魚の仲間に、己の身体とクラゲとの魂を入れ替えられてしまったのだった。
それからミツキは海の底から数百年と、姉を失くしたショックで苦しみ続ける弟の姿をひたすら見続けることになる。