オメルタ　～沈黙の掟～

ノベル・ネオ・ノワール
蹂躙され、混迷する日本を駆ける聖戦の記録……

ノワールとは、虚無的・悲観的・退廃的な指向性を持つ犯罪映画の総称。

本作品は現代の東京を舞台に、移民たちと、彼らを支配するマフィアの、組織、裏切り、
　ファミリーの絆と、その奥に横たわる深い闇を描く、ハードな世界観を持つBL作品です。
ですが、クールな路線ではなく、人間と人間の情念ドラマを重視し、
愛や忠誠と紙一重の憎しみを抱きつつも、主人公は成長してゆきます。

切なくも激動の運命に抗おうとする男たちの絆と、心意気を熱く描きます。
主人公が傷付き、愛憎の中で成長するビルドゥング・ロマン……

聖夜、家族を奪い去ったのは何者なのか。
そして、焼け落ちる寸前の壁にマイケルが視た、あの忌まわしい刻印は……。

BLシーンも愛や陵辱だけでなく、男同士の絆、尊敬、忠誠の証、象徴的ロマンとして、
命のやり取りの瀬戸際で芽生えた狂気を、鮮やかに魅せてゆきます。

■ストーリー
フリーの殺し屋、名前は”ＪＪ（Jap・Jr）”彼を親の敵と後を追い、一緒に暮らし始めることになった”梓”
油断をすれば寝首をかかれ、その度にＪＪに反撃され犯され続ける日々を送っていた。
ある日、行きつけの情報屋でもあるＢＡＲのマスターから、大口の取引を紹介される。
日本に君臨するシチリア系巨大マフィア”キングシーザー”の依頼。
それから、ただの殺し屋ではなく、マフィアの抗争に巻き込まれていくＪＪであった。