花町物語

主人公の朱璃は幼い頃に両親を亡くし、母親が身を置いていた遊郭へと引き取られるが混血故に扱いは酷かった。

時だけが刻まれ、何も変わらない日々――
そんなある日。
桜の花びらが舞い散る季節の頃。

朱璃は陰間茶屋「華菱」の主人である東條巽と出会う。
東條は朱璃の真の美しさを見い出し遊郭よりすぐに買い請け、華菱へと連れ帰る。
朱璃の運命はここから大きく変わり始める――

• 朱璃(しゅり)　cv：緑川光?
  この物語の主人公／身長158cm。女郎と異国人との間に生まれた少年。幼い頃から酷い扱いを受けながらも、純粋で優しい心を持っている。環境のせいか、自分の意思を強く出す事が苦手。嘘がつけず、何事も一生懸命。動物が大好き。遊郭より連れ出してくれた巽に恩を感じ、尽くそうと頑張るが、慣れないことばかりで失敗することもある。
• 東條巽(とうじょう たつみ)　cv：森川智之?
  陰間茶屋「華菱」の若き主人／身長180cm。理論派で現実主義。自分の感情を表に出さず、冷静に物事を観察する。二階堂将人の弟で各務征士郎の甥。母方の姓を名乗っているため、将人と苗字が違う。朱璃のことを「美しい商品」としてしか見ていない。
• 榎本朔弥(えのもと さくや)　cv：プログレス?
  華菱の一番人気の陰間／身長168cm。基本的に誰にも優しいが、他人との距離を一線引いている。朱璃に対しては異常に優しく、色々と面倒を見てくれる。華菱に住みついている野良猫に餌をあげることが日課。自分自身は年季を終え出て行けるが、何故か華菱に留まっている。
• 相馬和泉(そうま いずみ)　cv：万栗太郎?
  「華菱」の仲間／身長160cm。華菱で働く健気な少年。明るい性格で、辛いことがあっても前向きに考える。周りの人に心配させまいと気遣い、無理に明るく振舞う時もある。世話好きで、新しく仲間となった朱璃に対してとても親切に接する。時々記憶が断片的になることがあり、そのことを不安に思っている。朱璃にだけ、その悩みを打ち明ける。
• 梶山啓治(かじやま けいじ)　cv：富士爆発?
  「華菱」の見張り番／身長184cm。寡黙で落ち着いた雰囲気の青年。無口で義理堅く、東條に対してとても忠実。見世に来る困った客を追い返したり、見世から客や陰間が逃げないように見張っている。特に声をかけることはないが、朱璃を見守る。首に包帯を常に巻き、はずすことがない。
• 五十嵐馨(いがらし かおる)　cv：沖野靖宏?
  「華菱」に住む有名な絵師／身長182cm。調子がよく男女問わずモテる。掴みどころがない感じだが、絵を描く時は真剣な表情を見せる。納得できるまでとことんやらないと気がすまない性格。浮世離れした美しい姿の朱璃に一目惚れし、描かせて欲しいと口説く。
• 各務征士郎(かがみ せいしろう)　cv：成田剣?
  「華菱」の常連客で貿易商／身長178cm。大人の包容力がある紳士。少し強引なところもある。巽と将人の叔父。美しいものが好きで朱璃をとても気に入っている。愛妻家で、妻を病気で亡くしてからは妻の連れ子だった息子を溺愛し、周囲からは仲の良い親子だと評判だった。
• 二階堂将人(にかいどう まさと)　cv：檜山修之?
  「華菱」の客で軍人／身長185cm。精悍な顔立ちの好青年。口風琴(ハーモニカ)が得意。優等生で真面目な性格なので、他人の期待に応えようと自分を抑えつけてしまうことがある。華菱の主人である巽の兄で、各務の甥。父親の言うとおり軍人になる道を選ぶ。家を出てしまった巽のことを心配している。