メディテーション・バブル

Last-modified: 2009-12-04 (金) 03:53:28
 

「あとりさんは、瞑想について知っていますか?」

 

 僕は初めての弟子のあとりさんに、こう訊いてみた。

 

「えーっと、何かこう座禅を組んで、目閉じて集中みたいな何かをしてるような」
「ははは、そうですね。東洋では、形から入って自分自身の意志で内面を探求するものです。瞑想というのは、自分自身の内面を"観ていく"ことを言うんですよ。催眠と同じ変性意識状態を、自分自身で引き起こすことによって、脳の普段活動していない部分を動かして、自分の内側を探求していきます」
「へぇ」
「よく瞑想で宇宙へ飛び出し、様々な外的存在と交流した、などという表現がネット上の文献で見られたりしますが、これは自分が、宇宙もしくは神と繋がっているという考え方から発生しているものです。もちろん、それは僕の学んだ魔法学でも、ルミさん達のS.F理論でもその考え方を採用しています」

 

 内観や悟りなど、様々な難しい単語が並べられるが、簡単に言えば『自分の中身を観る』ことである。しかし、そこから色々な面白い使い方もできるのは事実。今回は、あとりさんにその面白い使い方で、面白い体験をさせてみる予定だ。

 

「瞑想を進めると、意識と肉体がそれぞれ別モノであることが理解できるようになってきます。今回はその状態を、瞑想を補助するツールで体験してもらいます」
「それってどんなの?」
「あとりさんも大好きなものかもしれませんね」

 

 僕たちは分室アトリエ2階の自室を出て、母屋へ向かう。
 このアトリエはそこまでは大きくはなく、むしろ分室なので小屋と言って良い程だが、個人の作業場としては十分なスペースを確保できている。
 ルミさんのアトリエは、1階が作業場と物置になっていて、作業場は半ガラス張りで外の風景がよく見える。内装は冷蔵庫・シンク・インターネット設備など、基本的な生活設備が一応整っている。壁一面に取り付けられている棚には、今まで制作したイベント用のシャボン液のサンプルや、調合用の洗剤、PVCのり、他様々なメーカーの石けんなどが並んでいる。ルミさんは、ここでシャボン玉アーティストとしての、相手へ"夢を届ける"活動をしているわけだ。
 2階は6畳ほどのフローリング間が二つと、母屋への連絡廊下がある。片方は僕の寝室になっていて、もう片方はルミさんの友達の植木結奈さんの部屋になっている。

 

 連絡通路を通って母屋2階のリビングへ出る。
 母屋1階の談話室と吹き抜けになっていて、談話室はL字型にソファがテーブルを囲み、長いそれに対して、大型の液晶テレビが置いてある。小型のコンピュータと繋がっており、そこに今紅葉さん(♀)が座って、ワイヤレスキーボードとマウスを手に、仕事仲間とビデオチャットをしているのが見える。少女の姿をしていても、性格まで変わることはない。もっとも、感じるものは変化するらしいが。
 2階まで繋がる巨大な壁一面の窓は、冬の北海道を象徴する純白の木々の風景を映している。

 

「紅葉さん、部屋を使わせてもらいますね」

 

 僕は上から呼びかける。

 

「あいよ。ルミが先に行ってるよ」

 

 紅葉さんは左手を上げ、僕の声に応答する。
 僕も同じく手を上げて会釈し、3階の部屋へ向かう。

 
 

「紅葉さんって男性の方じゃなかったっけ?」
「ああ、あの方は二つ身体を持っているんです。25歳前後の男と、15歳前後の少女の二つです。いわゆるTSとかいうものですよ」
「・・・何か、ここにいるだけで常識が覆されっぱなしなんだけど」
「まあ大神ですからね。身体を創ることなど容易いものですよ」

 

 僕はさらっと説明したが、あとりさんはその後声を上げて驚いた。まあ、神(特に大神)は実体の無い存在が定説だし、わざわざ肉体を創って現世で生活するのも、かなりの物好きだ。
 僕だってここで生活するようになってから、師匠に話を聞いたときは、本当かと疑うほどだった。しかし、実際に人間と同じように生活する大神と、使命を全うするその勇姿を見たとき、やっぱり日本の"八百万の神々"という考え方の実在に、非常に面白く感じてしまう。
 余談だが、紅葉さんは少女の姿でルミさんのシャボン玉の中で揺られるのが大好きだ。二人で抱き合って微睡みに墜ちていく時間が至福だとも言っていた。

 

 僕たちは3階に上がり、紅葉さんの部屋の扉を開ける。
 紅葉さんの部屋は作業場と兼用しており、この家の普通の部屋よりも2倍強ほど広い。扉を開けて真っすぐにはベランダへ続く窓があり、左隅に作業に使われるコンピュータが2台ほど置いてある。音響系の講師の仕事のため、鍵盤のデバイスやミキサーなどの機材も一緒に並べられている。デスクのフリースペースには洋銀製の練習用フルートが置かれており、音楽を仕事としている様がよく分かる。
 扉から左側は、大きな窓が張られ、ここもまた外の雪景色がよく見える。その反対側はセミダブルのベッドが置かれている。紅葉さんこだわりの寝具を揃えていて、快眠に気を遣っているのがよくわかる。
 中央には、小さめのソファとテーブルがあるが、今はその代わりに僕の身長の1.5倍はあるほど大きなシャボン玉が浮かんでいる。テーブルとソファは隅に移動されていた。

 

「あ、待ってましたよ~」

 

 フィットネスボール大のシャボン玉を椅子にして、モバイルノートコンピュータのキーボードを軽快に叩いていたルミさんが、僕たちに気付き声をかける。

 

「これぐらいで良かったですか?」
「はい、十分ですよ。PDFを見せてください」

 

 僕はルミさんのコンピュータを借り、med_bubble.pdfと書かれたファイルを開く。冒頭の執筆者に、僕の名前である水嶋紗樹(みずしまさき)と楢崎留美の二つの名前を残している。女っぽい名前とよくからかわれるが、これでも列記とした男だ。
 この大きな泡は、僕とルミさんが一緒に考案して組み上げた、体験型の教材みたいなものだ。ルミさんはこれをS.F仕様書と呼び、書き残すことで自分のスキルリストとして残している。僕は伝統を重んじて、これをグリモワールと呼ぶ。書式やメディアが変わろうとも、このPDF形式のファイルもまた、魔導書として扱うのだ。
 現に、僕がドイツに居た時、師匠の下で修行をしていたときも、師匠はコンピュータに、所持している全てのグリモワールをデータ化して、PDFで保存していた。『文明の利器は活用するものである』と、僕を含めて多くの弟子に教えていたものだ。
 伝統の通りに呪文と術式を組み上げて発動する魔法とは打って変わって、ルミさんは想像を物質次元に持っていくような感覚で術を機能させている。つまり、想像することで術を発動させる方式を取っている。僕たちの業界では、非常に難しい魔法の使い方として知られていて、S.F仕様書の存在は、『より想像をリアルにするため』の手順書みたいな扱いなのだ。

 

 僕は完成した仕様書を読み、左手でグッドサインを見せる。

 

「完璧です。これならリアルに体感できるはず」
「こういうのは任せてくださいっ」

 

 内部で与える脳への影響力、魔力(紅葉さんとルミさんはPure Energy・・・P.Eと呼ぶ)の流入量も適切、あとは術者のコントロールで内部の使用者の意識の変化を確認するのみなのだが。

 

「あ、テストは紅葉さんにやってもらいましたよ」
「おお、如何でした?」
「うーん、『いつもやってる事だから、あまり実感は無い』との事でした。でも、やっぱり"気持ちよかった"と」

 

 まあ確かに、紅葉さんはそう言うと思った。

 
 

「これはどういうものなの?」
「これはMeditation Bubbleというもので、瞑想状態のいわゆる"意識の拡張"を体験するツールです。これは瞑想の一過程の一部を体験するもので、肉体と意識が別々のものであることを、実際に感じることができるものになっています」
「ほえー・・・」
「本来なら自力で行うものなのですが、この泡の中では自動的に変性意識状態へ移行し、自分の意識が広がっていく感覚を感じられます」

 

 続いてルミさんが割って入る。

 

「心というものは、幾つもの層になっていると言われます。でも人間の心は、覚醒している状態では全て把握できないものなんです」
「てことは、この中ではその心の」
「通常では感じられない層の一部を認識できるもの、という事ですっ」

 

 人間の意識は複数の層で表される。顕在意識の外側に向かって、エーテル体、アストラル体、メンタル体、コーザル体と呼ばれている。つまり、人間の意識というものは肉体という枠よりも大きく、このMeditation Bubbleは、その中でのエーテル体までを掌握することができるものになっている。泡の大きさは、丁度そのエーテル体の大きさなのだ。
 自分の意識を探求していくとき、良いもの悪いもの含めて、様々な非物質的要素が自分の中に入り込んでくる。正確には感じられなかったものが感じるようになるのだが、自分にとって、現在有用ではないものをシャットアウトするために、自分の周囲に結界のようなものを頭の中で意識して瞑想していくのだが、これはその結界の役割も果たしている。

 

 僕はあとりさんに向かって、この泡の中に入って頂くよう指示する。

 

「では、今からあとりさんは、この中に入って実際に意識の拡張を体験して頂きます」
「え、入るだけで良いの?」
「その通りです。準備は何も要りません」

 

 実はこの泡には、他にもちょっとした追加の仕掛けを組んである。
 それは僕の実験的なもので、掌握できた意識体に誰かが触れたり入ってきた時、自我はどのような反応を起こすのかを確かめることだ。中の人間はエーテル体を掌握したとはいえ、広がっていく認識範囲はシャボン玉の膜で打ち止めとなる。自分の身体がシャボン玉の膜まで広がり切った感覚に襲われ、自分の身体がシャボン玉そのものになったかのように感じるはずだ。つまり、実体の無いエーテル体に境界を与えることができ、物質次元の人間が、エーテル体に直接触れることができるはずなのだ。予想が正しければ、このシャボン玉が中の人間と同化するようなものだ。どんな反応が来るのか、個人的に楽しみでもある。
 紅葉さんが"気持ちよかった"と感想を言っていたのは、まさにその反応と言えるかもしれない。あの人はルミさんに似て快楽求道主義でもあるから、あまり平等的な反応ではないかもしれないが。

 
 
 

「えーっと・・・どうやって入ればいいんだろう」

 

 そう呟いたあとりさんに、僕は一声かけようと思ったが、彼女からその答えに行き着いたみたいだ。
 膜に手を触れると、途端にシャボン玉自らあとりさんに張り付くようにせり上がり、そのまま身体を取り込んだ。急なことで驚く彼女は、目を見開き、何が起きたと辺りを見回している。膜は取り込む反動でぽよぽよと波打っている。泡の内側は、いつも通り重力の法則を無くしているが、使用者が泡の中心に来るよう設定しているはずだ。

 

「おおっとっと・・・、ねえ、次は何をすればいいの?」

 

 ふわふわと浮かぶ身体の姿勢を整え、膜の外側にいる僕たちに問いかける。少し楽しそうで、声はくぐもって内部で反響しているが、聞こえないわけではない。

 

「あとは、目を閉じてリラックスですっ」

 

 ルミさんが答える。

 

「そんだけ?」
「それだけです。身体の力抜いてくださいね~」

 

 呆気ないが、本当にそれだけで良い。
 言われた通り、あとりさんは四肢の力を抜き、身体を丸くして目を閉じる。

 

 通常、意識体の認識できる範囲を拡張するための瞑想では、様々な行程を必要とする。
 まずは、身体を可能な限り眠らせること。身体の意識的に活動させる部分を、殆ど脳のみに絞る作業で、変性意識状態はこの状態にあたる。脳が活発に動くようになっているため、暗示やイメージングも行いやすい状態でもある。

 

「あとりさんの心と接続できました。紗樹さん、どうぞ」

 

 ルミさんが左掌を差し出す。僕はそれに右手を乗せ、あとりさんの心の声・・・つまり思考を傍受できる状態にする。術者は、泡の使用者の心と接続し、思考を傍受することができるようにセットされている。今回の術そのものの使用者はルミさんのため、僕はそれを共有してもらう必要がある。
 この次に、声などを使って身体を振動させることによる、意識と肉体の同調を行う行程があるのだが、今回はシャボン玉(正確には術者であるルミさん)が勝手に済ませてくれるようになっている。あくまでも体験用ツールなのだから、その辺りは省略しても文句は言われないだろう。

 
 

(身……うご…な…)

 

 身体の弛緩が発生し、意識的に活動できるのは脳のみになってきているようだ。異常ではなく、金縛りの状態と同じなため、人間の生理現象の一つに入る。心配することは無い。彼女が感じている感覚もある程度だが伝わっている。
 意識が明晰なまま身体が睡眠状態に入ると、大体の人は焦りを感じるのだが、あとりさんはそこまで慌てる様子は無いようだ。なかなか不思議体験に耐性があるようだ。
 そう思った直後、僅かに全身が振動している感覚が伝わってくる。身体と心の共鳴・共振による同調が行われているみたいだ。金縛りに入る前や入っている最中、身体が振動する感覚がある、という体験談を多く聞くのは、この同調行程が行われているからだ。次第に振動が収まってくると、金縛りの息苦しい感覚がゆっくりと抜け、リラックスを実感できるようになってくる。

 

(あ……)

 

 そして次だ。
 身体の境界が少しずつ薄まっていくような感覚が、僕にも入ってくる。自分という身体の境目が曖昧になっていき、融けていくような感覚。これが、意識体の掌握できる範囲が広がっている証でもあり、認知できる事象が増大していく過程なのだ。

 

(ふゎ……ろ…ぅ…)

 

 僕は何度もこの"広がる"状態を経験はしているが、初体験のあとりさんが感じる甘い快楽は、僕の心にも影響を与える。集中しなければ流されてしまいそうだ。

 

「ん~…ふぁぁ♪」
「だ、大丈夫…ですか?」
「はい~、大丈夫です~♡」

 

 恍惚とした表情を浮かべるルミさんだが、これでも意識をはっきり保ったまま、術の維持をしっかり行っている。そもそも、自分ではなく他人がシャボン玉に包まれて浮かんでいる様を見ても蕩けるルミさんは、この程度で集中を乱すような方ではないし、大神の従者(本人や紅葉さん曰く、ハイアーセルフという)なのだから、人間では考えられない程逸脱した精神力を持っていてもおかしくはない。

 

(ぁ…ぁぁ……)

 

 どんどん広がっていくあとりさんの意識は、更なる快楽に包まれ、溶融していく。それはまさに、布団の中に入って眠りにつくときの、夢を見る直前の感覚に似ている。落ちていくようで浮かんでいくような、それでいて何かが優しく包み込むように抱きしめてくれているような、そんな感覚に。
 男の僕でも、この感覚は嫌いじゃないし、いや、むしろ嫌いな人はいないと思う。

 
 

 あとりさんの意識の拡張が止まった。
 膜の所で拡張は停止し、シャボン玉の中はあとりさんの意識で満たされているはずだ。

 

「上手く行っていますね」

 

 僕はルミさんに声をかける。

 

「はい。でも紗樹さんのやってみたい事、まだ残ってますよ?」

 

 ああ、そうだ。この次の行程は僕の好奇心によるものだ。

 

(ん……んぅ?)

 

 身体が丸くなったような感覚が伝わってくる。文字通り球体になって、ゆらゆらと表面が揺れている感覚。そう、これは意識とシャボン玉が同化している感覚だ。この状態になったからには、エーテル体に、物質である肉体で触れることができるようになったはずだ。
 エーテル体に触れることができるようになったからといって、何があるというわけではないが、もしかすると将来的に、魔力そのものを結晶化させたり、道具として変化させたりすることができるようにする技術の開発に繋げられるヒントにできるだろう。

 

「あとりさん、聞こえますか?これが、エーテル体を認識できるようになった状態です」

 

 あとりさんは声を出すことはできないが、考えていることがある程度伝わってくる。

 

(こ…が……瞑想…態……なんだ)
「正確には、瞑想状態の概念です。加えて、そのシャボン玉が今の所割り込んでくる様々な思念から、あとりさんを守る結界の役目を果たしています。最早このシャボン玉は、あとりさんの身体そのものであり、心を守る器になっているのです」
(私…シ…ボン玉…)
「どうですか、シャボン玉になった気分は」

 

 もちろん、実際に身体が泡となって消えているわけではない。シャボン玉の膜に、あとりさんの触覚が移っているだけのはずだ。

 

「そうなんです、紅葉さんはこれが気持ちいいって言ってたんですよっ」
「やっぱりそうですか。確かに、普通では味わえない感覚ですね」
「あぁ・・・あとりさん気持ち良さそうです~♪」

 

 僕には目を閉じて身体を丸めて眠る姿しか見えないが、ルミさんには意識体が"視えて"いるのだろう。心の身体が快楽に悶えている姿が、"心の眼"に映っているのだろうか。

 

(ふわふわ……)

 

 確かに、文字通りふわふわしている。安定を保とうとするために球体を維持しようとするシャボン玉の膜が、ゆらゆら揺れる感覚すらも、恐らくあとりさんは気持ち良く感じられているのだろう。
 この心地よさは、恐らく人間の人生で経験することはまず無いかもしれない。自分の身体が泡になって、束縛されずに浮かんでいるところを想像すると、その開放感は計り知れない。

 

「ちょっとだけ、触ってみますね~」

 

 そう言って、ルミさんがシャボン玉の膜にタッチする。ぽよん、と膜が波打って、反対側で波が打ち消し合う。それによってさらに反射した波が乱れ、膜の均衡は再び崩れる。

 

(あぁっ…ふゎぁぁ……)
「ふぁ…っ♪」

 

 あとりさんの蕩けた心の声と、ルミさんの喘ぎ声がシンクロしたかのように聞こえる。

 

「ああ…良いですね~、最高ですね~♪」

 

 とてもご機嫌になるルミさんは、椅子代わりに使っていたシャボン玉の上に立って、トランポリンの要領で飛び上がり、あとりさんが中に入っている泡の上に飛び乗った。
 ルミさんがシャボン玉の上でぽよんぽよん跳ねるたびに、あとりさんの心の声は快楽にどんどん蕩けていく。うーん、瞑想は本来こういうものでは無いのだが。変に覚えられてはまずいが、後で補足しておいたほうが良いか。

 
 

「ふわぁ~っ♪」
(あっ…ひゃぁっ…と…けちゃう…っ)
「いいですよ~、もっと融けちゃってください~っ」

 

 術者にも感覚がリンクする機能を加えたのは、ちょっとミステイクだったかもしれない。ルミさんが術者だと、やっぱりこういう結果になってしまうし、僕が術者になっても、恐らくこの快楽責めには耐えきれる自信は無い。まあ、必要なデータは取れたし、瞑想状態の実感は結構前に済ませているし、結果オーライという事にしておこう。

 

 それに、僕も"遊びのための魔法"を研究する魔導師だ。まだ一人前ではないが、こういう魔法の楽しみ方も、悪くはない。

 
 
 

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