Season1の各種用語

Last-modified: 2011-03-06 (日) 01:20:09

ー「ルミとシャボン玉の魔法使いたち」Season1 登場人物と言葉

 
 

●この世界について
 2012年12月、アセンションは起きなかった。
 人類は今もなお、欲のままに争い、諍い、怒り、企み、
 その中でもなお、お互い手を取り合い、歩み寄り、笑い、喜び、
 その先へ進もうと、歩み続けている。

 
 

 
 

●登場人物
◇牧あとり (まき~)
 Season1の主人公として登場。”シャボン玉フェチ”を自称する17歳の高校生。
 2019年、帰りの通学路にて紅葉とルミの公開練習パフォーマンスを目撃したことにより、S.F能力の存在を知ると共にルミといきなり親友になってしまった。
 本人に自覚は無いが、相当の努力家。
 S.F能力を実際に行使できるようになる(開眼する)まで5年と言われたものを、2019年の9月から始め、ものの半年で開眼してしまった実力を持ち、一部の研究者などから注目されているという。
 2021年には高校を卒業するが、進路はルミのアトリエ管理人を勤めることを条件に同居するということを、紅葉達に約束してもらったという。

 
 

◇ルミ (楢崎留美 : ならさきるみ)
 シリーズ全般の主人公として登場。外見は16歳より低めに見える少女の姿をしている。
 シャボン玉にまつわるS.F能力を自在に操ることのできる自称変態で、自他共に認めるシャボン玉フェチ。
 楢崎留美という名前は適当に付けただけで、ルミという名そのものが真名である。
 大神、輝鳴紅葉のハイアーセルフの一人であり、実体を得て共に生活している。
 植木結奈と知り合って以来、日常生活の様々な面でシャボン玉のS.Fを用いて過ごすようになった。椅子やクッション代わりに、体調のリフレッシュ等に、果ては中に入って宙に浮かんだまま眠るベッド代わり等々、一般人では予想が付かない程シャボン玉と密接した生活を送っている。
 自宅の分室に専用のアトリエを構え、バブルアーティストとしての活動を行っており、評判は上々。同業者からは「元祖シャボン玉の魔法使い」と呼ばれ、慕われている。
 シャボン玉のようにふわふわした性格の割には、明晰かつ的確な判断と活動能力を持っているところは、まさにハイアーセルフらしい人柄でもある。

 
 

◇輝鳴紅葉 (てるなりこうよう)
 25歳男性の姿と、15歳程度の少女の姿の両方を自在に切り替えることのできる”大神”。「輝鳴紅葉大神」と呼ばれることもあるが、大体後ろの部分は略される。
 結構ゆるめな性格だが、芸術活動や仕事に抜かりは無く、仕事先である芸術系の高等専門学校で音楽の講師を務めている。ルミとペアで行うバブルアーティスト活動も芸術活動の一環で、主にアシスタントとして行動しているようだ。
 ルミがハイアーセルフであるため、その影響もあってかシャボン玉は結構好きなほう。
 何かに包まれるのが大好きな、所謂「包まれフェチ」のため、少女の姿の時にルミのシャボン玉に包まれて浮かんでいるのが大好き。…なのだがその様子を見せるのは少女の姿のときのみ。体裁的な意味でそう振る舞っているらしい。
 大神としての役割は、人類の成長と進化を妨げたり、停止させたりする危険要素を取り除き、実質的な破滅を阻止することにあるらしい。S.F能力を得た非常に危険なネオカルトに対峙するために、Season2で登場する予定の雅和や空達などと組み、STARS-JPNという組織で危険なネオカルトを撃退・解体させるミッションを通して、大神としてのロールを果たしている。

 
 

◇植木結奈 (うえきゆいな)
 旭川在住時に起きた出来事がきっかけで、ルミの扱う”シャボン玉の魔法”に似たS.Fを開眼してしまった女性。25歳。外見は所謂"森ガール"。初対面の人には、何故か"イメージ通り"と言われる事が多いという。
 ルミにシャボン玉を使った生活スタイルを教えた張本人で、趣向が結構被っており、お互い気の合う親友として交流し続けていた。
 2020年現在はアトリエの2階の部屋を借りて生活しているが、部屋はデスクとパソコン・チェア・マルチシェルフ以外は何も無く、代わりに無数のシャボン玉が転がっている。
 シャボン玉の中の環境や状態をコントロールする方法をルミに教えてもらってからは、最近は中の温度を下げて冷蔵庫代わりに使えるようにする実験を進めているのだとか。
 たまにS.F能力がコントロールできない事があり、突然自分の周りに沢山シャボン玉が生み出されたりすることがある。いちいち消すのが面倒なので、自分が住む部屋や家は、いつも大量のシャボン玉が散乱していたらしい。(現在の部屋も同様)
 ちなみに、ルミの管理しているサイト「ルミナスアーツ」ではハンドルネーム「Yu-Na」で書き込んでいる。あとりに公園でルミ達が練習しているの教えたのも結奈だった。

 
 

◇ミレーニア
 美しいまでのブロンドの長髪、蒼眼、そして何よりも目立つ背の純白の羽根に頭の輪。見てからに天使そのものだが、本人曰く見た目だけらしい。外見的にはあとりと同じぐらいの身長はあるので17歳程度?
 輝鳴大神ハイアーセルフの中で、(色々な意味で)最も飛び抜けた観点と活動を繰り広げる、自称ド変態。
 ハイアーセルフという存在を象徴するような人物で、その人の疑問や問題を、導くように説明させるような言い回しをよく扱っていて、その人にとって必要な事象がある時は、完全にその人に任せるスタンスを持っている。しかし私生活となると基本的に誰よりも優しく、かなり甘やかすタイプでもあって、仕事(ミッション)とプライベートの差は結構大きい。そのため、自分の"過去"でもある紅葉に対しては、ほぼ完全に母親のような接し方で付き合っている。その分、訓練やSTARS-JPNにおけるミッションの際は結構無茶振りをすることは多い。
 口調や姿勢はとても丁寧の割には、結構特攻野郎○チーム並の豪快さがあったりと、なかなかよく分からないキャラではある。
 S.F全般を自由自在にこなせるため、当然ルミや結奈の扱う"シャボン玉の魔法"も完全に扱えるため、チートキャラと言っても過言ではない。
 ルミからあとりの話を聞いた時にものすごく興味を惹いたのは、聞いた時点であとりの才能を見抜いていたからとも言われる。その都度あとりに対して適切なトレーニングを提案したのも、そのためだろうか。

 
 

◇胡桃 (くるみ)
 年齢不詳・本名不明の女性。最近人間と一緒に生活を始めた八百万の神の一人。”人の夢を司る神”と云われ、言い方を変えればシャボン玉の神様。
 “現のものを夢へと連れ去る”通力(S.F)を扱うことができ、物質非物質問わず、あらゆるものをシャボン玉へ変えてしまう能力をこなせる。あとりの感情の一部や記憶をシャボン玉へ変えて取ってしまったのが大きな例の一つ。もちろん、ルミから教えてもらった”シャボン玉の魔法”も扱える。
 コーヒーの似合いそうな外見だが、何故かコーラが好き。自宅は俗世からかなり離れたような場所にあるため、買い物も一苦労するのか、ケース買いして置いてあることもしばしばある。
 自宅が札幌の外れの、有明という山地の間に道道が走る道路沿いにあり、森の奥にある。そのためか、一部の人からは”魔女”とも呼ばれてしまうこともあるとか。

 
 

◇あき (岸本亜希 : きしもとあき)
 あとりの中学校以来からの学友で、陸上部に所属している同級生の少女。
 予想外にもイリュージョンマジックやステージパフォーマンスなどが好きらしい。

 
 

◇レフィス如月 (~きさらぎ)
 自らの研究所である「如月技術開発研究所」を立ち上げ、S.F技術とP.E理論を提唱し研究開発をしている、今年で30歳の女性”技師”。役職は名誉博士で、日本人とイギリス人のハーフ。
 ルミ達の家で同居しているのと、家と研究所がほぼ近い場所にあるため、専属エンジニアとしてチームを組んで活動しているのだという。技術者と名乗るのには、かなりのこだわりがあるらしく、自分もS.F能力を開眼すべく様々な訓練をミレーニアと共に行っているらしい。

 
 

 
 

●物語の舞台(Season1)
西暦2019年から2020年の、北海道札幌市を中心に繰り広げられる。
実在する建物や地域を参考にしており、分かる人には分かるかもしれない。
ルミ達は、札幌の辺境、定山渓の更に隅の豊平峡に自宅を構え、ルームシェアリング用の大きな邸宅を15人で分譲して生活している。
三階建てに地下室/駐車場が備えられ、それぞれ自分の仕事やSTARS-JPNの任務をこなしたり、全員で協力して任務に当たったりと、枠に囚われない活動をしている。
家族の中で、エンターテイメント活動に至っては輝鳴紅葉とミレーニアが主導で展開しており、ローカルアーティストとしての活動に加え、ルミと結奈のバブルアーティスト活動も支援している。

 

●社会情勢(国内・文化)
およそ10年前から騒がれていた地球温暖化問題は、情報操作の賜物という事実がようやく知れ渡り、従来までのエコ思想は、エネルギー資源の開発目的での事業推進に用いられることとなった。
極端な科学の進化は見られず、人類は未だに地球外への進出を躊躇っている。
ネットワーク・ITは更に進歩を遂げ、現在は一人一台ノートPCを所持できる時代にまで進化している。
「男卑女尊社会問題」が顕著に現れ始めており、それを付けねらうカルト宗教団体も増加してきた。S.F能力を駆使して引き込もうとしたり、世界へ大きな変化を起こそうとする「アセンション・ネオカルト」などという集団まで現れて来ている。
ワイヤレスWANも、およそ10年前の光ケーブルに近い速度を出すことができ、有線ではその10倍以上も早い伝送速度が主流となった。
 そのため、本作に登場する人物は、それぞれ自分専用のコンピュータを持ち、どんな場所でもネットに繋ぐことのできる環境が確保されている。
今まで非科学的現象とされた、魔法や超能力が少しずつ解明されていき、現在では訓練次第でそういった不可思議な能力を開花させることのできるマニュアルが作られた。
この原動力となる「Pure Energy理論」と、用いるためのリファレンスとなる「Spiritual Factor技術」がオープンソースで公開されている。

 
 

 
 

●物語に登場する言葉
◇ハイアーセルフ(ハイヤーセルフ)
ハイアーセルフは誰にでも存在している、まるで専属の家庭教師のように存在する、"宇宙で最も身近な自分自身"とされる。
その人間とハイアーセルフの間に挟む存在は全く無く、常にその人間の味方として付き添っている存在であるらしい。
どんな時でもその人間の意識に割り込み、自由にハイアーセルフが自分自身のメッセージを盛り込むことができるという。
時にはその人間の祈りの聞き役として、時には空想上の話し相手として、様々な形でコミュニケーションやメッセ―ジを取ってくる。
どんな人間でも、例え気付いていなかったとしても必ずハイアーセルフと話したことがあるのだという。
ハイアーセルフには個性があり、性格が存在しているようだ。
更に趣味や嗜好までも持ち合わせており、ハイアーセルフの趣味がその人間に影響を受けることも多々あるという。
人間だろうと神だろうと、ハイアーセルフは存在していることになる。もちろん、今この記事を読んでいる貴方にも必ず存在している。

 

◇高次的存在
現実上には無い存在の総称として呼ばれるもの。
一般的には、神や天使、他にも精霊やガイドなども分類されるという。しかし高次的存在側からすれば、そういった概念は無いもので、人間側が宗教的な慣習で呼んでいるだけらしい。
輝鳴紅葉・ルミ・胡桃も高次的存在に分類されるが、実体を持って生活しているのは、人間と密に付き合えるようにするための手段で、大体の高次存在は実体を使って接触することは無い。つまり彼らは希有な存在で変態という事になる。

 

◇Spiritual Factor
非物質的な要素を利用して、物理世界へ様々な現象を引き起こすものの総称。P.Eとセットでレフィス如月が提唱・開発している。通称S.F。
要するに、ファンタジーらしく言えば魔法である。

 

◇Pure Energy
この世のありとあらゆる存在・物質が内包している、非物質的なエネルギーを指す名称。S.Fとセットでレフィス如月が提唱・研究している。
人間を含む、全ての生命にはP.Eを内包しており、その現在量が心理的状態によって変化していることが判明されている。
P.Eが少なければ、精神状態が不安定になったりする他、心的影響による疲労感や無気力感などの障害を及ぼす。逆に過剰な状態だと興奮状態が顕著に顕われ、主にセックスなどの行為中では、P.Eが過剰状態にあると考えられている。
P.Eがその人間の限界量に近づけば近づく程、無意識的にそのP.Eを放出しようと、様々なものへ"変換"しようとする。一般的には精神的効果に換えて消費しようとする。大体はオーガズムとなって返ってくるため、限界寸前で推移し続けると、強烈な快楽によって悶え苦しむことになる。酷い場合は気絶することもある。逆に不足している場合も同様に気を失う者もいる。
P.Eを意識的に内部で増幅させ、全身を巡らせてから昇華させるコントロール訓練法として、クンダリニー・ヨーガなるものも存在しているが、関連性は現在調査中らしい。
もちろん、P.Eをコントロールすることの上手い人間は内包できる量も多く、放出する際には様々なものへ意識的に換えて消費することも可能である。神などの高次存在のP.E内包量は、人間の想像が不可能なほど極端に多いか、中には宇宙の根源と繋がっているために無限の者もいる。
P.Eは各世界・界隈で呼び名が違い、魔力・プラーナ・法力・MP(マジックポイント)など、種類は様々。ちなみに、ネオカルトからは「無条件の愛」と呼ばれている。