キュウビ

キュウビ、そのすばらしき全貌

本リージョンをご覧いただき誠にありがとうございます。
この場をお借りして、キャットバスターズ(以下「本作」と表記)における最高のユニット「キュウビ」について、外見と性能、ふたつの側面からそのすばらしさを解説させていただきます。

はじめに

キュウビは、本作開闢と時を同じくして誕生した、5体の☆5ユニットのうちの1体です。
本作に実装された5属性・5ユニットタイプのうち、光属性・スピードタイプを司るユニットとして実装されました。
900コストは当時の☆5ユニット中最も低い値であり、サービス開始直後のマシン育成の不十分な環境でもキャッ飛ばすことが出来たキュウビは、多くのユーザーのリセマラ対象に選出され、絶大な人気を誇ることとなりました。
中には「ネコなのにキュウビ？」「実際キツネなのでは？」と、キャラクター性に疑問を呈するユーザーもいたようですが、その疑問はTwitterや匿名掲示板におけるバズにつながり、マーケティング的にも大成功だったといえるでしょう。

外見

本ページの最上部にある画像のとおり、可憐かつ優美な外見と長大で禍々しい爪のギャップに誰もが目を奪われる、見事な造形のユニットです。
緋袴に白い小袖と、一見したところ巫女装束のようですが、その上に白地に桃の炎柄をあしらった留袖を羽織り、茶の落ち着いた帯の上から飾り帯を淡路結びで締めています。
金色と緋色のコントラストが美しい頭冠の隣では、椿の髪飾りが金髪によく映えており、全体として瀟洒な印象を受ける装いです。

胸元にあしらわれた鈴は、完全なスタイルをあえて崩し、近寄り難さを軽減するための小物ではないでしょうか。
動くたびにちりんちりんと鳴る鈴の音で可愛らしさを演出するだけでなく、「鈴といえばネコの首輪」という我々日本人の先入観を巧みに想起させます。
上記の「ネコかキツネか論争」に対して一定の結論へと至る道筋を奥ゆかしく提供するさまからは、彼女の持つ類稀なる気配り力を感じずにはいられません。

ところで、髪飾りの椿の花弁は見たところ4弁であり、通常5弁である実際の椿とは形状が異なります。
これは本来の枚数より1弁欠けた意匠を施すことにより、自らは未だ完成には程遠く、日々精進すべしという彼女のありようの現れなのでしょうか。
はたまた、首から落ちるとされ縁起の悪い椿の花弁だけを落とすことで、致命の一撃を受けてもただでは倒れず、一矢を報いるまで倒れまいとする覚悟の表れなのでしょうか。
また4弁の椿というと、中ノ浦天主堂の天井画の椿の花弁が4枚であることが思い起こされます。髪飾りやかんざしに描かれた十字の文様と関係があるとすれば、彼女と異国の宗教との関連について思いを馳せずにはいられません。

覚醒によって留袖の炎柄はさらに色濃くなり、頭冠の意匠と帯飾りが増え、群青色の珠飾りが美しいかんざしを4本加え、一段と優美さの増した装いへと変化します。
溢れんばかりの英気の表れか、爪の先に青白い炎をまとうようになり、華美になった装いに負けない力強さを感じるようにもなります。

可憐な覚醒前と優美な覚醒後、双方に違った良さを持つキュウビは、間違いなく本作で最も美しいユニットであるといえるでしょう。

性能

これまでは、キュウビが外見において最強であることをお伝えして参りましたが、キュウビはユニットとしての性能を見ても、最強の一端を担うに相応しいユニットです。
中コスト帯スピードタイプの中では、攻撃力、HP、攻撃回数、移動速度、パワー、スピード、距離全てにおいて他の追随を許しません。
光属性はエネミーの属性次第でダメージが減るようなことがなく、闇属性以外の相手にも安定して大ダメージを与えることが出来ます。

また、持ち前の高いスピードと距離によって、狙った相手以外のエネミーにも威力を保ったままショットを直撃させることが可能です。
コンバットに移行した時には、既に画面内のエネミーは全て殲滅し終えている…といった場面に遭遇することは珍しくありません。
いち早く盤面を片付け、続く壁役や高コストユニットの展開を妨げないようにするという点で、キュウビの右に出るユニットはいないでしょう。

バリアやハザードウォールへの対策アビリティはありませんが、スキルショットの吸着無敵技は、エネミーに当たった瞬間に発動する特性があります。
バリアによって弱められたショットでもエネミーに届きさえすれば発動する上、ハザードウォールの上を何往復もしてしまい、いたずらに被ダメージを重ねることなく無敵技を叩き込むのはキュウビの特権ともいえるでしょう。
つまりキュウビは、アビリティによる補助なしにバリアとハザードウォールを克服したといっても過言ではないのです。
これにより空いたアビリティ枠にノックバック、小型キラー、激昂を搭載することで、他のショット妨害対策待ちのスピードタイプユニットとは一線を画した攻撃性能を持っています。

撃ち方に習熟すれば、左右の端から侵攻して来た大型エネミーに対して大量ヒットを稼ぎ、大ダメージを与えながらノックバックで押し出す事すら可能となります。
つまりキュウビは、撃つだけで戦果が約束されるお手軽さと、高いプレイヤースキルの求められる難解さとを高度に兼ね備えたユニットなのです。
誰でも使えるビギナー仕様でありながら、使えば使うほど手に馴染んでゆくような、プロも納得の使い心地を両立したユニットは、キュウビをおいて他に存在しないのではないでしょうか。

これらの理由から、キュウビは中コスト帯で最強のユニットといえます。
迅速かつ確実にエネミーを殲滅しフードを稼ぐことの出来る彼女は、1秒でも早く高コストユニットをキャッ飛ばしたいあなたに最適のユニットです。

おわりに

これまでの解説で、キュウビは本作において外見・性能どちらも最高最強の素晴らしいユニットであることがお判り頂けたのではないでしょうか。
あなたのお手元のキュウビも必ずやあなたの目を楽しませ、またあなたの手助けとなるでしょう。
ぜひとも眺めて愛で、使って愛でて頂けますよう、心よりお願い申し上げます。
長らくのご高覧、誠にありがとうございました。