インフォーマット(informat)は,データをSASデータセットに格納する際の形式を指定します.フォーマット(format)は,その逆で格納されているデータを画面や外部ファイルに書き出す際の形式を指定します.たとえば,「1,980」という5文字のデータをカンマ区切りの数字として認識させて,数値の「1980」として格納させるのが,インフォーマットで,格納された数値の「1980」を,小数点以下2桁つきで,「1980.00」と画面に表示させるのが,フォーマットです.
data samp;
input X comma10.;
cards;
1,980
;
data samp;set samp;
put X 10.2;
run;
/*
1980.00
*/
外部ファイルやcards文
1,980 (テキスト)
↓input X comma10. ; /*インフォーマットでカンマ区切数字を読み込む*/
(または,X=input("1,980",comma10.); という使い方もできる)
変数X
1980 (数値)
↓put X 10.2 ; /*フォーマットで小数点以下2桁つき数字として書き出す*/
(または Y=put(X,10.2); という使い方もできる)
外部ファイルやログ画面,プリント画,または文字変数Y
1980.00 (テキスト)
この例では,変数Xは数値型変数ですが,文字型変数に対するものもあります.文字型変数に対するフォーマット,インフォーマットには,原則として必ず$マークがついています.
上記が,フォーマットとインフォーマットの基本的な考え方で,多くの種類の表記形式が用意されています.また,FORMATプロシジャ?を使うことで,ユーザ定義のフォーマットをつくることもできます.
数値表記
- w.dフォーマット , w.dインフォーマット 標準(w長うち小数d桁) put(1234,7.2) = 1234.00 , input("1234.567",7.2) = 1234.56
- BESTw.フォーマット , おまかせ表示 put(1234,best.) = 1234 , input("1234.567",best.) = 1234.567
- BINARYw.フォーマット , BINARYw.dインフォーマット 2進表記 put(1234,binary12.) = 010011010010 , input("010011010010",binary12.) = 1234
- BITSw.dインフォーマット ビット読み input("A",bits8.) = 65
- BZw.dインフォーマット 空白を0読み input("12",bz8.) = 12
- COMMAw.dフォーマット , COMMAw.dインフォーマット 3桁カンマ区切り put(1234,comma8.) = 1,234 , input("1,234",comma8.) = 1234
- COMMAXw.dフォーマット , COMMAXw.dインフォーマット 3桁ピリオド区切り put(1234.5,commax8.2) = 1.234,50 , input("1.234,50",commax8.2) = 1234.5
- Dw.sフォーマット , 小数点位置の自動調整 put(1234,d12.) = 1234.000000
- DOLLARw.dフォーマット , DOLLARw.dインフォーマット ドル表示 put(1234,dollar8.) = $1,234 , input("$1,234",dollar8.) = 1234
- DOLLARXw.dフォーマット , DOLLARXw.dインフォーマット ドル表示(ピリオド区切り) put(1234.5,dollarx8.2) = $1234,50 , input("$1.234,50",dollarx8.2) = 1234.5
- Ew.フォーマット , Ew.dインフォーマット 科学表記 put(1234,e.) = 1.23400E+03 , input("1.234e3",e.) = 1234
- EUROw.dフォーマット , EUROw.dインフォーマット ユーロ表示 put(1234,euro8.) = E1,234 , input("E1,234",euro8.) = 1234
- EUROXw.dフォーマット , EUROXw.dインフォーマット ユーロ表示(ピリオド区切り) put(1234.5,eurox8.1) = E1.234,5 , input("E1.234,50",eurox8.1) = 1234.5
- FRACTw.フォーマット 分数表記 put(0.25,fract.) = 1/4
- HEXw.フォーマット , HEXw.インフォーマット 16進表記 put(1234,hex.) = 000004D2 , input("000004D2",hex.) = 1234
- NEGPARENw.dフォーマット , NEGPARENw.dインフォーマット 負数を括弧表示 put(-1234,negparen8.) = (1,234) , input("(1234)",negparen8.) = -1234
- NUMXw.dフォーマット , NUMXw.dインフォーマット 小数点カンマ表示 put(123.4,numx8.1) = 123,4 , input("123,4",numx8.1) = 123.4
- OCTALw.フォーマット , OCTALw.dインフォーマット 8進表記 put(1234,octal4.) = 2322 , input("2322",octal.) = 1234
- PERCENTw.dフォーマット , PERCENTw.dインフォーマット パーセント表記 put(0.1234,percent8.1) = 12.3% , input("12.34%",percent8.1) = 0.1234
- PVALUEw.dフォーマット P値表記 put(0.00001,pvalue.) = <.0001
- ROMANw.フォーマット ローマ数字表記 put(1234,roman12.) = MCCXXXIV
- SSNw.フォーマット 社会保障番号形式999-99-9999 put(123456789,ssn.) = 123-45-6789
- TRAILSGNw.インフォーマット 符号後置表記 input("1234-",trailsgn8.) = -1234
- WORDFw.フォーマット , 分数英語表記 put(123.4,wordf50.) = one hundred twenty-three and 40/100 ,
- WORDSw.フォーマット 英語表記 put(123.4,words50.) = one hundred twenty-three and forty hundredths
- YENw.dフォーマット , YENw.dインフォーマット 円表示 put(1234,yen8.) = \1,234 , input("\1,234",yen8.) = 1234
- Zw.dフォーマット ゼロパディング(左の空桁を0で埋める) put(1234,z8.) = 00001234
文字表記
- $w.フォーマット , $w.インフォーマット 標準 put("ABC",$8.) = ABC , input("ABC",$8.) = ABC
- $BINARYw.フォーマット , $BINARYw.インフォーマット 2進コード表記 put("ABC",$binary8.) = 01000001 , input("01000001",$binary8.) = A
- $CHARw.フォーマット , $CHARw.インフォーマット 空白を含む文字列 put("ABC",$char8.) = ABC , input("ABC",$char8.) = ABC
- $CHARZBw.インフォーマット バイナリコードの00を空白として読む input("ABC",$charzb8.) = ABC
- $HEXw.フォーマット , $HEXw.インフォーマット 16進コード表記 put("ABC",$hex8.) = 414243 , input("414243",$hex8.) = ABC
- $MSGCASEw.フォーマット , MSGCASE=システムオプションが有効ならば,大文字 put("ABC",$msgcase8.) = ABC ,
- $OCTALw.フォーマット , $OCTALw.インフォーマット 8進コード表記 put("ABC",$octal8.) = 10110210 , input("10110210",$octal8.) = AB@
- $QUOTEw.フォーマット , $QUOTEw.インフォーマット クォートされた文字列 put("ABC",$quote8.) = "ABC" , input("ABC",$quote8.) = ABC
- $REVERJw.フォーマット , $REVERJw.インフォーマット 逆順(左寄せしない) put("_ABC___",$reverj8.) = ___CBA__ , input("_ABC___",$reverj8.) = ___CBA__ (_は,空白をあらわす)
- $REVERSw.フォーマット , $REVERSw.インフォーマット 逆順(左寄せ) put("_ABC___",$revers8.) = CBA_____ , input("_ABC___",$revers8.) = CBA_____ (_は,空白をあらわす)
- $UPCASEw.フォーマット , $UPCASEw.インフォーマット 大文字 put("aBc",$upcase8.) = ABC , input("aBc",$upcase8.) = ABC
- $VARYINGw.フォーマット , $VARYINGw.インフォーマット 可変長 put("ABC",$varying8.) = ABC , input("ABC",$varying8.) = ABC
SAS日付
SAS日付関連のフォーマット,インフォーマットには,大きく,SAS日付値用,SAS時間値用,SAS日時値用の3つがあります.なお,SAS日付などは,すべて数値型データですので,フォーマット,インフォーマットもすべて数値型となります.
see SAS日付関連のフォーマット,インフォーマット
see also SASの時間データの概念
- SAS日付値フォーマット,インフォーマット
- ddmmmyy形式 (28MAY2008)
- ddmmyy,mmddyy,yymmdd形式 (2008-05-28)
- 英語表記形式フォーマット (January 28, 2008)
- 年月日の日付構成要素別フォーマット (May)
- 何でも読むインフォーマット
- 年月形式 (MAY08)
- ジュリアンデート形式 (2008149)
- 4半期形式 (2008Q2)
- 曜日フォーマット (Monday, January 28, 2008)
- 週番号 (2007-W51-03)
- 区切り文字 (28.01.08)
- 日本語,多国語対応 (H.20/01/28)
- SAS時間値フォーマット,インフォーマット
- hhmmss形式 (12:34:56)
- 時分秒の時間構成要素別フォーマット (12:35)
- 多国語対応 (午後12時34分56秒)
- その他 (処理時間 1:31.25)
- SAS日時値フォーマット,インフォーマット
- ddmmmyyhhmmss形式 (28MAR08:12:34:56)
- 年月日時間などの日時構成要素別フォーマット (28MAR08)
- 多国語対応 (2008年03月28日 12時34分56秒)
- その他
文字コード変換(1バイト文字)
- $ASCIIw.フォーマット , $ASCIIw.インフォーマット アスキーコード put("ABC",$ascii8.) = ABC , input("ABC",$ascii8.) = ABC
- $EBCDICw.フォーマット , $EBCDICw.インフォーマット EBCDICコード put("ABC",$ebcdic8.) = チツテ@@@@@ , input("ABC",$ebcdic8.) = ?。「
- $PHEXw.インフォーマット パック16進コード input("AB123F"x,$phex6.) = AB123
Unicode変換
現在の文字コードから,ターゲットのUnicodeに変換して書き出すフォーマットとターゲットのUnicodeを現在の文字コードに変換して読み込むインフォーマットがあります.
さらに,上記の逆で,ターゲットのUnicodeから,現在の文字コードに変換して書き出すフォーマットと現在の文字コードをターゲットのUnicodeに変換して読み込むインフォーマットがあり,上記のフォーマット名,インフォーマット名の最後に"E"がつきます.
ターゲットとなるUnicodeには,エンディアンの種類,16bitか,32bitかなどの違いで10種類用意されており,一部を除いて,それぞれ上の4つが揃っています.
次の例は,16-bit(ucs2)のビッグエンディアンをターゲットにした変換例です.
この場合,put(*,ucs2be.)とinput(*,$ucs2b.),put(*,ucs2b.)とinput(*,$ucs2be.)は,それぞれ同じ結果をもたらします.
data;
x="翔";
uc=put(x,$ucs2b.);
sjis=put(uc,$ucs2be.);
sjis2=input(uc,$ucs2b.);
uc2=input(sjis,$ucs2be.);
put x= hex. x;
put uc= hex. uc;
put uc2= hex. uc2;
put sjis= hex. sjis;
put sjis2= hex. sjis2;
run;
/*
x=E3C4 翔
uc=7FD4002000200020 ヤ
uc2=7FD4202020202020 ヤ
sjis=E3C4202020202020 翔
sjis2=E3C4202020202020 翔
*/
注:エンディアンとは,2バイトの上位バイト下位バイトをどっちを先に書くかのルールです.
ビッグエンディアンでは,「翔」のUnicode文字は,E3C4になっていますが,リトルエンディアンでは,C4E3となります.ネイティブエンディアンとは,そのプラットフォームの採用しているルールでwindowsは,リトルエンディアンです.よって,windowsでは,ネイティブエンディアンとリトルエンディアンは,同じ結果になります.
ターゲットのUnicode
- 16ビットのビッグエンディアンUCS2形式 $UCS2Bw. *4種
- 16ビットのリトルエンディアンUCS2形式 $UCS2Lw. *4種
- 16ビットのネイティブエンディアンUCS2形式 $UCS2Xw. *4種
- 32ビットのビッグエンディアンUCS4形式 $UCS4Bw.フォーマット, $UCS4Bw.インフォーマット, $UCS4BEw.フォーマット
- 32ビットのリトルエンディアンUCS4形式 $UCS4Lw.フォーマット, $UCS4Lw.dインフォーマット, $UCS4LEw.フォーマット
- 32ビットのネイティブエンディアンUCS4形式 $UCS4Xw. *4種
- UNICODEエスケープ形式 $UESCw. *4種
- NCR (numeric character references)形式 $UNCRw. *4種
- UPAREN (Unicode parenthesis)形式 $UPARENw.フォーマット, $UPARENw.インフォーマット, $UPARENEw.フォーマット, $UPARENEw.インフォーマット, $UPARENPw.インフォーマット
- UTF-8 (universal transformation format)形式 $UTF8Xw.フォーマット, $UTF8Xw.インフォーマット
4種:$*w.フォーマット,$*w.インフォーマット,$*Ew.フォーマット,$*Ew.インフォーマットの4つがあるという意味です.
see also URLエンコードのデコーディング
各国語表記(ロケール対応)
- NLMNYw.dフォーマット , NLMNYw.dインフォーマット 通貨ローカル表記 put(1234.5,nlmny8.2) = ¥1,235 , input("1234.5",nlmny8.2) = 1234.5
- NLMNYIw.dフォーマット , NLMNYIw.dインフォーマット 通貨国際表記 put(1234.5,nlmnyi8.2) = JPY1,235 , input("1234.5",nlmnyi8.2) = 1234.5
- NLNUMw.dフォーマット , NLNUMw.dインフォーマット 数値ローカル表記 put(1234.5,nlnum8.2) = 1,234.50 , input("1234.5",nlnum8.2) = 1234.5
- NLNUMIw.dフォーマット , NLNUMIw.dインフォーマット 数値国際表記 put(1234.5,nlnumi8.2) = 1,234.50 , input("1234.5",nlnumi8.2) = 1234.5
- NLPCTw.dフォーマット , NLPCTw.dインフォーマット パーセントローカル表記 put(0.1234,nlpct8.2) = 12.34% , input("0.1234",nlpct8.2) = 0.1234
- NLPCTIw.dフォーマット , NLPCTIw.dインフォーマット パーセント国際表記 put(0.1234,nlpcti8.2) = 12.34% , input("0.1234",nlpcti8.2) = 0.1234
数値表現型変換
- FLOATw.dフォーマット , FLOATw.dインフォーマット 単精度浮動小数点 put(1234,float4.) = "00409A44"x , input("00409A44"x,float4.) = 1234
- PDw.dフォーマット , PDw.dインフォーマット パック10進 put(1234,pd8.2) = "0000000000123400"x , input("0000000000123400"x,pd8.2) = 1234
- IBw.dフォーマット , IBw.dインフォーマット 符号付きバイナリ整数 put(1234,ib8.2) = "08E2010000000000"x , input("08E2010000000000"x,ib8.2) = 1234
- IBRw.dフォーマット , IBRw.dインフォーマット 符号付きバイナリ整数(Intel,DECフォーマット) put(1234,ibr8.2) = "08E2010000000000"x , input("08E2010000000000"x,ibr8.2) = 1234
- IEEEw.dフォーマット , IEEEw.dインフォーマット IEEE浮動小数点 put(1234,ieee8.2) = "40FE208000000000"x , input("40FE208000000000"x,ieee8.2) = 1234
- PIBw.dフォーマット , PIBw.dインフォーマット 正値バイナリ整数 put(1234,pib8.2) = "08E2010000000000"x , input("08E2010000000000"x,pib8.2) = 1234
- PIBRw.dフォーマット , PIBRw.dインフォーマット 正値バイナリ整数(Intel,DECフォーマット) put(1234,pibr8.2) = "08E2010000000000"x , input("08E2010000000000"x,pibr8.2) = 1234
- PKw.dフォーマット , PKw.dインフォーマット 符号無しパック10進 put(1234,pk8.2) = "0000000000123400"x , input("0000000000123400"x,pk8.2) = 1234
- RBw.dフォーマット , RBw.dインフォーマット 浮動小数点 put(1234,rb8.2) = "000000008020FE40"x , input("000000008020FE40"x,rb8.2) = 1234
- S370FFw.dフォーマット , S370FFw.dインフォーマット IBMシステム370規格のEBCDIC数値 put(1234,s370ff8.2) = "40F1F2F3F44BF0F0"x , input("40F1F2F3F44BF0F0"x,s370ff8.2) = 1234
- S370FIBw.dフォーマット , S370FIBw.dインフォーマット IBMシステム370規格の符号付きバイナリ整数 put(1234,s370fib8.2) = "000000000001E208"x , input("000000000001E208"x,s370fib8.2) = 1234
- S370FIBUw.dフォーマット , S370FIBUw.dインフォーマット IBMシステム370規格の符号無しバイナリ整数 put(1234,s370fibu8.2) = "000000000001E208"x , input("000000000001E208"x,s370fibu8.2) = 1234
- S370FPDw.dフォーマット , S370FPDw.dインフォーマット IBMシステム370規格のパック10進 put(1234,s370fpd8.2) = "000000000123400C"x , input("000000000123400C"x,s370fpd8.2) = 1234
- S370FPDUw.dフォーマット , S370FPDUw.dインフォーマット IBMシステム370規格の符号無しパック10進 put(1234,s370fpdu8.2) = "000000000123400F"x , input("000000000123400F"x,s370fpdu8.2) = 1234
- S370FPIBw.dフォーマット , S370FPIBw.dインフォーマット IBMシステム370規格の正値バイナリ整数 put(1234,s370fpib8.2) = "000000000001E208"x , input("000000000001E208"x,s370fpib8.2) = 1234
- S370FRBw.dフォーマット , S370FRBw.dインフォーマット IBMシステム370規格の浮動小数点 put(1234,s370frb8.2) = "451E208000000000"x , input("451E208000000000"x,s370frb8.2) = 1234
- S370FZDw.dフォーマット , S370FZDw.dインフォーマット IBMシステム370規格のゾーン10進 put(1234,s370fzd8.2) = "F0F0F1F2F3F4F0C0"x , input("F0F0F1F2F3F4F0C0"x,s370fzd8.2) = 1234
- S370FZDLw.dフォーマット , S370FZDLw.dインフォーマット IBMシステム370規格の前符号付きゾーン10進 put(1234,s370fzdl8.2) = "C0F0F1F2F3F4F0F0"x , input("C0F0F1F2F3F4F0F0"x,s370fzdl8.2) = 1234
- S370FZDSw.dフォーマット , S370FZDSw.dインフォーマット IBMシステム370規格のセパレート前符号付きゾーン10進 put(1234,s370fzds8.2) = "4EF0F1F2F3F4F0F0"x , input("4EF0F1F2F3F4F0F0"x,s370fzds8.2) = 1234
- S370FZDTw.dフォーマット , S370FZDTw.dインフォーマット IBMシステム370規格の後符号付きゾーン10進 put(1234,s370fzdt8.2) = "F0F1F2F3F4F0F04E"x , input("F0F1F2F3F4F0F04E"x,s370fzdt8.2) = 1234
- S370FZDUw.dフォーマット , S370FZDUw.dインフォーマット IBMシステム370規格の符号無しゾーン10進 put(1234,s370fzdu8.2) = "F0F0F1F2F3F4F0F0"x , input("F0F0F1F2F3F4F0F0"x,s370fzdu8.2) = 1234
- VAXRBw.dフォーマット , VAXRBw.dインフォーマット 浮動小数点(VMS) put(1234,vaxrb8.2) = "9A45004000000000"x , input("9A45004000000000"x,vaxrb8.2) = "12.34
- ZDw.dフォーマット , ZDw.dインフォーマット ゾーン10進 put(1234,zd8.2) = "303031323334307B"x , input("303031323334307B"x,zd8.2) = 1234
- , ZDBw.dインフォーマット ゾーン10進(空白を0と読む)
- , ZDVw.dインフォーマット ゾーン10進(バリデーション)
パンチカードデータの読み込み
パンチカード(穿孔カード)のデータを読むためのフォーマットです.
パンチカードは,横に80カラム,縦に12行のパンチ位置をもつ情報カードで,
縦の穴の位置で,1つの文字をあらわします.
カラム 1 2 3 .. 79 80
行
12 X
11
10
1
2
3
4
5
6 X
7
8 X
9 X
文字 9 N
横方向のカラムは,1から80まで,順に並んでいますが,縦方向の行は,最上行が,12から始まり,11,10(0とも書く),1,2,...,9と変則的に並んでいます.カラムには,0から3個の穴がパンチされ,その組み合わせで数字,英字,記号のいずれかをあらわします.
たとえば,行9の1箇所だけにパンチされていれば,数字の9をあらわします.行12と6と8の3箇所にパンチされていれば,英字のNになります.
カードにパンチされたデータは,カラムバイナリと呼ばれる形式のデータに格納されます.
これは,1カラムを2バイトにしてパンチ位置を,2バイトのビット位置に対応されたデータです.
1カラムの行は全部で12で,2バイトのビット数は16ありますから,以下のようにパンチされた位置のビットを1にします.
1バイト目 2バイト目
ビット 行 ビット 行
1 未使用 1 未使用
2 未使用 2 未使用
3 12 3 4
4 11 4 5
5 10 5 6
6 1 6 7
7 2 7 8
8 3 8 9
数字の9は,行9のみパンチされますから,2バイト目の第8ビット目だけが,1となり,16進表記であらわすと"0001"xとなります.英字のNは,行12,6,8にパンチされますから,"200A"x となります.
- $CBw.インフォーマット パンチされた文字値を読む input("2000"x,$cb1.) = P
- CBw.dインフォーマット パンチされた数字値を読む input("0008"x,cb1.) = 6
- PUNCH.dインフォーマット 行dのパンチの有無を1/0で返す input("2000"x,punch.12) = 1
- ROWw.dインフォーマット 行wからd行分の範囲での相対パンチ位置を返す input("0008"x,row4.5); = 3 指定範囲に複数のパンチがあると,エラーとなり欠損が返ります.パンチがない場合は正常処理ですが,この場合も値は欠損となります.
ユーロ国通貨変換
ユーロ加盟国のローカル通貨とユーロの通貨変換を行うフォーマットで,ローカルからユーロへ変換するEURFR*タイプと,ユーロからローカルへ変換するEURTO*タイプの2つが,以下のローカル通貨毎に用意されています.
デフォルトは,以下のサンプルで示されているとおり(1ユーロを各ローカル通貨にEURTOで変換しています)ですが,一部の通貨は変動するので,それに対しては,交換レートを外部ファイルで与える事ができます.
/*
変動レートの通貨の交換レートをデフォルト値から変更したい場合,
以下のような様式で,適当なテキストファイルを用意し,
ファイル参照名 EURFRTBL に割り当てます.
ここでは,英国ポンドの交換レートを変更していますが,
この様式で,複数の通貨の交換レートを指定できます.
*/
filename eurfrtbl 'eurfrtbl.txt';
data _null_;
file eurfrtbl;
input;
put _infile_;
cards;
eurfrgbp=0.795652
;
- EURFRATSw.d , EURTOATSw.dフォーマット euros from/to Austrian schillings put(1,eurtoats10.6) = 13.760300
- EURFRBEFw.d , EURTOBEFw.dフォーマット euros from/to Belgian francs put(1,eurtobef10.6) = 40.339900
- EURFRCHFw.d , EURTOCHFw.dフォーマット euros from/to Swiss francs (変動) put(1,eurtochf10.6) = 1.604300
- EURFRCZKw.d , EURTOCZKw.dフォーマット euros from/to Czech koruny (変動) put(1,eurtoczk10.6) = 34.856300
- EURFRDEMw.d , EURTODEMw.dフォーマット euros from/to Deutsche marks put(1,eurtodem10.6) = 1.955830
- EURFRDKKw.d , EURTODKKw.dフォーマット euros from/to Danish kroner (変動) put(1,eurtodkk10.6) = 7.490090
- EURFRESPw.d , EURTOESPw.dフォーマット euros from/to Spanish pesetas put(1,eurtoesp10.6) = 166.386000
- EURFRFIMw.d , EURTOFIMw.dフォーマット euros from/to Finnish markkaa put(1,eurtofim10.6) = 5.945730
- EURFRFRFw.d , EURTOFRFw.dフォーマット euros from/to French francs put(1,eurtofrf10.6) = 6.559570
- EURFRGBPw.d , EURTOGBPw.dフォーマット euros from/to British pounds (変動) put(1,eurtogbp10.6) = 0.700132
- EURFRGRDw.d , EURTOGRDw.dフォーマット euros from/to Greek drachmas put(1,eurtogrd10.6) = 340.750000
- EURFRHUFw.d , EURTOHUFw.dフォーマット euros from/to Hungarian forints (変動) put(1,eurtohuf10.6) = 260.325000
- EURFRIEPw.d , EURTOIEPw.dフォーマット euros from/to Irish pounds put(1,eurtoiep10.6) = 0.787564
- EURFRITLw.d , EURTOITLw.dフォーマット euros from/to Italian lire put(1,eurtoitl10.6) = 1936.27000
- EURFRLUFw.d , EURTOLUFw.dフォーマット euros from/to Luxembourg francs put(1,eurtoluf10.6) = 40.339900
- EURFRNLGw.d , EURTONLGw.dフォーマット euros from/to Dutch guilders put(1,eurtonlg10.6) = 2.203710
- EURFRNOKw.d , EURTONOKw.dフォーマット euros from/to Norwegian krone (変動) put(1,eurtonok10.6) = 9.197700
- EURFRPLZw.d , EURTOPLZw.dフォーマット euros from/to Polish zlotys (変動) put(1,eurtoplz10.6) = 4.200000
- EURFRPTEw.d , EURTOPTEw.dフォーマット euros from/to Portuguese escudos put(1,eurtopte10.6) = 200.482000
- EURFRROLw.d , EURTOROLw.dフォーマット euros from/to Romanian lei put(1,eurtorol10.6) = 13.710000
- EURFRRURw.d , EURTORURw.dフォーマット euros from/to Russian rubles (変動) put(1,eurtorur10.6) = 19.768000
- EURFRSEKw.d , EURTOSEKw.dフォーマット euros from/to Swedish kronor (変動) put(1,eurtosek10.6) = 9.365910
- EURFRSITw.d , EURTOSITw.dフォーマット euros from/to Slovenian from/tolars (変動) put(1,eurtosit10.6) = 191.000000
- EURFRTRLw.d , EURTOTRLw.dフォーマット euros from/to Turkish liras (変動) put(1,eurtotrl10.6) = 336.912000
- EURFRYUDw.d , EURTOYUDw.dフォーマット euros from/to Yugoslavian dinars (変動) put(1,eurtoyud10.6) = 13.064400
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