SASをバッチモードで実行する方法

複数のDMS(Display Management Mode インタラクティブモード）が，実行できるので，あまりバッチモードは使われないかもしれませんが，定時に繰り返し実行をさせたい場合にはバッチモードを応用するとよいでしょう．
このページを書くちょっと前のことですが，SASに数日かかる重い処理をさせたら，なぜかたびたびフリーズしてしまうので，処理を小分けにして，分けた処理毎にSASのバッチモードで小分け実行にして，フリーズを回避しました．（フリーズの原因はわからずじまいです）

方法１．実行したいSASプログラム(*.sas)を，sas.exeアイコンにドラッグする．

注　sas.exeは普通，c:\program files\sas\sas 9.1\sas.exe　にあります．

方法２．実行したいSASプログラム(*.sas)を，右クリックし，「SASでバッチサブミット」を選ぶ．

注　複数バージョンのSASが選べる場合があります．

方法３．コマンドプロンプトから次のコマンドで実行する．

例１．　実行したいSASプログラムをmypgm.sasとすると

c:\program files\sas\sas 9.1\sas.exe -sysin c:\mysas\programs\mypgm.sas -config  c:\program files\sas\sas 9.1\sasv9.cfg

例２．　マクロ変数を使って１つの文字データを引数で与えることができます．mypgm.sasの中で，マクロ変数 &sysparm に 文字データ"Tokyo"がセットされ実行が開始します．

c:\program files\sas\sas 9.1\sas.exe -sysin c:\mysas\programs\mypgm.sas -sysparm Tokyo -config c:\program files\sas\sas 9.1\sasv9.cfg

方法４．バッチファイルを用意しダブルクリックして実行する．

例３．次のようなバッチファイルmysasbatch.batを用意して，mypgm.sasを引数の値を変えて複数回実行します．パスにスペースがある場合は，ダブルクォートが必要です．

"c:\program files\sas\sas 9.1\sas.exe" -sysin c:\tmp\mypgm.sas -sysparm Tokyo -config "c:\program files\sas\sas 9.1\sasv9.cfg"
"c:\program files\sas\sas 9.1\sas.exe" -sysin c:\tmp\mypgm.sas -sysparm Osaka -config "c:\program files\sas\sas 9.1\sasv9.cfg"
"c:\program files\sas\sas 9.1\sas.exe" -sysin c:\tmp\mypgm.sas -sysparm Nagoya -config "c:\program files\sas\sas 9.1\sasv9.cfg"

Windowsのコントロールパネルでタスクスケジューラを利用すると、このバッチファイルを登録して
好きなタイミングでSASプログラムを実行できます。