PONの種別
・GE-PON(Gigabit Ethernet-PON)は日本と中国で主に利用。
・G-PON(Gigabit-capaablePON)はヨーロッパやニュージーランドで主に利用。
・アメリカやインドは、G-PONとGE-PONが共存。
PONの技術標準化
標準化は、IEEEとITU-Tの両団体で行われている。
双方向化技術
PONシステムでは1心の光ファイバを用いて双方向通信を行うため、TDM(Time Division Multiplexing:時分割多重)やFDM(Frequency Division Multiplexing:周波数分割多重)などの技術が用いられている。
TDMは上り下り信号の時間的タイミングを変えることで、またWDMは上り下りの信号を異なる波長に割り当てることで双方向伝送を実現している。
PONシステムは下り方向には同一信号を同報で流す放送型の伝送形態であることから、他者の信号が互いに漏えいしないよう暗号化が施されている。上り信号についても、それぞれONUからの信号が衝突しないように送出タイミングを制御している。
GE-PONと10G-EPONの混在使用
1G下り信号と10G下り信号は、異なる波長帯(それぞれ1480~1500nmと1575~1580nm)で送信され、ONU(Optical Network Unit)はいずれかの信号をWDMフィルタ(波長分離を行うフィルタ)によって選択する。このような方式は波長分離多重(WDM)と呼ばれている。
1G上り信号と10G上り信号は、同一の波長帯(それぞれ1260~1360nmと1260~1280nm)で送信されるが、OLT(Optical Line Terminal)からの制御によって、異なる時間にOLTに到達するように送信される。このような方式は時間分割多重アクセス(TDMA)と呼ばれている。
OLTには、速度(1Gまたは10G)と強度の異なる断片的な上り信号が次々と入力されるため、ディアルレートバースト受信器が搭載されている。