Dub

Last-modified: 2006-11-01 (水) 04:05:25

ダブ (Dub)

 1970年代初め、レゲエ・セレクター(レゲエではレコードを用いて選曲したり楽曲を作成することをセレクターという。マイクを持って喋ったり歌ったりするのをDJという)キング・タビーが、サウンド・システム用のボーカル抜きのトラック(ヴァージョンと呼ばれる)を製作する過程で、偶然発明したという、曲のリズムをより強調する様にミキシングし、エコーやリバーブなどの過剰なエフェクトをかけて加工したもの。

 また、ジャマイカではシングルレコードのB面にダブを収録する場合が多いが、その場合、基本的にボーカル抜きのカラオケのことを指す(「ヴァージョン」とも呼ばれる)。ヴァージョンは、必ずしもボーカルをすべて抜くわけではなく、ところどころにオリジナルの楽曲の歌を故意に残したりする。それはダブのひとつの効果となっている。

 ダブは、もともとオリジナルが存在する楽曲を加工したものだが、出来上がった物はそのダブ・エンジニア名義で発売されることが多い。ダブ・エンジニアは、ジャマイカではリー・ペリー、サイエンティスト、ステイーブン・スタンレー、イギリスではマッド・プロフェッサー、エイドリアン・シャーウッド等が有名。

 -出典:「ダブ」 2006年10月4日 15:45 UTC, 『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』URL: http://ja.wikipedia.org