House

Last-modified: 2006-10-30 (月) 23:45:24

House (ハウス)

 ハウス・ミュージック(house music)とは1980年代にアメリカ合衆国シカゴで誕生した音楽ジャンルの一つ。単にハウスと呼ばれることが多い。シカゴのゲイ・ディスコ「ウェアハウス」が発祥とされている。80年代末~90年代にかけて、ハウスの中心地はシカゴからイギリスに移ったが、イギリスでは様々な音楽との混合が試みられ、現在(2004年)ではアレンジ上の一手法として世界的に普及している。
ハウスはヒップホップ(hip hop)と併せてニュースクール・ミュージック(new school music)と呼ばれる。

 

特徴

 ハウスの特徴としては極めて短い同じ音、同じメロディーラインを何度も何度も繰り返す小節が、曲の随所に見られ、聴く者に陶酔感を与えることにある。また殆どがアップテンポなリズムで、BPM(beats per minute;音価の項参照)にしておよそ120前後のテンポをとる。90年代初頭にはダウンテンポの、さらに90年代中頃にはアップテンポなハウスミュージックも誕生し、ダンスミュージックの一形態に止まらない広がりを見せている。

 ハウスは、テクノの各ジャンルと音楽の内容や特徴がよく似ていることが多いため、しばしば混同されやすい。テクノの項を参照すればわかるとおり実際にはその起源の違いがあるのだが、ハウスとテクノ双方がジャンル的に拡散・融合が進んでいることもあってその区別は難しく、現在では分類が不可能なミュージシャンも多数存在する。

 テクノがリズムや音楽構成の面でフリースタイルな立場を取るのに対し、ハウスには「四つ打ち」と称される、四分音符で1小節に4つのバスドラム音(キック)が鳴る楽曲構成が基本である。この基本的構成が心臓の鼓動を想起し、一定のリズムを刻んでいくことに起因する踊りやすさ、陶酔性を発生させている。このような傾向が後述する民族音楽との親和性の高さなどを生んだと言っても過言ではないだろう。

 さらにジャンルによっては「ブレイク」と称されるバスドラム音が鳴らない状態、及び無音の状態が幾度かはさまれることが大半で、この傾向はハード・ハウス以降のジャンルに顕著である。

 ハウスミュージックはこの世の中の、ありとあらゆる音源との融合体である。トライバルハウス(民族調)は打楽器(コンガ、ボンゴ等)アフリカ系の楽器、リズムとの融合である。このように、ロック、クラッシック、ラテン音楽、ジャズ、レゲエ、昨今では太鼓トラックなる、和をモチーフにした和太鼓との融合も出現している。

 

 -出典:「ハウス(音楽)」 2006年10月22日 05:25 UTC, 『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』URL: http://ja.wikipedia.org

 

関連するジャンル

  • Acid House
  • Deep House
  • Garage House
  • Hard House
  • Italo House
  • Progressive House
  • Tribal House

代表的なアーティスト

  • Axwell