Techno

Last-modified: 2006-10-31 (火) 00:56:01

テクノ (Techno)

テクノミュージック (techno music) は、狭義には1990年代以降に現れた、広義には1970年代からリズムマシン・シンセサイザー・サンプラーなどの電子楽器を用いて作られた電子音楽である。1971年にドイツで後のテクノやそのほかのダンス音楽に大きな影響を与えるクラフトワークがデビュー。当時大流行していたのはレッド・ツェッペリンのような、長髪に長いもみあげという容姿で情感たっぷりに歌い演奏する音楽であったのに対して短髪でもみあげを短く剃り上げる(後にテクノカットと呼ばれる)髪形、細いネクタイと細い襟。無機的かつ機械的に淡々と演奏するものであり、10年は時代を先取りしていた。当初は多くの人に無視されたが1970年代中ごろには海外でもちょっとした話題になるようになり、アメリカでは初期ヒップホップやエレクトロにも影響を与えた。

 

人によってテクノの解釈がまるで違うなど音楽ジャンルの定義としては非常にあいまいであると言える。俗に言う「テクノ系」といった呼称はその証明だと言えるだろう。しかし、あえてジャンルとしての定義を一般的なイメージでするならば「単調(反復・ループ)」「ダンスミュージック」「エレクトロニックミュージック」といったところだろうが、実際にテクノ系と呼ばれているものを聴いてみると必ずしもこれらの言葉が当てはまるというわけではない。しかも、これらの定義には「ハウス」や「実験音楽」にも当てはまるのでさらにややこしい。そういった理由や音楽家の顔が見えないといった現状により、なかなかはっきりとした認知がしづらいジャンルである。1990年代に顕著であったジャンルどうしの融合を行おうという流れが強くあり、それらがさらに拍車をかけていた。

 

古くはジャズやロック、パンク・ロックといったものの初期に見られたような精神的な部分、つまり新しいこと・ほかと違うこと等の姿勢が強いものであった。しかしジャンルとしての手法の確立と存在の認知(この場合、ヒットチャートの上位に組み込まれてくる等)が広まり、そしてクラブ文化の隆盛により他ジャンル同様、テクノの本質等とは関係の無いような曲の氾濫を招いている。それでも、しっかりとした音楽レーベルも無数に存在する。というのも、とても個性的な曲が多くはっきりとした自己の立ち位置を求めているものが多いからだ。売れるか売れないかを気にしないミュージシャンが多いのも特徴である。

 -出典:「テクノ」 2006年10月13日 22:55 UTC, 『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』URL: http://ja.wikipedia.org

主要なアーティスト

  • エイフェックス・ツイン?(Aphex Twin)
  • ケミカル・ブラザーズ?(The Chemical Brothers)
  • 石野卓球?(Takkyu Ishino)
  • アンダーワールド?(Underworld)

主要なレコードレーベル

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