媒体 | 分類 | 操者 | 対象 |
---|---|---|---|
小説 | 忘却 | ♂レギュラー |
「でも、なんかオイラ、ジョーカーのことを知ってる気がするんス。もちろん顔も見たことあるし、使っている怪盗道具のガムや、カードを使った必殺技、お得意のトリックまで、ぜんぶどこかで聞いたことあるんスよね。憎んでた相手を研究してたんスかね……」
「へえ……」
そりゃそうさ、とジョーカーは心のなかでつぶやく。なにしろジョーカーの仕事を一番近くで見ているのはハチなのだから。どうやらハチは、自分がジョーカーの助手だったことも覚えていないし、目の前の『ジョー』と『怪盗ジョーカー』の顔が結びつかないらしい。