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Last-modified: 2005-11-28 (月) 17:14:05

トリエステの誕生

原初にカオス(混沌)とコスモス(調和)があった。カオスが“闇”を作ると、コスモスは“光”を作り対抗した。コスモスが“空間”を作り世界に均衡を築くとカオスは“時間”を呼び出し世界に変化をもたらした。カオスはコスモスは対立を繰り返し創造を行っていく。そして最後の日・・・初めて力を合わせて不滅の大陸トリエステを作り、驚異と神秘に満ちた創造の時間は静まった。

二つの月が夜を照らす世界

トリエステには二つの月が昇り沈む。二つの月は同じ速度でまわっていて、互いの軌道によって遠くなったり近くなったりを繰り返す。不幸の意味を持つ“ミセリア(Miseria)”が、豊穣の意味を持つ“リケツ(Ricchez)”の前にあるのでミセリアがリケツを覆い隠す日は最大の凶日となっている。その周期は12ヶ月で、国教であるインカル12神の周期と同一である。

異界との接触・予見されてない大滅亡

200余年前、神人と人間の戦争が熾烈を極めていた頃、賢者と呼ばれていたカリジオ(Kalizio)は人間の戦争を勝利に導くため、異界の生命体を召喚する儀式を行った。儀式によって、神人たちを倒すことは成功したが、異界の門を狙っていたカロン(Karon)や異界の魔物たちがトリエステを侵入するきっかけとなった。カリジオの思惑とは違い、カロンは異界の魔物を率いて世界を破壊していき、制御を試みたカリジオ本人までもカロンの手によって殺された。しかし、幸いにも死ぬ間際で自分が開いた異界との通路を閉め、カロンを封印することに成功した。だが、その時には既に人間はほぼ全滅し、全ての国家と文明が殆ど消え去っていた。それが即ちグランドフォール(Grand Fall)、大滅亡である。

生き残るための最後の計画

異界の魔物に対抗する人たちが徐々に倒れていく頃、別のところで生存の為のもう一つの計画が進んでいた。もっとも険しい谷である“神聖なる谷”に都市を立て迷路や魔方陣を都市のいたるところに設置し、生き残った人々が少しでも長く生存できるようにしようという計画だった。カロンによる凄まじい恐怖のなかで人間たちの生き残りたいという渇望は数年間という短い期間内に多くの人々が住める都市を完成させた。それから数年後、大陸に餌がなくなっていくと異界の魔物も段々少なくなって行った。都市の中で住んでいた人々も再び外に出ることができるようになった。“神聖なる谷”の箱舟、アルカナ(Arcana)の由来である。箱舟から出た種族たちがトリエステ大陸に新しく定着していくとアルカナは後日のために封印され、隠された。

未来の脅威に対しての備え-デカロン

異界の魔物は消え去ったが、危険は消えないでいた。それは即ち、カロンの復活であった。カリジオ・バッシュの封印は根本的な対策ではなかった。カロンは再び力を蓄え、異界の門に迫っていた。幸い人間たちはそれに対抗するべく新しい魔法・武器・能力などを開発して備えていた。それをカロンに対しての抵抗という意味で「デカロン(Dekaron)」と名付けた。