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ntfs-grub をテンプレートにして作成
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(2009-3-13記述)当サイト内でよく読まれているgrub関係の記事は[[''%%%これ%%%''>grub2_and_grub1#grub1_simple_setup]]とか[[''%%%これ%%%''>grub2_and_grub1#grub1_rescue]]とか[[''%%%これ%%%''>multipleboot#para1-4-1]]あたりです。しかし最近、Googleで
----
TITLE:Tips:NTFSのデータ専用ドライブにgrubのstage1,stage2,menu.lst(grubの全て)をインストールする
RIGHT:初出 2008-4-15
RIGHT:最終更新 2008-4-30
LEFT:
当サイトらしく、需要の低そうな情報を載せたページです。
#br
日本に数人くらいはNTFSのpbrに、grubのstage1を改造して、インストールしようと試みた人がいるかもしれません。成功した人がいるかどうは知りませんが、それが実現した場合と実質的に同じことが少し別の工夫を使って実際に可能です。
とはいっても、以前からこんなことに興味を持っていた人は既に知っていると思います。
#br
私自身でもここに記述する意味がさほど大きいとは思えないのですが、[[ここ>multipleboot]]と[[ここ>mbm]]でマルチブートに関するニッチな情報を取り上げてきた身としては、もうワンピース、ニッチな情報を加えたいと思い、このページを追加することにしまし
#br
但し、最初に断っておきますが、この方法は、環境が下に記す条件を満たす場合のみに採用することを推奨します。
理由は、私が常日頃[[「各OSのブート環境が独立しない」のは良くない>multipleboot]](特にマルチブート構成の柔軟な改変が必要な場合)と書いていることに関連があります。
#br
下に記した構成と同等であれば「各OSのブート環境が独立する」ので、いつもの私の主張に反しません。
まあそもそもこの方法は、[[このページ>multipleboot]]に納得される方くらいしか実践しないとも思いますが...
#br
----
#contents
#br
* この方法はこんな構成での適用を推奨 [#e835ec76]
-''MBRには一段階目のブートローダとして [[''MBM''>mbm]](もしくは同等のもの) をインストールしている''
-''(マルチブート構成の)全OSは各ルートパーティションのPBRのブートローダを呼び出せば起動する状態にしている''
-''リモート環境からブートするOSを切り替える、もしくはOS稼動中にデフォルト起動OSを切り替える、必要がある''
最初の2つを満たすと、[[このページ>multipleboot]]で説明している「全OSを二段階ブートに統一した状態」となります。
このページの手法は既に2段階ブートに統一されている状態に"もう一段階"加えて3段階ブートにする場合に適している方法だということなのです。
実は2段階ブートと3段階ブートや4段階ブートは技術的にはほぼ同じです。単純に数珠繋ぎに呼び出されるブートローダの数が違うだけの違いです。
ここで紹介する手法によって、普段はNTFS専用ドライブにインストールされたgrubで起動OSを決定する3段階ブートで運用し、時には、ブート時にMBRにインストールされた[[MBM>mbm]](等)のインターフェースを用いて手動で起動OSを決定する2段階ブートが使える、
(普段の)3段階ブートの際はリモートで次回に起動するOSを決定できますし、起動時にパソコンの前にいればその場で起動OSを選択できますし、(3段階中)2段階目のブートローダの構築中もしくはメンテナンス中でもMBRのブートローダがバックアップの役目を果た
#br
しかし、わざわざ、管理が面倒な、ファイルシステム上に設定ファイルを置くタイプのブートローダを必要もないのに使うべきではないでしょう。このページの手法を含む3段階ブート方式は、1,2番目の条件だけではなく、3番目の条件も満たす場合のみ、採用す
#br
それから、これを書くと元も子もなくなるんですが、chainload専用のgrubを格納するパーティションが必要であれば、論理領域なんかにFATパーティションを用意すれば普通は済む話なんですよね。[[MBM>mbm]]なら論理領域もブート出来ますし...。真剣に書けば書く
* この条件を満たす必要がある [#x0590ea8]
-''当該のNTFSのデータ専用ドライブは基本パーティション(でなければならない)''
-''マルチブートする各OSはNTFSに書き込みが可能(である必要がある)''
一つ目についてはデータ専用ドライブを基本パーティションで確保するって普通しないと思います。Windowsのインストーラとかは基本パーティションを一つだけしか確保しようとしないでしょうし、Linuxとかでパーティションを確保する場合も最大で4つまでしか許
2つ目については、最近はLinuxでもNTFSにまともに書き込みがおこなえるようになってきました。ドライバがuserspaceで動いていたりするのでWindows上でのディスクアクセス速度に比べて明らかに遅いですが、4Gバイト以上のファイルを作成できるメリットは大き
* 具体的な作業 [#zb0c8de5]
データ専用ドライブのようにOSのシステムが入っていないドライブは、リストアやOSの入れ替え時に削除される危険が少なく、ファイルシステム上に設定ファイルを置くタイプのchainload専用のブートローダをインストールするには向いています。とはいっても論理
#br
ともかく具体的な作業を見ていきましょう。
作業は全てWindows上でおこないます。
** 1.ntldr,boot.iniのコピー [#hc1652d0]
C:ドライブから当該のドライブにntldrとboot.iniをコピーします。
ここでntldrを単にコピーするだけで済むのはNTFSの特殊な仕様のお陰です。
以降、当該のドライブはF:だと仮定します。
** 2.boot.iniの編集 [#xc484e01]
もちろんF:ドライブのboot.iniですよ
[boot loader]
timeout=30
default=C:\hoge\stage1
[operating systems]
C:\hoge\stage1="GRUB"
こんな感じに編集します。Windowsを記述した行を削除してしまって、全5行にするといういうことです。カスタマイズすべきなのはhogeの部分だけです。当該ドライブ(作業時のF:ドライブ)が第1~4のどのパーティションであっても、このboot.iniのC:の部分はC:
このファイルは隠し属性とシステム属性が付いていないといけないの"かも"しれませんが、リードオンリー属性は必須ではありませんので、私はいつも書き込み可のままです。
** 3.NTFS対応のgrubをダウンロードする [#h8bff3ac]
[[NTFS上でインストールできるgrub:http://www.geocities.com/lode_leroy/grubinstall/grubinstall-1.01.tar.gz]]をダウンロードします。
中身をF:\hogeの中に解凍します。
** 4.NTFS対応のgrubをインストールする [#c2f9177d]
こんな感じのバッチファイルをhoge内で作成して実行したらいいと思います。
grubinstall -d F: -1 F:\hoge\stage1 -2 F:\hoge\stage2 -m /hoge/menu.lst
pause
F:とhogeとmenu.lstがカストマイズ対象です。lstという拡張子がまずい人はmenu.txtにでもすればいいでしょう。
#br
実際に作業をする人には殆ど説明不要でしょうが、このNTFS対応のgrubは、NTFSのpbrにgrubのstage1をインストールする代わりに、中間にntldrを介することで結果的に「NTFSのPBRを呼び出したらgrubが起動した」という状況を実現するものです。このようにWindows
** 5.menu.lst(grubの設定ファイル)を用意する [#a633b540]
このようなものを用意します。もちろんファイル名は4に合わせます。
default=1
timeout=1
title Windows XP
root (hd0,0)
makeactive
chainloader +1
title Linux
root (hd0,2)
chainloader +1
title Ubuntu Live
root (hd0,3)
kernel /UBUNTU/vmlinuz
iso-scan/filename=/UBUNTU/ubuntu-ja-X.XX-desktop-i386.iso (前の行の続き)
file=/cdrom/preseed/ubuntu.seed boot=casper quiet splash (前の行の続き)
tz=Asia/Tokyo utc=no -- (前の行の続き)
initrd /UBUNTU/initrd.gz
詳しくは[[''%%%リモート環境にあるPCをマルチブートする手法%%%''>multipleboot#Para2]]
#br
3番目のセクションはデータ専用パーティションに常備しておくレスキュー・バックアップ・リストア用のOne CD Linuxです。[[%%%ここの後ろの方%%%>multipleboot#para1-4-1]]に追加の説明があります。※このセクションのように当該セクションのrootパーティショ
----
ここまでの作業後、ブート時にMBRのブートローダで当該のデータ専用パーティションを選択すればいいわけです。
#br
* ご要望、ご意見、質問を下のフォームにどうぞ&br;(でもここより、[[掲示板>board]]や[[書き込みフォーム>form]]のページに書いて頂いた方が気づき易いと思います。) [#t6359401]
#areaedit(nofreeze,noauth,btn:[修正(書き間違った場合にご利用下さい)])
#comment
#areaedit(end)
終了行:
(2009-3-13記述)当サイト内でよく読まれているgrub関係の記事は[[''%%%これ%%%''>grub2_and_grub1#grub1_simple_setup]]とか[[''%%%これ%%%''>grub2_and_grub1#grub1_rescue]]とか[[''%%%これ%%%''>multipleboot#para1-4-1]]あたりです。しかし最近、Googleで
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TITLE:Tips:NTFSのデータ専用ドライブにgrubのstage1,stage2,menu.lst(grubの全て)をインストールする
RIGHT:初出 2008-4-15
RIGHT:最終更新 2008-4-30
LEFT:
当サイトらしく、需要の低そうな情報を載せたページです。
#br
日本に数人くらいはNTFSのpbrに、grubのstage1を改造して、インストールしようと試みた人がいるかもしれません。成功した人がいるかどうは知りませんが、それが実現した場合と実質的に同じことが少し別の工夫を使って実際に可能です。
とはいっても、以前からこんなことに興味を持っていた人は既に知っていると思います。
#br
私自身でもここに記述する意味がさほど大きいとは思えないのですが、[[ここ>multipleboot]]と[[ここ>mbm]]でマルチブートに関するニッチな情報を取り上げてきた身としては、もうワンピース、ニッチな情報を加えたいと思い、このページを追加することにしまし
#br
但し、最初に断っておきますが、この方法は、環境が下に記す条件を満たす場合のみに採用することを推奨します。
理由は、私が常日頃[[「各OSのブート環境が独立しない」のは良くない>multipleboot]](特にマルチブート構成の柔軟な改変が必要な場合)と書いていることに関連があります。
#br
下に記した構成と同等であれば「各OSのブート環境が独立する」ので、いつもの私の主張に反しません。
まあそもそもこの方法は、[[このページ>multipleboot]]に納得される方くらいしか実践しないとも思いますが...
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#contents
#br
* この方法はこんな構成での適用を推奨 [#e835ec76]
-''MBRには一段階目のブートローダとして [[''MBM''>mbm]](もしくは同等のもの) をインストールしている''
-''(マルチブート構成の)全OSは各ルートパーティションのPBRのブートローダを呼び出せば起動する状態にしている''
-''リモート環境からブートするOSを切り替える、もしくはOS稼動中にデフォルト起動OSを切り替える、必要がある''
最初の2つを満たすと、[[このページ>multipleboot]]で説明している「全OSを二段階ブートに統一した状態」となります。
このページの手法は既に2段階ブートに統一されている状態に"もう一段階"加えて3段階ブートにする場合に適している方法だということなのです。
実は2段階ブートと3段階ブートや4段階ブートは技術的にはほぼ同じです。単純に数珠繋ぎに呼び出されるブートローダの数が違うだけの違いです。
ここで紹介する手法によって、普段はNTFS専用ドライブにインストールされたgrubで起動OSを決定する3段階ブートで運用し、時には、ブート時にMBRにインストールされた[[MBM>mbm]](等)のインターフェースを用いて手動で起動OSを決定する2段階ブートが使える、
(普段の)3段階ブートの際はリモートで次回に起動するOSを決定できますし、起動時にパソコンの前にいればその場で起動OSを選択できますし、(3段階中)2段階目のブートローダの構築中もしくはメンテナンス中でもMBRのブートローダがバックアップの役目を果た
#br
しかし、わざわざ、管理が面倒な、ファイルシステム上に設定ファイルを置くタイプのブートローダを必要もないのに使うべきではないでしょう。このページの手法を含む3段階ブート方式は、1,2番目の条件だけではなく、3番目の条件も満たす場合のみ、採用す
#br
それから、これを書くと元も子もなくなるんですが、chainload専用のgrubを格納するパーティションが必要であれば、論理領域なんかにFATパーティションを用意すれば普通は済む話なんですよね。[[MBM>mbm]]なら論理領域もブート出来ますし...。真剣に書けば書く
* この条件を満たす必要がある [#x0590ea8]
-''当該のNTFSのデータ専用ドライブは基本パーティション(でなければならない)''
-''マルチブートする各OSはNTFSに書き込みが可能(である必要がある)''
一つ目についてはデータ専用ドライブを基本パーティションで確保するって普通しないと思います。Windowsのインストーラとかは基本パーティションを一つだけしか確保しようとしないでしょうし、Linuxとかでパーティションを確保する場合も最大で4つまでしか許
2つ目については、最近はLinuxでもNTFSにまともに書き込みがおこなえるようになってきました。ドライバがuserspaceで動いていたりするのでWindows上でのディスクアクセス速度に比べて明らかに遅いですが、4Gバイト以上のファイルを作成できるメリットは大き
* 具体的な作業 [#zb0c8de5]
データ専用ドライブのようにOSのシステムが入っていないドライブは、リストアやOSの入れ替え時に削除される危険が少なく、ファイルシステム上に設定ファイルを置くタイプのchainload専用のブートローダをインストールするには向いています。とはいっても論理
#br
ともかく具体的な作業を見ていきましょう。
作業は全てWindows上でおこないます。
** 1.ntldr,boot.iniのコピー [#hc1652d0]
C:ドライブから当該のドライブにntldrとboot.iniをコピーします。
ここでntldrを単にコピーするだけで済むのはNTFSの特殊な仕様のお陰です。
以降、当該のドライブはF:だと仮定します。
** 2.boot.iniの編集 [#xc484e01]
もちろんF:ドライブのboot.iniですよ
[boot loader]
timeout=30
default=C:\hoge\stage1
[operating systems]
C:\hoge\stage1="GRUB"
こんな感じに編集します。Windowsを記述した行を削除してしまって、全5行にするといういうことです。カスタマイズすべきなのはhogeの部分だけです。当該ドライブ(作業時のF:ドライブ)が第1~4のどのパーティションであっても、このboot.iniのC:の部分はC:
このファイルは隠し属性とシステム属性が付いていないといけないの"かも"しれませんが、リードオンリー属性は必須ではありませんので、私はいつも書き込み可のままです。
** 3.NTFS対応のgrubをダウンロードする [#h8bff3ac]
[[NTFS上でインストールできるgrub:http://www.geocities.com/lode_leroy/grubinstall/grubinstall-1.01.tar.gz]]をダウンロードします。
中身をF:\hogeの中に解凍します。
** 4.NTFS対応のgrubをインストールする [#c2f9177d]
こんな感じのバッチファイルをhoge内で作成して実行したらいいと思います。
grubinstall -d F: -1 F:\hoge\stage1 -2 F:\hoge\stage2 -m /hoge/menu.lst
pause
F:とhogeとmenu.lstがカストマイズ対象です。lstという拡張子がまずい人はmenu.txtにでもすればいいでしょう。
#br
実際に作業をする人には殆ど説明不要でしょうが、このNTFS対応のgrubは、NTFSのpbrにgrubのstage1をインストールする代わりに、中間にntldrを介することで結果的に「NTFSのPBRを呼び出したらgrubが起動した」という状況を実現するものです。このようにWindows
** 5.menu.lst(grubの設定ファイル)を用意する [#a633b540]
このようなものを用意します。もちろんファイル名は4に合わせます。
default=1
timeout=1
title Windows XP
root (hd0,0)
makeactive
chainloader +1
title Linux
root (hd0,2)
chainloader +1
title Ubuntu Live
root (hd0,3)
kernel /UBUNTU/vmlinuz
iso-scan/filename=/UBUNTU/ubuntu-ja-X.XX-desktop-i386.iso (前の行の続き)
file=/cdrom/preseed/ubuntu.seed boot=casper quiet splash (前の行の続き)
tz=Asia/Tokyo utc=no -- (前の行の続き)
initrd /UBUNTU/initrd.gz
詳しくは[[''%%%リモート環境にあるPCをマルチブートする手法%%%''>multipleboot#Para2]]
#br
3番目のセクションはデータ専用パーティションに常備しておくレスキュー・バックアップ・リストア用のOne CD Linuxです。[[%%%ここの後ろの方%%%>multipleboot#para1-4-1]]に追加の説明があります。※このセクションのように当該セクションのrootパーティショ
----
ここまでの作業後、ブート時にMBRのブートローダで当該のデータ専用パーティションを選択すればいいわけです。
#br
* ご要望、ご意見、質問を下のフォームにどうぞ&br;(でもここより、[[掲示板>board]]や[[書き込みフォーム>form]]のページに書いて頂いた方が気づき易いと思います。) [#t6359401]
#areaedit(nofreeze,noauth,btn:[修正(書き間違った場合にご利用下さい)])
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