Story

Last-modified: 2019-10-26 (土) 15:23:39

※誤訳があれば修正をお願いします。

ストーリー

 

「Divinity: Original Sin」の出来事から数世代後、無垢のアレクサンダー主教が神聖騎士団を引き継いだ。今や“根源(ソース)使い”は犯罪者である。根源(ソース)の力を持つと疑われた者は狩り出され、捕らえられ、強制的にその力を清められた―感情と意志の欠落した空っぽの体だけを残して。

 

アレクサンダーによる迫害の被害者である4人の若き根源(ソース)使いたち。貴方の首には懸賞金が懸けられ、神聖騎士団のマギステルが貴方を狙う。世界は味方ではない。信じるに足るのは誰か。

 

助かる方法はただ一つ。最強の根源(ソース)使いとなるのだ。裏切りと策略、世界を引き裂く政略を切り抜け、己が根源(ソース)の力を自在に扱え。

 

荘厳な都市、危険な荒地、失われた神殿、荒廃した戦場を旅し、アレクサンダーを打倒する方法を探る貴方は気付く。その方法は、貴方自身の奥深くにあることを。

 

それは、疑いようもなく、生涯最高の旅になる。

リヴェロンの歴史

※ Divinityシリーズのネタバレを含みます。ご注意ください。

 

宮廷歴史家 ヨドークス・リプシウス 著
―イー・オールド・プレッセ、ヴェルディスティス 発行

 

アレロースの踊る海馬紳士クラブの一員として、巨大なリヴェロンの僅かな歴史的梗概を発表できることを誇りに思う。読者諸兄姉は紙面の説明が少なく不完全なことに気付くかもしれない。浅学菲才故である。

 

尚、下記の略語についてご注意いただきたい。
AR(Anno Rivellons):古代の年の表し方。
AD(Anno Deorum):七大神の時代の年の表し方。

 

8800 AR - ドラゴンコマンダー(シリーズ第4作目)

遥かな昔、真実としてよりも年代記として知られている出来事が発生した。しかし古代の魂たちはそれは確かに発生したと下記のように断言している。私は講師に、彼らの精神の取り纏めと真実と創作との分離を任せた。

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リヴェロンの最初の皇帝シグルドが彼の子供たちに殺されたとき、王座を懸けた血まみれの戦争が始まった。世界中が破滅の危機にあったと言われ、全ての戦闘は驚くべき壊滅的な力を持った巨大な機械と飛行船によって行われたと噂される。その技術は長らく失われており、あるいは単なる作り話かもしれない。最終的にはドラゴンナイト(シグルドの息子)が勝利した。詳細はほとんど不明であるが、私の研究によると伝説的魔法使いマグゾスの協力があったようだ。もしそうであれば、なんと強大な二人組であろうか!

 

失われた世紀

この失われた年月について、殆ど何も分かっていない。唯一の例外は、前述のドラゴンナイトが築いた帝国が衰退したということだ。それは千年存続したのか?二千年か?我々が知ることはないだろう。

この失われた期間で、一つの破滅的な紛争が発生したはずだ。長きに渡る冷酷な魔術師戦争である。これらの出来事については、より詳しく調べるつもりだ。

 

4 AR - オリジナル・シン(シリーズ第5作目)

残念ながら、この忘れられた期間に関する私の知識がとてもちっぽけなものであることを再び打ち明けねばならない。ソースハンターと呼ばれる二人に降りかかった奇妙で劇的な事件について、知られていることはとても少ない。それでも、もし老いた魔法使いたちが語った断片的な物語を信頼するならば、彼らはリヴェロンの運命を変える出来事の切っ掛けとなり、またそれを防いだということだ。

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魂を売ってでも詳細を知りたかったのだが、あの忌まわしい賢者たちはひどく無口だった!ザンダロールは全てを知っているはずだ。しかし香辛料の効いたエルフワインの水差でも、彼に何があったか喋らせることはできなかった。何かあったに違いない!その後間もなく、我々は年の表し方を変えたのだ!ARからAD…それは単に神々を讃えるためだったのか?

この世界の歴史は、既知のものより未知のものの方が多いのだ。

 

100 AD - 最初の混沌の隆盛と滅び

この暗黒の年に新たな敵がリヴェロンを攻撃した。過去に現れたどれよりも悪質なものが。それはカオスと呼ばれ、邪悪な軍隊により崇拝され力を増した。ザンダロールはその件について話すのを拒否した。何か関連があるのか?単なる私の憶測だが、私たち全てが知るように、彼らは煙と炎について述べている。私が彼にこの主題を押し付けた時、私に厳格な視線を向けながら魔法使いのパイプから厚い煙が巻き上がり、私は邪悪で複雑な所業について感づき始めた。しかしこれは取るに足らないことであり、長き残忍な戦いの後、その敵(デモニック・カオス・ロードに象徴される)がドワーフ軍によって倒されたことを語るだけで十分であろう。彼らはその時、カオスから単独で世界を守り抜き、いまだに惜しみない称賛を受け取る資格があるだろう。

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611 AD - 二度目の混沌の隆盛と滅び

カオス・デーモンは数世紀前に倒されたが、ウルスリング(この名が出た時に、ザンダロールの目がどれほど剣呑な光を宿したことか)という名前の狡猾な魔法使いが傷ついた悪魔を招集し、新たな軍隊を集結させた。この時、七人の犠牲が無ければリヴェロンの世界は間違いなく陥落していただろう。七大神から権限を与えられたヒューマン、ドワーフ、エルフ、リザード、インプそしてオークがその命を投げ打ち、ロード・オブ・カオスは打倒された。その中で戦場から、ルーベン・フェロール公爵と彼の徒弟ラルフが立ち去った。ウルスリングの剣である呪われた虚言の剣と共に。

 

1218 AD - ディヴァイン・ディヴィニティ(シリーズ第1作目)

悲しいかな、カオスは完全には倒されることはなく、数世紀が経過してさえ、その邪悪な影響の生き残りが目覚め、そして策略を巡らせた。

(私は歴史のこれらの部分について精通しており、私の語り口がより精巧となることにあらかじめ言及しておこう。)

遺憾ながら、邪悪がヒューマンの内部からただれ出た。地獄の亡者の大群の忠臣たちは闇の主人の帰還を目論むのみならず、リヴェロンを破壊するよりも支配するために、その悪魔の形態をヒューマンに与えた。ブラック・リングとして知られるこの集団は、その目的を達成する目前まで迫り、ザンダロールの不断の用心と、ルシアンという名前の冒険者の驚くべき運命が無ければ、疑いようもなく達成していたであろう。

その冒険者は善の力に導かれ、ブラック・リングの不吉な計画を暴き出し、その時が来たときに、カオスが彼らの存在を脅かすことを恐れた七大神の力を彼に吹き込むという大胆な儀式を快く引き受けた。そして神が誕生したのだ!

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彼の覚醒の中で残忍な死体を残しつつ(そしてドラゴンのパトリア―チの助力により)その光の化身は敵を追い、ユスル・ゴールの老廃物たる砂漠の深くに横たわる要塞に到達した。そこで彼はブラック・リングの長老たちを追跡して殺し、彼らの魔性の指導者である虚言の悪魔と対峙した。その悪魔は微笑み、神に彼は遅すぎたと伝えた。転移は完了し、ロード・オブ・カオスが再び降臨したのだ。実際に、彼の後ろの大きな祭壇に新生児が横たわっており、完全なる堕落の魂を無垢な殻が包み込んでいた。神の剣はその悪魔の死を映し、リヴェロンをほとんど屈服させつつあった広大な疫病を止めることができたにもかかわらず、彼はその子供を殺すことができなかった。

 

1218 to 1233 AD - ダミアンの青年時代

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ルシアンは「息子」をダミアンと名付け、呪われし者は何年もの間、そのあどけない外見の内に潜む恐るべき力に気付かぬまま、神人の保護のもと成長した。彼がイェルナに出会うまでは。その父、ブラックリングの死霊術師カリンによって、ダミアンを誘惑するために送り出された彼女に、彼はすぐに夢中になった。彼女は彼の愛情のみならず、長らく眠っていた力までも呼び覚ました。始めは穢れなき呪文を練習していたが、その後より邪悪な魔法や希少な呪いに傾倒し、そして最も危険なことに、禁じられた知識を解明してしまった。それまでの間、ダミアンの養親である神人は、彼が処刑したカリンと彼女との関係が明るみになるまで、息子に対するイェルナの邪悪な影響について気付くことはなかった。詰問された彼女は、カリンの邪悪な計略を支援していたことを、ダミアンの休眠状態の闇の力の復活を目論んでいたことを認めた。

その恐るべき言明を聞いたルシアンは、イェルナを処刑するより他になかった。状況はどうであれ、ブラックリングに慈悲をかけることはできない。ザンダロールの聡明な、しかし苦悩を帯びた視線を受けながら、神人の剣はイェルマの頭を身体から切り落とした。しかしながら、その運命的な瞬間に、イェルマの血がまだ床に領土を広げている最中に、ダミアンが乗り込み、偉大な者たちさえも唖然とさせる呪文を発した。霊炉の呪文を。誰もが反応できぬ間に、ダミアンは踵を返し、姿を消した。神人はその時、息子が最も強大な敵であることを、ダミアンが既にその黒き潜在能力の大部分に気付いていたことを理解した。霊炉を操る彼は、確かに途方もない相手である。呪われし者が再び歩き出したのだ。

ルシアンとダミアンが軍勢を集める最中、ザンダロールはダミアンの行動の影響を熟慮していた。霊炉はそれ自体が十分に例外的な出来事である。生と死の狭間にある魂と結ばれた霊炉など、前代未聞であった。ルシアンとダミアンの結末は予想できず、彼は通常ブラックリングの死体に対して行われる火葬の儀は控え、イェルマの死体を遺体整復師の下へ預けた。

 

1233 AD - ダミアンのネメシスへの追放

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数日のうちに、ブラックリングと神のパラディンが衝突した。だがダミアンは、ルシアンだけを見ていた。ルシアンは彼に、イェルマに見せたのと同じ優しさを見せるだろう。彼が知らなかったのは、神人は彼に対する覚悟を決めていたということだ。彼は息子を裂け目の神殿へと誘い込み、全てが計画通りに行けば、彼を別の次元へ追放するつもりであった。全てを燃やし尽くす怒りに目がくらみ、ダミアンは罠に引き寄せられていることに気付かず、影の集うネメシスへと閉じ込められた。神人はリヴェロンへ帰還し、養子がもたらした驚異が排除されたことを喜んだ。しかし彼は奇しくも悲しみに沈む。ダミアンに巣食う邪悪に関わらず、彼の衝動的な霊炉は、本質的に愛の行為であったのだ。

 

1238 AD - ビヨンド・ディヴィニティ(シリーズ第2作目)

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しかしながら呪われし者は、ネメシスでの状況を最大限に利用した。彼は好機を待ち、才覚と力を増し、そして想像もできぬ手段に出た。騙されたパラディン(彼は共に戦っている者がダミアンだと気付かなかった)の助けにより、彼は牢獄の次元から逃げ出し、不意を突かれたリヴェロン軍を圧倒したのであった。

 

1238 to 1300 AD - ダミアンとディヴァインの隆盛と滅び

彼の思考はただ一つに集約されていた。神人を破壊し、イェルマの復讐を果たすのだ。戦争がリヴェロンの様相を変えた。それは何年にも渡って激しさを増し、大変動が巻き起こる。かつて山脈だった場所は平らな焦土と化し、絵画のような農地は鋸刃状の絶壁へと変わった。

それにも関わらず、人類は驚くべき勇気と粘り強さと共に悪魔のような敵に立ち向かった。彼らの不屈の楽観主義の決定的な理由は、神人と、今や非常に希少でありながら膨大な力を持つドラゴンナイトが新たに結んだ同盟であろう。悪魔が蔓延る世界で、巧みに姿を消していたドラゴンマジックの最期の提唱者たちだ。幾たびの頂上決戦を経て、勝利の天秤はどちらに傾いてもおかしくはなかった。しかしその時、思いがけない出来事が起きた。ドラゴンナイトの一人が裏切り、疑うことなき神人を殺害したのだ。その後の混乱の間、パラディンはドラゴンと悪魔両方との戦いを始めた。幸運にもザンダロールが部隊を集め、災厄を辛うじて回避することができた。既に大半の軍勢を失い、そして復讐が為されていたダミアンは、その領域を放棄するよう軍に命じた。リヴェロンの支配など後回しでよかった。それに加え、彼の心には別の懸念があったのだ。

戦争は終わったが、戦いが終わることはない。ドラゴンナイトの裏切りと神人の死に激怒し、人類はパトリアーチの選ばれし者たちの殲滅に特化した、ドラゴンスレイヤー騎士団を設立した。マグゾスは既に亡く、パトリアーチは介入を渋り、既に少数となっていたドラゴンナイトはさらに数を減らし、ついに最後の一人、タラナを残すのみとなった。

 

1300 AD - ディヴィニティ2 - ドラゴンナイト・サーガ(シリーズ第3作目)

タラナは休みなく、良心の呵責なく狩り立てられ、しかし彼女がついに追い詰められ、強力なドラゴンスレイヤーであるコマンダー・ロードによって致命的な傷を負った時、彼女は全ての力を一人の若きドワゴンスレイヤーに託し、その者は最後のドラゴンナイトとなった。

霊炉で繋がれたイェルマを復活させ、それにより仇敵ダミアンを殺すことが彼の目的となった。その探求の過程で、神人を殺害したドラゴンナイトはダミアンによって洗脳されており、ドラゴンスレイヤーによるドラゴンナイトの殲滅は彼を利していたことが明らかとなった。彼が帰還した時、もはやこの恐るべき相手に対処する必要はないのだ。

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今にしてみると、策略に陥れられたのは神人を暗殺した不可解なドラゴンナイトだけではなかった。ドラゴンナイトと化したドラゴンスレイヤーもまた、他ならぬイェルナによって騙されていた。彼女は黄泉の国 ― 残響の大広間 ― から、自らを蘇らせるために彼を導いかれていたのだ。ドラゴンナイトはそれがダミアンを殺すことに繋がると信じていたが、すぐに謀られていたことに気付き、時と空間を越えた領域ヒュプネロトマキアの次元に囚われることとなった。

イェルナの蘇生を試みていたダミアンにとって、全てが順調に進んでいた。しかし彼がしていたのはそれだけではなかった。彼は自らの出自と、シグルド帝国の伝説を知っていたのだ。ドラゴンスレイヤーの栄光の時代、彼は座すことなく次の作戦を計画していた。彼はマグゾスとドラゴンナイトが数千年前に帝国を統一するために利用した科学技術を研究していたのだ。その結果はかつての技術に及ぶべくもないが、未完成でありながら、彼が建設した堂々たる飛行要塞は無視できぬ武力であり、彼はそれを即座にアレロスのヒューマンの首都へと展開した。

この都市を守るため、ザンダロールは窮余の策を採用した。彼は都市を破壊から効果的に守ることが可能なシールドを展開した。そのために彼は、カオスウィザードの牢獄の周りからそのシールド魔法を手に入れる必要があった。かの魔術師戦争で投獄されてより、アレロスの地下深くで朽ち果てていた、ベフリンと呼ばれる魔術師の牢獄から。

ベフリンは多くの絶大な力を有し、世界で起きたあらゆることを知っていた。自らの投獄以外は。そして今、彼はシールドの消失を感じ取り、すぐさま精神をヒュプネロトマキアの次元へと飛ばした。防護魔法はまだ有効であり、彼は自由ではなかったのだ。そこで彼は行方不明のドラゴンナイトと、他ならぬ神人を見つけた。彼は実際はまだ生きており、同様にダミアンによって囚われていたのだ。ベフリンはドラゴンナイトと取引を結んだ。

後者は前者の肉体を、包囲された都市の地下から解放し、代わりにベフリンは神人を別世界の束縛から救い出し、ドラゴンナイトにパトリアーチの瞳を与える。アレロスを取り囲む飛行要塞の無敵艦隊を破壊可能な、強力なアーティファクトを。かくしてドラゴンナイトは、死したカオスウィザードを解放する方法を求めて、再び都市を彷徨うのであった。

最終的に、ドラゴンナイトはベフリンを解放し、パトリアーチの瞳を手に入れた。しかしベフリンは神人を救い出すことを拒んだ。強力なアーティファクトを帯びたドラゴンナイトは飛行要塞の艦隊を打ち破り、それは蘇生したばかりのイェルナに率いられていたことが判明した。アレロスの危機は去ったが、戦いが終わったわけではない。イェルナとベフリンは、ドラゴンナイトを道連れにヒュプネロトマキアの次元へと飛び去る。三者の最後の衝突が巻き起こり、イェルナとベフリンは死に絶えた。

彼らの命と力は潰え、その結果、神人が解放された。アレロスとリヴェロン全土は歓喜に包まれた。だがダミアンは今日まで生き残っている ―― ある意味では、彼は無敗のままなのである。

 

未来は ― 歴史家のインプ、ジクスザックスの主張とは異なり ― まだ記されていない。

 

ゲームの背景

※ ゲームのネタバレを含みます。ご注意ください。

神聖騎士団の歴史

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歳月の彼方…

神となる以前、ルシアンは世界の終焉を目論む闇の魔法使い達の秘密結社、ブラックリングを打倒した。それに対し、ブラックリングはロード・オブ・カオスを人間の赤子として顕現させた。ルシアンは戦争を永遠に終わらせる機会を得たが、彼は赤子を殺すことはできなかった。彼はその赤子をダミアンと名付け、彼の息子として育てることを決めた。

 

世界的な力の創設…

ブラックリングの弱体化を確実なものにするため、そして他の虚無(ヴォイド)の使者が力を取り戻すことを防ぐため、ルシアンは神聖騎士団を設立した。神聖騎士団は神の理想を施行するための軍事教団であり、リヴェロンの大部分を統治することとなった。騎士団の目的は明らかであった。虚無(ヴォイド)との闘争だ。それがどの様な形であれ。

 

危険な均衡…

騎士団の指導者の地位は、活動的だが独裁主義の、そしてルシアンの唯一の血の繋がった息子であるアレクサンダー主教に引き継がれた。しかしルシアンが死んで以来、ヴォイドウォークンが根源(ソース)魔法が使用された場所に現れ、民衆を脅かすようになった。増え続けるヴォイドウォークンを抑えるためには他に方法がなく、神聖騎士団は全ての根源(ソース)魔法の使用を禁止した。それは社会に深い裂け目をもたらすこととなる。

 

騎士団の再生

最近では、根源(ソース)使いは収容所へ駆り集められ、そこでは根源の使用を抑制する首輪を付けられている。これは彼らの安全のため(そして彼らの周囲の人々の安全のため)、行われていることである。アレクサンダーでさえ、その根源(ソース)の闇が彼を堕落させぬため、彼自身に首輪を付けることを選んだ。

一部の根源(ソース)使いは自由意志を得ているが、殆どの者がそれを奪われ、首輪を付けられている。

フォートジョイの歴史

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私たちが最初に我らが英雄たちと出会った時、彼らは有名な監獄島フォートジョイへ送られたところであった。そこでは神聖騎士団が根源(ソース)使いを「彼ら自身の保護」のために埋葬している。

 

ところで、アレクサンダー主教とその右腕ダリスがフォートジョイを選んだのには理由があった。

 

首輪を付けられた無力な根源(ソース)使いたちがその地を歩き回る遥か前、そこは根源(ソース)使いの中で最も悪名高い人物、ブラッカス・レックスのための研究拠点であった。

 

この恐怖の島においてブラッカスは人知れぬ古代の魔法を研究し、彼に反抗する強力な根源(ソース)使いを支配するための装置を作り上げた。

 

彼は様々なアーティファクトを創造した。その強者達から根源を剥離させることが、そしてその弱者達を殺すことができる杖。彼が繋いだ者を完全に支配することができる革ひも。人々の根源(ソース)そのものを収容し、それを捕らえた場所に繋ぎ止めることができるオーブと瓶。

 

その主人が妨害された何年も後、フォートジョイは神聖騎士団にとって価値ある土地だということが確かめられた。その強く保護された沼地はブラッカス・レックスがかつて設計した強力な武器の残渣を抱き、遠く離れたその場所は信用ならない住民を隔離するために打って付けであった。

 

そこで、ブラッカス・レックスのかつての砦の残骸に囲まれて、首輪を付けられた無力な根源(ソース)使いたちは、その砦に呼ばれる順番を待っている。神聖騎士団の中でも、最も権力のある者たちだけが、彼らに待ち受ける運命を知っている。

反響の神殿とは?

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いわゆる〈反響の神殿〉についての物語は数多くある。― 謎に基づく謎の場所。そして伝説に基づく神話の場所だ。

 

多くの人々はその神殿をあの世の一種だと想像している。死ぬべき定めの世界で失われた魂が再構築する場所だと。それらの魂は炉に入り、生きとし世界へと再生・再統合されるか、虚無(ヴォイド)へと向かい永遠に失われるのだと言われている。「神殿まで」の噂話は告別と覚醒に溢れている。失われたものが永遠に失われたわけではないという安心感ゆえだろう。

 

懐疑論者はいつもの通り、これは完全に空想に過ぎないと断じている。彼らは、その大広間は集合知的な想像力による虚構か、単に我々のものとは異なる誤解された世界であると主張しているのだ。科学的、神学的議論が白熱したとしても、我々が確かに知っている唯一の真実は、真実が何であるか全く分からないということである。

 

事実であれ創作であれ、反響の神殿はリヴェロンの住人にとって多大な慰安と大きな想像力の源なのである。神殿の中で何が待っているのだろうか? 思い人の残響か、未知の大陸か。貴方が信奉者であれ懐疑論者であれ、いつの日か真実を見い出すことになるだろう…

リザードについて

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古代帝国はリヴェロンで最も古くから存続している帝国である。誇り高く、時に傲慢なリザードに支配された帝国は、数千年の伝統によって磨かれた厳格な文化を基礎としている。数世紀が過ぎ、戦争が起こり、災禍が混乱を引き起こし、しかしリザードの壁は未だ堅牢である。彼らの宮殿は不動。精巧な寺院の永遠の炎から末香が漂う。それは変わらず残り続けるものだと、疑うリザードはいない。

 

並び立つ3つの氏族
リザードの社会は、3つの偉大な氏族を軸に回っている。戦士の氏族、天秤の氏族、そして祭祀の氏族だ。

 

最も強力で影響力がある氏族は、戦士の氏族である。この複雑な構造の氏族の中から、全てのリザードの皇帝が生まれる。彼らの居場所は堂々たる紫禁城。帝国の首都の中心にある、広大な宮殿と要塞の複合体である。彼らはこの場所から大陸の帝国を支配し、リザードの統治に挑戦する愚かな敵との戦争を指揮する。彼らはまた、奴隷を使い、輸入・販売する唯一の家系であり、リヴェロンの他の種族から(そしてある程度は他の氏族からも)非常に嫌われている。

 

彼らの誇り高き野望を抑えることができるのは、天秤の氏族のみである。彼らは書面上は戦士の氏族よりも上の位であるが、実際は大きく劣る。それでも、千代の議会は首都の裁判所で終わりなき会議を続け、法律を承認・改訂し、あらゆる犯罪を裁いている。帝国の何処で行われた犯罪であってもだ。さらに戦士の氏族に戦争へ赴く許可を出すのも、その議会である。もし彼らが穏健な、政治および外交に傾倒した裁判官でなければ、古代帝国は永続的な戦争状態にあるだろう。

 

最も目立たない、しかし最も尊敬されているであろう氏族は、夢の世界を旅することができる神秘主義者、夢想家で構成された、半宗教的組織 祭祀の氏族である。その奇妙な世界の中で、彼らは預言に出会うことがあり、多くの著名な夢想家が、無数の道端の寺院で信託者として働いている。彼らの中には、夢と冒険の狭間で悪夢の暗闇に挑む者もいるという。その旅は非常に危険であり、狂気や死をもたらす可能性が高いが、その恩恵は、一説によれば、文字通り別世界のものとなる。

 

最後に、秘匿された幻影の氏族に関する恐ろしい噂が囁かれていることを付け加えておこう。だがそのような噂は決して実証されず、古代帝国において、そのような組織の存在を認める者はいない。

原文