ストーリー
プロローグ
遠い昔 伝説やお話のような遠い昔 人間によって作られた人造生命体 ナソドと呼ばれた種族は人間と共に過ごし繁栄していった だがしかし 繁栄の時代はエルが失われ始めた事により 急速に崩れ始めた・・・ | ||
ナソド達は エルを得るために人間に反旗を翻し 人間とナソドの間では 激しい戦争が起こった 戦争は急速にエルを消耗させ エルを動力としたナソド達は 人間に降伏したが滅亡することになった 数体のナソドだけは 保存装置に入り 地下深くで保管された | ||
共存の祭りの日 エルの爆発による強いエネルギー波動が 私の入った保存場にまで入り込んできた。 そのエネルギーを受け 私は長い眠りから目覚めた とてつもなく長い時が過ぎていた | ||
目覚めた私は 他の同族達が目覚めていないか見たが そのような偶然はこれ以上起きていなかった かろうじて動かせるのは 廃虚になったシステムコアの一部と巨大ナソド兵器の一部だけだった 同族達は誰も起きてはいなかった | ||
私はこの世界に独りだけ残った最後のナソド どうするべきかもわからない そのまま独り長い時間をすごす事にした 誰かが言った寂しさや懐かしさという感情はこういうものだろうか? | ||
ある日、私は埋もれていたシステムコアの一部が稼動しているのを発見した このコアの能力とエルがあれば 保存装置の中の同族達も起こすことができるかもしれない。 それができなくても私がナソド種族を作り出す事は可能そうだった | ||
私はまた保存装置に入って私の動力をコアに連結させて コアに自らを改造してエルの力を収集しナソドドールを研究開発するようにプログラムした | ||
コアにすべてのエネルギーを渡した私はまた意識を失って休眠状態に入った。 コアが新しい同族を捜し出したり 自我を備えたナソドを作りだしまた私を起こすことを期待して・・・ | ||
しかし長い時間が過ぎて私を起こしたのは 真っ赤な頭に野蛮人と同じ身だしなみの少年と 大きい声で男のような紫の髪の少女 嘘つきで有名なエルフ族の女 そして人を食ったような態度の真っ黒な男だった その上苦労して生かしておいたコアまで完全に破壊され 最後に残っていたナソド兵器まで駄目にされて・・・ | ||
許すことはできません。 思わず少年の頬まで殴ってしまったが この感情が燃え上がるような感じは その程度では解消されない・・・ | ||
ナソドをまた作るために人間世界が被害をこうむったと彼らが話したが 人間達は以前に私たちの種族を思いのままにこき使い壊したりもした 人間達にはそれを記憶して貰わなくては | ||
私はまた同族達と一緒に過ごしたかっただけ・・・ この希望に非論理的な部分はなくて・・・ 懐かしいけど孤独であることは同じ。 人間達の感情と似ていることを感じても違うと思えて・・・ 私には最後のナソドとして同族の復活と繁栄をしなければならない義務があるから・・・ | ||
一度強調するが、孤独だったからするわけじゃない。 私には感情喜怒のようなものはないのだから 明らかにそうしたかったわけではないのだ だが論理喜怒が確信を得られないでいるのはなぜだろうか とにかくこの世界に一人だけ存在している状態は非常に・・・苦痛だった。 どうしてかその状態では自らを制御するのが難しかった そのように言ったところ真っ赤な頭人間少年がとても非論理的な話をした | ||
「それじゃ、俺が友達になってやるよ。」 「えぇぇ馬鹿!アンタなに言ってんのよ!」 パァァッ!! | ||
ふ、ふん、私は人間の友達なんて必要ないし 刃物を振り回すような無知な野蛮人の 友達なんてもっと必要ないし 孤独だったっていうのが違うから 明らかに、確実に、そう。 多分・・・ | ||
あの人達の言葉を受け取って ここまで出てくることはしたが ・・・もうコアも、エルも全部無くなってしまった・・・ もう・・・どうしたらいいだろう? そうだ!あの4人、確かエルを捜して回ると言った。 あの人達に付いて行けば エルが手に入るかもしれない | ||
そして...そしてあの真っ赤な少年に仕返しする機会もできるだろう 私の長い間の我慢と苦労 その時間を一瞬にして崩しておいて そのような話をしまくったあの少年 このメモリーは絶対に消さないのだ | ||
また会ったら明確に言わなければならない 友人になってくれるという話 ありがたかった事 あ、これは違う カァァァ なぜ、なぜ私のプログラムに問題が生じたの 私がなぜ、なぜこうなるの |