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Last-modified: 2014-01-13 (月) 22:06:02

アイク「行ってきます」

ミカヤ「さて、尾行しましょうか」
エイリーク「工務店で働いている姿を見たことはありますけど、普段の様子はあまり見たことがありませんからね」
ミカヤ「そういうこと。エイリークちゃん、馬だして。私は足が遅いから、アイクの徒歩にもついていける気がしないわ」
エイリーク「……まあ、仕方がありませんね。いきましょう」

アイク「ボーレ」
ボーレ「おう、アイク。修行か?」
アイク「いや。今日は散歩でもしようかと思ってな」
ボーレ「どんな時でも体を動かさないと気が狂いそう、ってか?」
アイク「その通りだ。いついかなる時も修行に関連付けんと剣は上達せん」
ボーレ「ああ……あの、世界ひろしとかいう奴の言葉がまだ気にかかってたのか」
アイク「先人は偉大だ。どんなにつまらなく見える言葉にも、必ず含みがある」
ボーレ「凄い人なんだな、世界ひろしって」
アイク「漢の中の漢、まさに『いい漢』だ」
ボーレ「今度会ったら、豆腐屋のボーレが一度手合わせしたいって言ってた、と伝えておいてくれ」
アイク「ああ、任せろ」

ミカヤ「友達かしら?」
エイリーク「随分と気持ちのいい人でしたね」
9体のドラゴンゾンビに囲まれている騎馬弓兵が一人いた。
ウハイ「敵が多い! クソッ、ドラゴンゾンビの群れは辛すぎる……! ニノ様! ちゃんと私のそばに……ニノ様!?」
ゲブ「ぐふふぅ……この娘を殺されたくなければ、貴様の武器を渡せぇ……」
ウハイ「くっ! ……仕方がない。リヤンフレチェは渡そう。ニノ様を放せ!」
ゲブ「ぐふふぅ……殺さないとは約束したが、手を出さないとは言っていないぞぉ」
ウハイ「なっ! 卑怯だぞ!」
ゲブ「げふふぅ……貴様はそこで見ていろぉ……やれ、屍竜ども」
ウハイ「放せ! ニノ様を放せ! ぐ、うがぁぁぁぁああ!」
ニノ「ウハイ! 嫌ぁ! 死なないでウハイ! うぅ、せめて……ギガスカリバーがあれば……!」
ゲブ「ぐふふぅ……よかったなぁ、武器のせいにできてぇ……」
ニノ「止めて! 私の中に入ってこないで! せっかく忘れていたのに、思い出させないでぇ!」
ゲブ「ぐふふふふふふふ」
アイク「ぬふぅん!」
アイクのラグネル一振りで、ドラゴンゾンビが纏めて2体切り裂かれ、塵に帰る。
ゲブ「なぁにぃ!?」
アイク「せぇやあっ!」
アイクは残った7体を、一体一体天空に叩き上げていく。
アイク「大ッ! 天ッ空!」
空の上で繰り広げられる、流星もかくやと言う連撃の嵐。汚い花火だぜ。
ぐちゃぐちゃになったドラゴンゾンビの死体を地面に叩きつけながら、ラグネルに仕込んでいたボルガノンで荼毘に付す。きれいな花火だねセリカ。そうねアルム。KINSINは許さんぞー。
ゲブ「なん……だとぉ……」
アイク「残ったのはお前だけだ。……覚悟しろ。俺の前に立った以上、手加減はせん」
ゲブ「くそぅ! 俺は強い……俺は正しい……俺は賢い……俺は美しい……。誰よりも、誰よりもだっ!」つ【ソードキラー】
アイク「人質を取って降伏を勧告するような奴の誰が正しい! 身の程をわきまえろ!」つ【ラグネル+天空】
ゲブ「ぐふっ」
ニノ「あ……ありがとうございます」
ウハイ「すまない。礼を言わせてもらう」
アイク「……いや、気にするな」
ウハイ「いや、是非受け取ってほしい」つ【金の宝玉+リヤンフレチェ】
アイク「……いいのか? 神器だろう、それは」
ウハイ「首領の娘の命と私の不始末を天秤にかければ、これでも安い。後日改めて礼に向かう」
アイク「来るがいい。……待っている」
ニノ「アイクさん! 有難う御座いました! ……大きくなったら、あなたのお嫁さんになります!」
アイク嫁候補「なんだと!?」
ロイド「殺す……」つ【リガルブレイド】
ライナス「ぶっ殺す!」つ【光の剣】
ジャファル「次の瞬殺(真)の餌食は奴だ」

ミカヤ「鬼ね」
エイリーク「兄上は強い……兄上は正しい……兄上は熱い……兄上は男前……。だれよりも、誰よりもだっ!」
ミカヤ「移ったわね?」
エイリーク「ところで、また山ほどフラグが立ったようですが」
ミカヤ「死亡フラグ? 結婚フラグ? どっちにしろバッキバキだと思うけど」