ついでに食事当番
~夕食時、台所~
リン 「姉さん、トマト切り終わったわ」
エリンシア「ありがとう、リンちゃん。次はキャベツの千切りお願い出来るかしら?」
リン 「了解……はあ」
エリンシア「あらどうしたの、ため息なんか吐いて」
リン 「んー……ちょっとね。サラダってヘクトルやエフラム兄さん、それにアイク兄さんはちっとも食べてくれないから……」
エリンシア「ふふ。三人ともお肉が大好きですものね」
リン 「ったく。ちょっとはこっちの苦労も分かってほしいわ……あ、姉さんお鍋お鍋」
エリンシア「あらいけない。ありがとう、リンちゃん」
リン 「……今日は豚汁だっけ。こういうのならあいつらもガツガツ食べるのにねー……」
エリンシア「逆にエイリークちゃんやセリカちゃんはもう少しカロリーを取って欲しいのだけど」
リン 「エイリーク姉さんはともかくセリカはねえ……宗教上の理由とかなんとか。まあその代わり野菜はたくさん食べるけど」
エリンシア「フフッ。その点リンちゃんは言うことなしよね」
リン 「まあね。母なる大地への感謝の念を忘れなければ、何だって美味しく食べられるってものよ」
マルス 「そしてブクブク太ると」
リン 「そうそう……ってこら、マルス!」
エリンシア「リンちゃん、包丁持ってるときに暴れないの!」
リン 「あ、ごめん」
リーフ 「普段ラグネルの衝撃波が吹き荒れてる我が家でその台詞は凄い違和感あるよ……」
リン 「そういうリーフも、さり気なくつまみ食いしない」
リーフ 「うわ、バレた!」
エリンシア「フフ。もう少しだから待っててちょうだいね、二人とも」
ガラガラ(勝手口が開く音)
アルム 「姉さーん、鶏絞めてきたよ(むっちゃいい笑顔で)」
エリンシア「あらありがとうアルムちゃん」
リン 「うーん、相変わらず完璧な処理ね……」
エリンシア「無人島に流されても平気で生活できそうねえ、アルムちゃんは」
アルム 「ははは、無人島に流されたら全域を農園に変えてみせるよ僕は」
リン 「冗談に聞こえないのがなんとも……」
エリンシア→料理長
リン →サポート
アルム →主に食材調達
こうかな? まあ女性陣は基本みんなできそうだけど。