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Last-modified: 2014-02-01 (土) 18:01:34

×月△日 豪雨……であって欲しかった

リリーナ様が今回こそロイさんを第一婿にする為の決定打を打つと言われた。今回で都合35回目だ。
二人で遊園地に行った後夕食を共にしながら部屋をKINNIKUブラザーズに包囲させて、ゆっくりNIKUの素晴らしさを洗……啓蒙しながら支援Aにするおつもりらしい。
という訳で色々工作を行う事になった。
シャニーさんには日時指定の長距離の荷物を頼んでおいた。
イリアの人間は信義を守るから反故にはしないだろう。
今日指定の闇魔道資料の展覧会のチケットをレイに渡したから今頃ソフィーヤさんを誘っているだろう。
スーさんには、ウェンディさんが将を射んとすればまず馬からと入れ知恵をしたおかげで、リンさんを連れてラスさんとサカに遠乗りに行っている。
セシリアさんは、処理出来ずに溜まった仕事を片づけさせられてるそうだ。
能力が低くて普通の十倍時間がかかる人だから今日中には片付かないだろうし。
新人のソルジャーを一人、見張りに潜ませたので仕事をほっぽりだして邪魔しに来ても、タイマンで楽々倒せるだろう。
さて、そして最後の一人、遺書を書いた俺とウェンディさんの前に居る彼女の足止めが最期の仕事だ。
ララム「いや~。二人して急に私の手料理が食べたいなんて、やっぱり味が解る人には解るのよね♪」

踊り子の少女が目の前で何かを錬成している(あれを料理と呼ぶのは食材と料理に携わる全ての人間に対する冒涜と言っても言い過ぎにはなるまい)
リリーナ様……どうか御成功を、願わくば故郷で待つ家族に俺は立派に仕事をやり切ったとお伝え下さい。

後日、ウェンディさんと二人病院のベッドで、ロイさんがルウとウォルトを連れ立って来た事を聞き。
俺の心臓は数時間止まっていたらしい。