40-357

Last-modified: 2014-02-05 (水) 14:13:11

155.5

フュンフ♀「世間はバレンタインで騒いでいるみたいですが、この『ママチャリの系譜』内では
      そんなの関係ありません! 今日も今日とてあらすじを伝えて参ります、
      竜王家使用人、背番号5番、スナイパー・フュンフ・トラキアモードっ!!
      え~、今回の助っ人は、本人の強い希望により、彼女に担当してもらう事になりました」
ノイン  「本編の実況担当、竜王家使用人、背番号9番、ソードマスター・ノインであります!
      バレンタインという事で、今回は血みどろの実況をしてくれるわ!!
      バンアレン帯の誕生日だと思って浮かれやがって!!」
エルフ  「バレンタインに罪はありませんよ、ノインさん」
ノイン  「どいつもこいつも義理チョコありがとう義理チョコありがとうって!!
      私は義理チョコありがとう教のご本尊かっちゅーのよっ!?」
エルフ  「アナタ似たような事をレース中にもおっしゃいましたわよ?」
ノイン  「どう見ても不器用な女の子が一生懸命作った手作りチョコが義理な訳ないとか分かってて!!
      そんな血のバレンタインに相応しい前回40-278の状況はこちらっ!!」
フュンフ♀「うおっ!? さりげなく進行しおった!」
エルフ  「尚、トップから最下位までの差があまりに大きいので、図は省略させて頂きます」

順位変動   マシン名          搭乗者             現ドライバー   単勝倍率
2位→1位:3 大万福丸          トリスタン&ラドネイ    トリスタン     17.0倍
3位→2位:4 シューティングスター   ラクチェ&シャナン     ラクチェ       1.9倍
1位→3位:9 ぱんださん号          アイラ&ティルテュ     ティルテュ       7.5倍
     4位:7 アリス・ムーン         ホリン&デイジー      ホリン        10.8倍
     5位:1 やらないか         アゼル&レックス     レックス       9.2倍
9位→6位:6 ゴリアスティーノ田中   スカサハ&レイリア    スカサハ      15.6倍
6位→7位:8 トラキアエクスプレス   リーン&ハンニバル   ハンニバル     20.4倍
7位→8位:2 愛のパルちゃん号    ヨハン&ヨハルヴァ   ヨハルヴァ      14.3倍
8位→9位:5 ギルガメス            クロード&コープル   クロード      12.1倍

・トップ3台のノンストップ・フルスピード合戦は1位のティルテュが脱落し、
 トップ争いはトリスタンとラクチェに絞られ、そのままウォーターバンクに突入。
・一方、最下位のスカサハが全力疾走で猛追。グラウンドコースでクロードチームを倒し、8位に浮上。
・ウォーターバンクでトリスタンがトップに立ち、後ろのラクチェも静かなままに山岳コースへと向かう。
・そして、8位に上がったスカサハは、ロングストレート手前で7位のヨハヨハ兄弟とバトル開始。
・スカサハチームは必殺技ブレイド・ターンでヨハヨハ兄弟を撃破し、7位に浮上。
・その勢いでロングストレートに突入。6位ハンニバルとの差を一気に縮め、バトル開始。
・ハンニバルが大盾ブロッキングで待ち構えるが、スカサハは有無を言わさず一気にオーバーテイク。
・ハンニバルはこの亜空間スピードのチェンジペースに反応できず、スカサハが6位に上がった所で前回終了。

ノイン  「しっとの心は父心! 押せば命の泉湧くっ!
      今日はしっとパワーマキシマム全開の大賢者様に期待したい所であります!」
フュンフ♀「紋章町で血のバレンタインを再現する気かっ!?」
エルフ  「ですが、大賢者様は一度、リア充ばかりがチョコをもらっている事に憤りを感じ、
      義勇兵を募って、リア充達を総攻撃して多くの犠牲者を出した事がありますわよ」
フュンフ♀「あれハルマゲドンでしょ? しかも一日で鎮圧されたし。本人は確か、
      『これは天に代わって悪を討つ正義の業! 決して私怨からではないっ!! 聖戦じゃ!!』
      とか言ってたけど」
ノイン  「聖戦だぁッ!! 今度は私がしっとレディになって第2次ハルマゲドンを起こしてやるーーーっ!!」
エルフ  「ノインさん、わたくしが昔やってたとっておきのバストアップ法を教えますから、落ち着いて下さい」
フュンフ♀「あと、フィーアから貰ったバストアップブラもあげるから、機嫌直しなさい」
ノイン  「っしゃああっ! 機嫌直ったあっ!!」
フュンフ♀・エルフ「「早ッ!!」
156

ノイン  「さあ、スカサハ&レイリアペアの壮絶な追い上げから目を離しまして、
      トップの方を見て参りましょう!」

~山岳コース登り~
                                   トリ──→
アイ                                     ラク──→

ノイン  「トップ争いのお好み焼き屋の格好をした問題児トリスタン、流星ウェイトレス・ラクチェの両者は
      既にナーガヒル山岳コース登りの後半戦に入っておりますっ!」
セーラ  「まさかこいつが対抗馬になるとは……」
ドロシー 「思いもしませんでしたね……」
ノイン  「そこから下がって3位は……アイラ選手ですね。
      どうやら山岳コースに入ると同時にドライバーチェンジをしたようです」
ティルテュ「ティルテュつかれたし、のぼりはヤだもん!」
アイラ  「無理強いさせるつもりもないしな。だから予定通り、山の手前で交代した」
ティルテュ「えへへ、アイラちゃんだいすき~」
ノイン  「大好きピオか、大スコピオか!? 終章、最後の聖戦にてセリス軍と激突します!!
      マスターナイトなのに弓以外の武器を持ってないので、みんなに囲まれて終了~っ!!」
エルフ  「勿体無いですわね」
スコピオ 「私だって、勇者の剣を持ちたかったんだ!
      だが、ユングヴィ家当主(当時)としての誇りがそれを許さなかった……」
搭乗者交代 ティルテュ→アイラ

エルフ  「3周目ともなると、かなりコース取りにも慣れが見られますね」
ノイン  「人間ナックルボール・トリスタン選手と、流星プリンセス・ラクチェ選手っ、
      最後の登り坂を舞台にがっぷり四つっ、うっちゃりつっぱり大相撲、
      東○大相模を東○大相撲と間違えた場合は千本ノックっ!!」
エルフ  「東○大相模の方、ごめんなさいね。……まあ、ユグドラル学園の野球部も、
      女子部助っ人エースのラクチェ選手に抑えられてしまううちはダメですね」
ノイン  「ラクチェ選手は直球も速いのですが、変化球のキレがまた凄いんですよね。
      ちなみにカットボールとスライダー、縦に割れるカーブも武器のようです。エースで4番っ!!」
エルフ  「手元の資料では、最近、チェンジアップも覚えたそうですね」
セーラ  「アンタ達雑談してないで実況しなさいっ!!」
ドロシー 「セーラさんにまともな事を言わせるこの人達が凄いです」
ノイン  「そのラクチェ選手ですが、あのノンストップ・フルスピード合戦が効いたのか、
      登りに入ってからペースが格段に落ちているっ!!」
シャナン 「大丈夫か、ラクチェ? 私と代わってもいいのだぞ?」
ラクチェ 「(ハァ…ハァ)いえ、行かせて下さい、シャナン様」
ノイン  「だが、それでもトップから離される事はありませんっ、ラクチェ選手っ!!
      ですが、そのトップを走るトリスタン選手も余裕はなさそうではありますが……」
ラドネイ 「正直、あんたがこれ程とは思わなかったよ」
トリスタン「(ゼェ…ゼェ)俺もお前の乳がこれ程とは思わなかった。これで後10年は戦える……」
ラドネイ 「レース終わったらマジでコロス!」
セーラ  「余裕あるんじゃないの?」
ドロシー 「この期に及んでこの人達は……」
157

ノイン  「優しくも巨大な声援を受けて、シューティングスターが最後の山道を駆け上がる!
      それにしても、1周目と違ってやや精彩を欠く動き! 何とも制球が定まらないぞ!!」
エルフ  「ノンストップ・フルスピード合戦で消耗していますから、持久戦に持ち込まれた節がありますわね。
      こうなってくると、体力で勝るトリスタン選手の方が有利になりますわよ」
セーラ  「えっ、そうなの!? どれどれ……(資料を見る)どえっ、130%っ!?」
ドロシー 「……期待値はともかく、何ですか!? このベオクにあるまじきHP(体力)の成長率は!?」
エルフ  「持って生まれたポテンシャルですわね。それに加えて作者補正もかかってますから、
      トリスタン選手の持久力、それに伴う巡航能力はトップクラスですわよ」
ノイン  「これを頭に入れた上での作戦か、謎のお好み焼き屋、トリス亭の鉄人トリスタン!?
      はたまた、彼のペースに振り回されて本来の力を発揮できないのか、流星ウェイトレス・ラクチェ!?
      いずれにせよ、大万福丸との距離が縮まらない!」
エルフ  「尚、トリス亭は紋章町には実在しません」
ノイン  「もう1つの流星、いや、むしろこっちが本命か!? 神剣バルムンクに選ばれし剣聖シャナンっ!!
      ドライバーズシートに着く事はもうないのかっ!? 炎のリリーフ登板なるかっ!?」
エルフ  「タイムロスになりますし、ラクチェ選手の性格を考えると、多分、ないでしょうね」
セーラ  「確かに負けん気が強そうな性格してそうだわ」
ノイン  「静かに、淡々と、コース上に己が軌跡を刻み込みます、トップの2台。
      レースをリードするこの2台に動きがあるのはいつか!? 6日7日14日28日っ!
      来月の定休日は以上です、テリウス区、鷺の三兄妹のカラオケ店・ガルドル!!」
ラフィエル「お店の宣伝ですか? ……えーっと、よろしくお願いします」
リュシオン「日頃ストレスが溜まっているのなら、ウチに来て全てを忘れて絶叫しろ」
リアーネ 「みなさ……あそび……きてくだ…さい」
エルフ  「協賛ありがとうございますわ」

ノイン  「しかし、ダーナ砦もビックリの奇跡を起こそうとしているこの2人は全く静かではないっ!!
      ここに来て未だにスピードの落ちていないゴリアスティーノ田中っ!!」
スカサハ 「うおおおおおぉぉぉぉぉーーーーーーーっっっ!!!!」
レイリア 「行っけぇーーーっ、スカちゃんっ!!」
ノイン  「そのスーパースピードのマシンを待ち受けるのは勇者の泉、ウォーターバンク!
      ここを潜ることが出来るのはプロダイバーかプロバイダー!」
ドロシー 「両方とも入れたら駄目ですっ!!」
ノイン  「もしくは遊びに来た人達のみっ! 各マシンが落ちたらメーなのよー!
      全軍突撃、ウォーターバンクっ! 現在5位のレックス機やらないか号が突撃中っ!!」
レックス 「ホリンに離されちまったな…」
アゼル  「まだ諦めるのは早いと思うよ」
スカサハ 「それぇいっ!!」

──ズザザザザザザザッ!!!!─┐             ┌─────────┘|   └─
──────────┐   |             │                    |
─────────┐↓   |             │   □□□□□□□  |   ┌─
                  | スカ  .|             │   □□□□□□□ ↓ ...│
                  ││   |             │   □□□□□□□ スカ ..│
                  ││ ギュイーーーンッ!!!!   │   □□□□□□□       |
                  ││   |             │      レク            │
                  ││   |             └────────────┘

ノイン  「その後方っ! たんぽぽ小道からスライドドリフトで飛び出して来たのは、
      王座奪還を狙うオレンジの影! もはや畏怖さえ感じるハイパーダッシュ!」
レックス 「うおっ、来やがったっ!?」
アゼル  「こんな所じゃ戦えないよっ!」
158

ノイン  「ウォーターバンクのコーナーに入ったやらないか号の後からカーブに入って来るゴリアスっ!
      レックス選手と同じラインを取らないっ!?」
スカサハ 「……戦闘は避ける、一発で追い抜くぞっ!!」
レイリア 「やるのね、アレをっ!」
レックス 「何をする気だっ?」

┌────────


│  レク □□□□□
スカ      □□□□□
│ \グンッ!! □□□□
│  \ . □□□□□
│     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

└────────

アゼル  「なっ!? あれじゃコースアウトしに行くようなものじゃないか!?」
ノイン  「インから切り込んでくるナイフの如き切れ味のコーナーイン……!
      これは見覚えがあるっ! これはっ、これはっ……これはぁぁぁっ!!」
スカサハ 「ファントムターンだっ!!」(グッ!!)
レックス 「何ぃっ!?」

┌──────────────
│ ギュイーーーンッ!!!!   レク
スカ───────────→
│     □□□□□□□□□□□
│     □□□□□□□□□□□

アゼル  「凄い…」
シャナン 「ほう……」
ラクチェ 「私も……負けられないわね…」
ノイン  「シャナン選手の超必殺っ! 絶技ファントムターンをスカサハ選手が完全再現っ!!
      シューティングスターのお株を奪うハイパースキルだっ!!」
スカサハ 「シャナン様、お借りしましたっ」
シャナン 「ふ……利子は高くつくぞ」
ノイン  「ご利用は計画的にっ!! 利子はトイチだっ! 暴利をむさぼるボウリングっ!
      マイボールとマイシューズとマインドシーカーっ!!」
セーラ  「いや、もう意味分からんから」
ドロシー 「もう今更ですよ」
ノイン  「そして、最下位からのリスタートだったスカサハ機、ゴリアスティーノ田中っ、
      ウォーターバンクの終わり際でレックス機やらないか号をオーバーテぃぃぃぃぃぃぃイクっ!!」
レックス 「アイラの息子がこれ程のいい男だとは思わなかったぜ……ウホッ!」
アゼル  「もう何も言うまい…」
セーラ  「ちょっと、これ行くんじゃないの?」
ドロシー 「トップはもう山を折り返しましたよね。……可能性としてはありますよ」
ノイン  「遂に5位っ、これで半分のライバルを撃破したゴリアス、
      その勢いのままにウォーターバンクを後にしますっ! 残るは4機っ!!」
レイリア 「スカちゃん、頑張って! ここからが正念場よっ!!」
スカサハ 「(ハァ…ハァ)ああ…燃え尽きるまで走ってやるっ!!」
159

ノイン  「行く手にはナーガヒル山岳コース! 最も危険で最も熱い、天国に最も近い最難関コースで
      月の支配者、ルナティックヴォーパルバニー・ホリン選手が待っているッ!!」
ホリン  「もう来たのか……速いな。流石はアイラの息子といったところか」
デイジー 「最強の挑戦者ね」
ホリン  「挑戦者か……どちらかと言えば俺が挑戦する方だな」
スカサハ 「どぉりゃあああぁぁぁーーーーーーーーーーーーーッ!!」

~山岳コース登り~
    ギュイイィィーーーーーンッ!!!!
スカ─────────────→  ホリ

ノイン  「来た来た来た来たあああああああぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーッッッ!!!!
      オレンジの暴走最終兵器が、サーキットの殺人兎を一気に射程圏内に捉えたぁッ!!」
スカサハ 「行きます、ホリンさんっ!!」
ホリン  「簡単にはやらせんぞっ!!」
ノイン  「奇跡への挑戦は後半戦に突入だぁッ!! この終盤のキツい登坂コースで右へ左へブロックをかける
      ルナティックヴォーパルバニー・ホリン選手ッ!! そのタフネスも賞賛すべし!」
デイジー 「ホリンさん、右! 次、真ん中へんっ!!」
ホリン  「よしっ!」
スカサハ 「くっ!」
ノイン  「まさに炎の闘志! まぁさぁに、灼熱のファイティングスピリッツ!!
      ホーリンデーイージーー、ファイティッ!!」
スカサハ 「(ハァ…ハァ)流石に、手強い……」
レイリア 「スカちゃん、ヤマトエラシコ七変化で行きましょう!」
スカサハ 「了解!」(スッ!!)
セーラ  「今度は何をする気よ!?」
ドロシー 「分かりませんけど何か期待が持てそうですよ」
ノイン  「スカサハ選手、立ち漕ぎの体勢ッ!! いやっ、しかし、これはただの立ち漕ぎではないのかっ!?」
デイジー 「何? スピードアップして一気に追い抜くつもり?」
ホリン  「そうはさせんぞっ!!」

~山岳コース登り~
       キキッ!!  キキーッ!!
.           ∧  ↑
        スカ / │  ホリ
          ∨ └→↓

ノイン  「とはいえやはり簡単には抜かせてくれません、月の支配者アリス・ムーン! 左に右にブロッキング!
      ああっ、だが、その更に深い所、抜き去ろうとするゴリアス田中君!」
ホリン  「甘いっ!!」
スカサハ 「まだまだっ!」
ノイン  「更にスライドしてブロックをかけるうさみみタキシードのホリン選手……ぅううっ!?
      何だっ!? 右から抜くように見えたゴリアスが……」
スカサハ 「今だっ!!」
レイリア 「えぇーーい!!」
160

~山岳コース登り~
        ブロック!!                     ┌────→
.   スカ┐  ホリ       →        ┌─┘
     └→ ↓                    |.スカ┐ホリΣ(゚д゚ ;)ナニッ!?
                          └─┘

ホリン  「バカなっ!?」
デイジー 「何よ今のっ!?」
ノイン  「ゴリアスが、あり得ない挙動で左からのオーバーテイクに変化したぁっ!!
      これは一体なんだるしあへ続く洞窟!?」
エルフ  「落ち着いて下さい? ……あれは、サッカーのテクニックでエラシコというのに似ていますね。
      右から抜くと見せかけて左から抜き去る」
セーラ  「あー、聞いた事あるわ」
ドロシー 「それを自転車でやったんですか!?」
エルフ  「言うのは簡単ですが、あのマシンの挙動は二人乗りゆえの、
      二人分の重心が複雑に移動する事によって起こる、独特の軌道です」
ノイン  「見たか聞いたか、ヤマトエラシコ七変化!! これぞコンビ技、これぞペアならではの必殺技!
      変幻自在の七色の挙動を持つオーバーテイク技だッ!!」
ホリン  「ふっ…俺も…バカな男よ…」
デイジー 「もぉっ、やんなっちゃう!」

~山岳コース登り~
             ギュイーーーーーンッ!!!!
         スカ──────────→  アイ
ホリ         

ノイン  「月の支配者アリス・ムーンを完全に抜き去ったオレンジの暴走最終兵器ゴリアス田中君!
      猛スピードで坂を駆け上がり、目の前には、地上最強の珍獣ぱんださん号が射程圏内!!」
スカサハ 「次の相手は…母さんかっ!!」
アイラ  「まさか本当に追いついて来るとは思わなかったぞ」
ティルテュ「スカちゃん、りあちゃん、しょうぶだ~っ!」
レイリア 「先手必勝、行くわよッ!!」
ノイン  「さあ、スカサハ&レイリアペアがまたもヤマトエラシコ七変化の体勢に入る!!
      虹色のコンビ技の前に、くまさんの姿をした流星軒の女将、アイラ選手も屈するのか!?」
アイラ  「ふ……予測が不可能ならば、心眼で『見切る』のみ!!」
ノイン  「くまさん女将の心眼『見切り』VS灼熱のFUNDOSHIコンビのヤマト・エラシコッ!!
      世紀の対決に、ナーガヒルの山神の御霊も震えたまいしかぁっ!?」
スカサハ・レイリア「「ヤマトッ・エラシコォッ・七→変↑化↓ェェェェェェェッ!!」」
ノイン  「うおおおっ、行ったぁっ! オレンジの最終兵器、渾身のヤマト・エラシコッ!!」
161

~山岳コース登り~
        ブロック!!                 ブロック!!
.   スカ┐  アイ       →         ┌─→↑
     └→ ↓                    |.スカ┐アイ
                          └─┘

アイラ  「甘いッ!!」
スカサハ 「うっ…」
ノイン  「しんがーーーーーーんっ!! くまさん女将の心眼が勝ったぁっ!!
      完全にブロ……ッ……いっ、いやっ!?」

~山岳コース登り~
              ┌───→
          ┌─┘
          |.スカ アイΣ(゚д゚ ;)ブロ…エッ!?
          └┘ ↓

スカサハ 「…そぴょーん!!」
アイラ  「何だとっ!?」
レイリア 「残念、エラシコは一発だけじゃないんですよっ!」
ティルテュ「ふぇ? ティルテュたちまけちゃったの?」
ノイン  「右、左、右のダブル・エラシコだぁッ!! くまさん女将の心眼、敗れるゥっ!!
      ダブル・ヤマト・エラシコが最強の女将の『見切り』を貫いたっ!!」
アイラ  「くっ、これまでか…」
ティルテュ「もう! やんなっちゃう」
ラクチェ 「母さん、それ私の散り際のセリフだから!」
シャナン (私はアイラに嫌われているのだろうか……?)
※アイラの散り際のセリフは『シャナン、元気でね…』

ノイン  「必殺技連発で、2台を一気にオーバーテイクのゴリアス、一挙に暫定3位に浮上だぁっ!!
      超力ペア、スカサハ&レイリア!! このスーパーコンビはもう止められないぞッ!!」
エルフ  「本当に素晴らしいコンビプレイですわね。
      名コンビ……そう、ゴールデンコンビと呼ぶに相応しいですわ」
ノイン  「私とエルフさんも、十二魔将のゴールデンコンビと呼ばれております。
      天へ奏でる美しいハーモニー。いかがですか、エルフさん?」
エルフ  「心外ですわね」
ノイン  「Σ(゚д゚lll)ガーン ……!? ……ごめん、ちょっと泣きそう。立ち直るから10秒ちょうだい……」
セーラ  「10秒でいいんだっ!?」
エルフ  「冗談ですわよ♪」
ノイン  「エルフ解説員の意地悪にもめげず、頑張っていきたいと思います。
      頑張れ、私! ありがとう、私応援団!!」
セーラ  「もう立ち直ってるしっ!?」
ドロシー 「強靭な精神力ですね……」

続く