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Last-modified: 2018-03-03 (土) 12:48:32

カムイ「えーと………三人とも、突然土下座してどうしたの?」
クロム「最早恥も外聞もない」
リン「いい加減私達も喪を脱出したいの!」
リーフ「どうか、そのモテモテの秘訣を……」
クロム、リン、リーフ「「「教えて下さい!!」」」

 

カムイ「もうみんな必死だねぇ……と言っても、私も、それにアイクお兄ちゃんもエフラムお兄ちゃんも、そう特別な事をしたわけじゃないんだけどね」
リン「じゃあ私達との差は一体……」
カムイ「うん、せっかくだからまず結論からいっちゃうけどさ。 少なくとも三人に必要なことは『自分の回りの人を大事 にする』事だよ」
クロム「? どういうことだ?」

 

カムイ「私達それぞれのハーレムメンバーで言うけどさ。エフラムお兄ちゃんの場合はサラちゃん、ミルラちゃん、チキちゃん、ファちゃん、アメリアちゃん。
    アイクお兄ちゃんの場合はセルジュさん、エルフィを除く殆どのメンバーが昔からお兄ちゃん達の側にいるメンバーたちだよ?」
リン「カムイ姉さんは?」
カムイ「私だって昔からのメンバーいるよ? ぶっちゃけていうとジョーカーだし」
リン「えぇ! 一人!?」
カムイ「あのね、私だって純な乙女の時代があった訳ですよ。と言うか乙女の大事な始めてを乱〇で捨てる程色々爛れていませんて」
リーフ「ちょ! ブバァァァァ!!」
クロム「そ……そのような発言はだな……」ボタボタ
リン「ちょっと!二人は静かにして! それで、どうしてこんな?」
カムイ「まぁ私もね、幼い頃から側にいてくれた男性として特別に見ていたしジョーカーも慕っていてくれた。 立場はあったけど私から押した部分もあって結ばれた訳だけどさ。
    さっきも言った様に主従としての立場はあったからその先………結婚迄は進めなかったわけ、そんなときに言ってくれたんだよ」

『俺は貴女にとって唯一にはなれません。しかし俺にとっての唯一は永遠に貴女です。例え誰の物になっても俺は貴女の物で居続けます』

 

カムイ「ってね、それ聞いた時にさ、私が誰かお婿さん迎えても、ジョーカーもやっぱりお婿さんにしたいなーって考えたら出た結論が今の形だったんだよね。
    ついでにジョーカーの直後にフェリシア達とそうなってそっちにも目覚めた訳だけど………って」

 

リーフ「………」チーン
クロム「………」チーン
リン「///////」

 

 出血多量で血の池に沈む男二人と真っ赤になり思考停止するリン

 

カムイ「うーん、相変わらず純と言うかうぶと言うか……」

 

カムイ「で、改めて言うけどさ、私達それぞれ最初から付き合っていた人たちは大事にした上でそれぞれ開拓してたわけ。 その上で言うけどさ、先ずクロムお兄ちゃん」
クロム「む?」
カムイ「お兄ちゃんはさっさとルフレさんに告白する!
    ヘタレようとラキスケしようとそれで躊躇ってる内は何時までも進めないよ」
クロム「ぐ……しかしだな、やはり雰囲気や見栄と言うものが……」
カムイ「少なくとも、大事な決断を何時までもウダウダする人にモテは訪れないよ。そしてリーフ」
リーフ「な、何?」
カムイ「リーフは三人に真剣に向き合う事。付き合うにしろ突き放すにしろ、今の中途半端でいい加減な対応じゃ何時までたってもダメだよ!」
リーフ「で……でも僕は……」
カムイ「自分を好いてくれる女の子を無下にしている男がモテると思う?」
リーフ「うぅ………」
カムイ「最後にリン」
リン「な……何よ」
カムイ「リンは根本的に選り好みし過ぎ。 剣士系か王子様系のスマートで凛凛しいイケメン限定って相当絞られるよ?」
リン「で……でも……」
カムイ「仮にだけど、ヘクトルお兄ちゃんのようなアーマー系やガチムチの戦士系の人に告白されたらどうするの?」
リン「嫌よ!絶対に嫌!!」
カムイ「そう、でもそれってリーフと同じ
    『自分へ向けてくれた好意を無下にしてる』
    んだよ?」
リン「うぅ………」
カムイ「リンはそもそもが大人びた美人系な上スタイル抜群だからさ、そこまで選ぶと却って高飛車に見られるよ?」
リン「そうなの?」
カムイ「だから私達程とは行かなくてももっと寛容さを持った方がいいよ?」
リン「はい………」

 

カムイ「とりあえずお話はここまで。
色々言ったけどさ、大事なのは二つ。
    『自分の回りの人との関係を大事にする』
    『自分へ向けてくれる好意を無下にしない』    これを大事に、頑張ってね」
クロム、リン、リーフ「「「わかりました………」」」

 

マルス「少し厳し過ぎたんじゃありません?」
カムイ「うん、私もそう思う。でも、事実だよ。自分のすぐ近くの人すら幸せにに出来ずに、他のみんなを受け入れられない、それを教えてくれたのは、あの人だから」
マルス「姉さんにこんな一面があるなんて、こう見ても信じられませんよ」
カムイ「む、私は今でも純な乙女ですよーだ。その純の先が広がってるだけなんですー。
    ………あの人、ジョーカーがいて、支えてくれたから私は今ここにいられるからね」
マルス「はいはい、ごちそうさまです。それじゃあ、僕も帰りますよ。姉さんも甘えたいでしょうし」
カムイ「大きなお世話だよ。 マルスもスーちゃんに横恋慕するのは結構だけど、シーダちゃん蔑ろにするのはダメだよ?」
マルス「人聞きの悪い、それこそ大きなお世話です。そんなの言われずともですよ。では、失礼します」