59-419

Last-modified: 2017-02-20 (月) 13:31:25

兄弟家より少し離れた地点、リンの交流パーティーが行われている頃

 

リーフ「酷いじゃないか!カミラおねいさんが家に来てるのに僕を除け者にするなんて!」
ヘザー「リンちゃんが百合と交流を持ってる大チャンスなのに私がそこにいないなんてアリエナイわよ!
    何としても参加しなくちゃ!」
ヒーニアス「エイリークが参加するパーティーに私がいないなど有り得ん!
      この機会にあの二人を追い抜き彼女を私の物に!」
マルス「くっ!よりにも寄ってあんなところで鉢合わせるなんて、このまま突っ込まれたらまずいことになる!」

 

 兄弟で協力しリンの為用意されたパーティー。
 しかしリーフが大好きなカミラが来ることが解ると間違いなく暴走し台無しになると考え彼に情報は伏せられ上手く連れ出していたのだが。
 どうやって情報を得たのか自宅に向かい爆走するヘザーとヒーニアスに鉢合わせになり。
 情報を知ってしまったリーフは共にいたマルスを振り切り欲望全開に自宅へ向かっていたのだ、だが………

 

エリウッド「悪いけど、ここから先は進ませないよ」
リーフ「エリウッド兄さん!」
エリウッド「今日のイベントはリンにとって大事な事になるんだ。
      それを壊させる訳には行かないんだよ」
ニニアン「ここで退いて下されば、私達は何もしません」
フィオーラ「しかしそれでも通ると言うのなら、手荒な事になるのも仕方ありません」
ヘクトル「ま、あんなでも妹だからな、やるときは、俺だってやるんだぜ!」
ファリナ「それでも進むなら、あたしだって手加減できないわ」
フロリーナ「リンは私が守ります!」
ルーナ「カミラ様は、私達が守るわ!」
ベルカ「……葉っぱ……殺す!」
ヒーニアス「くっ!しかし、ペガサスナイトならこのニーズヘッグと必的で……」
ファリナ「遅いわ!」
フィオーラ「これで、決める!」
フロリーナ「トライアングル……アターーーック!!」
ヒーニアス「アータスケテエイリーク!!!」
ルーナ「このまま決めるわ!」
ベルカ「…………!!」
リーフ「コノヒトデナシー!!!」
ヘザー「くっ!何とか私だけでも」
ヘクトル「悪いが」
マルス「貴女だけは特に通す訳には行きませんよ」
エリウッド「貴女はリンにとって特に危険だ、このまま退いて下さい」
ヘザー「冗談じゃないわ!今日はリンちゃんが百合との交流を図るチャンスなのよ。
    私がそこに行ってリンちゃんを百合の世界に一気に引きこまないと!」
エリウッド「貴女は勘違いをしている、リンは百合になるため彼女達と話すのが目的じゃない。
      彼女達の思いが友情であることを理解し友人となるための物なんだ」
ヘザー「何言ってるのよ、あの二人は立派な百合何だし、その二人と仲良くなると言うのは百合の仲間になるということじゃない!
    いい加減退きなさいよ、あの二人に先を越されるじゃない!!」
エリウッド「貴女は根底から間違っている
      流石の僕も少し頭に来ました、ですが、僕以上に怒っている人がいるので譲りますよ」
ルーナ「あんた……よくも!」
ベルカ「カミラ様を侮辱したな……」
ヘザー「な、何よ、何を怒ってるの?彼女は……」
ベルカ「黙れ、カミラ様はそんな狭量な方じゃない」
ルーナ「あの方は自分を慕う人を男女で差別する方じゃないわ。
    ましてや女の子を自分の欲望だけで簡単に引き込むような方じゃない!」
ヘザー「そ、そんな……」
ベルカ「もう……黙れ」
ルーナ「あんたはここで、沈みなさい!」

 

キャー!!

 

ヘザー「ま、まだ……」
ニニアン(氷竜)『いいえ、貴女はここで終わりです、眠りなさい』氷のブレス
ヘザー「おのれ……ヘザー死すとも百合は死せず……ぐふっ」コオリヅケ

 

エリウッド「二人とも、ありがとう」
ベルカ「貴方の為じゃない」
ルーナ「カミラ様をあんな奴に、好き勝手言われるのが我慢ならなかっただけよ」
エリウッド「それでも貴女達のお陰で守られたのは確かだ」
ルーナ「別にいいわ、もう敵もいなそうだし、あたし達はカミラ様の所に行くわよ」
ベルカ「……協力には感謝する」
エリウッド「さて、この3人だけど」
ニニアン『彼女はこのままベルン署に置いて来ます』
フィオーラ「では私は実はいい人をフレリア家に置いて来ます」
エリウッド「申し訳ないけど、お願い、さて、後はリーフだけど」
ナンナ「それでしたら」
ミランダ「私達が後始末を」
ティニー「付けさせて頂きます」
エリウッド「ありがとう」

 

フロリーナ「リン、大丈夫でしょうか?」
エリウッド「大丈夫だよ、彼女は強いから、ちゃんと和解できれば、仲良くなれるさ」
ヘクトル「それにアイク兄貴やエフラムの奴がついてるんだ、滅多な事にはならねぇよ」
ファリナ「そうよ、親友なんだから信じてあげなさい」
フロリーナ「う、うん……」
マルス「そうですよ、大体登山ザイル並みに神経の太い姉さんがこんなことで……あだぁ!!」
ヘクトル「ちったぁ空気を読みやがれ!」
マルス「だからって、本気で拳骨しなくても……いたた……」
エリウッド「流石にこれは自業自得だよマルス。
      さて、そろそろ帰ろうか」
ヘクトル「そうだな、腹減ってきた」
ファリナ「帰ったら夕飯作るわよ、食べ過ぎないでよ」
ヘクトル「わぁってるよ」
フロリーナ「じゃあ、エリウッド様、今日はありがとうございました」
エリウッド「ああ、気をつけて帰ってね、行くよマルス」
マルス「わかりましたよ……イテテ」