60-193

Last-modified: 2017-03-25 (土) 20:46:48

リオン「正直、エイリークの愛が激しすぎる……」
ラーチェル「ここでバテるなんて、だらしないですわよ。
      ………と言いたいところですが、正直彼女がここまで旺盛だったなんて、わたくしも予想外でしたわ」
リオン「普段は変わらず穏やかで貞淑で可愛いのに、アノ時になると………」
ラーチェル「これは、あのベロアという娘とにたパターンなのでしょうねぇ」
リオン「どういう事?」
ラーチェル「ご存知の通り彼女は貞淑で高貴な淑女ですがやはり覇王と呼ばれる彼の妹なのです。
      その内に彼に勝るとも劣らぬ強い衝動を貯めていたのではないかと思われます」
リオン「うん」
ラーチェル「そして今回わたくし達というパートナーを得たことで解放されたのではないかと思います」
リオン「そうか……体力作りもだんだん効果は出てきてるけど、これで彼女に追い付けるのかな……」
ラーチェル「……幾つか方法は思い付きますわ」
リオン「何かあるの?」
ラーチェル「ええ、先ず一つ、他の男も迎え入れ彼女の愛を広げる事ですわ。
      これで貴女の負担も大きく軽減されます」
リオン「そ、そんな……それだったら僕は!」
ラーチェル「解っていますわ、わたくしだってそんなの見たくありませんもの。
      次の方法は同じく人を迎え入れる、こちらは女性ですわ、これなら抵抗は少ないのでは無くて?」
リオン「う……うん……」
ラーチェル「ただしこれは彼女からの負担は軽減されるものの変わりに迎え入れた女性を貴方自身愛する義務があります。
      それに増えた女性の中ただ一人の男性としてその立ち位置を守る為より一層の努力が必要ですわ」
リオン「成程……」
ラーチェル「最後は現状を維持し貴方が一層努力することですわ」
リオン「そうか……そうだね」
ラーチェル「どう致します、或いは貴方から妙案があって?」
リオン「いや、別の案は思い付いてないよ。
    因みに2番目にした場合、候補っているの?」
ラーチェル「ええ、最近彼女と仲良くしている方がいるそうですわ」
リオン「成程…………解ったよ、僕は3番目を選ぶ。
    彼女の為に、より一層の努力をするよ」
ラーチェル「やはり、貴方らしいですわね……でも、無理はいけませんわ。
      貴方が十分努力してそれでも難しくなるのなら、わたくしは2番目の案のため動きます。
      そして、それにおいても貴方をサポートしますわ」
リオン「ありがとう、やはり君は、頼りになるよ」
ラーチェル「わたくしは共に愛し合う同士であり、相棒であり、エイリーク同様わたくしも貴方の恋人なのですわ。
      こういう時こそ、頼って下さいまし」
リオン「ありがとう、彼女の為にも、君の為にも、頑張るよ、早速、トレーニングに行ってくる」
ラーチェル「行ってらっしゃい……
      ……リオンはああ言いましたが、ひょっとしたら2番目の可能性が高い気がします。
      そして、そうなっても、わたくし達は受け入れられる気も………
      エイリーク……彼女の包容力と強さは、三傑に並び立てる可能性をも、秘めているのかも知れませんわ……」