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Last-modified: 2017-04-04 (火) 21:40:48

ベグニオングループ 社長室

 

シグルーン「で…出ない…どうして私のスマホにはお越しくださらないのですか…サナキ様サナキ様サナキ様…」
タニス「いったい何十万G課金なされたのか…貴族と言えどお財布には限りがあるのだが…」
マーシャ「ストレスでノイローゼになりかかってません!?」

 

サナキ「うむ、みな揃っておるな。では今日の仕事をはじめ―――――」
シグルーン「サナキ様キタ――――――――――ッ!!!」
サナキ「のおおおおっ!? な、何事!何をするのじゃ!抱き着くな頬にキスするな服を剥ぐなどこ触っとるんじゃー―――っ!?」

 

タニス「マーシャ。仕事始めるぞ」
マーシャ「あの…あれほっといていいんですか?」
タニス「少しすれば収まる。いつものことだ」

 
 

〜 白暗屋敷のバルコニー 〜

 

ミコト「エフラム君がうちのサクラを目いっぱい可愛がってくれてるのはわかりますし、急かすわけでもありませんが…子供はまだでしょうか?」
シェンメイ「急かしてる急かしてる。ガロン様と同じように初孫ほしい気持ちなのね」
ミコト「ええ、孫にお姉ちゃんって呼ばせてみたくて」
シェンメイ「無茶いうなし!?」
ミコト「じょーくですわ。にしてもやっぱり待ち遠しいですわねえ…私がサクラの歳のころにはもうリョウマ産んでたんですけど」
シェンメイ「あんた早かったものねえ…サクラちゃんたちは学生結婚なんだからもうちょっとまったげなさいよ。それにリョウマ君もタクミ君も決まった相手いるんだからそのうち孫見せてくれるでしょ。
      シノノメやキサラギたちは設定変えてあんたがガロン様と産んだけど」
ミコト「孫分が足りなくなりました。ンンちゃん撫でてきます」
シェンメイ「なによそれ」
ミコト「時にお姉さま?アクアちゃんを最近避けてらっしゃるとか?」
シェンメイ「いやあああああああ!報告なんて聞きたくない聞きたくない!お嫁になんて出したくない!」
ミコト「子離れできない親の典型ですかしら。アクアちゃんはあんなにしっかり自立した子ですのに」

 

小学校の教室

 

サラ「カザハナのガード崩すのに苦戦してちょっと手間取ってる間に兄さまが独自に私がノーマークだった相手攻略してる件」
ンン「サラの仕込みじゃねーんです?」
サラ「何もしてないわ…何よその顔は。ほんとよ。私だって人の気持ちを自由にできるわけないもの。ちょっと後押ししたり環境整えたりするくらいで」
ノノ「カザハナとヴェロニカは時間かかるかなーって思ってたもんね。お兄ちゃん自身もより頑張ってくれるなら幸せの輪が広がるよ!アクアってアッチの方はどうなのかな〜?」
サラ「……父親はともかく母親の方が最後の砦的に抵抗する気満々みたいだけどね。これはちょっと苦戦するかしら?」
ノノ「え、それってつまり私とンンみたいに親子丼?」
ンン「何をどう聞いたらそうなるんですか!?認めてもらえるかどうかって事ですよ!」
ノノ「じょーだんじゃーん。じょーだーん。NTRは無いってマジわかってるもーん」

 

ロス「女子たちがはっちゃけてるな」
ユアン「僕らもヒノカ先生攻略の作戦練ろうよ。そろそろ初体験ネタ来ること期待したいよ」
マリア「私めっちゃエフラムさんに拒否られたんだけど!?なんでどうして何が違うって!?」
ユミナ「だからあんたは本気じゃなかったからで…」
マリア「本気って何!?何をどうすれば本気になれるの!?わっかんないよー!軽くって何が悪いのー!」
ユミナ「悪いとは言わないし、そういう相手と出会えればいいんでしょうけどね。
    真剣な相手には断られちゃうのは仕方ないでしょ」

 

ヒノカ「……自分の子供時代を思い出してみて…あれだけませてて浮いた話が周りに満ちていたかというとそんなことなかったと思うのだが…」
カミラ「世代論って当てはまらない人もいるから気にしてみても仕方ないわ」
ヒノカ「それはそうだが…」
カミラ「それでどの坊やが好きなのかしら?それとも…わ・た・し?」
ヒノカ「私はのぉまるだと言っておろうが!」

 

タクミ「ああまたカミラさんがヒノカ姉さんからかってるよ…」
リョウマ「からかってるだけとわかってるからヒノカも安心していつもの反応返せるのであろうがな」
レオン「……………」
タクミ「不貞腐れるなよ」
エリーゼ「だよ。レオポンお兄ちゃんにはあたしたちがいるよ」
レオン「不貞腐れてないし。ほっといてよ」
エリーゼ「またお部屋に籠っちゃった…」
サクラ「エフラム兄さまともお友達になれたんですし、あれでも籠る回数減ったんですけどね…どなたか彼女さん紹介できればいいんでしょうけど」
エリーゼ「サクラ、心当たりある?」
サクラ「あった心当たりはエフラム兄さまのお嫁さんになりました。カザハナさんは今ちょっと揺れてます」
エリーゼ「あたしも…エルフィはアイクお義兄ちゃんのお嫁になったしなあ…レオンお兄ちゃんの気難しさ受け入れられる人か…
      叱って引っ張り出してくれるような人か…そんな都合のいい話ってないよね」
サクラ「愛は双方向ですから…レオン義兄さまご自身がそれを与えたいって思うようになるまでそっとしておくしかないのでは」

 

ラーチェル「ありのまま今起こったことを話しますわ。
      アクアさんを引き入れようと思ったら、いつのまにかエフラムの恋人(嫁未満)になっていました。
      何を言っているのか分からないと(以下略)」
リオン(……ほっとしている場合じゃないな……。
    この前のバニーの時も僕が真っ先にダウンしたし……。
    もっと体力鍛えないと、状況は改善しない!)

 
 

サラ「シュンメイ義母様をどう説得するかは、兄様とアクア姉様に任せるとして……。
   この激動の流れに上手く乗せれば、『サクラの旦那さんだから』ってためらっている娘を、動かせるかしら?
   いっそのこと、サクラ本人から誘わせても……」

 

ンン「またブツブツと悪巧みしていますです」
エリーゼ「まあまあ。おにいちゃんやあたし達にとって悪いことはしないだろうし」
ミルラ「……おにいちゃんに奥さんが増えたら、また先を越されるかもしれません……。
    いえ……きっと越されるんです……新しいネタも、新入りさんが優先になるんです……」
ンン「こっちはこっちで、またブツブツと……」
エリーゼ「えーと。前みたいに、この3人でトライアングルアタックしちゃう?」