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Last-modified: 2017-04-11 (火) 21:30:09

離脱成功編

 

カザハナ「は、は、はーっ…はーっ…ぜーっ……や、やばかった……もうちょっとで流されちゃうとこだった…」
はだけた着物に首筋きすまぁく、サクラは…上手かった。
蕩けそうだった…このまま身をゆだねてしまうとこだった…
そしてサクラに身をゆだねちゃっていたらきっとそのまま彼とも…
…結局勇気が無くって逃げてしまった…
カザハナ「あ…明日からどんな顔してサクラに会えばいいんだろ…」
お転婆侍の苦悩は深い。

 

サクラ「カザハナさん…しょぼん…」
エフラム「友達だろう。思うところがすれ違ってもまた巡り合えばいい。それができるのが友達だって思うぞ。
      …そういう事を一緒にしなくても友達は友達だろう?」

 

そういう事を一緒にする友達というのもエフラムのしばらく前の常識には無かった気もするのだが。
サクラとエリーゼ、あるいはキヌやミタマを見てるとそれもそれで友情なのだろうと思いを新たにしていたエフラムだった。

 
 

離脱失敗編

 

サクラ「うふふっ、お赤飯焚きましょう!お祝い事が二つになっちゃいましたね」
カザハナ「う…うん…ありがとう………」
サクラ「サラたちにも伝えて…アクア姉さま以来の皆でお祝い『パーティー』です♪」
カザハナ「あ…あの…ほんとにあの人数で?…その…えと……持つ…の?」
エフラム「…鍛えてるからな」
カザハナ「う……うん…凄かった……あう……」
エフラム「体は大丈夫か?…気は使ったつもりだが」
カザハナ「さ、サクラがたっぷり準備して…うん、してくれた…から…ね!
      あんなの入るかーっ!?…って最初は焦ったけど…う、受け入れられるものなんだね…びっくりだよ」
サクラ「とってもとってもよかったでしょう?気持ちよくって幸せで胸があったかくなって。
    私、カザハナさんと一緒に愛し合えて…とっても嬉しいです」
カザハナ「け、けど!けど!ほんとに…よかったの?ふ、ふつー旦那さんは独り占めしたいってなるんじゃない?」
サクラ「兄さまは太陽ですよ。太陽の腕輪ですよ。お日様はみんなの上に光を注ぐものなんです。
     私、一緒に愛を浴びるみんなのこと…大好きですよ?もちろんカザハナさんも」
エフラム(面と向かってそんなこと言われるとちょっとむずがゆいのだが)
カザハナ「そっかぁ…いいのかあ…あたし…考えすぎたのかな…ね、エフラム…もう一回…せ、接吻して」
エフラム「わかった…大事にする。ん…」
カザハナ「…ん…」
サクラ「……ふふ♪今度は一緒に兄さまの槍に…ご奉仕しましょうね?二人で」

 

どちらでもないよ編

 

逃げる事もできず、さりとて自分の中の常識も超えられず、
お転婆さんだがこっち方面はわりとまともなカザハナさんは優柔不断でもあった。
サクラに迫られテンパった彼女が出した結論は!

 

……保留でした。
その、どういうものなのかを見てよく考える的な。
エフラム「…そうして見られていると…落ち着かないのだが」
カザハナ「き、気にしないでよ…私の事は空気とでも思って」
サクラ「お稲荷様の時を思い出しますね。あの時は覗きでしたけど今回は承知の上で隣で見てる点が違いますね」
体育座りして二人の愛の営みを見つめるカザハナ。
顔赤くしたりたまに目線泳がせたり忙しい。というか彼女の中の「まとも」は崩壊しつつあるかも知れない。
さて…いつまでもつのだろうか…神の味噌汁のお味やいかに…

 

サラ「さて、どうなるかしらね」
ンン「逃げ道を残しておくなんて、珍しいのです」
サラ「あなたの中のわたしが、どんな謀略家なのか、話し合う必要がありそうだわ」
ンン「選択肢を削って雰囲気で呑み込んで、『自分で選んだ』と信じさせるタイプだと思っていますですよ」
サラ「真っ黒じゃない」
ンン「真っ黒でしょう。それでも、周りを悲しませることはしないとは、信用していますですが」
サラ「…………あなた、兄様に似てきたわね」
ンン「どこがですか!?」