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Last-modified: 2017-05-03 (水) 07:03:43

過去ネタ流用あり。

 

 兄弟家には双子の王がいる。
 1人は町内で知らぬものの居ない18人もの嫁を持ち、羨ましさを通り越しもはや尊敬を抱かれる存在『覇王』
 そしてもう1人は元々才色兼備で優しく、好かれる存在だったが、3人の恋人が出来て以降、現れ出した艶により、より魅力を増した『女王』
 ちなみに他の女王と区別の為元の称号と合わせて『優女王』と呼ばれるようになる。
 そんな2人だがお互いも非常に仲が良い、嫁婿達とはまた別に2人で過ごす事もある。
 そんな2人を切り取った1枚の風景

 

エリンシア「とても素敵だったので思わず撮ってしまいましたわ」

 

 彼女が出した1枚の写真、そこにはお互い寄り添い眠る2人の姿があった。
 訓練後なのだろう、近くには剣と槍が立て掛けられていた。
 お互い反省会を行い、雑談するうちに疲労と、麗らかな陽射しにどちらからともなく眠気に誘われたのだろう。
 日差しの中、甘えるように寄り添い眠るエイリークは勿論、そんな彼女を慈しむように寄り添い眠るエフラムも、凛々しさの中に可愛らしさが見える。

 

ファ「きれーい!!」
イドゥン「暖かくて、とても……素敵……です」
ノノ「うん、少し悔しいけど、これはお姉ちゃんだからこそ出来た風景だよね」
セツナ「ぽかぽか……まったり……伝わって来ます」
ミタマ「写真をみているだけで、眠くなってきますわ」
ターナ「エイリークもそうだけど、エフラムも普段見られない姿で可愛いわ」

 

エリンシア「それからこんなのもありますわ」
大人チキ「これは、お兄ちゃんとお姉ちゃんの訓練中ね」
ソフィーヤ「凛々しくて……素敵……」
カザハナ「写真から伝わるわ、エフラムもそうだけど、お姉さんも凄く強い」
アメリア「師匠もエイリークお義姉さんも、すごい真剣……」
エリーゼ「格好良いね!」
リオン「うん、エイリークも素敵だけど、エフラムの凛々しさも憧れるね……
    あ、一応言っておくけどアー!な意味はないからね?」
ンン「メタ自重です、でも、とてもいい写真なのは確かなのですよ」

 

 それから、様々な2人のツーショット写真が提示される。
 それぞれの意中の相手に他の異性が写る写真ながら羨望や軽い嫉妬位ならあれど誰も嫌悪感は感じなかった。
 それはその相手が兄妹であることを知っているのもあるが、自分達も好感を持っており同時に相手のまた違った面を見せてくれた感謝すべき相手だからだ。

 

チキ「とても良かった、お兄ちゃんのKINNIKUの時もそうだけど、エリンシアお義姉ちゃんの写真はとても凄いね」
エリンシア「喜んで貰えて嬉しいですわ、それでこれらの写真なのですが」
サラ「譲ってくれるのかしら、いくらでも言い値で買わせて貰うわ」
サクラ「わ、私も、そこまで出せる訳ではありませんが……」
ラーチェル「わたくしもです、いくらでも出しますわ」
エリンシア「落ち着いて下さいな、ちゃんとみなさんの希望の写真を焼き増しし、お渡ししますわ」
アクア「いいのかしら?」
エリンシア「愛する方の姿を売り物にするなんてできませんわ」
キヌ「本当!ありがとう、お義姉ちゃん!」
ベロア「ありがとうございます、素敵な、宝物です」
エリンシア「喜んで貰えて嬉しいですわ♪」

 

 その後ツーショット写真を始め、それぞれの単独写真等、それぞれ選び、配布された。
 それらの写真を彼女達は飾ったり携帯したり大切に扱われた。

 
 

 その後2人の人気に目を付けたマルスがそれらの写真のほか、三傑の写真を焼き増しし、加工しポスターやブロマイド等、三傑+優女王グッズとして販売したところ瞬く間に完売した。
 大儲けして喜んでいたところエリンシアにバレ、ぶっ飛ばされそうに成ったところ意外にも、サラのフォローが入り。
(マルスはこの金で嫁候補達の指輪を買い、星君主の道を歩むためにしたこと)
 救われたと同時に包囲網を狭められた。

 

 このことで広まったことにより、彼らに恋心とは別の意味でファンがつくようになり、2人は、碧空の双王と呼ばれるようになる。

 
 

サラ「エリンシア義姉様にバレたら、叱られて当然、よね?」