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Last-modified: 2017-05-15 (月) 07:34:08

白暗夜家

 

エフラム「義父上、義母上方、ご無沙汰しております」
ガロン「うむ、婿殿も壮健な様で何よりじゃ、して、今日は何用か?」
エフラム「本日は母の日故、義母上方に感謝を込め、ささやかながら贈り物をしたく参りました」
ガロン「うむ、良き心掛けよ」
ミコト「あら、嬉しいわね」
シェンメイ「ありがとう……」
エフラム「こちらになりますが」
ミコト「あら、扇? 中々良いものね、お姉さまもそう思いません?」
シェンメイ「そうね……」
ガロン「これから暑くなるからのう、丁度良いではないか」
ミコト「ありがとう、エフラム君」
シェンメイ「ありがとう……」
ミコト「もう、お姉さまったら」
エフラム「シェンメイ殿、貴女の大切なご令嬢であるアクアの事、思うことがある事は解ります。
     しかし、俺も彼女を愛していますし彼女も愛してくれています。
     そして、最後まで、彼女を愛し、幸せにすることを誓います。
     それだけは、知ってください」
シェンメイ「……………」
ミコト「お姉さま……」
シェンメイ「ふぅ………相変わらず、真っ直ぐね。
      わかっていたわ、あの子も、もうそんな子供ではないのだと………貴方と付き合うようになってから、あの子が笑顔を見せることが増えたのを知りながら………」
エフラム「……………」
シェンメイ「でも、認められなかった………そのせいで、私があの子を避けることも多くなったのに………
      なのにそんなに真っ直ぐな思いをぶつけられたら、ね」
エフラム「シェンメイ殿……」
シェンメイ「あの子の事、お願いするわ、泣かせるようなことをしたら、全力のライナロックで焼き尽くすから」
エフラム「肝に命じます」
ミコト「良かったわ」
ガロン「うむ、目出度い事よ」

 その後訪れたアイクやカムイ、他の兄弟達により大いに賑わう事になる。
 アクアにシェンメイより認められた事を伝え彼女は笑顔で母に向き合い、久しぶりに親子が和やかに向き合うことになった。

 
 

兄弟家

 

ミカヤ「随分今日は集まったわねぇ」
エリンシア「賑やかになりましたわ」
サナキ「まぁ、今日はの、何せミカヤ殿達は………」
ラケシス「私達のお義姉様方ではありますが」
チキ「お兄ちゃん達をずっと見守ってくれたお母さんみたいな人だから」
フロリーナ「わ、私達から色々したいと……」
ミカヤ「みんな……」
エリンシア「とても嬉しいですわ、ありがとうございます」
ファ「ファからはおかたたたき券なの~」
セルジュ「今日は家事は私達に任せて下さいな」
フローラ「お任せ下さい」
フェリシア「頑張りますぅ!」
ジョーカー「お前は良い!」
フェリシア「はぅぅ……」
サラ「自分の家に行ったサクラ達からプレゼントを預かってるわ」
ンン「エフラムさんも他を回ったら帰ってくるそうです」
ミスト「あ、お兄ちゃんもそう言ってたよ」
ティアマト「私からもお贈りするわ、とはいえ私も今日は工務店の皆から随分貰ったけど」
ワユ「だってティアマトさんは工務店の皆のお母さん的存在だもん」
ティアマト「何だか複雑な気もするけど、みんなありがとう」
ノノ「自分の子供がいる場合自分も貰うんだよね。
   ンンだってちゃんとノノにプレゼントをくれて」
ンン「な!こ、ここで言うなですよ!」
ベルベット「そうね、シャンブレーからも貰ったわ」
セルジュ「私も、ジェロームからね」
エリンシア「ふふ、みんな良い子達ばかりですわね」
ミカヤ「そんな皆に囲まれて、私も幸せだわ」

 

 沢山の義弟義妹が集まり、今年の母の日は非常に賑やかとなった。
 それから他への挨拶を終えた兄弟達も帰宅し、皆、暖かな日を過ごした。

 
 

 ……………非常に蛇足な余談ではあるが、愛する妻、恋人を労う日と言うこともあり、恋人持ち達はその夜は非常に熱いものとなったと記しておく。

 
 

リーフ「僕たちの夜は寒いけどね…」
クロム「ベッドの広さを持て余す…」
リン「いいわね…あっちは熱くて…」