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Last-modified: 2017-05-26 (金) 21:52:11

リゲルにて…

 

ベルクト「リネア、フェルナン、俺は考えたのだ」
リネア「なんでしょう?」
フェルナン「伺いましょう」
ベルクト「前にあの生意気な小娘にしてやられたのは…アウェイで争ったからに違いない。
     今度はこっちのホーム、リゲルで雌雄を決してやる!」
リネア「…またどっちが都会かで争われるのですか?」
ベルクト「ふっ、今度は別だ。どっちが優れているか…勝負第二弾!
      くくく…ソフィアの奴らに思い知らせてくれる…」

 

アルム「リゲルから招待してくれるなんて嬉しいなあ。ちょっと溝がある気がしてたからさ」
ジャンヌ「ベルクトさんの事ですから何かある気もしますが…」
エフィ「いいじゃない。終わったら四人でお出かけしよ」
シルク「せっかく久々に森を出たんですものね」
ベルクト「ふ、よく来たな。手紙は読んだか?」
アルム「うん、うちの村の産物を市場で扱ってくれるんだよね」
ベルクト「ああ、大都会であるリゲルは新鮮な産物になかなかありつけなくってな。品を見せてくれ」
エフィ「…一人一つしか持てないから大勢で来たけど。はい、小麦粉」
シルク「こちらはミラ様のお恵み、マナの草を」
グレイ「生肉持ってきたぜ」
デューテ「ボクはスイートクッキー!」
マチルダ「アルム村産の葡萄酒だ。香り高いよい品を……む、フェルナンか。久しいな。はちみつパン作ってるか?」
フェルナン「あ……ああ……」
クレア(…義姉様が兄さまのお嫁さんになっても…まだ割り切れないのでしょうか…時でしか癒せない事もあるのですわね)
ベルクト「……いろいろ見せてもらったが…」
アルム「うん、気に入ってくれた?」
ベルクト「これがソフィアの本気なのか?ああ残念だ!ああ物足りぬ!やはり貴様らリゲルには遠く及ばんな。はーっはっはっはっは!」
ジャンヌ「スムーズにいくはずないと思いましたが…」
エフィ「やっぱり。あの人、いつもああだね」
シルク「ドーマ神の教育が足りてないのでしょう。ミラ様、どうかいじっぱりのへそまがりをお導きください」
ベルクト「うるさいぞシスター!…見よ。リゲルの産物を。貴様らソフィアなど遠く及ばん!どうだこのはちみつパン!
     焼き加減極上口当たり優しい一品だ!貴様らはどうせ盗賊がドロップした食いかけパンでも食ってるんだろう!はははは!」
クレア「おバカ」
ベルクト「な、なんだと!」
クレア「それフェルナンが作ったものでしょう。それで勝負なんてほんとにおバカですわ。ルーツはソフィア、レシピはフェルナンの家に代々。そのどこがリゲルの産物なのですか!」
ジュダ「くくく、そもそも大地母神の地の連中に地の恵みの産物で勝負する時点で愚行。リゲルにはリゲルの良さがあり申す。
    ベルクト殿、加勢しますぞ」
ベルクト「くっ……くやしいいいいいいいお前らの手は借りたくなかったああ!俺にも矜持がある!」
ヌイババ「ほほほ、まあそういわれずに…まずはこちら。スケルトン油を用いました揚げ物料理!天ぷら!」
グレイ「あ…あれって水門の潤滑油にしたやつだろ?食用に使えるのか!?」
クリフ「そういう問題でもないような」
ドルク「続けてこちら。歯ごたえたまらんガーゴイルの耳!げんこつせんべいより硬くて歯が丈夫になる!」
デューテ「もう食べ物かどうかも怪しいよ!?」
マーラ「さらに…さらに……さらに……特別にいただいたドーマ様の触手……
     これを屍竜山名物、くさりかけが美味しいドラゴンゾンビの肉と合わせて炒めて…」
ロビン「気持ち悪くなってきた」
クレーベ「リゲルの人々はあんなもの食べてるのか…リマ様が食料援助していれば…」
ベルクト「ち、違う違う違う!?この変な顔色した怪しい教団の奴らだけだ!?俺らはもう少しまともなもの食ってる!」
ジャンヌ「どっち食べたいかなんてもう大抵の人は聞くまでもないですね」
デューテ「やったー!勝っちゃった!」
ルカ「んじゃ帰りましょうか。とんだ無駄足でした」
ベルクト「ま、まて!勝負はまだ!まて!俺を無視するな貴様らー!!!!!」

 

ベルクト「おのれええええええなぜだどうして俺は!…常勝を宿命づけられたおれが…こんな…うわああああああああああ」
リネア「撫でてあげます。よしよし」