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Last-modified: 2017-05-27 (土) 21:25:26

ややグレー……かな?

 

アルム「や……やぁ、セリカただいま」
セリカ「おかえりなさい、アルム、よくもまぁおめおめと顔を見せられたわね。
    噂に聞いて、信じられなかったけど本当だったのね。
    しかもしっかり3人とも家に連れて来て、自慢のつもり?」
アルム「待って、お願い、話を聞いて」
セリカ「うるさい!この浮気者……いいえ、裏切り者がぁ」
ジャンヌ「落ち着いて下さい、セリカさん!」
シルク「そうです、アルム様の話も聞いてあげて下さい!」
エフィ「アルムを傷付けないで!」
セリカ「黙りなさいよこの泥棒猫どもが!もういい!みんなそろって燃やしてやる!
    ミラ様の炎に浄化されなさい、ライナロック!!」

 

シーン

 

セリカ「あ、あら?もう一回ライナロック……な、何で何も起きないの!?」
エフィ「ごめんねセリカ、セリカなら間違いなくこうするって思ってたから」
アルム「ここに来る前に、ネルガルさんのところに寄って、キシュナさんを借りて来たんだ」
ジャンヌ「今はお義姉様達とお茶を飲まれています」
シルク「それ故、今家の中では魔法は使えません」
セリカ「そう、なら剣で切り刻んで……て、あれ?私のソフィアの宝剣がない!」
ジャンヌ「ごめんなさい、それもリーフ様にお願いして盗んでもらいました」
エフィ「今はシグルドお義兄さんに預けてあるよ」
セリカ「リーフ、後で〆る……でもそう、家族もみんな了承してるのね………みんなして、私の事……」
アルム「セリカ……僕は確かに3人と結ばれた……それでも、僕が君を大好きな気持ちは、変わってないんだ!」
セリカ「なによ今さら、アルムの………アルムの裏切り者ーー!!」バキッ
アルム「あぐっ!」
エフィ「アルム!」

 

 あまりに感情が昂ったのだろう、アルムを殴り付け、其のままマウントポジをとり、更に殴る。
 流石にエフィが止めようとしたが。

 

アルム「良いんだエフィ……セリカ、僕ならいくらでも殴っていい、だから3人には手を出さないで」
セリカ「何よ格好付けて、それなら望み通りにしてやるわ!!」

 

 更に2度3度と殴って行く、少女達もはじめはアルムの言葉があったものの流石に殴られるのが10を越えた辺りで見ていられなくなる。

 

エフィ「もうやめて!これ以上は……これ以上はアルムが死んじゃう!」
ジャンヌ「これ以上は見ていられません、それで足りないなら、私を……」
アルム「……ジャンヌ……それは……」
エフィ「しゃべっちゃダメだよ!」
シルク「今は落ち着いて下さい、発酵乳を持ってきました。
    これを飲んで、落ち着いて下さい」
エフィ「大好きなソーセージもあるからね」
アルム「ありがとう……」
セリカ「………何で」
ジャンヌ「セリカさん?」
セリカ「何で私じゃだめだったの………?」
アルム「セリカ……」
セリカ「ずっと一緒だったのに……これからも一緒だと思ってたのに……何で私を置いていくのよ……」ポロポロ
アルム「セリカ……」ギュ
セリカ「は……離して」

 

 抱き締めるアルムを口では拒絶するものの、その力は弱い。
 それから彼女が泣き止むまで十数分、無言で抱き締め、3人も静かに見守っていた。

 

アルム「落ち着いた?」
セリカ「……ありがと」
アルム「さっきも言ったけど、僕がセリカを好きなのは変わらないから」
セリカ「じゃあ……何で、私もアルムの事、大好きなのに……アルムは、私の物なのに……」
ジャンヌ「じゃあ、何でアルム君の事を苦しめる事をしたんですか?」
セリカ「私が、アルムを苦しめてた?」
エフィ「セリカ、兄妹だから一線を越えることが出来ないのは仕方ないけど、自家発電すら禁止にしたのは酷くないかな?」
セリカ「あ、当たり前じゃない!そんなのミラ教徒として有り得ないわ!」
シルク「いいえ、快楽に寛容なミラ様の教えでは、それらは禁じられていません」
セリカ「嘘!そんなはずない!」
シルク「セリカさんは信徒になりたての頃の厳しさを引き摺っているようですけど。
    始めの厳しさは世の悪い誘いに乗らない為の強い心を持つため、それらを乗り越えれば己の快楽を求めることは許されるのです」
セリカ「そ……そんな……」
ジャンヌ「セリカさん、長年争っていたライバルとして、ハッキリ言わせて貰います」
セリカ「……何よ」
ジャンヌ「セリカさんは、欲張り過ぎです」
セリカ「私が……欲張り?」
ジャンヌ「ええ、そうでしょう?
     愛するアルム君も欲しい、ミラ教徒としての地位も確立していたい、シグルドさんをはじめとする家族に嫌われたくない。
     それら全てを欲したからこそ、そんな中途半端で歪な関係性を作って、それをアルム君にも押し付けていたのでしょう?」
セリカ「わ、私は……そんな……」
シルク「アルム様を愛し、束縛するまではまだ良いでしょう、アルム様もあなたを愛していましたし。
    しかし、自家発電まで封じてしまったことで男性としての衝動が無理矢理抑えつけられ苦しんでいたんですよ」
セリカ「だ、だって、ボーイやノーマ様だって、そんなしてないけど苦しんでいた様子なんて……」
シルク「同じノーヴァ修道院にいた仲間の誼でお教えしますが、ボーイさんはメイさんと恋仲で、休日に2人で町へ出てましたよ、そしてその際に……
    そしてジェニーさんもセーバーさんと経験してましたし」
セリカ「嘘!」
エフィ「大好きな気持ちはわかるけど、それに自分の意見だけを押し付けちゃ駄目だよ。
    私はアルムの言うことなら何でも聞くよ、絶対に逆らわない、むしろアルムの考えが私の考え、アルムの望みが私の望みなの、だから………」
ジャンヌ「はいストップです、エフィさんのは流石に過激過ぎかも知れませんが。
     セリカさんが自分の希望を押し付け過ぎた結果、アルム君が苦しんでいたのは事実なんですよ」
セリカ「………アルム、苦しかった、の?」
アルム「………そう、だね、最近は、村でも家でもそんな話題が多くてさ……正直、リーフの気持ちが少し解った……」
セリカ「……………アルム、ごめんなさい」
アルム「セリカ?」
セリカ「ごめんなさい、ごめんなさい私……」
アルム「セリカ、もういいんだよ」ナデナデ
セリカ「アルム!」

 

 今まで気付いていなかった愛する人への仕打ちを認識し、再び涙する彼女、今度はそれぞれ交代で頭を撫でつつ、泣き止むのを待った。

 

アルム「大丈夫?」
セリカ「……ごめんなさい」
アルム「もういいんだよ」
セリカ「みんな、ごめんなさい、私も、もう諦めて3人に譲るわ、幸せになってね」
シルク「あ、あの」
ジャンヌ「そんなそこまで急ぐこと無いでしょう」
セリカ「で、でも私は……」
エフィ「始めにアルムが言ったこと、忘れたの?
    セリカの事も愛してるって言ったんだよ?」
シルク「それにアルム様も、私達と結ばれる前、セリカさんを忘れられないからと、言っていましたし」
セリカ「でも、私はアルムに酷い事をして……それにこのまま戻っても私はアルムを受け入れられない……
    教義だからだけじゃない、私自身そういうの、汚らわしいって思ってしまうの……」
ジャンヌ「やっぱり、セリカさん自身の潔癖さも問題でしたか」
シルク「なら、やっぱりこうするしかありませんね」
セリカ「へ?」
アルム「セリカ……」
セリカ「アルム?」
アルム「ごめんね」
セリカ「むぐっ!!」

 

 不意討ちでキスをされた彼女、今までアルムとのキスは何度も経験があった。
 だがそれは子供のように唇を合わせるだけのキス、ここまで深いものはされたことがなかった。

 

セリカ「ふゎ……アルム、なんでぇ………ひゃあ!」
ジャンヌ「ふふ、隙だらけですよ、セリカさん」

 

 影の薄さは実質アルムに匹敵するジャンヌがこっそり背後に回り、後ろから耳を舐めたことで思わず声をあげてしまう。
 そして気付いた時には、正面にアルム、背後にジャンヌ、両サイドにシルクとエフィに囲まれていた。

 

セリカ「な、何をするの!?」
シルク「せっかくですから、潔癖なセリカさんにソッチのよさも教えて差し上げようと思いまして♪」
ジャンヌ「本当なら、4人でKINSINにならない範囲で身体に刻もうかとも思ったのですが、流石に同意なくするのはどうかと思ったので」
エフィ「代わりに、みんなでマッサージをすることにしたんだよ。
    エフラムお義兄さんにセリカの弱いところ、バッチリ聞いて来たからね」
セリカ「そ、そんな」
アルム「セリカ、大丈夫、僕達に任せて、良くしてあげるから」
セリカ「そ……ちょ、ま………アァァ………」

 

 それから4人より念入りにマッサージを受けた。
 エフラムからの情報もあり、的確に弱いところを責められるうえ。
 時折オプションとしてアルムよりキスをされたり彼女達から耳や首筋を舐められたり各所を撫でられたりするうち、思考も儘ならなくなり、終わる頃には全身骨抜きになり溶かされていた。

 

居間

 

シグルド「ぐぅ………これはギリギリなようなもうアウトなような……やはり止めるべきか」
ミカヤ「落ち着きなさいな、あの子達ならちゃんと良い形で納めるでしょうから、信じてあげなさい」
シグルド「し、しかしですね」
ラケシス「大丈夫です、あの子なら、きっと乗り越えられますわ」
シグルド「そうだろうか……」
ラケシス「ねぇシグルド様」
シグルド「何だい?」
ラケシス「メタですが、シグルド様のKINSIN嫌いは原作でディアドラ様を奪われた事に寄るのですよね」
シグルド「そうだな」
ラケシス「わたくしなら大丈夫です」
シグルド「え?」
ラケシス「例え何があっても、決して、貴方を忘れませんし、離れませんわ」
シグルド「ラケシス……すまない、そうだな、こんなに疑うのはあの子達だけじゃなく、君まで疑うことだったんだな」
ラケシス「そうですね、大丈夫ですわ、わたくしはずっと、傍にいます」
シグルド「ありがとう、ラケシス」
ラケシス「貴方の妻ですもの、辛いときはわたくしが支えますわ。
     それでも、感謝してくださるなら、今夜は……///」
シグルド「わ、解った、では、今夜は、な……姉上、先に失礼致します」
ミカヤ「おやすみなさい、、あ、キシュナさん、お茶のお代りいかがですか?」
キシュナ「……………」コクリ

 

 その晩は他の嫁婿持ち達も盛り上がっており、非常に熱いものとなった。
 翌朝、5人は無事に仲直りを果たし、アルム嫁達は他の兄弟姉妹へ挨拶を果たした。
 その後4人の関係はセリカと会うときに深くキスを交わしマッサージをすることで認められるも過度にイチャつくことで嫉妬を抑えきれず燃やされる姿も見られた。
 また、シグルドもできる限り抑えることにしたが、流石に良い雰囲気になりすぎた時はティルフィングを投げる姿が見られたと言う。