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Last-modified: 2017-06-06 (火) 23:38:17

ガロン「うむ、ヒノカが孫の顔を見せるのも時間の問題であろう。
    はよ子供たち全員と結婚するがよい。楽しみだのう」
マークス「き、教師としてそれはちょっと…」
ガロン「ええいお前はあれはだめこれはだめとダメな理由ばかり考えるからダメなのだ!
    ヴェロニカともちょっとフラグっぽいのがあるのに生徒だからダメ子供だからダメと!」
マークス「そう申されましても…」

 

ガロンは白暗家で働くメイドを新たに募集すると言い出した。
エリーゼとサクラとアクアが嫁にいったとはいえ結構な人数の貴人が住んでる白暗家。
メイドや執事の手は足りない。だが執事ではなくメイド限定。
マークスになんとか出会いの切っ掛けを作ろうという目論見であることは誰の目にも明らかだった。
なのでマークスは眉間の皺を深くした。この男何かと考えすぎるのかも知れぬ。
募集を出して3秒後にリンが来た。どうみてもリョウマ目当てである。
だがそれはそれでよいかとガロンは思った。リョウマも白夜の大名。クリムゾンという人はいるが側室くらいいて当たり前くらいの立場の人物である。
あと嫁二人居ればリョウマもはよ孫見せてくれるだろとガロンはうきうきした。
かくしてリンはメイド服着て白暗家で働き始めた。だがこの娘、リョウマに気に入られようと頑張りすぎて空回りする。
熱意は買いたいのだが。自分から動いて頑張るのは立派なのだが。それで上手くいくとも限らないのが世の中。
何よりぶっちゃけリョウマ兄さん的にあまりタイプでないのかどうなのかわからぬが兄さんは引いてしまっている。
こりゃあかんかとガロンはがっかりした。
そんなある日の事。またなんかしょうもない事でレオンが拗ねて部屋に籠った。
この男気難しやである。あるしカミラが何かと甘くする。
家族の皆さんは心配してはよう出ておいでよ。一緒に夕飯取ろうよと声をかけるのだが拗ねたレオンはほっといての一言だ。
その態度にリンは切れた。ブチ切れた。この娘、何かと弟たちを叱り飛ばしてきたもんである。
なのでついビンタが出た。
レオン「ぶべら!?」
リン「くだらねーことでお拗ね遊ばすんじゃないでございますわよ坊ちゃま!さっさと出てきて食卓に着く!!!」
ぐずるレオンを無理やり引きずり出して食卓に着かせるのだった。
その夜。レオンは寝室で思いっきりぶたれた頬を冷やしながら怒り心頭だった。

 

レオン「なんなんだあのメイド!主家に手をあげるとか!父上にだってカミラ姉さんにだってぶたれたことないのに!」
むかっぱらが立つ。イライラする。
レオンはカリカリしながら一晩中リンの事ばかり考えていた。

 

おしまい