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Last-modified: 2017-04-27 (木) 08:17:47

ヴェロニカ「……おはよう……今日もいい夜ね…」
日が暮れる頃目が覚めて…一人呟く。
昨日はカップ麺だった。今日はレトルトカレーにしよう。それとコーラ。
食事が済んだらジャージに袖を通してさっそくPCに向かう。巡回スレのチェックを済ませ、
それからプレイ中のソシャゲをいくつか起動。一通り済ませたら今度はスマホ。
金にあかせて100万G以上課金してるのでもうどのゲームも最強級、フルコンプ級だ。
ちなみに何かとうるさいマークス先生も学校の始業式の準備とかで忙しくてこっちのシフトは入ってない。
なお登校する気は皆無である。
ヴェロニカ「どーせつまらないひとしかいないし…」
反りの合わない奴ばっかりだ。わざわざ出かける気にもならない。
…ふと…ヒーローズのタイトル画面を思い出した。
独り左側を向く自分。右側を向いて自分に立ち向かってくる何人もの英雄たち。
ヴェロニカ「…大勢で群れてつるんじゃって。ばかみたい」
面白くなくなったので適当なスレをいくつか荒らしたり煽ったりした。
こうしておけばスレに他の荒らしも召喚できるし。
なんだか気持ちがささくれだってきたので紅茶にする。好物である。おいしい。
そうしていたら窓からこんこん音がする。
万年カーテン閉めっぱなしの窓から。
ヴェロニカ「?」
なんだろう。泥棒だろうか。こう見えて魔法は得意。もしどろぼうだったらころそう。
そう思ってカーテンの隙間から夜の帳が降りた外を伺うと…
まの抜けた顔をしたふくろうが窓つっついてた…

 

フェー「ホゥホゥ〜〜〜」
ヴェロニカ「な…なに?」
なんだろう。とにかくうるさい。
そっと窓をあけてふくろうを招き入れると…その足に手紙がくくられてるのに気が付いた。
伝書バトじゃあるまいし…
手紙を開くと…

 

『こんにちは!ちわっす!やっほー♪親愛なあなたのシャロンです♪
 おどろきましたか?おどろきましたね?その子うちのフェーです!可愛いですよね可愛いでしょう!
 アナログな連絡方法ですけど!だーってあなたのメルアド知らないんだもーん!
 えーえー何が言いたいかっていいますと、長年敵対したうちとそっち!
 ですーが!あなたのシャロンはお手伝いと支援の達人!なら分け隔てなく助けるのが私って思いまして!
 あなたのニート生活お手伝いします!守備の鼓舞!引き籠りのひっきー力あげるために貴方の屋敷の扉を板で打ち付け封鎖!
 攻撃の応援!ニート生活助長するネット力高めるためおたくの回線とサーバー高速化!
 フェンサリル効果!ヒキニートを社会復帰させようとする敵の力下げる!マークス先生の仕事増えるようこの私シャロンは赤点とって先生の補修受けてます。
 これで先生は貴女に割く時間が減少!さぁこれで安心快適のニ……』

 

…途中で手紙を破って捨てた。
それから幸せそうな悩みのなさそうな顔したふくろうを窓から放り出した。
何考えているんだあいつは。いつかころそう。
どうせ自分の事なんかわかりっこないんだし。継母のこともある。
そして兄ブルーノが変なマスクつけて攻撃されると服が破れて半裸を晒す変態であることもある。
ヴェロニカ「どーせわかんないし…」
口うるさいマークス先生も。いまだに出てこない継母も。
…エフラムはどうなのだろう。兄弟がたくさんいるっていってたけど。
それといちいち神経に触る事いってくるサラとかいう子も。
ヴェロニカ「…ふん」

 

なんかもうスマホ弄る気もしなくなった。
アニメでも見て…そして自家発電してまた寝よう。

 

……眠るには早い時間だけど。今寝ると昼間に起きちゃいそうだけど。
日光は…嫌い。外を歩いてる人たちを見るのも面白くない。
どーせ一人。英雄たちはみーんなこっち側に「対峙」してくるんだし。
…召喚…契約。無理にでも。そーでもしないと誰も…